プレイバイメールRPG(PBM)というゲームのもつ魅力は、コンピュータRPG(CRPG)やテーブルトークRPG(TRPG)とは異なったところにある。
 一番最初に取り上げられる点は、多数のキャラクターによってゲームが進むことだ。キャラクターはそれぞれ異なる目的、志向、能力、考えをもっている。数学的モデルでいえば、PBMのキャラクターは多次元複素ベクトルと考えられる気がする。対してCRPGのキャラクターはスカラー、TRPGのキャラクターは2次元空間のベクトルという感じか。スカラーは量のみ、ベクトルは大きさと方向の2つを持つ。
 ベクトルという言葉を持ち出したのには意味がある。PBMはベクトル演算のゲームではないだろうか。PBMは大勢のPCによって進むが、個々のもつ影響力は決して小さくはない。パーティを組んで戦うのはベクトルの足し算のイメージ。他者の影響を受けての認識の変化は内積。人との対立で産みだされるものは外積。内から外へ沸き出る思いの強さは発散。回転、勾配、ラブラシアンなどの演算子が様々なイメージをもつ。
 「PBMは関係性のゲームである」と言える。そして『関係』という言葉から次の文を想起する。
「・・・かかる派生的な措定された関係がすなわち人間の自己なのである、――それは自己自身に関係するとともにかかる自己自身への関係において同様に他者に対して関係するところの関係である・・・」

P.S.どなたか高校生にも読めるぐらい簡単な「群論」の本を教えて貰えませんでしょうか。ネタのために、考え方とか知りたいなぁと思って・・・。え、足で探せ?ううっ(涙)。

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