バンガローの中で、音楽、漫画、ゲームそしてインターネットについての談義が続く。談義の最中、一人、また一人と屍と化してゆく。お気に入りの曲を紹介しあうということで持ち込んだCDを掛けることにした。ザバ系はみんなフォローしているのでそれ以外のもの。そこでマレフィス、奥井亜紀、オフコースのカバー、そして岩下清香。しかしオフコース以外の3枚はすでに廃盤。薦めても手に入らない・・・(汗)。GAL−POPというブームとそれに翻弄された女性アーティストについての話をした。・・・気が付くとほとんどの人が寝入っていた。私はお気に入り曲を編集したMDをぼーっと聞いていた。そして・・・そのまま朝を迎えてしまった。
 6時。ずーっと曇っていたので冷え込みは厳しくない。フラフラ散歩する。草花に見慣れないものがあった。実家からそう離れていないのに植生が違う?中学時代−科学部、高校時代−生物部だった血が騒・・・ぎまではしないな〜。
 7時。撤収が11時であることを考えて、朝食の準備を始める。まともに起きているのが男性陣ばかりなので、「漢の料理」となる。うどんを作るのだが、残りの食材を全て使い切ることをコンセプトに調理。ネギはナイフでザク切り、豚肉はグフ切り・・・いや適当に。人参も輪切りや半月切りで統一性なし。焼き肉の残りのキャベツとピーマンも戦線に放り込んだ。
 トラブル発生。私が持ってきたガスコンロのガスが足りなさそうだった。膨大な食材を煮込みきれない可能性が出てきた。火が通らない豚肉や人参はヤバイ。最悪、鍋一杯の食材を捨てざるを得なくなる。焦る一同。火加減というか、ガスの残量を確認しつづける私。食材が煮えるどころか、水がグツグツ沸騰する気配がない・・・。結局、受付で薪を購入して竈を作って加熱することにした。木炭と違い、火が着きやすかったこともあって移行はスムーズにいった。
 味付け。でも寝不足のために頭が働かない。醤油を入れる。ドボドボ。・・・ドボドボドボドボ・・・。あの、入れすぎなんじゃ(汗)。寝不足+先程の緊張が解けたこともあって、みんな朝からハイになってる。 茹で麺を入れる。グツグツ。配給が始まる。漢切りされたネギや人参は火力の弱さも相まって、フレッシュな歯ごたえ、野性味ある味。ピーマンの苦みも冴える。大好評!(大汗)
 食後、残り火でコーヒーを沸かす。パーコレーターを使って10年以上経つが、焚き火で沸かすのは初めて。西部劇の雰囲気を一人味わった。
 単なる朝食が思いっきり烈しいイベントになってしまった。みんなぐったり。まだ9時なのに。
 撤収作業を終えて、主催者の希望で温泉に行くことになった。車は2台。全員乗れる。11時過ぎに温泉についた。いいお湯でした。露天風呂もありました。これでリベンジ果たせたか。露天風呂には「長命水」と名づけられた水があった。備え付けのコップで飲む。水道ではない・・・はず。お肌ツルツルになって温泉を上がる。風呂を上がったらやらねばならぬ儀式がある。男衆は牛乳を買い、そろって片手を腰に当てグイッと一気飲み。これぞ正しき風呂上がり。
 お昼の時間。でもここで食事を取る気にはなれない。精算もしたい。今後のことを考えているうちに、閃いた。長瀞から森林公園まではそう遠くない。実はその辺りに知り合いが開いている喫茶店があるのだ。遠くてなかなか行けないのだが、ここからならば近いし、良い感じの店。我々は森林公園方面に向かった。
 道中、「ぽっくり観音」なる看板を発見。ちょっとダークな気分に。「長命」と「ぽっくり」。日本人は死に方までお祈りしなればならないのだ。観音さまも大変だ。しかし、まて。「ぽっくり」という願いは死神の仕事ではないのか?日本は死神まで信仰する国なのだ。寝たきりやボケ老人になって迷惑掛けるぐらいならいっそ「ぽっくり」と。そう思わせるものがこの国にある。なんて素敵にグロテスク・・・。
 風が非常に強い。車中から見える鯉のぼり、元気そう・・・というか暴れている感じ。あちこちに鯉のぼりがある光景は久々だ。
 おおむらさきCGの側にその喫茶店はある。茶房「ほし つき ぴあの」が店名。店主は村松健(p)のファン仲間。彼女の夢が実現されたお店。村松さんの曲が流れる喫茶店。ここで年2回ほど村松さんのライブが彼女と地域の有志によって行われている。店内にはそのためのグランドピアノが保管されている。 お店は流行っていた。事前に電話で予約しておいてよかった。9名、車座になって注文もそこそこにイベントの会計精算を始める。落ち着いてから注文し、お昼を頂く。ここで食事をするのは初めてだった。ライブや喫茶のために訪れたことは何回もあるのだが。ハヤシライス、美味しかった。一緒に注文した季節限定コーヒーの「春コーヒー」、意外なぐらい美味しかった。私好み。 食後、しばしダラ〜とする。窓の外はもの凄い風が吹いているが、ここはピアノの音と静寂が交互に訪れる空間。幸福な休日の午後。
 店主と話をしたかったが、次々入るオーダーを彼女一人で作っているためにその余裕がない。忙しいというのは良いことだ。そういえば、以前アントレか何かの取材を受けたとか聞いた気がする。大変苦労していたときを知っているから、尚更嬉しい。 でも、知り合いだということで、無理矢理話をするのは好きじゃない。また余裕があるときに訪れよう。今日は静かに帰ることにした。
「茶房ほしつきぴあの」のサイト −>リンク
 イベント「天体議会」はここで終わりとなった。最寄り駅まで送って貰い、流れ解散。早くも次回は何日にしようと話が盛り上がっている。

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