今、私の部屋には一本のひまわりの花が飾られている。

 烈しい雨に足元を濡らしながら、南青山マンダラで行われた、カズンのライブを見に行った。「活動再開宣言ライブ」と内々で銘打ったライブ。
去年からライブを行っているからすでに活動再開しているではないかというツッコミが入るかもしれない。まあ、これはCDをまたメジャーレーベルから出すことが出来るという意味らしい。すでにNHK教育テレビで毎週土曜20:45〜20:55に放映されている「ボランティアにっぽん」のテーマ音楽として彼らの歌が使われている。それが今度、7/25にシングルCDとして発売されるとのこと。そんな事情もあって、会場には関係者席がかなりあった。取材に来ていたスポーツ新聞の記者の分もあったのかもしれない。取材されたとい言っていた。
 カズンの二人は白を基調とした衣装で登場。古賀さんは襟元が広がっている白のワンピース。漆戸さんは白地のシャツと・・・白い髪!CDのジャケット撮影の為に染めたらしい。脱色とも感じが違う、変だなと思ったら。染めるのに失敗して云々という話。撮影のために染めに失敗した青みがかった髪をポスターカラーで染めたという。
 これから新たに活動するということもあって、昔の歌だけでなく、新曲を数多く披露してくれた。カズンの歌は小林和子さんによる作詩が多いのだか、話によるとトップダウンに提供されるだけでなく、彼らと小林さんと話し合うなど要望をボトムアップすることもあるようだ。そんな風に出来た歌が「花冷え」。3年前、古賀さんのお母さんが亡くなったとき、彼女はそうとう参ってしまったらしい。その別れの体験を小林さんに話したことがきっかけ。歌は言う。日々の生活の中、慌ただしく過ごしてしまうが、ふと昔のことを思い出すことがある。感情の迸る瞬間。忘れてはならない思い。例えそれが辛く悲しい思い出だとしても。
 続いて、漆戸さんのコーナー。今度発売のCDのカップリングとなっている「歌を忘れた頃」。カズンが活動停止状態になっていたときの彼の迷いがモチーフ。綺麗で優しい歌。
 プレゼントコーナーが終わった後に、CDとなる「ひまわり」が歌われた。この歌はNHKボランティアネット[リンク]で一部試聴出来る。作詞者の小林和子さんが語る「ひまわりのコンセプト」を読みながら。
 アンコールでまた「ひまわり」を歌った。最後のコーラスはその場のお客と一緒に。
 帰りがけ、テイチクの社長さんから送られた花束からひまわりを1つ抜き取った。古賀さんが「CDを買うぞ!っていう方はどうぞ」と言われたので遠慮なく。
 銀座線、東海道本線、南部線。車両の揺れに合わせて、ひまわりは揺れる。梅雨に入ったばかりの、灰色がかった車内で咲いているひまわりの黄色は、それ自体、なにか光を発しているよう。くすんだ日常に色彩を取り戻す魔法の光。

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