Nさんから贈られた「虹の天象儀」を通勤時に少しずつ読んでいる。読みはじめてすぐに「ヤラレタ」と思った。あの先ごろ閉館した渋谷の五島プラネタリウムの解説員が主人公の話だった。それも閉会直後の時間が選ばれている。後ろの解説を読むまでもない。この解説員にはモデルがいる、そこまで行かないにしてもおそらく取材しただろう人物が思い浮かんだ。村松解説員だ。
五島プラネタリウムの人気企画「音楽と星空の夕べ」はCDを掛けながら星空を愛でるという企画。五島プラネタリウムの熱烈なファンであり、またザバダックに対して深く思いを寄せている人がザバダックの曲を聞きながら星空を見たいと動いたことが始まりだった。彼女が交渉して実現した、ザバダックの曲を聞きながら星空を楽しむ「ザバネタリウム」や新居昭乃の曲を聞きながら星空を楽しむ「アキネタリウム」など。伝説となろうこれらの放映はいつも村松解説員の手によるものだった。この縁が、とうとう彼とその友人達によって発見された小惑星に「ZABADAK」という名をつけることになる。
五島プラネタリウムが閉館して、ちょこちょことニュースになっただけで、後は月日の流れに押し流され、記憶も風化されてしまうのか・・・と少し寂しく思っていた。まさか、この様な形で結晶化され、再会するとは。
読みはじめて間も無い。久々にページをめくるのが楽しみだ。

自室に戻った。郵便受けにDMがいくつか入っていた。ライブのお知らせが1つ。「空色のひつじ」のライブのDM。11/30にあることは、前のライブで知っていた。ああ、それかと何気なく裏を見た。下にボルドー体で書かれていた。
『空色のひつじの気持ちを皆さんへ、そして故成田優子へ』
「故・・・ということは故人か・・・メンバーの知り合いに捧げるのか・・・。」そんな認識のまま、視線を上に上げた。
『すでにホームページなどでご存知の方も多いとはおもいますが、空色のひつじのユーフォニスト なりちゃん こと、成田優子が10/23未明、不慮の事故により夭逝されました。・・・』
「えっ・・・嘘だろ・・・」

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