いぬもあるけば・・・「階級」
2002年10月27日 モーニングコールをお願いしたが、どうやら不都合が生じたようだ。
版画のシートを保存するシートホルダーを長く借りていた。持ち主から急に必要になったので返して欲しいと先日連絡があり、お昼前に糀谷駅で待ちあわせて手渡し。そのまま、会社に寄ってメールチェック。先月から個人的なメール送信の原則禁止令が出ている。送られてくるものに対してのレスもやり難い感じで、個人アドレスから返信してみたり。
わざわざ会社に来たので、国道を渡ってそのまま真っ直ぐ行ったところにある銭湯「蒲田温泉」に。久々にコーヒーのような黒いお湯に浸かる。昼なのに結構お客がいる。背中に見事な鯉を跳ねらかせている人もいたり。弱アルカリ泉なので上がってからもしばらくお肌ツルツル。
湯上がりの心地良さの余韻に浸りながら東急池上線に乗り、久が原の世比亜に。マスターが趣味の手品に使うために手に入れてもらったという1ドル硬貨を見せてもらった。や、これだけ厚くて大きければ弾丸を止めることができるだろうなぁ。カウンターの前に手芸品が置いてあった。知り合いのおじいさんが昨日まで作品展をしていて、終わった後に分けてもらったのだという。厚紙などで作るミニチュア。数十年掛けて1000点以上の作品を作ってきたと聞いて、ちょっとした趣味もここまで続けると凄いものになるのだと認識。一昨日買ったお土産を和紙アートふしみに続いて、ここにも進呈。
14時を過ぎたので席を立ち、原宿に移動。表参道は物凄い人込み。ようやくワイン講習会の会場である和紙アートふしみに到着。既に講師であるソムリエの山崎さんが来ていて受講者の方と談笑していた。初参加なのでとりあえず挨拶。どこかのレストランでソムリエをされているらしい。快活で気さくな人。
15時半過ぎに開始。参加者は私を含めて8名。店主は知り合いから旅のお土産を貰いに行ってしまった。今回は第3回目の講義ということで、気軽にワインを買うためのコツについて。ワインを求めるのに良いお店とは、初心者の人が店員に尋ねる際にうまくイメージを伝えることのできる単語とは・・・という感じで変に畏まったものでない内容。高度な内容を求める人にはつまらないかもしれない。話を聞いて判るのは結局、ワイン店も書店やカメラ店と同じ。種類や価格帯が幅広い商品展開、顧客の質問に答えられ、要望を察知して的確なものを薦められる店員がいる。そういう販売態度は基本事項なのだ。
ヴィンテージについての話が興味深かった。良いと呼ばれる年のものは大器晩成型。悪いと呼ばれる年のものは早熟な即戦力型。パラメータが意味する所を理解してうまく付き合えば、リーズナブルに付き合える。
講義が終わったら、テイスティングタイム。4本のワインを味わった。敢えて、個性的なものを選んだということで、それぞれの差が強烈。Condrieu ’98(Costes du Rhone)の香りと味わいのギャップに驚く。これに合うと言われる料理と一緒に飲んで、どれだけ合うのか試してみたい。Cote Rotie ’98(Costes du Rhone)を含んで最初に思い浮かんだのは、スペイサイドのシングルモルトウィスキー。フランスのワインがアイルランドのウィスキーを連想させるなんて。ロンドンのワインの消費についての話と共に意外だった。
テイスティングの途中で店主が戻ってきた。頂いたお土産をおすそ分けしてもらう。イラン産キャビア。わ。元々、チーズなどは容易されいていたけれど、こんな凄いものが出てくるとは。折角だからと、普通ではしないことをすることに。4種のワインと味わって、どんな感じになるかを試してみた。ソーヴィニヨンブランに合うのは定番のものだろう。でも、同じ白のCondrieuでは‥‥(汗)。単純に魚など海のものには白とは言えないことを実感。しかし、濃厚で生臭さも後に引くキャビアはソーヴィニヨンブランでもその生臭さを消しきれない。これに合うのは・・・日本酒の方が・・・と山崎さんまでも口にしていた。美味しい食事をするための食中酒という一点に拘るならば、ワインよりも合う酒があっても不思議ではないし、知識があって誠実なソムリエならばワイン以外の酒も候補として上げるのを躊躇わないはずだ。
講習会は終了し、山崎さんに個人的に今お薦めのレストランを5軒ほど教えてもらったりの談話会に。神楽坂、代官山、青山、恵比寿、、吉祥寺。
山崎さんや用のある受講者が帰った後、残ったワインを空けるためと称する有志の食事会にシフトした。店主がほぼ原価で提供してくれる料理(これが中々美味しい)を頂きながら、おしゃべり。
