ど、どうにか形にしました。といっても、自ら書いた文章は半分以下。ネットにアップされている情報を加工して纏めてみたり、すでに入手不可能なテキストを資料的価値から(心苦しく思いながらも)掲載してみたり。
 私のサークルの活動は一貫して「自分の気に入っているアーティストの紹介」を目的としている。それも他のサークルが手を付けないマイナー/インディーズな人たちを。
 情報化社会は様々なものを情報化し、それの入手を可能にした。我々はなんでも知ることができるし、その選択は自由だ。だが、本当だろうか? 本当は急激に膨張した情報の海を前にして、立ちすくんでいるのではないだろうか?いや、それですらないのかも知れない。最も安易なメディアから送られる「命令電波」に従って、内的ニーズが形成され、その電気刺激によって、口に注がれたものを咀嚼しているだけなのかもしれない。
 そんな閑話は休題するとして、よい音楽を発しているのに知られていないアーティストは余りに多い。彼らの音楽を知ってもらうことは表現者と鑑賞者にとって為になるのではないだろうか?そんな思い上がりから、お節介なサークル活動を行っている。

 で、本日が当日。冊子の出来は・・・今回も(涙)。伝えたいものをどうにか書いているという点でかろうじて60点だろうか(30点という話も)。ちびすけを飼っている先輩が「通りすがりに」朝からサークルの椅子に座して、売り子を手伝ってくれた。ちびすけは実家のお母さんに預かってもらっているそうだ。何とか用意が済んで、開場時間。
 右隣は今回原稿を落とした菅野ようこディスコグラフィーのサークルさん。菅野ようこMLに入っているが全く発言していないので、よそよそしい挨拶に。左隣はZabadakディスコグラフィーを出している大井(ハンドルネーム)さんのサークル「玄武プロジェクト」。彼と隣になれたのはありがたい。編成スタッフに感謝。彼は今回、ざば歌友の会発行の「Zabadak歌詞本」を委託販売として、ひっさげてきた。同人誌なのだが、きちんとJASRACに申請許可を取った凄い本。「自分たちが歌うのに歌詞をコピーするのは気が引ける、しかし歌詞集は個々に欲しい」という願いが産んだ。売り上げの一部はJASRACを通して著作権者の元に、それ以外の最終利益は公共団体に寄付。この仁義の切り方は半端じゃない。アーティストとファンの幸福な関係。そういうアーティストのファンであることを誇りに思う。そしてアーティストがそれに対して作品を、アーティスト活動を通して答えてくれることを願う。
 さて肝心の私のサークルの方だが、左右のお客さんを団扇で扇いで関心をもってもらうという姑息な作戦に出てみたが・・・喜ばれるだけ〜(汗)。
 今回取り上げたのは、ぱぶりか、ダリエさん、TAMTAM、奥井亜紀さん、村松健、カズン、ソーイングマシーン、そして奥華子さん。カタログに書いたアーティストについての近状やオフィシャルサイトのアドレスなどの情報をまとめた・・・というかそれだけ(汗)。自らネットで検索したり情報を集めている人にとっては情報価値はかなり低いだろう。しかし、普及してきたとはいえ、全ての人がネットに気軽にアクセスしているわけではないし、活動停止していたアーティスト、例えば奥井亜紀さんの活動再開をかつてのファン全てが知っているわけでもない。
 コミックマーケットには1つの神話がある。「そは日本の同人誌即売会では最も多種のジャンルが存する処。こになければ、他にもない。」この神話は強力だ。ジャンルを先端技術やキーデバイスなどに置き換えれば、どれだけ強力か理解されよう。コミケがコミケたりえているのはこの神話のおかげだ。この神話を背景にマイナージャンルサークルはサークル参加し、この神話を背景に一般参加者は望みのジャンルが無いか検索する。
 今回のサークル参加に対し、複雑な思いがあった。「サークル参加する意味はあるのだろうか?」私が初めてサークル参加したときにはまだこれほどインターネットは普及していなかった。マスコミ媒体やFC以外の情報を得ることは難しく、ファン同士の横の繋がりも希薄だった。そのような状況下では僅かな情報や交流も大きな価値を持つ。しかし、今やIT時代、FC会報よりも詳しい公式サイト、ファンサイトによる交流や活動の拡大と状況は大きく変わってしまった。情報と交流を主に置くサークルは、個人サイトで活動を続けた方がよいのでは?そういう疑念が参加当日になっても離れなかった。そういう事から、今日の来訪者の様子によっては次回からサークル参加を諦めようかと思っていた。 左右のサークルに比べれば立ち止まる人すらほとんどいなかったが、ファン仲間が顔を出してくれた。Darieファンの吉成綾加(ペンネーム)[リンク]さん。「ライブ会場でお会いできなくて残念。次のFCイベントで〜」 TAMTAMファンのN村さん。「では、次はライブ会場で〜!」
 カタログを見て来てくれた人が数名。奥井亜紀さんのファン。インターネット環境を全ての人が持っているわけではないことを再確認した。こちらの手持ちの情報、特に昨日、8/9に赤坂でライブを行ったことを伝えた時には動揺を隠せない感じだった。Maxi CDが出ていることも知らなかった様子。活動再開に飛び上がらんばかりの喜び様だった。 種ともこという名前に引っかかって尋ねてきた人。名前をドコかで見たことが・・・というので、最近はガラサキというアニメのテーマソングを歌ってましたよと教えると合点がいった様子。他にもトーキングドラムをアクセサリーに持っていた男性に、TAMTAMというユニットがセネガルのミュージシャンと9/8に渋谷クロコダイルでライブをする話をしてみたり、あれこれあった。
 合間を見て、電源無し系ゲームサークル方面に挨拶に出かけた。まずは、このダイアリーノートで相互お気に入りでお世話になっている柚羽さんのサークルにご挨拶。ゴシック・ロリィタな服装だったのですぐ判った(^-^; 突然の挨拶に相当驚かれたようだ。・・・確かに怪しいか(汗)。帰りがけにPBMサークルを覗くと、週刊DIRASを作ってくれた彼が居た。挨拶の舌の根も乾かないうちに「あ、DIRASさんなら、買いますよね〜」といそいそ鞄の中を探っている。なんだろ?出てきたのは「V20 特集:カン・ユー −無能な上司」。ガンダムのトリビュートマガジン、G20のボトムズ版・・というパロディ本。しかもよりによってカン・ユーとは・・・。「・・・買った。いくら?(爆)」
 PBMサークルは隔離されていた(苦笑)。顔見知りの人に挨拶した返事が、「頑張っているね〜(ニヤリ)」とは。・・・もしや、この日記、バレてる?(大汗)
 東館から逃げ帰り、遊びにきたPBM仲間と話をしたりしているうちに、閉場時間になった。いそいそと片付け、お手伝いしてくれた先輩と大井さんにお礼と挨拶をした後、PBM中間と新橋に移動。睡眠不足のため、タクシーで派手に船を漕いでいたらしい<自分。 新橋モダン食堂という名前の居酒屋(?)で軽く・・食べた後、駅前の茶店で談笑。PBM業界に対して、それなりに濃い話が交わされた。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索