いぬもあるけば・・・「第41回日本SF大会(その1)」
2002年7月13日 開会式(以降、敬称略)。畳敷きの大広間に参加者が集まる。あぐらをかいていたのだが、捻挫の後遺症で踝が痛くなる。足を更に崩さざるを得なくなった。シグマリオンで実況中継。そう、ここはairH"の圏内。実行委員長の挨拶の後、早速、星雲賞の授賞式。日本SF大会参加者の投票により、優秀SF作品及びSF活動に与えられる。最初に、今回初めて設定された自由部門。「SF的な」ものを選考。受賞は「H−2Aロケット試験機1号機」。式にはNASDAの野田さんが壇上に。「残念ながら、『本人』が来れませんので(笑)。『本人』の第一弾ロケットは…次の一部は…、そして…」やるなァ。いきなり大受け。ノンフィクション部門:NHK少年ドラマのすべて。アート部門:寺田克也。コミック部門:プラネテス。メディア部門:仮面ライダークウガ。海外短編部門:あなたの人生の物語、しあわせの理由。海外長編部門:ノービットの冒険。日本短編部門:銀河帝国の弘法も筆の誤り。そして日本長編部門:ふわふわの泉。
実況先のチャットで「野尻氏もHDの野尻さんではなく、作家先生として認識されているのだなぁ」と感想が。
授賞式は無事終わり、解散。ロビーで配られた「時刊新聞」は早速、星雲賞の内容。裏面には21時からの企画「小さなお茶会」参加者募集のお知らせ。限定6名でゲストを囲む企画。凄いゲストだ。小松左京、野田昌宏、小谷真理、野阿梓、道原かつみ、森岡浩之。興味あるが、とてもミーハーな気持ちで参加できない。ゲストの作品を十分予習してくれば良かった(沈)。
「松の湯」に移ってチェックイン。相部屋になった人達としばしお話した後に、「古代出雲の部屋」という企画に行った。作家であり、島根県立大学教授である豊田有恒先生と埋蔵文化財調査センターの宍道正年先生によるトーク。アカデミックな企画だ。
夕食。この手のイベントだと食事は酷いことが多かったりするのだが、大井さんが事前に力説していただけあって、とてもまともな料理。お昼を食べていないこともあって、お代りしましたよ。大井さんは「松の湯」担当らしく、食事の際にスタッフとして挨拶していた。おなじ時間帯に食事できないのではと心配したが、食事中は仲居さんに委ねてどうにか食べることが出来た様子。
まともに寝ていないことに気がつく。今回の大会は夜を徹して遊ぶ合宿。途中でスイマーに押し倒されてはたまらない。企画開始の21時までの1時間、部屋で圧縮睡眠することに。グゥ。
21時、起床。さて、お楽しみはこれからだ。松の湯では21時から次の企画が行われた。
「第11回トンデモ本大賞(唐沢俊一)」、「今なぜ、サイバーパンク….しかも出雲で!」、「宇宙開発の部屋」、「小澤さとると語る スーパーサブマリンの過去と現在」、「SF創作講座(SFマガジン編集長、SFJapan編集長など)」、「怪獣酒場」、「すごい科学で守ります(長谷川裕一)」、「門倉順一のAVショー@玉造温泉」、「ぬいぐるみ参加者の部屋」、「酒とケーキの部屋」、「ジェンダー研の部屋(小谷真理)」
まずは「ジェンダー研の部屋」…、会場が玉泉に移動していた。蒸し暑い空気の中を急ぎ進んで会場に。ここでは「センス・オブ・ジェンダー賞」の選考が行われていた。この一年で発表されたジェンダー意識を感じさせる日本作品を選考するという趣旨。「星界の戦旗」や、「ΑΩ(アルファ・オメガ)」などがノミネートされていたが、最終的に「スカーレット・ウィザード」に決まった。
ディーラーズルームを覗く。SF系同人誌やアイテムの即売企画。コミックマーケットなどの同人誌即売会の元祖。この企画が単体で実行されたのが、全ての始まり。そういえば、温泉を同行した二人も出店するといっていたなぁ。彼らが扱っていたのは…『宇宙塵』だった(滝汗)。
この日本最古のSF同人誌をどう説明したらいいだろう。日本SFの「トキワ荘」といったところか。ここの会員として活動してプロ作家になった人は数しれず。会員にはこんな人が−>星新一、光瀬龍、平井和正、眉村卓、広瀬正、小松左京、筒井康隆、手塚治虫、紀田順一郎、石ノ森章太郎、永井豪、夢枕漠…。最新刊などを手にとっていると、柴野拓美夫妻が現れた。お二人ともよい顔をしているなぁ。
ロビーで時刊新聞(日刊ではなく、時刊)のバックナンバーを入手。おお!寺島令子さんが寄せ書きしてる。
蒸した夜の温泉地を歩いて、松の湯に到着。「すごい科学で守ります」の部屋に行った。大勢の参加者でムンムンしている。その瘴気にたじろいで退却。「ぬいぐるみ参加者の部屋」に。夕食時に、一年近く旅に出ていた『本体』がようやく4人目の宿ぬしであるちあきさんから私の所に。私は『本体』による『スタンド』だったのだ!
