皆既日蝕に合わせていそいそと家に帰り、昨日の日記に書いたサイトにアクセス。
どうやらザンビアは快晴らしい。21時を回っていて、すでに部分日蝕の映像になっていた。
TV放送を確認してみると、どうやらニュースステーションで皆既日蝕の中継映像を放映するようだ。
 TVとサイトの2面作戦で皆既日蝕に望む。乾杯の準備・・・あれ?ビールがない。仕方ない。チューハイで代用する事にする。回線の関係で、本当にリアルタイムという訳にはいかない。早い回線を契約していれば・・・と少し後悔。
 それでも画像は刻々と変化し、白い円だったものは欠け、線のようになり・・・一瞬kらくなったと思うとダイヤモンドリングが現れた。皆既になる瞬間、そして皆既が終わる瞬間、そういうほんの僅かの間しか見られない。ネットやTVではまるで取り上げていないが、このとき地表ではシャドウバンドという現象が生じる。干渉もうのような黒と白のすじが地表を走る。残念ながら私は見たことがない。皆既の瞬間、ダイヤモンドリングを見ることを断念しないと見ることができないものだから。日食観測のベテラン(?)でもなければ、あえてシャドウバンドを確認するの難しい。二度とない機会の二者選択。
 場所を変えての多元中継をしているところは何度も皆既の瞬間をみることができる。これは凄い。ニュースステーションで中継したものに関してはさすがにTVの方が画像がよいのでそちらで堪能。

 中空に浮かぶ黒い太陽。黒円の際に見える赤い光、プロミネンス。黒円から放射される白い光、コロナ。
 TVカメラが捕らえる日常映像に関しては、我々はほとんどそれを「実際にそのようにみえる映像」だと認識している。しかし、こと天体現象や自然現象となると、なまじ知識があったりすると映された映像を加工されていない生の映像だとは思えなかったりする。実際、銀河のやオーロラなどはTVなどで通常見る映像は肉眼で見たものとはかなり違うのだ。
 皆既日食の場合、そのような知識によって、逆に勘違いしてしまうことがある。あまりに不思議な映像ので、TVや写真で見た映像は見やすいように「加工」された映像だと考えてしまう。「写真に映っている映像と肉眼で見るものはかなり違う」だろうと。私がそうだった。
 そんな私が日蝕ツアーに出かけ「写真そのままの」白く輝くコロナを望遠鏡などを使わないで見たときの衝撃は大きかった。「写真などで見なれている。実際は迫力も神秘さも別段大したものではないのだろう。」という考えが吹っ飛ぶ瞬間。

 「現実」が持つ強大な力。体感を通さない「知識」の脆さ。
それを強く認識したことが仮想現実社会に知らずに生きている日本人の私が皆既日食を見に行って得た最大の財宝だった。

 彼らは今ごろ、現地で入手しうるビールで乾杯しているのだろう。今回は「日食Tシャツ」を購入できているのだろうか?帰って来てからの土産話が楽しみだ。

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