Hさんから「温泉−>鍋」のお誘いがあった。これ幸いとお誘いに乗った。
ホテルに一旦戻り、車で市内にある「青葉温泉」という銭湯に行く。これが、とても立派な設備。大規模休憩場はないが、風呂の設備に関しては公営温泉設備並みに充実している。普通の湯船だけでなく、立湯、寝湯、薬湯、サウナ、露天風呂に打たせ湯。立湯は珍しい。これで250円は安すぎる。民間経営でこの値段とは。蒲田温泉も良いけど、これには敵わないか。東京の生活と比較してしまう自分がいた。露天風呂の脇の木にライティングが施してあって、舞い降る雪を照らし、妙に叙情を感じた。湯船はボイラーの脇にあり、そのコンクリート塀を境として利用している。印象的だったのはこの壁にまだ小さい子が濡らした手を当てて跡を付けていた光景。1つだけではない。高さを変えて、階段状に10個近く跡を付けていた。ライブパフォーマンス。「遊び」に対する1考察。
 温泉を出た後、Hさんのご自宅に招待され、鴨鍋をごちそうになった。(1000円会費) 食材費も安いようだ。鴨肉、水餃子、春菊、白菜、シメジ、エノキ、ニンジン、うどん、そしてお餅が入る。お餅はこちらには薄餅という鍋に気軽に入れられるものがあるという。(東京圏にもあるのかもしれないが)お餅の話で、「餅しゃぶしゃぶ」というものがあると聞いた。とても薄くスライスされた餅をしゃぶしゃぶの要領で頂くらしい。一度食べてみたいものだ。
 先程の立派な銭湯に驚いたと言うと、市内に他にいくつも似たような銭湯があるらしい。皆、温泉銭湯なので銭湯といわずに温泉というらしい。「温泉に行く」はこの銭湯に行くことを意味している。我々みたいにわざわざどこかに出かけるというイメージではないのだ。
 青葉温泉以外にも例えば、「空港温泉」というのが三沢空港の側にあるらしい。Iさんも何度か利用したという。飛行機利用客がついでに利用するらしくかなり混んでいるらしい。「空港温泉」という中々合成し難い単語にクラクラする。「ハイウェイ温泉」や「宇宙温泉」に似た響き。
 Hさんが「タクシーを呼んだ」と言った。21時か、帰るにはよい頃合い。奥さんにお礼を言って、退出。タクシーが待つ場所に…え?Hさんが真っ先に乗り込んだ。当たり前の様に同行のIさんが乗り込む。私は助手席に。
 車はホテルにまっすぐ行かず、手前の呑み屋街の一角で止まった。はにゃ、どうやら飲み直しということらしい。階段を上り、「うらら」というスナックに入った。決して広くない店内の奥のカウンターに座る。お姉さんに水割りを創ってもらう。他愛のない話。血液型や年齢の話し。ちなみにHさん、Iさん、そして私、3人ともA型。これからも血液型占いはテケトーだということが判る。年齢不祥のIさんがお姉さんからしきりに年齢を聞かれていた。が、逸らかし続けて結局教えなかった。Iさんの年齢不祥度は煙草の話でも露に。吸わないのに若葉やチェリーなどという銘柄名が出てきた。亡くなったおじいさんや親類が吸っていたから知っているのだというが・・・。Hさんはマイルドセブン ライト。お姉さんはセブンスター。「親父臭くない?」と言ったら、「最初に吸ったのがこれで、他に色々吸ったけれど結局これ。一途なの。」と。しばし煙草談義。私は吸わないので、味わいとかそういうのは分からない。話を聞きながら、探検部の先輩が吸っていたガラムの香りを少し思い出していた。
 私たちがいる時は客層が若かった。大体30代ぐらい。友達感覚でやってくる。ところで私はスナック慣れしていないのでお姉さんとテケトーな会話しかできない。人間観察モードに入っている。これはこれで面白いのだが、行動パターンとしては聞き役なので会話があまり弾まないのだよ。店で呑まないで自宅で呑むのをお姉さんは「宅呑み」と言っていた。造語能力の高い日本語万歳!
 最初、3人に対して1人の女性が付いていたが、他のお客さんが帰って余裕が出来たのか、もう1人の女性が加わった。色々な所に出かけて食べ歩いている(食べさせてもらっている?)らしいので、美味しい店を聞いた。焼き肉屋が多かったのは如何にも。三沢にはイタリア料理店はあまりないらしい。ファミレスも少ないとのこと。何故かと尋ねたら、「皆、自宅で食事をするから」。成る程、そういう意識がまだあるならば外食産業は中々やってこないだろう。でも、若い世代はどこで食事(デートなど)をしているのだろうか?車があるから遠出するのかもしれないな。
 食べ物屋情報を教えてくれたお姉さんは馬が好きだという。それだから競馬をやっているとのこと。知り合いに券を買って貰っているらしい。話を聞くとかなり熱心にやっている。掛ける金額はともかく。知り合いと連絡が取れなくて、この間券が買えなかったという話に近々JRAが始めるiモード勝ち馬投票サービスを思い出した。場外馬券場にも行けないファンがこうやっていることを考えると、案外このサービスはヒットするのかも知れず。この子もそれが出来るようになったら買うと言っていた。
 夢は場主になることだという。青森の牧場から出た馬で強いのがいるらしい。いつか、その馬の血統の馬の馬主になりたいらしい。馬が好きなのか、競馬が好きなのか、本当に馬が好きならば馬主になるのは大変だから乗馬をしてみたら如何?と聞いてみた。乗馬できるところを知らないらしい。乗馬は馬の世話など大変なこともあるけれど、馬を物として扱うのでない触れかたが出来る。
 今度、札幌に雪祭りが終わった後に旅行に行くのだという。札幌のウインズで馬券を買いたいらしい。そこには私の知人がいるかも・・・。彼も熱心な競馬ファンだから。それにしても好きなのだね、馬。競走馬は確かにきれいだ。前に書いたが、間違って弥彦に行くつもりが三条競馬場行きの無料バスに乗ってしまったことがある。バスを降り、呆然としながら競馬場に入って、出走前の馬を見ていた。手入れされた馬の肌は初秋の日差しを浴びて光り輝いていた。馬ってこんなにきれいなのかと感じた一瞬だった。
 そんなこんなで2時間ほど、割り勘で1人3.5K円の呑み。それなりに楽しめたのではないだろうか。呑みというより、会話による交歓。帰り掛けに馬好きなお姉さんから名刺を貰う。チャララ、チャッチャーン!(ドラクエ効果音) 余り意味はないな。

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