余裕を持って家を出たのだが、地図などを買い求めていたら集合時間を遅れてしまった。途中、別の企画の「BBQオフ」に参加する知人に行けないことを伝えて欲しいと連絡。ようやく恵比寿駅に着いた。合流後、日比谷線に乗って六本木まで。大江戸線の乗り換える。そして目的地の麻布十番に到着。昨日の3人と先輩のKさんを含めた5人で十番商店街をぶらつく。ぶらつくにはよい商店街だと思う。タイヤキ屋さんやお蕎麦屋さんや色々ある。お昼は更級蕎麦を・・・と思っていたのだが、思った以上に混んでいた。そこで蕎麦ではなく、鰻を頂くことに。「やつめや」という鰻屋に入った。お彼岸ということもあって、家族連れが多い。それも老人の姿が。フム、柔らかくて美味しいということかと判断。5人全員、うな茶を注文。一部、「真昼間っからビールを飲みたいゾ同盟」がビールを注文。頂く。今更の名刺交換なぞしてうな茶の到着を待った。到着した鰻は確かに柔らかく、美味しく頂いた。 腹ごなしに商店街をまらぶらついて、メインイベントである「麻布十番温泉」に。まさかいきなり階段を登るとは思わなかった。値段は1280円。うーむ、ちと高い。ロッカーの鍵を借りて、浴室に向かった。浴室は思ったよりも小さかった。男湯は湯船が1つ、スチームサウナが1つだった。蒲田温泉と同じ黒いお湯。地下から汲んだのを薪で炊いているらしい。割と熱めのお湯。久が原湯ほど熱くはないが。早々に上がって、休憩場を兼ねている宴会場で休む。疲れが溜まっている面々はマッサージ器に群がっていた。宴会場には近所のご老人方が集まっていた。皆、顔なじみらしい。すると皆、舞台に上がった。カラオケでもやるのかと思ったら・・・流れてきた曲は東京音頭。お、踊ってる・・・。飛び入りの人も混ざって結構盛り上がっていた。
 ほどよく休憩を取った後、散歩がてらに氷川神社詣で。暗闇坂を登る途中、怪しい看板を眼にした。「MAD」・・・いや、「MAID」。周囲は大使館など外国の方が多数すんでいる。そのためのメイド派遣業「東京メイドサービス」の看板だった。メイドスキーな友人の顔が浮かんだ。
 パキスタン大使館の前に警官が一人。先輩は「あの盾、薄いけど大丈夫なのかいな」と不穏当な発言。しばらくしてアルゼンチン大使館前の氷川神社に到着。・・・神社なんだよねぇ。意外なものが奉られていた。掛けられている絵馬を見た。うーむ、なぜ火川神社の絵馬が・・・(爆)。 人気のない、静かな場所だった。
 イタリアンレストランAVANTIが無いかと探す先輩と私。あるはずのないものを探すのも一興。坂を下りると「国際家畜病院」と看板のある古い一軒家が。「国際鬼畜病院」と読み違えたのはバツグンに秘密ダ! さらに降りると大韓民国大使館。多数の警官が警備していた。パキスタン大使館と比べると監視体制が全然違う。ちょっと驚いた。
 麻布十番駅で皆と別れて原宿駅へ。渋谷AXまでの道のりはストリートパフォーマンスの連続だった。音楽だけじゃなくてコントに人だかりができているのが意外だった。
 渋谷AX、「fra−foa」というバンドのライブ。自分でチケットを購入したのだが、実は一度も歌を聴いたことが無い。複数の知人から薦められたので興味を持ってチケットを確保したという塩梅。開場前、かなりの人だかり。コインロッカーに荷物を預けようとしたが小銭がないことに気付いた。これは失敗だった。
 フロアに入る。割りと早い方だったので前の方に位置した。始めてみるのだもの、メンバーの顔とか見てみたい。周りは声高に自分の持っている情報や前回のライブのことを語っている人達。お喋りというよりひけらかし。うーむ、同人誌即売会場を往復するバスの中のようだ。結局、総オタク化しているのよね。差は対象に対する世間の眼だけ。
 開演時間が過ぎても一向にメンバーは現れない。混みだす客席。「始まったら、前に突っ込もうぜ。どうせ・・・」「ダイブして気に食わないあの前の奴に失敗した振りしてエルボーかまそうか・・・」男性客のモラルの高さにメンバーが哀れになってくる。それとも、盛りあがれば何でもいいのか?いいのか。ともかく、まだファン層も若くて薄いことを実感。
 ようやく開演。最初の曲は「真昼の秘密」。大変だった。後ろから突っ込んでくる。しまった。こんなハードなノリだとは。聞くというより暴れに来ているようだった。群集の中、大荷物を降ろすわけにもいかず、ひたすら持っていた。こういう曲とノリが続くとしたら・・・私は戦線を離脱するしかないな。そう思った。
 3曲目だろうか、急にメロウな歌に変わった。観客もそれに合せて収まっていく。これからが、ボーカルのちさ子さんの凄さの発現だった。その詩はガラスの刃。発するものも聞くもの切り刻む。それをシャーマニックに歌う現代の巫女。ポストエヴァ世代のシンクロは会場を大きなうねりと化す。確かに凄い。この私が左手で荷物を持ちながらも右手を上げてしまうほど。拳ではなく彼女に差し伸べるように手のひらを上に向けて、「何か」を捧げる。<続く>

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