いぬもあるけば・・・「二神宮巡り」
2003年3月9日 東京駅で先輩と合流し、総武線快速に。成田を過ぎ、10時半に終点の鹿島神宮駅に到着。
塚原卜伝の銅像を右に見ながら坂を登る。今日は祭頭祭ということで、屋台がでている。たこ焼屋も3,4店。普通のたこ焼に、京たこ焼に、いいだこ焼に‥‥‥‥。へ?「いいだこ」???(汗) いいだこ丸ごと1つ入れたたこ焼きを売っていた。
「あやしいっ!あやしすぎるっ!!」「うーむ、こうもあやしいとなると‥‥食さねばなるまい。」「合点承知の介っ!!」
‥‥というお約束をするには一般人が多すぎるのと諸々の事情で自粛。勇気ある先輩が1皿購入。勇気ある我々は御相伴に与かる。
「‥‥‥‥」「うーむ。」「むーん。」 それぞれがびみょ〜な反応。
鳥居をくぐり、鹿島神宮に入る。自分1人、ひっそり感じ入る。前々から来てみたいと思っていたところに来れた嬉しさ。
拝殿でお参り後、宝物館に入って、国宝「直刀」を見ながら、ベルセルクの「ドラゴン殺し」の描写を口ずさんでみたり。「それは‥‥」
神社を詣でたら忘れてならないのは、巫女さ‥‥じゃなくお守り。「勝守」というここらしいお守り。
大勢の人がいることに対し、案内役のたつみさんから「いつもはこんなに人はいません」と認識の修正を迫られた。いつもはもっと静寂な雰囲気なのか。
げしげしと歩いて、鹿詣で。ここでは鹿は神の使いとして貴ばれているらしく、飼っている。木刀も売っているお土産屋でたつみさんが鹿のえさとして売っている人参を購入。一切れ貰って、鹿に食べてもらう。
要石を見る。伝説では大鯰を押さえつけているという石だ。見た目はそれほどば大したものではない。それでも見たかったのは、ZEROのPCである牧村純が初詣シナリオで鹿島神宮警備に当っていたときの舞台だったからだったりして。
要石よりも遥かに気になるのはそのすぐ脇にある句碑。てっきり要石を見て詠まれたものだと思ったら‥‥『雰囲気が似ているので建てた』と。「‥‥そういうものなのか?」「いいんだ‥‥」「‥‥いいのか?」 全員、どんよりとしたタテスジ描写になる。
奥宮前の休憩所で甘酒もどきを飲んでMPの回復を試みる。(ファンブル!)
御手洗と呼ばれる禊ぎを行う池に行く。池で鯉が飼われている。何気なく見ていてふと思った。妙にキレイな池だ。大木が覆い被さるように伸びているのに、水面にや池の底に木の葉などが見当たらない。僅かに苔むしているのだが、鯉が飼われている池にあるような濁りが全くない。とはいえ、プールのように浄化装置で濾過しているというふうでもない。それほど多くない湧き水だけでこれだけキレイなまま維持できるのだろうか?木の葉やゴミは毎日掃除しているとしても‥‥
そのまま裏手から鹿島神宮駅まで歩いた。駅の脇の駐車場にたつみさんの車が置いてある。乗車したところで先輩が私達二人にプレゼントと言って鞄からあるものを取り出した。昨年12月のアニメージュの付録の「デジキャロット『にょ』Tシャツ」‥‥これは一体。そして何故こんなものを2つも。先輩はこの手の業界の人ではないのに‥‥。(-_-;;
MPを更に減らし、SAN値を下げつつ我々は次の目的地に向かった‥‥
たつみさんが話を振った。
「お昼はどうします?このまま香取神宮に行ってお団子を食べるというのも手ですが、佐原に寄るという手もあります。佐原には旅番組が作られると必ず放送される老舗の蕎麦屋があって‥‥」
「たつみさんは、そこで食べたことあるの?」
「ええ」
「美味しかった?」
「‥‥‥‥」
・・・・・・
「‥‥(汗)」
「判った。ならば佐原に行くまでの道のりでアヤシイ店名の店があったら、そこに入ろう。」
こうして旅はアヤシサをますます求めるようになって行く。アヤシイ店名の食べ物屋は見つからなかったが、途中で『欠陥住宅 ご覧ください』という看板を掲げた一般住宅があった。
