「もし恋人が『拉致』されたら、私はどう考え、何をする?恋人に対して何ができる?」

 学生の時に、自分の思いを確かめるために自らに強いた一思考実験(ロールプレイ)。
 日本海の海岸線から数キロの所に住んでいた当時の私にとって、このロールプレイは決して非現実的な、荒唐無稽な設定ではなかった。
 その実験結果は・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 日朝会談。
 明かされた悲劇的真実。
 
 その後のTVで映し出された映像で一番ショッキングだったのは、元工作員にレポーターがマイクを向けて迫ろうとしたところ、「くたばれ」と吐き捨てるように行って消えた映像。それで気が付いたのだ。まだ「戦後」ではなかったのだ。私達は勘違いしていた。日本は戦争とは無関係な「平和」な国なのだと。頭では「平和とは、前線でないということを意味する言葉である」ことを判っているつもりだったが、実際には理解していなかった。

 同時多発テロ後の私達は、テロに脅え、ヒステリックになっているアメリカを見ている。仮想敵国を叩くことが本当に「解決」になるのか。いわゆる「最終的解決」でもしなければ、その「恐怖」は収まらないだろう。
 そのアメリカを他山の石として、日本はどう動くか。本当に「戦後」になり、「もう戦後ではない」を口にできるようにするにはしなければならないことがある。あの国と国交正常化して、ようやく「戦後」が終わるのだ。不審船も拉致も「戦時行為」として把握すれば、その動機の理解は容易だ。けりがついていないから、「恨」もあり続ける。太平洋戦争の恨みと憎しみという、日本人からすれば「亡霊」のようなものを元にした行為。

 他山の石を見ていると思う。在日の方に対しての愚かな鬱憤晴らしが起こりませんように。

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