いぬもあるけば・・・「逃げ込み」
2002年7月8日 帰宅中、暑さに負けて、JR蒲田駅の駅ビル内のマクドに駆け込んで読書。
「家族療法 初心者のために」 V.D.フォーリー 創元社
良書だ。元々、大学院生向けのテキストなのだが、1分野の知識だけでなく、比較検討の仕方をも教えてくれる。
20年ほど前のものだから内容は最新のものとはいえないだろう。しかし、テキストで示されている家族療法家の考えが日本で一般的に知られているとは言えない。だから、読み進めると驚きを感じる。
その「驚き」は知らなかったことを知ることの驚きではない、違う見方で同じものが違うものに見えることの驚き。
「異常な価値観を持っていたり、異常な行動を取ってしまったりする人」「鬱や人格障害に悩まされている人」
これらの人々を大抵の人は大雑把に「ココロの病に苦しむ人」と捉える。
風邪はその人が風邪を引くような行動を取ったため。癌はその人個人の遺伝子や生活習慣などが引き金となったため。これらの理由付けはそれなりに信憑性があるように感じられる。そう感じる前提が<病気>感。「病気は本人のものである」
この<病気>感によって、「ココロの病」も全て本人に帰するものと考えられてしまう。
家族療法家はこれに異を唱える。「病状がたまたま家族内の1個人に表出しただけであり、病そのものは<家族>にある。」「病人本人に病気になった原因があるのではなく、<家族>に原因がある。<家族>に注目することで、表出される病状に変化を与える(治療する)ことができる。」
<家族>という関係、<家族>というシステム、<家族>という構造に注目する。<家族>のもつホメオスタシスに働きかけることで、そのあり方を変えて行こうとする。
本書では視点の向きは同じだが、<家族>感や<治療>感などが異なっている(当時の)代表的家族療法家5名の差異を明らかにすることで、家族療法とはどのようなものなのかを上手く説明している。
それにしても、マックマンゴーシェーク・・・微妙な味だ。
夜。久々の友人から電話。とりあえず元気そうで良かった。会えないのは残念だが、仕方ない。貴方の幸せを望む。
「家族療法 初心者のために」 V.D.フォーリー 創元社
良書だ。元々、大学院生向けのテキストなのだが、1分野の知識だけでなく、比較検討の仕方をも教えてくれる。
20年ほど前のものだから内容は最新のものとはいえないだろう。しかし、テキストで示されている家族療法家の考えが日本で一般的に知られているとは言えない。だから、読み進めると驚きを感じる。
その「驚き」は知らなかったことを知ることの驚きではない、違う見方で同じものが違うものに見えることの驚き。
「異常な価値観を持っていたり、異常な行動を取ってしまったりする人」「鬱や人格障害に悩まされている人」
これらの人々を大抵の人は大雑把に「ココロの病に苦しむ人」と捉える。
風邪はその人が風邪を引くような行動を取ったため。癌はその人個人の遺伝子や生活習慣などが引き金となったため。これらの理由付けはそれなりに信憑性があるように感じられる。そう感じる前提が<病気>感。「病気は本人のものである」
この<病気>感によって、「ココロの病」も全て本人に帰するものと考えられてしまう。
家族療法家はこれに異を唱える。「病状がたまたま家族内の1個人に表出しただけであり、病そのものは<家族>にある。」「病人本人に病気になった原因があるのではなく、<家族>に原因がある。<家族>に注目することで、表出される病状に変化を与える(治療する)ことができる。」
<家族>という関係、<家族>というシステム、<家族>という構造に注目する。<家族>のもつホメオスタシスに働きかけることで、そのあり方を変えて行こうとする。
本書では視点の向きは同じだが、<家族>感や<治療>感などが異なっている(当時の)代表的家族療法家5名の差異を明らかにすることで、家族療法とはどのようなものなのかを上手く説明している。
それにしても、マックマンゴーシェーク・・・微妙な味だ。
夜。久々の友人から電話。とりあえず元気そうで良かった。会えないのは残念だが、仕方ない。貴方の幸せを望む。
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