「なんだ、アレ?」「見物料を取るのですよ‥‥」「け、見物料って‥‥」
伊能忠敬記念館の駐車場に。記念館のフロント。そこはかとなく漂う「ばぶり〜」とか「ふるさとそうせい」な香り。館内案内を読むに、入館料を払ってまでも(以下削除)
少し歩くと、水音が聞こえる。木の橋の下部の隙間から水が零れている。通称、じゃあじゃあ橋と呼ばれているらしい。変な仕掛けだ。由来が書かれた看板を読むに、昔は故意に溢していたわけではなく、漏れて零れてしまっていたようだ。それを再現する仕掛け。これがこの辺り、関東で初めてお上が選定したという『重要伝統的建造物群保存地区』の本質を表している。
とりあえず、折角来たのだからと川沿いを歩いてみる。歩いた。もういい加減、保存地区から離れただろう所まで来たので、市街地側に曲がった。佃煮を売っている店の前を通りかかる。そこには『すずめ焼』という文字が。
「‥‥すずめ?」
あやしい‥‥とりあえず入らねば。入った。鹿島神宮前のたこ焼きからの連想からすれば、すずめ焼は‥‥
「すずめ焼を1つください」「開きと丸、どちら?」「開きで‥‥」
それは我々の想像とは違っていた。小鮒を楊枝に幾つか刺して焼いたもの。何故、これがすずめ? 由来が書かれた張り紙を読んだ。‥‥つまり昔のお殿様が勘違いして『すずめ』と言ったのをそのままそう言い続けたと。つまりかつての支配者を辱め続けるためにずっと『晒し』ていると‥‥(かたかたかた)。
いい加減、お昼を食べよう。いい店はないものか。‥‥よくある定食屋らしき店を通りかかる。
《テキライス 1000円》
「て、テキライスってなんぞや?」「ビフテキライス?」「1000円で?」
『テキ』とは一体‥‥。とても惹かれたのだが、他の2名が足を止めたら負けだといわんばかりに先に進むので、確認できなかった。今でも思う。あれは‥‥「テキ屋さん向けライス」だったのか、それとも‥‥
で、結局、どうあがいても我々は観光客なわけで‥‥(独白風に)創業天明2年という蕎麦屋に入ったわけで‥‥。
本当は支店の方が旨いらしいのだが、日曜は定休日らしい。うぐぅ。『毒を食ったら、それまで』と、品書きの中で最もアヤシイものを頼むことにした。ゆず切り蕎麦というメニューがある。よし、それにしよう。「もう終わりました〜」瞬殺。うぐぅ、やるな。という感じで、黒切り蕎麦を頼んだ。海草を繋ぎにしたものらしい。へぎ蕎麦とは違う海草で、黒い蕎麦。味は(以下削除)
お腹は脹れた。さて、次は香取神宮だ。最初に見えたのが、ででーんと「厄落とし団子」の看板。うーむ。
他にも食べ物やお土産の店が並ぶ。ここでも木刀を売っている。それぞれ流派が違うので微妙に長さや形が違う。一番の出物は「成田山みやげ」と書かれているアイテム。素晴らしい。場所が違うだけで、アヤシイものに。哲学だなぁ〜。
香取神宮にも要石があることを看板で知る。行ってみた。鹿島神宮の要石は凹んだ石で、香取神宮の要石は突き出ている石。共に、同じ大鯰を押さえているのだという。なるほど。ここも要石よりもそれを見守るようにあるお稲荷さんが気になった。
本殿。黒を貴重とした建物は立派だ。橋本龍太郎氏の文章が書かれた看板を近景に。
お参りして、絵馬見物して、見事な御神木をみたり、巫女さんを見たりした後、本殿の裏への道に行ってみた。奥の左手に鹿園があった。ここでも鹿を飼っているのだ。その規模は鹿島神宮よりも随分小さい。
また立派な本殿の方まで戻った。先程から気になるのが石灯籠。妙な彫刻が施されている。それは‥‥かなりアヤシイ。「これは‥‥鹿をモチーフにしたもの? これが鼻と口とか‥‥」「違うんじゃないの?」
砂利を敷き詰めた、なだらかな坂を下る。道の両脇には鹿をモチーフにした石灯籠が。
鹿、鹿、鹿。 鹿を神獣とする神が化物を封じているのか‥‥。
と、ここで《クトゥルフ神話》ロール!
