いぬもあるけば・・・「感想、二つ」
2001年5月22日 江原由美子「フェミニズムのパラドックス 定着による拡散」、読了。色々な媒体に掲載したものを纏めたもの。シャープな現状分析能力が冴える。その鋭さは彼我分け隔てない。フェミニストが抱える現状における矛盾点にも言及している。円熟した闘士の余裕と悲しみ。「自己決定をめぐるジレンマ」という項目では「自己決定権」という流行り言葉の危うさに気付かされた。
でも、最後に載せられていたものはどうだろう?別学男子校性の性差意識の分析ということで興味深く読んだのだ。が、調査対象集団は都内の高校生で、ここで述べられている別学男子校生とは私立高校の男子校生だった。この集団選択に問題はなかったろうか?都内で調査するとこうなってしまうのは仕方ないことかもしれないが、別学であること以外の要素が大きなバイアスとしてある気がする。彼らが何故、公立ではなく私立に入ったのか。受験に有利という観点の入学である限り、彼らはパワー信奉者の落とし子だ。そんな彼らが性差意識が強いのは自然だし、受験対策を主とした学校が平等教育にどれだけ力をいれているかも想像しやすい。結論にそう異論はないが、その持って行き方に疑問を感じる。
ちなみに地方の公立男子校の方がもう少し複雑だ。東京の私立に比べればパワー信奉は少ないかもしれないが、パターナリズム(家父長的温情主義)は蔓延していると思う。
CD感想。HONZI「TWO」(HFM-3001)。この間、ダリエさんのライブにゲストとして出演していたHONZIさんの2枚目のアルバム。かなり良い。夕暮れを見て寂しいと思ったことのあるひとにはお勧め。
咽喉が痛い。風邪を引いたのかな。
でも、最後に載せられていたものはどうだろう?別学男子校性の性差意識の分析ということで興味深く読んだのだ。が、調査対象集団は都内の高校生で、ここで述べられている別学男子校生とは私立高校の男子校生だった。この集団選択に問題はなかったろうか?都内で調査するとこうなってしまうのは仕方ないことかもしれないが、別学であること以外の要素が大きなバイアスとしてある気がする。彼らが何故、公立ではなく私立に入ったのか。受験に有利という観点の入学である限り、彼らはパワー信奉者の落とし子だ。そんな彼らが性差意識が強いのは自然だし、受験対策を主とした学校が平等教育にどれだけ力をいれているかも想像しやすい。結論にそう異論はないが、その持って行き方に疑問を感じる。
ちなみに地方の公立男子校の方がもう少し複雑だ。東京の私立に比べればパワー信奉は少ないかもしれないが、パターナリズム(家父長的温情主義)は蔓延していると思う。
CD感想。HONZI「TWO」(HFM-3001)。この間、ダリエさんのライブにゲストとして出演していたHONZIさんの2枚目のアルバム。かなり良い。夕暮れを見て寂しいと思ったことのあるひとにはお勧め。
咽喉が痛い。風邪を引いたのかな。
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