寮の食堂でノーベル化学賞受賞に沸くニュースを見る。
 とても面白い。受賞者もその周囲も寝耳に水のような出来事に感じている様子が判る。「ノーベル賞なんていう非日常がまさか自分達の周りに起こるとは」という。大学の恩師のコメントも「どんな奴だったっけ?」という当惑が滲み出ていた。
 企業の中での、自分が専攻してきたものとは異なる分野の研究。発見に至る外的要因が多いのと本人の「変わり者」なところが多いために、受賞に相応しいドラマ(物語)を描けずに困惑する周囲とマスコミ。「偉大な事を成す人は偉大な人格者である」という『思い込み』。
 その発見は『常識』をはみ出した所にあった。実験中の過ちが発見の切っ掛け。きちんとした研究者ならば、誤って作った試料は用いず破棄してしまう。それを敢えて試験し、その結果から何かを見出す。インタビューでも「折角作ったので勿体無いから試験してみた」と言っていたところからも、切っ掛けは偶然だったことが判る。
 話を知るに「セレンディピティ」の発露を感じずにはいられない。何気なく行ったことから、宝を見出す力。その能力が彼に大きな発見をもたらしたのだろう。
 今日の夕食は楼蘭で。中華料理が連続している。ううっ。お気に入りのウェイトレスさんは止めたのかしらん(爆)。

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