いぬもあるけば・・・「講演会」
2002年12月1日五島美術館の特別展「茶の湯 名椀」を見に行った。想像以上の人出。まさかこんなに並ぶとは。
中に入っても中々列が進まず、思ったように見ることはできない。
中でゼミ主催者のKさんに会う。パパパッと見て、講演会の列に並ぶのだという。まだ1時間以上あるのに・・・。最終日は12/8なのだが、そうでもないのに混んでいるのは講演会目当ての人が多数いるからのようだ。尤も私もそうなのだが。座席数が決まっている。なるべくなら座りたいのでじっくり見るのは途中で切り上げて私も列に並ぶことにしよう。
とはいえ見たいものは見なければ。以前の講義内のスライドで見た青磁茶碗の『馬蝗絆』の実物が見たかった。とりあえず、それが見られればOK。独立ショーケースに入っているそれを見る。割れた茶碗を鎹で止めるという補修。元々は補修をお願いしたのではないらしい。将軍が割れたので同じものが欲しいと明に送ったところ、既に同じ物を作る窯も技術もない為に補修を施して返したという話だ。茶碗そのものも魅力的だが、そういうやり取りが気軽に出来ていた、当時の商習慣と国の有り様に想像の羽根が向かう。別の国に送るという感覚ではないのだろう。東京の人が京都の工芸店に依頼するような感じなのか・・・。「国家」、「国境」という概念がなかったか、曖昧だった。「国家」縦割りの世界史教育を受けているとどうもこの辺が混乱してしまう。そして、想像の限界を勝手に敷いてしまう。
講演会の列に並ぶ。晴海の頃から鍛えているので1時間の行列など気にならない(ふっ)。開場してから中々入れないのはなぜだろうと思ったら、座席表を見せて希望の席の指定席券を配布していた。私が選んだのは165番。かなり後ろ。それでも座れたからいいほうだ。結局、座りきれずに立見が出ていた。2時間の講演会を立見するのは大変だ。
講演会が終わった後、例のゼミ主催者さんから声を掛けられた。そこで凄い話が。もしかしたら、あのピラミッド形状の建物の中で行われる茶会に招待されるかもしれないと。茶会に参加したことなんかないのですが・・・。それに袴も着たことないんですが・・・。
コメント