ゼミの日。本日のテキストは、「小西家文書」。光琳の息子が養子に行った家に伝えられた資料。これらの文書には尾形光琳だけでなく、乾山による記述もある。取り上げたのはその中の「尾形光琳覚書帖」。内容に統一がなく、雑記というかメモ帳として書き記した感のある文書。古典の和歌が記されている裏に、漢方薬の調合法や顔料の調合法、刺身や赤飯の料理法、硯の蓋の寸法、十二支など・・・余りに取り留めがない。先生はこれの意味について思うところがあるようだが。
 光琳の覚書帖に乾山が色々書き記しているところに、兄弟の仲の良さを感じる。
 資料を見て、面白かったのは、、「おがた」という名字を書くに当たり、どんな漢字を当てたらよいか占っていたこと。「尾形」「小形」「緒方」などと書かれている。現在、通用している「尾形」という字は研究者が研究しやすいように固定したものだという。もっと名字の漢字に意味とか拘りがあるのかと思っていたのだが、音の方を重視している。ここから、音が同じものは繋がっている思想が読みとれないだろうか?占いでは吉を呼ぶ漢字を選ぶが、その背景には音を元にした呪の思想がある気がする。忌み言葉もここから来るのだろう。
 
 先生がお帰りになった後のおしゃべりの中、雪舟展の話題になった。19日までだが、見に行けるだろうか?話によると凄い混みようらしい。うーむ。

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