中島みゆきの「地上の星」が130週目にしてオリコン1位になったとか。本人もビックリ。でも流れとしてはそれほど不思議でもない。若者よりも本来ならば購買力のあるおぢさん達がちょっと買う気になっただけだろう。一世代だけに支持されるものよりも幅広い世代に支持されるものの方がポテンシャルが高いのは道理。
 このような形で彼女の歌が支持されるのは嬉しいが、私個人としては「地上の歌」そのものに対してそれほど思い入れがないので、ビミョ〜な心持ちだ。何故にそう思うのかといえば、別の歌、それも最新ではなく昔の歌に思い入れが強いものがあるからだ。
 
 例えば、『肩に降る雨』
 

 肩に降る雨の冷たさも 気づかぬまま歩き続けてた
 肩に降る雨の冷たさに まだ生きてた自分を見つけた
 
 あの人なしては1秒でも 生きてはゆけないと思ってた
 あの人がくれた冷たさは 薬の白さよりなお寒い
 
    ・ ・ ・
 
 肩に降る雨の冷たさは 生きろと叫ぶ誰かの声
 肩に降る雨の冷たさは 生きたいと迷う自分の声
 
 肩に降る雨の冷たさも 気づかぬまま歩き続けてた
 肩に降る雨の冷たさに まだ生きてた自分を見つけた

 
 「絶望の先にある希望を歌う」彼女の歌に救われることもあれば、彼女の歌を歌うことで罪を犯したこともある。

 まだPBMを知らなかった、つまりまだロールプレイ能力を持ち得ていなかった私は、それがどれだけ相手の神経を逆なでする行為か判っていなかった。つまり、今にも増して愚かで・・・別人だった。ファミニズムに関心を持つ古くからの友人の前で半可通な知識から選曲して歌った歌『やまねこ』。今、思い出してもゾッとする。
 

 女に生まれて 喜んでくれたのは
 菓子屋と ドレス屋と 女衒と女たらし
 嵐あけの如月 壁の割れた産室
 生まれ落ちて最初に 聞いた声は 落胆の溜息だった
 
 傷つけるための爪だけが
 抜けない棘のように光る
 天(そら)からもらった贈り物が
 この爪だけなんて この爪だけなんて

 
 
 あれ以来、彼女とは会っていない。もう10年以上になるのか・・・


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