いぬもあるけば・・・「上野3館見学とお披露目」
2001年10月27日 遅刻せずに上野に到着。私より遥か遠方からやってくる人より遅れる訳には行かない。といってもギリギリだったけど。 KさんとUさんそして私の3人がそろったので移動。もう一人のメンバーAさんはお昼に合流予定。
『秋の上野展覧会2001』と称した3館特別共通券を買って、まずは『聖徳太子展』が開かれている東京都美術館に。1部の展示は中々良かった。2部の展示は・・・うーむ(沈)。太子信仰はある意味、日本仏教の歪みの姿でもあるわけで・・・。というか、仏教の「日本教」化、なんでも神様にしてしまう。外国文化を自己流にアレンジして取り入れてしまう日本人の特性を如実に表した・・・ごにょごにょ。
展示物の1つに現代のセンスに通じるイラストのような走り書きがあった。曼荼羅などの配置を伝えるものだったが、これが意外で興味深かったなんて言えない。おみやげは十七条憲法のマウスパッド。
最初の1館で結構疲れた。Aさんと合流して昼食を食べる予定だが、合流前に上野動物園近くのジェラート屋さんでジェラートを購入。ブルーベリーとモンブランの組み合わせは・・・。
国立科学博物館のクジラの前でAさんと合流。科博の食堂で『肉食セット』を注文した。次に来たときは『草食セット』にしよう〜♪
まずは特別展の『日本人はるかな旅展』。NHKが番組制作しているものとリンクした展示。黒曜石は奇麗だねぇ。展示内容は番組を幾つか見ていたこともあって、大体了解している。それよりも気になったのは、こういう展示に書かれるにしてはちょっとダークで、微かに毒が感じられる解説文。普通の学芸員はこんな文章を書かないだろう。文章を書いた人に興味を持った。「何か・・・こう、黒いね。表現が・・・」と言いながらKさんと一緒にニヤリと口元を綻ばせる私。
ここの展示物で最も驚かされたものは・・・別に日本人の意外な旅路を示唆するような展示の趣向にあったものでもなんでもない、アクセサリーの1つだった。それは・・・どうみても『吉田○車』がデザインしたとしか思えない顔つきのお守り・・・いや、魔除けか・・・だった(爆)。アレを見るためだけでも行く価値が・・・あるかもしれない。我々4人全てが「そうとしか見えない」と意見を一にした。他にも何かの漫画で見かけたようなデザインを施した壷など・・・主催者とは別の観点で驚かせる展示物があった。いやはや、面白かった。
科博の一般展示は参加型のものが多く、面白い。童心に帰る〜。私が理系に進んだのも、こういう面白い科学との出会いがあったからだよなぁ。 もっと遊びたかったが次の展示物に行かねばならないという思いがあって、中途半端に切り上げた。これも邪念か。Uさんの盛り上がりに確かに負けていたわけだ。ぐふぅ。 ミュージアムショップでトリケラトプスとプテラノドンのぬいぐるみを購入。プテラノドンはKさんとお揃い〜(違)。 科博を出て次の目的地に。ヒールが合わないのか、Aさんが不自然な歩き方をしている。「かなり歩いているから傷めたのかな?」と心配して尋ねたところ、どうやら上野に来る前に足を軽く捻ったらしい。うーむ、それで歩き回るのは大変だったのでは。
最後の展覧会場は東京国立博物館の平成館。特別展「美術の中のこどもたち」。実は3館の中で一番期待していなかった。が、やられた。入っていきなり横山大観の「無我」。それ以外にも岸田劉生の「麗子像」など重文や国宝が並べられて見ごたえがあり過ぎる。2時間弱で見る展字数ではなかった。教科書で見たことのある作品が多くあるのに、他の2館に比べて人手が極端に少ない。アレをみるなら・・・ごにょごにょ。
展示は「こどもの世界」、「成長する子供」、「親の願い」そして「聖なる子供」とテーマ分けされていた。180点近い展示物に(まだ見終わらないのか!と)圧倒されていたのだが、「親の願い」のコーナーでやられた。幼子を亡くした親が在りし日の姿を書かせたものや遺品を地蔵菩薩の中に収めたもの、江戸時代、死期を悟った童女が書いた辞世の書。拙い字で書かれるは、「お父さん、お酒を控えて体を大事にしてね」 どんな思いで書いたのだろう。どんな思いでこれを読んだろう。フランクルの言う『態度価値』がここにある。 当時、この辞世の書に感銘を受けた書家や絵師を含む大勢が彼女に寄せた追悼の作品がまとめられている。それが29巻もあるというのだ。江戸の人々の精神的な高さを、彼らが『判っていた』ことを知ることのできる資料だ。
一群の展示を見ていて、不意に先日の葬儀を思い出した。いや、実際はあのお父さんの「・・・ありがとうございました。」が思い出された。ガツンと来た。他の3人が先に進んでいて、側にいなくてよかった。
その後、駆け足で見て、閉館時間ギリギリに展示室を出た。足が疲れたので椅子に座る。もたれかけ〜。外をでるともう夕暮れ。3人ともう少し一緒にいたかったが、別の約束があったので別れた。くーっ!
