ホテル玉泉に移動。デジ子の衣装に身を包んだ見事なコスプレ。そうえいば、先程の「酒とケーキの部屋」に小学生と幼稚園児の姉妹がぴたテンの美沙さん、紫亜さんという凶悪な(笑)姿でウロウロしていたなァ。
 キャラの衣装を身に纏って、そのキャラの振りをして大会内を練り歩くのをマスカレードという。発祥のアメリカではスターウォーズやバットマンなどのキャラのマスカレードがあったという。SF大会の同人誌即売とキャラ変装の部分を抜き出したのが、コミケなどの同人誌即売会と捉えることができる。文化製造装置という鍵概念で考えると・・・。
 
 「トンデモ架空戦記の部屋」を覗く。コサキンが「ムリヤリ〜ッ!」と叫んでしまうような設定を笑う部屋。
 「指輪物語夜話」はひかわ玲子さんと小谷真理さんの対談を中心とした企画。指輪物語ファン集合といった感じ。ニュージーランドのロケ地を尋ねるツアーで撮影した写真があった。映画を14回見たというひかわさんのもの。会場にいる濃いファンは映画に不満な点(原作とキャラクター造形が違う。字幕でガンダルフの名の頭に「灰色の」がない。など)がある。二人もそれは感じているが、それでも「基本的にOK」だという。それは監督であるピージャクが『オタク』だから。例えば、ガラドリエルの風貌は指輪物語では説明されていない。それがあるのは「シルマリルの物語」の中。つまり、トールキンの他の作品を読み込んでいないと判らない。監督がオタクであることを認識した上で、シナリオが原作と100%同じでないのは敢えて、判った上でやっているに違いないと。戦略的にイントネーションを変えている。だから、許せる。 ・・・ということ。
 他に、パンフレットの解説で「ロード・オブ・リング」という文字列は「ロード・オブ・ロード」を臭わせるとあったことについての話とか。
「小山田いくの部屋」はファンの自慢話っぽいのがちょっと鼻についたが、情報を入手できた。
「ほしうらない」・・・一人一人丁寧に占うということで2時間ぐらい待ちそうなので断念。
「スタジオドードーのおぼろげ絵画教室」・・・ちあきさんが参加していた。途中参加は厳しそうだったのですぐに去ったのだが、話によると赤井孝美さんや一本木蛮さんなどと愉快な盛り上がりを見せたとのこと。もう少し見物していれば良かったかな。
 
 同時刻に松の湯では「自主制作CGアニメ『ほしのこえ』上映会」、「NHK子供番組の部屋」、「プロジェクトXの部屋」、「もうひとつのセーラームーンS]、「金曜パック版「機動戦士ガンダム」を聞く部屋」などの企画が実施されていた。体が二つ有ったらこちらにも参加したかった・・・。特にファーストガンダムの劇場版製作が決定した頃、TBSラジオの深夜番組「パックインミュージック」で放送されたガンダムのラジオドラマ。富野監督の書き下ろしで内容は「ジークジオン」の演説の2,3日前、マチルダ隊の補給をうけるWBのブリッジでのアムロ、ブライト、ミライ、マチルダの会話の中で語られたニュータイプとは何か・・・。そんなものがあったなんて・・・レアだ。聞きたかった・・・
 「机上理論学会発表会」・・・机上の空論をまともに論じようとするもの。トンデモを発見するのでなく、自ら産み出す試み。
 「第3回アニメ・特撮ソング王決定戦」・・・前回はひたすら歌うという感じだったらしい。今回はTVタックルみたいに難問奇問を答えるという厳しいもの。最後まで見ていたかったが、流石に体力が持たない。戦線を離脱。
部屋に戻って驚いた。布団は5つ敷いてあるのだが、一人も寝ていない。5時を回り、外が明るくなっているのに・・。松の湯の温泉に入っていないことに気がついた。今、入らないと機会を逸する可能性が高い。そこで朝風呂を強行。露天風呂に入ると明るい空に雲が浮んでいる。大会実行委員長らしき人もいたような。
 浴衣に着替えて、1時間の圧縮睡眠。幸い起きられた。朝食を食べていると、ちあきさんの姿を発見。それにしても・・・同じ宿に泊まっているはずのSさんはどうしたのだろうか?松江駅に着いて以来、一度も会っていない。本当に参加しているのだろうか?昨夜の夕食でも見当たらなかったし・・・謎だ。
 朝食後、非情にも完徹したちあきさんを誘って出雲玉造資料館に。ゆーゆの脇道をテロテロと登って。よい散歩だった。
 閉会式もホテル玉泉で。ちあきさんとSさんを探す。この段階で会えなければ大会中一度も会えないという凄い事態になる。発見!壁際で気を失っていた。Sさんも徹夜したのかしらん。
 閉会式の目玉は暗黒星雲賞。大会の中で最もアレなものを投票して決められる。副賞は一抱えあるホダ木・・・
 閉会式終了後、次回の栃木大会の予約をしてみる。こんなことでもなければ、ホテルニュー塩原に2泊なんてしないだろう。温泉を一緒に回った二人に名刺を渡した。妖しい名刺に驚かれた(苦笑)。
 オプショナルツアーのバスに乗り込む。お弁当を食べきった頃に出発。宍道湖湖畔の風景を楽しむ。熟練のバスガイドさんとナビゲーターM氏の話を聞きながら。国造という単語がよく出てくるが予習をしてこなかったのでそれがどんな意味だか知らなかった。まぁ、イロイロあって出雲教と出雲大社教があると。
 日御碕神社に到着。地元では大社との関係から「奥の院」と言われることもあるという天照大神と素盞嗚命を祀る神社。め刈神事の話を聞く。海に関係する神事。先の2神以外に、「外の神」も祭られているという。
 「だんだん」という出雲弁を教えてもらう。「ありがとね」の代りに「だんだんね」と。
 時折、雨が降る。出雲大社。大国主大神は国譲りをした『旧支配者』なのだよなぁ。妄想が膨らむ。銅門に浮ぶ『素盞嗚命』。敷地内に点在する井戸。「水が大事。」 他にも大きな声では言えない話(といっても、地元の人には常識なことなのだろうが。)を聞く。
 バスの中から「築地松」というものを見る。水害対策として、地盤を安定させるために屋敷を取り囲むように植えたものが、風を防ぐ役目を残して残っている。取り囲んだものの中には墓もある。これが、庭先の墓(屋敷墓)だ。今でこそ、墓をみても「ああ、お墓だ」と思う程度だが、一昔前までは土葬だったと考えると・・・。その栄養分は田や庭に・・・。そこまで考えなくても、死者と暮らす感覚はあったのでは。
 出雲ドーム。窓の開閉は全職員の手で。
 松江駅に着いてツアー終了。ちあきさんやSさんと連絡を取ろうかと思っていると・・・ちあきさんが目の前に。Sさんとも簡単に合流。地元の素材を生かした料理を味わえる店を探して、彷徨う。Sさんが持っていた「るるぶ」の情報を元に、新大橋の傍の居酒屋に。旨いものを食べながら、SF大会を振り返った。

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