成功した君は1d10のSANを失い、大鹿の女神の事が頭に思い浮かぶ。
ふしぎなどうぞうをみたあとに、むらさきイモコロッケとたべました。おいしかたです。
そのまま、帰ろうとしたところ、たつみさんのアヤシイアンテナが反応した。
《ダッタン蕎麦》
食べるしかあるまい。それが探索者の宿命なのだから‥‥
それは、
塚原卜伝の銅像を右に見ながら坂を登る。今日は祭頭祭ということで、屋台がでている。たこ焼屋も3,4店。普通のたこ焼に、京たこ焼に、いいだこ焼に‥‥‥‥。へ?「いいだこ」???(汗) いいだこ丸ごと1つ入れたたこ焼きを売っていた。
「あやしいっ!あやしすぎるっ!!」「うーむ、こうもあやしいとなると‥‥食さねばなるまい。」「合点承知の介っ!!」
‥‥というお約束をするには一般人が多すぎるのと諸々の事情で自粛。勇気ある先輩が1皿購入。勇気ある我々は御相伴に与かる。
「‥‥‥‥」「うーむ。」「むーん。」 それぞれがびみょ〜な反応。
鳥居をくぐり、鹿島神宮に入る。自分1人、ひっそり感じ入る。前々から来てみたいと思っていたところに来れた嬉しさ。
拝殿でお参り後、宝物館に入って、国宝「直刀」を見ながら、ベルセルクの「ドラゴン殺し」の描写を口ずさんでみたり。「それは‥‥」
神社を詣でたら忘れてならないのは、巫女さ‥‥じゃなくお守り。「勝守」というここらしいお守り。
大勢の人がいることに対し、案内役のたつみさんから「いつもはこんなに人はいません」と認識の修正を迫られた。いつもはもっと静寂な雰囲気なのか。
げしげしと歩いて、鹿詣で。ここでは鹿は神の使いとして貴ばれているらしく、飼っている。木刀も売っているお土産屋でたつみさんが鹿のえさとして売っている人参を購入。一切れ貰って、鹿に食べてもらう。
要石を見る。伝説では大鯰を押さえつけているという石だ。見た目はそれほどば大したものではない。それでも見たかったのは、ZEROのPCである牧村純が初詣シナリオで鹿島神宮警備に当っていたときの舞台だったからだったりして。
要石よりも遥かに気になるのはそのすぐ脇にある句碑。てっきり要石を見て詠まれたものだと思ったら‥‥『雰囲気が似ているので建てた』と。「‥‥そういうものなのか?」「いいんだ‥‥」「‥‥いいのか?」 全員、どんよりとしたタテスジ描写になる。
奥宮前の休憩所で甘酒もどきを飲んでMPの回復を試みる。(ファンブル!)
御手洗と呼ばれる禊ぎを行う池に行く。池で鯉が飼われている。何気なく見ていてふと思った。妙にキレイな池だ。大木が覆い被さるように伸びているのに、水面にや池の底に木の葉などが見当たらない。僅かに苔むしているのだが、鯉が飼われている池にあるような濁りが全くない。とはいえ、プールのように浄化装置で濾過しているというふうでもない。それほど多くない湧き水だけでこれだけキレイなまま維持できるのだろうか?木の葉やゴミは毎日掃除しているとしても‥‥
そのまま裏手から鹿島神宮駅まで歩いた。駅の脇の駐車場にたつみさんの車が置いてある。乗車したところで先輩が私達二人にプレゼントと言って鞄からあるものを取り出した。昨年12月のアニメージュの付録の「デジキャロット『にょ』Tシャツ」‥‥これは一体。そして何故こんなものを2つも。先輩はこの手の業界の人ではないのに‥‥。(-_-;;
MPを更に減らし、SAN値を下げつつ我々は次の目的地に向かった‥‥
たつみさんが話を振った。
「お昼はどうします?このまま香取神宮に行ってお団子を食べるというのも手ですが、佐原に寄るという手もあります。佐原には旅番組が作られると必ず放送される老舗の蕎麦屋があって‥‥」
「たつみさんは、そこで食べたことあるの?」
「ええ」
「美味しかった?」
「‥‥‥‥」
・・・・・・
「‥‥(汗)」
「判った。ならば佐原に行くまでの道のりでアヤシイ店名の店があったら、そこに入ろう。」
こうして旅はアヤシサをますます求めるようになって行く。アヤシイ店名の食べ物屋は見つからなかったが、途中で『欠陥住宅 ご覧ください』という看板を掲げた一般住宅があった。
「なんだ、アレ?」「見物料を取るのですよ‥‥」「け、見物料って‥‥」