京浜東北線に飛び乗り、石川町に。天文部OB会が・・・というか友人のフィアンセのお披露目会が中華街の梅蘭という店で開かれるのだ。上海蟹が待っている。いや、久々に合う面子が待って・・・はいなかったな。最初の乾杯には今一歩間に合わなかった。友人のフィアンセは気さくそうな女性だった。よい人と縁があったなと喜ぶ。子連れで参加したWさん夫婦の娘さんの美晴ちゃんとずっと遊んでいた。いや〜、可愛いねぇ。無敵モードの笑顔は視線のあった大人の顔を綻ばさせる。やはり笑顔がいいね。いつまでもああいう笑顔を浮かべられますように。 食も進むし、話題もはずむ。楽しいOB会だった。
『秋の上野展覧会2001』と称した3館特別共通券を買って、まずは『聖徳太子展』が開かれている東京都美術館に。1部の展示は中々良かった。2部の展示は・・・うーむ(沈)。太子信仰はある意味、日本仏教の歪みの姿でもあるわけで・・・。というか、仏教の「日本教」化、なんでも神様にしてしまう。外国文化を自己流にアレンジして取り入れてしまう日本人の特性を如実に表した・・・ごにょごにょ。
展示物の1つに現代のセンスに通じるイラストのような走り書きがあった。曼荼羅などの配置を伝えるものだったが、これが意外で興味深かったなんて言えない。おみやげは十七条憲法のマウスパッド。
最初の1館で結構疲れた。Aさんと合流して昼食を食べる予定だが、合流前に上野動物園近くのジェラート屋さんでジェラートを購入。ブルーベリーとモンブランの組み合わせは・・・。
国立科学博物館のクジラの前でAさんと合流。科博の食堂で『肉食セット』を注文した。次に来たときは『草食セット』にしよう〜♪
まずは特別展の『日本人はるかな旅展』。NHKが番組制作しているものとリンクした展示。黒曜石は奇麗だねぇ。展示内容は番組を幾つか見ていたこともあって、大体了解している。それよりも気になったのは、こういう展示に書かれるにしてはちょっとダークで、微かに毒が感じられる解説文。普通の学芸員はこんな文章を書かないだろう。文章を書いた人に興味を持った。「何か・・・こう、黒いね。表現が・・・」と言いながらKさんと一緒にニヤリと口元を綻ばせる私。
ここの展示物で最も驚かされたものは・・・別に日本人の意外な旅路を示唆するような展示の趣向にあったものでもなんでもない、アクセサリーの1つだった。それは・・・どうみても『吉田○車』がデザインしたとしか思えない顔つきのお守り・・・いや、魔除けか・・・だった(爆)。アレを見るためだけでも行く価値が・・・あるかもしれない。我々4人全てが「そうとしか見えない」と意見を一にした。他にも何かの漫画で見かけたようなデザインを施した壷など・・・主催者とは別の観点で驚かせる展示物があった。いやはや、面白かった。
科博の一般展示は参加型のものが多く、面白い。童心に帰る〜。私が理系に進んだのも、こういう面白い科学との出会いがあったからだよなぁ。 もっと遊びたかったが次の展示物に行かねばならないという思いがあって、中途半端に切り上げた。これも邪念か。Uさんの盛り上がりに確かに負けていたわけだ。ぐふぅ。 ミュージアムショップでトリケラトプスとプテラノドンのぬいぐるみを購入。プテラノドンはKさんとお揃い〜(違)。 科博を出て次の目的地に。ヒールが合わないのか、Aさんが不自然な歩き方をしている。「かなり歩いているから傷めたのかな?」と心配して尋ねたところ、どうやら上野に来る前に足を軽く捻ったらしい。うーむ、それで歩き回るのは大変だったのでは。
最後の展覧会場は東京国立博物館の平成館。特別展「美術の中のこどもたち」。実は3館の中で一番期待していなかった。が、やられた。入っていきなり横山大観の「無我」。それ以外にも岸田劉生の「麗子像」など重文や国宝が並べられて見ごたえがあり過ぎる。2時間弱で見る展字数ではなかった。教科書で見たことのある作品が多くあるのに、他の2館に比べて人手が極端に少ない。アレをみるなら・・・ごにょごにょ。
展示は「こどもの世界」、「成長する子供」、「親の願い」そして「聖なる子供」とテーマ分けされていた。180点近い展示物に(まだ見終わらないのか!と)圧倒されていたのだが、「親の願い」のコーナーでやられた。幼子を亡くした親が在りし日の姿を書かせたものや遺品を地蔵菩薩の中に収めたもの、江戸時代、死期を悟った童女が書いた辞世の書。拙い字で書かれるは、「お父さん、お酒を控えて体を大事にしてね」 どんな思いで書いたのだろう。どんな思いでこれを読んだろう。フランクルの言う『態度価値』がここにある。 当時、この辞世の書に感銘を受けた書家や絵師を含む大勢が彼女に寄せた追悼の作品がまとめられている。それが29巻もあるというのだ。江戸の人々の精神的な高さを、彼らが『判っていた』ことを知ることのできる資料だ。
一群の展示を見ていて、不意に先日の葬儀を思い出した。いや、実際はあのお父さんの「・・・ありがとうございました。」が思い出された。ガツンと来た。他の3人が先に進んでいて、側にいなくてよかった。
その後、駆け足で見て、閉館時間ギリギリに展示室を出た。足が疲れたので椅子に座る。もたれかけ〜。外をでるともう夕暮れ。3人ともう少し一緒にいたかったが、別の約束があったので別れた。くーっ!
京浜東北線に飛び乗り、石川町に。天文部OB会が・・・というか友人のフィアンセのお披露目会が中華街の梅蘭という店で開かれるのだ。上海蟹が待っている。いや、久々に合う面子が待って・・・はいなかったな。最初の乾杯には今一歩間に合わなかった。友人のフィアンセは気さくそうな女性だった。よい人と縁があったなと喜ぶ。子連れで参加したWさん夫婦の娘さんの美晴ちゃんとずっと遊んでいた。いや〜、可愛いねぇ。無敵モードの笑顔は視線のあった大人の顔を綻ばさせる。やはり笑顔がいいね。いつまでもああいう笑顔を浮かべられますように。 食も進むし、話題もはずむ。楽しいOB会だった。
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