定時に脱出し、池上線に乗って久々に久が原駅に降りた。今日はゼミの日。骨董屋「青花堂」に昨日のお土産の「ゆかり」を預け、先生が来ないうちに月謝を払った。まだ1時間近く時間がある。丸い月を正面に見ながら通りを歩いて、これまた久々の喫茶店「世比亜」に寄った。お客がいないのでマスターは雑誌を読んでいた。「よう、久しぶり。」人懐っこい笑顔。いつものキリマンジャロと小腹が空いていたのでトーストを頼んだ。話題はヘラブナ釣りと写真。いくら放流しているとはいえ、年に4,5回しか行かないのに1日に20匹も釣れるものだろうか?凝り性で割と短気なマスターらしい話だ。同様の凝り性は他の趣味、例えば写真にも発揮されていた。あっという間にゼミの時間。ここにも「ゆかり」を置いて、席を立った。
 先月、急な会議でドタキャンしてしまった先生は謝りの印として現在芸大美術館で開催されている「デザインの風」展の招待券を束で持ってきていた。土曜日に上野をうろついていてポスターは何度も見かけていた。デザイン展なのでそれほど興味がなかったのだが、過去、そして現在使われている生活品のデザインを展示してると聞いて興味を持った。キッコーマンのガラスの醤油差しのデザインや三越の包装紙のデザインという感じで具体的かつ馴染み深いものが展示されているらしい。話によると、毎日限定リトグラフを刷って販売しているとか。30年後、お宝になるかもね。
 今日の講義は博物館学関係参考書の中でもフィクションやノンフィクションの紹介が最初だった。配られたプリントにミステリー小説の「偽りの名画:アーロン・エルキンズ著」や「症状A:多島斗志之著」があるのはともかく、「ギャラリー フェイク:細野不二彦著」と漫画まで乗っているとは・・・(苦笑)。
 続いてスライドで8月に訪れたメトロポリタン美術館を紹介。テロ前のニューヨーク。月曜日の美術館の様子は中々見られないものだ。「だってお休みですもの。」 ある富豪の未亡人の寄付で賄われている豪華なフラワーアレンジメントを換えている場面とか。
 何故、休日に美術館を訪れたかというと、2003年秋に行われる「オリベ展」の打ち合わせのためだったらしい。普通の見学者が見る事の出来ない映像が!日本の美術品を扱う表具屋さんがいるのは畳の間。メトロポリタンミュージアムに畳・・・。
 驚いたのは4つも食堂があるということ。1)見学者が利用する食堂 2)地下にある職員用食堂 3)学芸員や上級職員が利用する食堂(イタリア料理) そして4)超VIP用。パトロンである評議員やスポンサー用のレストラン。内装が違う。本物の富豪でなければ利用できない。アメリカも階級社会であることを再認識。
 観光として利用するにあたってのメトロポリタン美術館、お勧めの場所がルーフガーデンだと言う。いつか遊びに行くときには是非。今、安いからチャンスだよなぁ。<ニューヨーク観光 ホテル代もテロ前より3分の1ぐらいに下がっているっていうし。片道2万円って本当なのだろうか?12月の出張がなければなぁ。
 最後のスライドはニューヨークの裏千家センター。ニューヨークに行く予定の人へのサービス。

 ゼミ終了後、もちよりの料理で食事会。。残念ながら、「これからまた仕事」と先生は大して召し上がらずにお帰りになられてしまった。近くの酒屋からお酒を購入。今日のお酒は東京都北区にある小山酒造の「丸眞正宗」の純米酒。なかなかさっぱりしている。料理は保温鍋で運ばれたおでんが出物。これを持ってこられた方はいつも美味しい料理を持ってきてくれる。漬物もツマミとして最高。お酒が進んでしまった。
 来月のゼミは出張があるから来れない。残念だ。

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