と、先程のお土産を提供してくれた方の登場。先程のお土産は先日イランやイラクに旅行した際のものだという。用のあったイラン大使館から直に来たようで、そのときのお土産のお菓子を頂いた。トルコで食べたのと似たお菓子だったので、相当甘いと覚悟していたのだが思ったほどではなかった。生のイラク情勢と推測されることを他愛の無い話のように話されるところから、フィルターを掛けている様子が見て取れた。
話題はここ最近続く海外のテロの政治的な意味、アメリカがイラクを攻撃した際に予想される日本国内に生じる事など。こういう素人の場だと、どうしても陰謀史観に動いてしまう。例えば、オペラハウス襲撃の裏に何があるのか、どこの国が一番利するのか、誰が一番利するのか。
イラク攻撃が始まったら、日本でテロや要人暗殺が発生する可能性は非常に高い。日本で事件を起こせば世界に目が向く。世界経済を揺るがすことが戦略的に有効とみれば、東京証券取引所などはターゲットになるだろう。別に被害がなくてもいい。世界経済にダメージを与えようとする存在があることを誇示できれば、それで投資家心理は揺らぐ。
要人暗殺も非現実的な話ではなくなった。この間の衆議院議員殺人事件。この事件がなまじ政治的なものではなかった事で、要人側は逆に安心してしまう可能性がある。政治屋さんも大変だ。あんなに簡単に要人を殺ることができることが示されてしまったのだから。
アメリカを攻撃するのに別にアメリカを攻撃しなくてもいいのだ。世界経済が大きく揺らげば、アメリカも揺らぐ。各国のリンクが強くなっているために、ある国で何かが起こるとその影響をまともにくらう。いきなり中国が政治的理由で経済政策の揺り戻しをしてしまうとか。戦費を提供する日本を攻撃するのは「補給線を叩く」という戦術的なレベルの話でも理解できる。
そして要人襲撃の可能性は別に国外のテロリストに限ったことではない。一連の茶番劇を観て、「彼ら」にその命でもって経営責任を取ってもらおうとする「憂国の人」が出てくる可能性を一笑には伏せられない。そして、そういう人達を利用する人の存在も。
・・・というような、リンクの激しいMMRPGの話は楽しかった。
楽しすぎて、気がつくと21時過ぎ。しまった!ソーイングマシーン@新宿のライブが〜っ!(汗)
版画のシートを保存するシートホルダーを長く借りていた。持ち主から急に必要になったので返して欲しいと先日連絡があり、お昼前に糀谷駅で待ちあわせて手渡し。そのまま、会社に寄ってメールチェック。先月から個人的なメール送信の原則禁止令が出ている。送られてくるものに対してのレスもやり難い感じで、個人アドレスから返信してみたり。
わざわざ会社に来たので、国道を渡ってそのまま真っ直ぐ行ったところにある銭湯「蒲田温泉」に。久々にコーヒーのような黒いお湯に浸かる。昼なのに結構お客がいる。背中に見事な鯉を跳ねらかせている人もいたり。弱アルカリ泉なので上がってからもしばらくお肌ツルツル。
湯上がりの心地良さの余韻に浸りながら東急池上線に乗り、久が原の世比亜に。マスターが趣味の手品に使うために手に入れてもらったという1ドル硬貨を見せてもらった。や、これだけ厚くて大きければ弾丸を止めることができるだろうなぁ。カウンターの前に手芸品が置いてあった。知り合いのおじいさんが昨日まで作品展をしていて、終わった後に分けてもらったのだという。厚紙などで作るミニチュア。数十年掛けて1000点以上の作品を作ってきたと聞いて、ちょっとした趣味もここまで続けると凄いものになるのだと認識。一昨日買ったお土産を和紙アートふしみに続いて、ここにも進呈。
14時を過ぎたので席を立ち、原宿に移動。表参道は物凄い人込み。ようやくワイン講習会の会場である和紙アートふしみに到着。既に講師であるソムリエの山崎さんが来ていて受講者の方と談笑していた。初参加なのでとりあえず挨拶。どこかのレストランでソムリエをされているらしい。快活で気さくな人。
15時半過ぎに開始。参加者は私を含めて8名。店主は知り合いから旅のお土産を貰いに行ってしまった。今回は第3回目の講義ということで、気軽にワインを買うためのコツについて。ワインを求めるのに良いお店とは、初心者の人が店員に尋ねる際にうまくイメージを伝えることのできる単語とは・・・という感じで変に畏まったものでない内容。高度な内容を求める人にはつまらないかもしれない。話を聞いて判るのは結局、ワイン店も書店やカメラ店と同じ。種類や価格帯が幅広い商品展開、顧客の質問に答えられ、要望を察知して的確なものを薦められる店員がいる。そういう販売態度は基本事項なのだ。
