ホテルを出る前に、ネットで「札幌」と「紅茶」で検索を掛けた。そうしたら「札幌紅茶」というそのまんまのサイト[->http://www.geocities.co.jp/Foodpia/3944/]が見つかった。ここで紹介している『石渡紅茶』というお店に興味を持った。仲間と合流する前に過ごすのは良さそうだ。住所を確認してホテルを出た。
 狸小路に入る。友人との待ちあわせ場所のWINS札幌B館を確認。お腹が減ったので「札幌ラーメン」でも食べよう。WINSの先にあるラーメン屋にふらっと入った…ら中で並んでいる。人気のあるお店なのかしらん。『一国堂』という名前。札幌…ということで味噌チャーシューを頼んだ。なるほど美味しい。並ぶだけのことはある。腹ごなしに狸小路をずっと進む。ちょっと離れたところに個性的な店があるんだよね。
 札幌市資料館の側にあるローソンで生まれて初めて競馬新聞を買う。やっぱり買うと盛り上がるね。お祭りの準備みたい。
 ミュシャの絵を使った扉のあるカフェの隣のビルが目的地だった。資料館の向かいに位置していて、お客さんは次々やってくる。私みたいな観光客も多い。ビルの1階はケーキ屋だった。ケーキ屋を見て、明日がクリスマスイブだったことを思いだした。らせん階段を上がったところが喫茶店。店内が見渡せる席に座ってセカンドフラッシュダージリンを頼んだ。下のケーキ屋さんで予め買っておくことでケーキと一緒に紅茶が楽しめるという。下に降りてミルフィーユを求めた。何故、ミルフィーユかというとMT2のときの喫茶店を思い出したから。で、これが失敗。ウエハース以外はとろとろなので食べるのが大変。美味しかったのだけれど、綺麗に食べられないのは減点なのでは。減点といえば、この喫茶店ではポットカバーを被せることがなかった。せっかくのポットサービスなのに。口上だけなのかしらん。 個人的にまいったのは、余りにこぎれい過ぎてせっかく買った競馬新聞を広げられなかったこと。余りに場違い。代わりにメールしたりチャットしたりしながらお茶を頂いた。夕方会う予定のひろさんは下のケーキ屋によく来るらしい。でも喫茶店は行ったことがないとのこと。
 ほどよい時間になったのでWINSに向かった。入り口を通り過ぎてしまったのだが、対向から押し寄せる人波から通り過ぎたことに気が付く。狸小路は有馬記念目当ての人の流れが出来ていた。
 入り口を入ってすぐのところにダグラスさんがいた。ダグラスさんだけではなかった。先ほど、おそらく来ないだろうとメールを打った相手であるあぬびーさん達だった。遅れてI田さんも合流。有馬記念に望む武士は以上。
 私とI田さんは馬券を買うのは初めて。加えて私は事前に調べることも出来なかったので、予想もなにもあったものではない。初めてで当たるはずもないので、ネタになる買い方に走ることにした。新聞を見てみると、『マンハッタンカフェ』いう文字が目に入った。先ほどまで喫茶店にいた身としてはちょっと気になる。そこで馬連はこれと堅いと言われていた12番として『4−12』。1つだけでは物足りない。面子がPBM仲間であることから、ダイスで決めようと思い立った。だが、手元にダイスはない。鉛筆で6面は厳しいなぁと考えていたら、あぬびーさんがTCGで使っているのだろう10面ダイスを取り出してくれた。流石!20面だったら、馬連もこれで振って決めるところだったが、10面なので枠連。読んでいた競馬新聞を台にしてダイスを振った。コロコロ…「1」。「1」てなんだろ。まあいい、どうせなんでもいいんだからと続けてコロコロ…「4」。「『1−4』かぁ〜。でもさっき、カフェで4を選んだから、この組み合わせでいいや。」と私の分のマークシートを塗ってもらった。
 いくら掛ける?という話になったのだが、イベントであることを考えると100円、200円の負けは面白くない。どうせ負けるならば1K円単位になってこそネタになるだろう。受け優先の論理で掛け金が決まった。馬連『4-12』、枠連『1-4』共に1K円ずつ。普通のゲーマーならば勝つことしか考えない。しかしPBMゲーマーは負けにも楽しみを見出せる。如何に負けたか、その負けぶりは見事か。それを楽しむのだ。そういう意味で振幅は大きい方がいい。尤も高が2K円だ。大抵のPBMの1プレイング分の参加費だ。この馬券を買うよりももっと無意味な2K円を払った体験がこれで話のネタができれば安いものと囁く。予想通りダメだったら、ニヒルに笑えばいい。
 プレイングは終了した。そんな訳で、3時近くにカウンターに並んでそれぞれ1K円ずつ、合計2K円を振り込んだ。
 馬券を買った4階のモニターでレースを見た。レースを見ていて、妙にノタクタ走っているなと感じていた。競馬ってこんなにとろく走るものだったっけ?最後の直線でようやく競走馬らしい走りを見ることができた。
 トロイとおもったのは正解だったようだ。戦術だったらしく、これによって有馬は荒れた。黒く輝く馬体がモニターに映える。綺麗だな〜と思った。そしてそれが4番の馬だと知った。
 団子状になってゴールを走り抜けた馬の群れ。はて…おかしい?4番が一着だったように見えたのだが…1番も結構前だったな。
 確定したときは流石にちょっと震えた。冗談だろ〜。ネタだよ、ネタ!私よりも周りの方が驚いていたようだった。トイレの洗面台に馬券を置いてデジカメで証拠写真を撮った後、換金した。偶々、銀行の空き封筒があったのでそれに入れた。
 ダグラスさんは「今日は奢りだ!」とメールを打っている。現実感が沸かないまま、ひろさんと合流するために移動。合流して喫茶店に入っておしゃべり。その後、つぼ八に移動してザンギを食した。店内に掛かるピクミンの歌に反応する一同。ここで12/15に買っておいたクリスマス用茶葉セットを全員に配った。そして当然の如く、全て封筒から払った。
 あぬびーさんたちとお別れした後、解散…とはならなかった。数時間後、私はここが北海道、HTBの地であることを痛感することになったのである。

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