酔った勢いは恐いもので、先日のH田さん誕生日飲み会の時に幡ヶ谷付近の美味しいお店の話題で盛り上がったことは記憶しており、日記にも書いた。だが、話題に上がった店に行くことがその場で決定していたとは・・・。
 鈍い頭痛を抱えながら幡ヶ谷までたどり着いた。6号商店街の奥のモスバーガーで待ち合わせ・・・数分の遅れだったが一行はどうやら先に出てしまったようだ。店までの道のりは他人任せでいいだろうと考えていたので下調べしていなかった。店名と電話番号を控えているから最悪電話を掛けて行き方を尋ねればいいのだが・・・。
 普通、待ち合わせ場所は目的地から離れていないか、そこにたどり着きやすいところに設定するものだ。とすれば、辺りにそれを示唆するヒントがあっても不思議ではない。確か、笹塚駅云々言っていた気がする。ここから笹塚駅に行く途中に目的の店があるのかも。
 近くの地図掲示板を見るが、縮尺が大きく余り役に立たない。困惑しながら通りを見ると、少し先にバス停がある。そういえば・・・ハードコピーしておいたメールの文面を読み直す。
  >中野か新宿からバスというてもありますよ。
  >新宿からは中野行きに乗り、中野通りに面している、
  >「南台三丁目」のバス停からすぐだそうです。
 あのバス停がこのバス路線ならば勝ったも同然。バス停にある路線図を確認。「南台三丁目」の文字を発見。やった!
 今いるバス停から3つほど先のバス停のようだ。たかが3つぐらいでバスに乗りたくないし、万が一違う路線に乗ったら目も当てられない。去年の初夏に弥彦競輪場に行くつもりが三条競馬場にドナドナされた思い出が私を不案内な路線のバスに乗ることを躊躇わせた。それならば歩いた方がいい。大した距離でもなさそうだし。
 てぽてぽ歩くと「笹塚中学」。通り過ぎたバスが右に曲がったので恐らくここを曲がるに違いない。路線図も分岐していたし。当たり。電柱の看板を見ると「中野通り」とある。ぱぶりかの歌に「中野通り」という歌がある。地方から出てきた僕たちを優しく迎え入れてくれる暖かい街。不思議な人や古ぼけたものもある味わい深い街。そんな街を歌った歌を思い浮かべながら歩くのは楽しい。
 しばらく歩くと急に開けてきた。「南台三丁目」の停留所を過ぎると商店街にぶつかった。おでんの店頭売りなどそそられる店がある。いつもの散策ならば絶対買っているだろう。今回は用件があるので振り切る。また今度、商店街散策を目的として訪れたいなぁ。
 停留所から近いはずなので周囲を見渡すと、それらしき看板が小さく見えた。
 「赤いとうがらし」というお店。
 中を見ると3名が座敷に見えた。入ると、メールをくれたHさん以外の二人は驚いていた。え?私が参加する話、通じてない?それでは置いて行かれるはずだよなぁ。もう一人、Iさんが遅れているらしい。が、どうやらまだ職場をでていないらしいので先に始めることに。テキトーにメニューの上から4種を頼む。Iさんは1時間以上遅れての登場。会議が踊りに踊って8時間とか。2時間しか寝ていないらしい。お疲れさまです。
 昨今の事情に配慮して、カルビ、レバ焼、タン先などを味わう。レバ刺しも美味しかった。これで体も元気になるだろう。

 考えてみると、たまははき以外の店であの店の常連客と飲み食いするのははじめてかもしれない。
 話題は様々。

1)散歩の達人という雑誌の今月号が幡ヶ谷・笹塚・代々木上原特集だったのだが大した記事ではなかった。
2)失恋して拒食症になりかけた人の話。食欲が全くなく、毎日体重が減って行くを見るのが快感だった。頬が落ちて骸骨の様になった無残な自分の姿を鏡の中に見出して、「こんなの自分じゃない」と思って食べるようになった。リバウンドは早いね〜(笑)。
3)大手出版社で本を作っていたことがあるけれど、余りにいい加減に本が作られるのを見て幻滅して退社した。例えば、年500冊出る新刊のうち、400冊がいい加減なもの。ゴーストライターによるものも多い。
4)高度情報化社会という単語が陳腐化しているのに、実際にはそれが示す膨大な情報の波に対処できる能力のある人は少なく、簡単に流されている。それが情報発信者(マスコミ)側にいるとよく分かる。
5)おおよそ全ての情報供給には供給者側の意図が潜んでいる。多面多義的「事実」は供給者があることを際立たせるために他を捨て去るようなバンドパスフィルターを介して情報に加工される。そのような能動的なものがなくても符号化過程やノイズ混入によって情報価値が限定、低減される。リアルタイム中継はあるが、「生」中継はない。日本における最大の問題はこのような一般的情報操作の認知度が異常に低いこと。
6)メディアリテラシー教育はオーストラリアが進んでいるのだが、一般には余り知られていないようだ。関西のある高校では授業のカリキュラムに取り入れている。
7)仕事を介してみると、NHKは良くも悪くもNHKなのだが、メディアリテラシーに関してはかなり考えている。例えば「ネットはメディアなのか?インフラなのか?」という問題。NHKが日本におけるTVをインフラではなくメディアとして定義づけた。同様の定義能力をweb番組に対して発揮するかも・・・。
8)ブロードバンド化によって現れるweb番組。ここでwebデザイナーとTV番組製作者の垣根が曖昧になってくる。要求される能力の増大、価格の崩壊の予感。

 他にも紅白歌合戦とか初台のレストラン「木の下」とか「あれだけ世間が騒いでいたからてっきりもう男女別姓になったのだと思って結婚に踏み切ったら違った。気に入っていたし、旧姓で仕事をしているので名字は変えたくなかった・・・」とか「大阪人が抱くUSJへの複雑な思い」とか色々な話題があった気がする。

 国民的番組や国民的アイドルに恵まれ、一個人サイトに一日に何百万人もクリックし、週刊誌の中吊りやワイドショーが政権の支持率を左右する・・・そんな幸せな国に住みたい。中島みゆきの「ショータイム」を聴きながら・・・。

 メディアリテラシー ・・・ なんだPBMゲーマーの標準必須能力じゃないか。というかPBMそのものがメディアリテラシー教育的シミュレーションゲームとも言える。

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