いぬもあるけば・・・「猫街」
2001年11月3日 10時過ぎに病院に向かった。駐車場が閉鎖されているようなので、徒歩で。小学生時分の同級生の家の前を通るときに「○○ちゃんは自分で家を建てて、もう子供が小学生でね〜!」と母が地元情報を教えてくれる。滅多に帰省しないし、帰省しても車社会故にあまり近所の人とも会う事がない。それゆえ、小中学校時代の友人とはほぼ完全に疎遠になってしまった。旅行者的感覚、異邦人的感覚を抱いてしまうのはそれがためかもしれない。故郷は近くて遠い。
父の容体は良さそうだ。これならば今日一日居る必要もないだろう。皇太子の視察も気になるが、それを待っていたら1日潰れてしまう。それにしても昨日はあれほど良い天気だったのに。良すぎたからか、今日はどんより曇っている。予定ではリハビリ施設の公園を歩いて観ていただく予定だが、雨だったら病院の屋上からの視察のみだという。屋上に赤い絨毯が用意されているという話も聞いた。患者さん達も看護婦さん達も滅多にないイベントなので少々浮き足立っていた。
少々迷ったが結局、去ることにした。今から東京に帰れば、別の用を済ます事が出来る。挨拶をして辞した。病院をでようとすると、県警の腕章をつけた人や記者、そして歓迎のための旗をもっている人がそこら中にいた。バラバラバラとヘリのプロペラの音。この心臓血管センターには急患輸送用のヘリポートがある。どうやらそこに輸送用ヘリコプターが着陸しようとしているようだ。皆がそれを見上げている。その様子を見ながら、後ろを見やることなく進む。首都高を逆走しているような、妙な気分。
コミュニティバスという中央前橋駅と前橋駅を結ぶバスに乗ってみた。ネタになるかなと。車内はこぎれいな木製ベンチが設置してありなかなか面白い。これがそのうち周回バスになるようだ。使える公共交通手段は高齢下社会対策でもあり、地元商店街の活性化対策でもある。今までなかったのがオカシイ。車社会は確かに便利だが、一旦運転できない身の上になったら悲惨だ。
JR東日本の土日フリーキップが前売り制であることを知ってショック! ダメージを抱え込みながら高崎線に乗り、赤羽で降りて、西日暮里に。地下鉄千代田線に乗り換え、千駄木駅下車。雨の谷中。目的地はこの日記書き始め一番最初の日に行ったギャラリー猫街。「谷中寺町縁起考」、町田久美さんと美濃瓢吾さん二人展。来週行けるかどうか判らないので訪れておきたかった。町田さんの新作の何点かに心惹かれる。『うさまん』にはヤラレタ・・・。リトグラフが欲しい。絵葉書になったら周りに配りまわる自分が見える。町田さんに尋ねると、これに反応したのは私だけらしい。他の人はまるでそれが無いもののように振る舞っていたという。確かにこの可愛さはエアポケットだ。どんなコメントをするかで、その人が判ってしまう。
展示は1階だけでなく2階にもあった。住宅を改造したギャラリーなので狭い階段を上がる事になる。そこは素敵な空間だった。4畳半畳敷きの部屋が2つと広い板の間がある。板の間は1階と同じような展示がされている。畳敷きの部屋は小物とかをさりげなくおいてある。私が惹かれたのは障子。それも破れたところを繕っているところ。なんと、補修の紙が猫の切り絵なのだ。そこらに破れがある障子はそこらに猫の姿がある障子に変わっている。この切り絵も切り絵作家さんによるものらしい。余りに心惹かれたので町田さんにこれをデジカメで撮影してもよいか尋ねてしまった。大丈夫らしいので撮影。うーむ。こうなると破れすら楽しくなってしまう。面白いなぁ。
明日、ここでパーティと称した大宴会が開かれるらしい。誘われたのだが・・・もし駆けつけられれば来たいと答えた。なんでもアーティスト仲間が仮装したりしてのどんちゃん騒ぎとか。うわー、面白そう。吉祥寺で行われているイベントが終わってから駆けつける人もいるから夜遅くても大丈夫・・・。行きたいー!が、厳しいなぁ。
ギャラリーを出て、そのまま帰るのも味気ないので喫茶店「乱歩」に寄る。カウンターに座り、ブレンドを頼む。私の好みの濃さなのが嬉しい。PDAを取り出して、日記の文章作成。2時間が過ぎた。そんな雨の谷中。
