那須で出張準備のための勉強会(?)。朝、そのついでにハンドキャリイする品があったことを思い出した。現地に遅刻しないようにするには、蒲田駅と会社の間をタクシーで行き来するしかなかった。しかたなく自腹で敢行。無事に荷物をGETして京浜東北線に乗った。丁度通勤ラッシュ時で込んでいる。A4コピー紙を梱包していた段ボール箱にビニル紐をグルグル巻いた簡素な梱包なので潰されないかと不安になった。と、丁度近くの棚が開いている。持っているより安全だろうと棚に載せたところ、次の駅でその真下の座席が空いたので座った。
 東京駅は予定よりも大分早く着いた。そこで、朝食として蕎麦を食べた。店を出て・・・ふと気がつく。「あれ?段ボール箱・・・」 店で箱を置いた記憶がない。ということは・・・。近場の駅員に尋ね、京浜東北線ホームの忘れ物探し係の所に駆け込んだ。
 「で、何時頃の何行きでした?」
 蒲田駅ではたまたま来たものに乗り込んだのだ。東京で降りるのに赤羽だ大宮だという行き先を確認して乗り込むことはない。
 「それではちょっとすぐには確認できないんですよね〜。まあ、各駅にFAXしますからそのうち見つかるでしょう」
 駅員のいう『そのうち』では間に合わない。確か、今日使うといっていた一品物。見つからないのも大変だが、午前中に見つからないと最悪、作業が中断してしまう。だが、この駅員の対応では・・・。
 まだ上司も出社していない時間。判断は自分で下さなければならない。遅刻してでも自力で見つけるか、忘れ物を見つけるのは諦めて遅刻しない様に那須に向かうか・・。
 中に入っているブツを思い出す。それの確保の方が優先だ。最悪、不審な荷物だと騒ぎになったら・・・(滝汗)
 京浜東北線は基本的に折り返し運転をしている。このラッシュ時ならば回送することなく、段ボール箱を載せた車両も折り返すだろう。折り返してきた蒲田、桜木町方面の車両を確認すればいい。東京で折り返しを待つよりも北に行った方がいい。新幹線と連絡もある・・・上野駅で張り込もう。
 私は9時少し前からに上野駅の京浜東北線ホームで東京方面に向かう車両の5号車の棚を確認する張り込みを行った。フレックスタイム制のおかげなのか、9時を過ぎても乗客はそれなりにいる。車両が来る間、ホームでただ立っているのは怪しい。車両が来るまで喫煙コーナー辺りにいて、入線してくるや5号車のドア近くに寄って、開いたドアの隙間から棚を覗く。これを何回も繰り返した。
 いい加減に諦めようかという9時40分過ぎ。見つけた。簡素な梱包が怪しかったのか誰も盗ろうとしなかったのだろう。ちょこんと棚にあった。車両に入り、怪しい段ボール箱を縛るビニル紐をむんずと掴んで下ろし、そのままホームに。梱包を開いて中身を確認。無事だった。

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