ヴィンテージについての話が興味深かった。良いと呼ばれる年のものは大器晩成型。悪いと呼ばれる年のものは早熟な即戦力型。パラメータが意味する所を理解してうまく付き合えば、リーズナブルに付き合える。
講義が終わったら、テイスティングタイム。4本のワインを味わった。敢えて、個性的なものを選んだということで、それぞれの差が強烈。Condrieu ’98(Costes du Rhone)の香りと味わいのギャップに驚く。これに合うと言われる料理と一緒に飲んで、どれだけ合うのか試してみたい。Cote Rotie ’98(Costes du Rhone)を含んで最初に思い浮かんだのは、スペイサイドのシングルモルトウィスキー。フランスのワインがアイルランドのウィスキーを連想させるなんて。ロンドンのワインの消費についての話と共に意外だった。
テイスティングの途中で店主が戻ってきた。頂いたお土産をおすそ分けしてもらう。イラン産キャビア。わ。元々、チーズなどは容易されいていたけれど、こんな凄いものが出てくるとは。折角だからと、普通ではしないことをすることに。4種のワインと味わって、どんな感じになるかを試してみた。ソーヴィニヨンブランに合うのは定番のものだろう。でも、同じ白のCondrieuでは‥‥(汗)。単純に魚など海のものには白とは言えないことを実感。しかし、濃厚で生臭さも後に引くキャビアはソーヴィニヨンブランでもその生臭さを消しきれない。これに合うのは・・・日本酒の方が・・・と山崎さんまでも口にしていた。美味しい食事をするための食中酒という一点に拘るならば、ワインよりも合う酒があっても不思議ではないし、知識があって誠実なソムリエならばワイン以外の酒も候補として上げるのを躊躇わないはずだ。
講習会は終了し、山崎さんに個人的に今お薦めのレストランを5軒ほど教えてもらったりの談話会に。神楽坂、代官山、青山、恵比寿、、吉祥寺。
山崎さんや用のある受講者が帰った後、残ったワインを空けるためと称する有志の食事会にシフトした。店主がほぼ原価で提供してくれる料理(これが中々美味しい)を頂きながら、おしゃべり。
と、先程のお土産を提供してくれた方の登場。先程のお土産は先日イランやイラクに旅行した際のものだという。用のあったイラン大使館から直に来たようで、そのときのお土産のお菓子を頂いた。トルコで食べたのと似たお菓子だったので、相当甘いと覚悟していたのだが思ったほどではなかった。生のイラク情勢と推測されることを他愛の無い話のように話されるところから、フィルターを掛けている様子が見て取れた。
話題はここ最近続く海外のテロの政治的な意味、アメリカがイラクを攻撃した際に予想される日本国内に生じる事など。こういう素人の場だと、どうしても陰謀史観に動いてしまう。例えば、オペラハウス襲撃の裏に何があるのか、どこの国が一番利するのか、誰が一番利するのか。
イラク攻撃が始まったら、日本でテロや要人暗殺が発生する可能性は非常に高い。日本で事件を起こせば世界に目が向く。世界経済を揺るがすことが戦略的に有効とみれば、東京証券取引所などはターゲットになるだろう。別に被害がなくてもいい。世界経済にダメージを与えようとする存在があることを誇示できれば、それで投資家心理は揺らぐ。
要人暗殺も非現実的な話ではなくなった。この間の衆議院議員殺人事件。この事件がなまじ政治的なものではなかった事で、要人側は逆に安心してしまう可能性がある。政治屋さんも大変だ。あんなに簡単に要人を殺ることができることが示されてしまったのだから。
アメリカを攻撃するのに別にアメリカを攻撃しなくてもいいのだ。世界経済が大きく揺らげば、アメリカも揺らぐ。各国のリンクが強くなっているために、ある国で何かが起こるとその影響をまともにくらう。いきなり中国が政治的理由で経済政策の揺り戻しをしてしまうとか。戦費を提供する日本を攻撃するのは「補給線を叩く」という戦術的なレベルの話でも理解できる。
そして要人襲撃の可能性は別に国外のテロリストに限ったことではない。一連の茶番劇を観て、「彼ら」にその命でもって経営責任を取ってもらおうとする「憂国の人」が出てくる可能性を一笑には伏せられない。そして、そういう人達を利用する人の存在も。
・・・というような、リンクの激しいMMRPGの話は楽しかった。
楽しすぎて、気がつくと21時過ぎ。しまった!ソーイングマシーン@新宿のライブが〜っ!(汗)
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