この部屋ではぬいぐるみ参加者の名簿作りを行っていた。『本体』も証明写真を撮り、記録用紙に記入。フジのポラロイドカメラで記念撮影。
アルコールを求めて、「酒とケーキの部屋」に。辛党も甘党も乱入歓迎の宴会。シュークリームやケーキを食べながら呑む。
「八雲の酒」。小泉八雲が明治中期に松江市で生活していた時、愛飲していたお酒を文献に従い再現したもの。ラベルを見るに、精米歩合が飯米と同じ90%!一体どんな酒なのかと戦々恐々の面持ちで口に含んだ。想像以上に軽やか。美味しい。素直に驚いた。
島根の酒のなかでも前から気に入っている「天界」の純米吟醸を頂く。やっぱり旨いね〜。ようやく島根に来た気になったというのは言い過ぎか。
私の隣に座っている女性がテーブル向いの男性に、「Yはどうしたの?」と尋ねていた。その名字は私の知っているSF研OBのもの。この人は一体…。もしかしたらYさんの個人的な知り合いなのかもしれない。「何故知っているのか」と、尋ねてみた。「…だって、SF研(OG)だもん」 な、なに〜!そういえば、昔、ガタコンオープニングフィルム撮影時の逸話をOBから聞いたときにその当時も女性会員がいたという話を聞いたことがある。ということは、目の前にいる方がその伝説の…(汗)。やはり侮り難し、日本SF大会。
彼らの世代と我々の世代はほそーいパイプでかろうじて通じている程度で、現状、直接の交流はない。幽霊OBの私なら尚更知る由もない。どうやら、OB会掲示板があるらしい。アドレスを教えてもらった。来週末の集まりで他の人に伝えられればいいな。
24時になって、宴会は撤収に入った。この部屋は次に「勇者シリーズのビデオを見ながらのお茶会」の会場になる。さて、次はどこに行こうか。合宿企画はまだ始まったばかり…
実況先のチャットで「野尻氏もHDの野尻さんではなく、作家先生として認識されているのだなぁ」と感想が。
授賞式は無事終わり、解散。ロビーで配られた「時刊新聞」は早速、星雲賞の内容。裏面には21時からの企画「小さなお茶会」参加者募集のお知らせ。限定6名でゲストを囲む企画。凄いゲストだ。小松左京、野田昌宏、小谷真理、野阿梓、道原かつみ、森岡浩之。興味あるが、とてもミーハーな気持ちで参加できない。ゲストの作品を十分予習してくれば良かった(沈)。
「松の湯」に移ってチェックイン。相部屋になった人達としばしお話した後に、「古代出雲の部屋」という企画に行った。作家であり、島根県立大学教授である豊田有恒先生と埋蔵文化財調査センターの宍道正年先生によるトーク。アカデミックな企画だ。
夕食。この手のイベントだと食事は酷いことが多かったりするのだが、大井さんが事前に力説していただけあって、とてもまともな料理。お昼を食べていないこともあって、お代りしましたよ。大井さんは「松の湯」担当らしく、食事の際にスタッフとして挨拶していた。おなじ時間帯に食事できないのではと心配したが、食事中は仲居さんに委ねてどうにか食べることが出来た様子。
まともに寝ていないことに気がつく。今回の大会は夜を徹して遊ぶ合宿。途中でスイマーに押し倒されてはたまらない。企画開始の21時までの1時間、部屋で圧縮睡眠することに。グゥ。
21時、起床。さて、お楽しみはこれからだ。松の湯では21時から次の企画が行われた。
「第11回トンデモ本大賞(唐沢俊一)」、「今なぜ、サイバーパンク….しかも出雲で!」、「宇宙開発の部屋」、「小澤さとると語る スーパーサブマリンの過去と現在」、「SF創作講座(SFマガジン編集長、SFJapan編集長など)」、「怪獣酒場」、「すごい科学で守ります(長谷川裕一)」、「門倉順一のAVショー@玉造温泉」、「ぬいぐるみ参加者の部屋」、「酒とケーキの部屋」、「ジェンダー研の部屋(小谷真理)」