伊能忠敬記念館の駐車場に。記念館のフロント。そこはかとなく漂う「ばぶり〜」とか「ふるさとそうせい」な香り。館内案内を読むに、入館料を払ってまでも(以下削除)
少し歩くと、水音が聞こえる。木の橋の下部の隙間から水が零れている。通称、じゃあじゃあ橋と呼ばれているらしい。変な仕掛けだ。由来が書かれた看板を読むに、昔は故意に溢していたわけではなく、漏れて零れてしまっていたようだ。それを再現する仕掛け。これがこの辺り、関東で初めてお上が選定したという『重要伝統的建造物群保存地区』の本質を表している。
とりあえず、折角来たのだからと川沿いを歩いてみる。歩いた。もういい加減、保存地区から離れただろう所まで来たので、市街地側に曲がった。佃煮を売っている店の前を通りかかる。そこには『すずめ焼』という文字が。
「‥‥すずめ?」
あやしい‥‥とりあえず入らねば。入った。鹿島神宮前のたこ焼きからの連想からすれば、すずめ焼は‥‥
「すずめ焼を1つください」「開きと丸、どちら?」「開きで‥‥」
それは我々の想像とは違っていた。小鮒を楊枝に幾つか刺して焼いたもの。何故、これがすずめ? 由来が書かれた張り紙を読んだ。‥‥つまり昔のお殿様が勘違いして『すずめ』と言ったのをそのままそう言い続けたと。つまりかつての支配者を辱め続けるためにずっと『晒し』ていると‥‥(かたかたかた)。
いい加減、お昼を食べよう。いい店はないものか。‥‥よくある定食屋らしき店を通りかかる。
《テキライス 1000円》
「て、テキライスってなんぞや?」「ビフテキライス?」「1000円で?」
『テキ』とは一体‥‥。とても惹かれたのだが、他の2名が足を止めたら負けだといわんばかりに先に進むので、確認できなかった。今でも思う。あれは‥‥「テキ屋さん向けライス」だったのか、それとも‥‥
で、結局、どうあがいても我々は観光客なわけで‥‥(独白風に)創業天明2年という蕎麦屋に入ったわけで‥‥。
本当は支店の方が旨いらしいのだが、日曜は定休日らしい。うぐぅ。『毒を食ったら、それまで』と、品書きの中で最もアヤシイものを頼むことにした。ゆず切り蕎麦というメニューがある。よし、それにしよう。「もう終わりました〜」瞬殺。うぐぅ、やるな。という感じで、黒切り蕎麦を頼んだ。海草を繋ぎにしたものらしい。へぎ蕎麦とは違う海草で、黒い蕎麦。味は(以下削除)
お腹は脹れた。さて、次は香取神宮だ。最初に見えたのが、ででーんと「厄落とし団子」の看板。うーむ。
他にも食べ物やお土産の店が並ぶ。ここでも木刀を売っている。それぞれ流派が違うので微妙に長さや形が違う。一番の出物は「成田山みやげ」と書かれているアイテム。素晴らしい。場所が違うだけで、アヤシイものに。哲学だなぁ〜。
香取神宮にも要石があることを看板で知る。行ってみた。鹿島神宮の要石は凹んだ石で、香取神宮の要石は突き出ている石。共に、同じ大鯰を押さえているのだという。なるほど。ここも要石よりもそれを見守るようにあるお稲荷さんが気になった。
本殿。黒を貴重とした建物は立派だ。橋本龍太郎氏の文章が書かれた看板を近景に。
お参りして、絵馬見物して、見事な御神木をみたり、巫女さんを見たりした後、本殿の裏への道に行ってみた。奥の左手に鹿園があった。ここでも鹿を飼っているのだ。その規模は鹿島神宮よりも随分小さい。
また立派な本殿の方まで戻った。先程から気になるのが石灯籠。妙な彫刻が施されている。それは‥‥かなりアヤシイ。「これは‥‥鹿をモチーフにしたもの? これが鼻と口とか‥‥」「違うんじゃないの?」
砂利を敷き詰めた、なだらかな坂を下る。道の両脇には鹿をモチーフにした石灯籠が。
鹿、鹿、鹿。 鹿を神獣とする神が化物を封じているのか‥‥。
と、ここで《クトゥルフ神話》ロール!
成功した君は1d10のSANを失い、大鹿の女神の事が頭に思い浮かぶ。
ふしぎなどうぞうをみたあとに、むらさきイモコロッケとたべました。おいしかたです。
そのまま、帰ろうとしたところ、たつみさんのアヤシイアンテナが反応した。
《ダッタン蕎麦》
食べるしかあるまい。それが探索者の宿命なのだから‥‥
それは、
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