帰宅してTVをつけるとマキアヴェリについての番組をやっていた。塩野七生とたけしの対談は日本ではかなり危険なものに映るだろう。果たして彼らの意見を視聴者はどう受け取るだろうか。また『うさまん』みたいになかったかの様に振る舞うのだろうか。
父の容体は良さそうだ。これならば今日一日居る必要もないだろう。皇太子の視察も気になるが、それを待っていたら1日潰れてしまう。それにしても昨日はあれほど良い天気だったのに。良すぎたからか、今日はどんより曇っている。予定ではリハビリ施設の公園を歩いて観ていただく予定だが、雨だったら病院の屋上からの視察のみだという。屋上に赤い絨毯が用意されているという話も聞いた。患者さん達も看護婦さん達も滅多にないイベントなので少々浮き足立っていた。
少々迷ったが結局、去ることにした。今から東京に帰れば、別の用を済ます事が出来る。挨拶をして辞した。病院をでようとすると、県警の腕章をつけた人や記者、そして歓迎のための旗をもっている人がそこら中にいた。バラバラバラとヘリのプロペラの音。この心臓血管センターには急患輸送用のヘリポートがある。どうやらそこに輸送用ヘリコプターが着陸しようとしているようだ。皆がそれを見上げている。その様子を見ながら、後ろを見やることなく進む。首都高を逆走しているような、妙な気分。
コミュニティバスという中央前橋駅と前橋駅を結ぶバスに乗ってみた。ネタになるかなと。車内はこぎれいな木製ベンチが設置してありなかなか面白い。これがそのうち周回バスになるようだ。使える公共交通手段は高齢下社会対策でもあり、地元商店街の活性化対策でもある。今までなかったのがオカシイ。車社会は確かに便利だが、一旦運転できない身の上になったら悲惨だ。
JR東日本の土日フリーキップが前売り制であることを知ってショック! ダメージを抱え込みながら高崎線に乗り、赤羽で降りて、西日暮里に。地下鉄千代田線に乗り換え、千駄木駅下車。雨の谷中。目的地はこの日記書き始め一番最初の日に行ったギャラリー猫街。「谷中寺町縁起考」、町田久美さんと美濃瓢吾さん二人展。来週行けるかどうか判らないので訪れておきたかった。町田さんの新作の何点かに心惹かれる。『うさまん』にはヤラレタ・・・。リトグラフが欲しい。絵葉書になったら周りに配りまわる自分が見える。町田さんに尋ねると、これに反応したのは私だけらしい。他の人はまるでそれが無いもののように振る舞っていたという。確かにこの可愛さはエアポケットだ。どんなコメントをするかで、その人が判ってしまう。
展示は1階だけでなく2階にもあった。住宅を改造したギャラリーなので狭い階段を上がる事になる。そこは素敵な空間だった。4畳半畳敷きの部屋が2つと広い板の間がある。板の間は1階と同じような展示がされている。畳敷きの部屋は小物とかをさりげなくおいてある。私が惹かれたのは障子。それも破れたところを繕っているところ。なんと、補修の紙が猫の切り絵なのだ。そこらに破れがある障子はそこらに猫の姿がある障子に変わっている。この切り絵も切り絵作家さんによるものらしい。余りに心惹かれたので町田さんにこれをデジカメで撮影してもよいか尋ねてしまった。大丈夫らしいので撮影。うーむ。こうなると破れすら楽しくなってしまう。面白いなぁ。
明日、ここでパーティと称した大宴会が開かれるらしい。誘われたのだが・・・もし駆けつけられれば来たいと答えた。なんでもアーティスト仲間が仮装したりしてのどんちゃん騒ぎとか。うわー、面白そう。吉祥寺で行われているイベントが終わってから駆けつける人もいるから夜遅くても大丈夫・・・。行きたいー!が、厳しいなぁ。
ギャラリーを出て、そのまま帰るのも味気ないので喫茶店「乱歩」に寄る。カウンターに座り、ブレンドを頼む。私の好みの濃さなのが嬉しい。PDAを取り出して、日記の文章作成。2時間が過ぎた。そんな雨の谷中。
帰宅してTVをつけるとマキアヴェリについての番組をやっていた。塩野七生とたけしの対談は日本ではかなり危険なものに映るだろう。果たして彼らの意見を視聴者はどう受け取るだろうか。また『うさまん』みたいになかったかの様に振る舞うのだろうか。
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