まずは「ジェンダー研の部屋」…、会場が玉泉に移動していた。蒸し暑い空気の中を急ぎ進んで会場に。ここでは「センス・オブ・ジェンダー賞」の選考が行われていた。この一年で発表されたジェンダー意識を感じさせる日本作品を選考するという趣旨。「星界の戦旗」や、「ΑΩ(アルファ・オメガ)」などがノミネートされていたが、最終的に「スカーレット・ウィザード」に決まった。
ディーラーズルームを覗く。SF系同人誌やアイテムの即売企画。コミックマーケットなどの同人誌即売会の元祖。この企画が単体で実行されたのが、全ての始まり。そういえば、温泉を同行した二人も出店するといっていたなぁ。彼らが扱っていたのは…『宇宙塵』だった(滝汗)。
この日本最古のSF同人誌をどう説明したらいいだろう。日本SFの「トキワ荘」といったところか。ここの会員として活動してプロ作家になった人は数しれず。会員にはこんな人が−>星新一、光瀬龍、平井和正、眉村卓、広瀬正、小松左京、筒井康隆、手塚治虫、紀田順一郎、石ノ森章太郎、永井豪、夢枕漠…。最新刊などを手にとっていると、柴野拓美夫妻が現れた。お二人ともよい顔をしているなぁ。
ロビーで時刊新聞(日刊ではなく、時刊)のバックナンバーを入手。おお!寺島令子さんが寄せ書きしてる。
蒸した夜の温泉地を歩いて、松の湯に到着。「すごい科学で守ります」の部屋に行った。大勢の参加者でムンムンしている。その瘴気にたじろいで退却。「ぬいぐるみ参加者の部屋」に。夕食時に、一年近く旅に出ていた『本体』がようやく4人目の宿ぬしであるちあきさんから私の所に。私は『本体』による『スタンド』だったのだ!
この部屋ではぬいぐるみ参加者の名簿作りを行っていた。『本体』も証明写真を撮り、記録用紙に記入。フジのポラロイドカメラで記念撮影。
アルコールを求めて、「酒とケーキの部屋」に。辛党も甘党も乱入歓迎の宴会。シュークリームやケーキを食べながら呑む。
「八雲の酒」。小泉八雲が明治中期に松江市で生活していた時、愛飲していたお酒を文献に従い再現したもの。ラベルを見るに、精米歩合が飯米と同じ90%!一体どんな酒なのかと戦々恐々の面持ちで口に含んだ。想像以上に軽やか。美味しい。素直に驚いた。
島根の酒のなかでも前から気に入っている「天界」の純米吟醸を頂く。やっぱり旨いね〜。ようやく島根に来た気になったというのは言い過ぎか。
私の隣に座っている女性がテーブル向いの男性に、「Yはどうしたの?」と尋ねていた。その名字は私の知っているSF研OBのもの。この人は一体…。もしかしたらYさんの個人的な知り合いなのかもしれない。「何故知っているのか」と、尋ねてみた。「…だって、SF研(OG)だもん」 な、なに〜!そういえば、昔、ガタコンオープニングフィルム撮影時の逸話をOBから聞いたときにその当時も女性会員がいたという話を聞いたことがある。ということは、目の前にいる方がその伝説の…(汗)。やはり侮り難し、日本SF大会。
彼らの世代と我々の世代はほそーいパイプでかろうじて通じている程度で、現状、直接の交流はない。幽霊OBの私なら尚更知る由もない。どうやら、OB会掲示板があるらしい。アドレスを教えてもらった。来週末の集まりで他の人に伝えられればいいな。
24時になって、宴会は撤収に入った。この部屋は次に「勇者シリーズのビデオを見ながらのお茶会」の会場になる。さて、次はどこに行こうか。合宿企画はまだ始まったばかり…
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