日記を始めてから、不思議に想うことがある。なんでこんなに知人に会うのだろう。
別に仕掛けをしたわけでもない。ネタのために、行動選択に傾きを生じさせている「無謀+1」というスキルはあるが、人との出会いは「無謀+1」如きで生じることはない。
 そんなこんなで今日も長文が書けるほど、ネタが豊富な一日だった。2つのイベントがあったからだ。
 引越し準備として、NTTに連絡しなければならないとコアタイム上がりで出向いたところ「116」のことを思い出させてもらった。・・・情けない。
 会社に戻れるぐらい時間が空いたのだが、余りに情けなくて戻るのも忍びない。そこで、以前谷中の喫茶店「乱歩」で出会った綺朔ちいこさんの個展を見に行くことにした。谷中に出かけたのも町田久美さんというアーティストの個展を見に行ったため。この町田さんも上野茂都さんというライブもするアーティストの個展で知り合った人。そして上野茂人さんは・・・、まあいい、ともかく偶然の積み重ねによって私は雨脚の激しい銀座に出た。
 喫茶店で手渡されたDMの絵は、インパクトがあり、どこか惹かれる絵。そして、かなりヤバイ絵だった。それを見る前に彼女の人となりを喫茶店のマスターとの会話から推察していただけに、意外だった。
 帰宅後、銀座のギャラリーで個展をするぐらいだから、ネットで調べれば事前情報があるのではと調べてみた。Gooで検索。ヒット。自分、かなりヤバイ領域に入ろうとしているのでは?・・・と冷や汗。標本箱の蝶のように、定義というピンで止められたような「アングラ」ならいいのだが・・・。まだ、この辺りには防腐剤が効かない、はみ出しというかドロリとしたものを感じる。「乱歩」という言葉が持つ魔術的効果なのか。
 ギャラリーは銀座一丁目の奥野ビルの五階にあった。築何十年なのだろう、古めかしいビル。写真を撮りたくなる。別世界に紛れこんでしまったかのような感覚を味わいながら会場に付いた。8畳弱の部屋に30枚ほど絵が飾られている。作者本人とその知人二人がいた。「乱歩」で話をしたのを覚えてくれていた・・・と思ったら別の常連さんと間違われていた(苦笑)。
 彼女の絵は壊れたエロティシズムに溢れている。いや、エロティシズムが壊れた絵といった方が判りやすいだろうか?町田さんの作品もそうだが、確実に私とは違う世界を見ている・・・もしくは、世界を違う見方で見ていることを認識させる。私を不安にさせ、また引寄せる何か。熱を帯びた、でも寸での所で溢れ出るのを押さえつけている眼差し。・・・ヤバイなぁ・・・。入手したい気にさせる作品があったが、35K円を出すのはためらわれた。その余裕があるならば、先に町田さんのシルクスクリーンを確保しなければと私のスーパー勘定奉行が叱咤したからだ。
 綺朔さんから頂いたおせんべいを食べきったところで退出。面白い時間を過ごせた。

 次のイベントはザバダックというユニットのライブ。会場はZepp Tokyo。新橋で今回ご一緒する方と合流して、ゆりかもめに・・・トラブル発生。いえ、私ではなくゆりかもめが。新橋駅に到着した車両のドアが開かない。良く見ると停車位置がずれている。これが原因で開かない?素晴らしい自動制御だ。なかなかトホホなものを見せてくれる。
 ご一緒する方は現在私のお気に入りのインディーズバンド「ぱぶりか」のグルーピー仲間。「グルーピー」とはまた古い言葉だが、実情を最も的確に表しているのがこれだからしょうがない。そんなわけで彼女はあまりザバダックを知らない。でも音楽業界を4象限に分ければザバダックもパブリカも同じ象限にある。それなりに楽しんでもらえるはずだ。
 会場に着いた。まずは島根の友人に頼まれている物販だ。列の最後尾を探そうとしていたら・・・おんや?どこかで見たことがあるような・・・わ、何故彼女が?私が大学にいた時に関わっていたサークルの後輩だった。驚いて声を掛けたところ、劇団「キャラメルボックス」関係からチケットを購入して、単身やってきたとのこと。今が丁度春休みシーズンだから来れたということらしい。え?ご夫婦一緒じゃなくて独りで?え?一緒にいる人は彼女のサイトの常連さんとかじゃなく、会場で知り合った人達?・・・素晴らしい行動力に脱帽。そういえば、五島プラネタリウムで行われた生ザバネタリウムにも訪れたといっていたし・・・。事前に連絡もなく、本当に予想していなかった再会に驚いた。しかし、それよりも彼女にとってこのライブが生ザバネタリウム以外では初めてだという話に驚いた。あれだけのファンだからてっきり・・・。
 開演時間もあったので、我々も物販の列に並んだ。と、並んでいる人、並びに来る人に顔見知りが・・・。長くファンをしていると顔を覚えてしまう人も多い。それに「ざばうた友の会」という地域型ファン活動があるためになおさら。無事に開演前に約束の品を購入。
 私達の席は2列目5と6番。げ、スピーカーのまん前。多少、覚悟しといた方がよさそうだ。
 7時を少し過ぎての開演。最初の曲群はビートの効いたアップ系。すかしスクリーンにプロジェクターで文様を映し出している。奏者はその向こう側で演奏。私の位置からがメンバーが透けてみえていたが、後ろの席ではどうみえていたのだろうか。
曲目などの詳細は別のファンサイトに詳しくアップされるだろうから割愛。中盤で弾き語りモード。終盤は全員で、音も厚く。
今回もサポート陣、厚いですね〜。サポートキーボードの難波圭一さん、今年がプロ活動25周年だそうだ。APJというユニットでツアーもしていたらしい。ちなみにAはアコースティック、Pはプログレッシヴ、そしてJはジャズという意味らしい。
 感想ですか?休まない翼・光の庭で・Tears・永遠の森が聴けたのでもう十分満足です。新曲もありましたね。劇団キャラメルボックスの「風を継ぐ者」再演のエンディングテーマに使われる、「駆け抜ける風のように」。
 ザバダックを知らないお隣の彼女も楽しめて頂けた様子。単身やってきた後輩も十分満足したライブだったのでは。「ひたすら感動しつづけてた」に1000カノッサ。確認はできなかった。彼女の携帯の番号を確認していなかったのが敗因。終演後、探したが合流は失敗した。せっかくやってきたのに・・・残念。
 で、普段ならこれでもうお仕舞いだが、この一週間は違います。
 アンケートを書くためによい場所を物色中、どこかで見かけたような女性を発見。賭けで声を掛けてみると・・・やっぱり知人だった。ゲーム関係の知り合い。そう言えば、ザバダックのファンだった。予想していなかった再会第2段。

 行きのゆりかもめのトラブル発生場面の目撃は私を早く新橋に向かわせた。車中でザバダックのライブの感想を聞いたり、お花見のことを話したり・・・。そのまま新橋で軽く飲むことに。飛びこんだのはいかにも新橋らしいサラリーマン御用達って感じの居酒屋。酔心の生酒1合、鶏わさ、まぐろぬた、新じゃが煮。思ったよりも高めのお店だった。でも雰囲気は味があった。

 そうそう、ヴァイオリンの太田さんは決して帰化された方ではないですからね(^_^;;

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索