いぬもあるけば・・・「色々」
2003年4月20日 午前10時に東京芸術大学 大学美術館に茶道具勉強会の面々と集合。電車を1本乗り過ごしたのだが、遅刻せずに済んだ。今日はここで催されている『日本近代美術展』を見学。題名からすると大した事ない感じがするが、実はちょっと違う。韓国国立中央博物館所蔵の品々。何故、韓国?と思うだろう。戦前、朝鮮王室の李王家の財産を減らして力を弱めるという政治的な目的のために収集させたもの。韓国にとってはかなり屈辱的な品々で、それゆえ公開される事も無く半世紀以上も保管され続けてきた。とはいえ、博物館職員の仕事は確かできちんと管理され、結局日本にとってタイムカプセルから出てきたように立派な保存状態の作品に再会することになった。これを先生の解説を頂きながら鑑賞することに。といっても、先生も忙しい方。全てを観て回ることはせず、価値の高いものや面白いものを駆け足で観て回る感じ。解説が終わってから、各人が思い思いにゆっくり観て回るという形式に。
絵画は当時のいわゆる「売り絵」も含まれている。逆に言えば、余り表に出てこない作品、歴史の流れに消えた作品があるとも言える。
ここで展示してある作品で注目すべきものは、この展覧会のチラシの写真が載っているもの。絵画よりも工芸品に傑作が多いらしい。岩田ガラスの岩田藤七の作品とか、漆物の世界に白を加えた松田権六の作品とか。絵画も確かに堅山南風の群青色に足を取られる。
続いて、5/5まで併設されている「日本の洋画 明治・大正・昭和前期展」。これは芸大が買い取った優秀な卒業制作の作品と著名な卒業生の自画像、それ以外の買い入れ品などを展示している。美術の教科書に載っている「鮭」などがある。洋画排斥の時代と以降で画面の雰囲気が違う。黒田清輝の「婦人像(厨房)」は足を止めさせる作品だった。徳川慶喜の水彩画など歴史的価値のありそうなものや名前を出すだけで立派な面々の作品。卒業制作が優秀でもその後ぱっとしなかったり、学生当時はぱっとしなかったのが今は・・・・という作家も。自画像は時代風景を表していて、個別に見る以外に歴史の流れとして見ることもできる。
赤松麟作の夜汽車という絵の中にいる婦人が元文部大臣に似ているという話を彼女が来場した折りに先生が振ったところ流石に別人ですよと笑われたらしいが、赤松麟作がこの作品の登場人物が知人をモデルにしていたので親戚の方だった可能性はあるらしい。
一回りしたので、解散。駆け足で回ったところを再度ゆっくり見て回る。昼食を美術館内にあるレストランで昼食を食べる。オークラの料理が気軽に食べられるのがいい。
上野公園を突っ切ろうとしたところ、大勢の学生達の姿が見える。コーラスが聞こえる。貰ったチラシからすると山形の寒河江市立陵東中学校3年生の皆さんらしい。旅先で合唱するのが伝統になっているようだ。
原宿駅を降りて、「ふしみ」へ。今日もお休みだ。うーむ。ちょっと嫌な予感。
そのまま表参道を歩く。同潤会アパートは銀座のあの歴史建造物級に古いマンションと同様にギャラリー棟になっている。と、小さな立て掛け看板があった。写真展らしい。その看板をTVカメラで撮っている。なんだろ。『ヒトトヨウ×サノマサミ1DAY写真展』。後で知ったのだが、今日、東急池上線池上駅から歩いて直ぐの池上本門寺で一青窈がライブをやるらしい。それとリンクしたイベントだったようだ。
一青窈という人。こんなにブレイクする前にあるラジオで語っていた話にちょっと引っ掛かっていた。どうもこのブレイク振りに乗れない。それもあって、ちょっと寄り道して覗いてみることに。
狭い階段を上がって狭い部屋に入る。写真展はまぁ予想どおり、彼女が被写体の写真。それが壁に鋲で留める形で10数点張られていた。歌手「一青窈」ではない「一青窈」の写真。この写真の被写体は「一青窈」である必要があったのか?「一青窈」の何を撮っているのか?何の「一青窈」を撮っているのか?
「一青窈」に対する関心の強さ故にこういう写真群があるのだろう。「一青窈」のパーソナリティに。「カワイイ」「オシャレ」という空虚な感想しか口にできない観客。でも、それはそれ故に適確な感想なのだろう。tv局が取材でカップルに要求していた感想も。
メッセージノートが2冊。私も書き込もう。と、他の人の書き込みに1つの書式が見られた。「ようさんへ」という書き出し。それがほとんど全員。それって、どうなんだ?そして「ライブ、見に行きます」がつづく。まさか、これからライブがあるので全国から駆け付けたファンが書き込んでいたのだとは気づかず。ただ、ちょっと異様に思われた。私は写真の中にいる女性に女性性よりも少年性を垣間見たので、それを書き、そして最後に記した。「未だに貴方が天性のroleplayerなのか、dollなのか判断できません」と。
青山通りにぶつかる。ワンダフルワールド青山店・・・には入らず(ぉ、左に。いい加減、歩きつかれたので落ち着ける喫茶店があったら入りたい。ようやく見付けた。入り口に「・・・に閉店します。」と書かれたボードがあった。「へぇ、もうすぐ閉店してしまうんだ。」と思いながら、ダージリン エクストラファンシー カリポンという妙に長い名前のお茶を頼む。ポットサービスなので割と長く楽しめる。
上の階に上がり、ノートパソコンを広げて、日記作成。ライブが始まるまでの間、ここで過ごすことに。どうも周りの雰囲気が変だった。馴染み客らしい人達が、店員と妙に話しをしている。会話の切れ端からようやく判った。閉店する日は4/20。つまり今日だったのだ。偶々歩いて見付けた、その日が閉店日だなんて・・・。店の名前は「Peet’s Coffee&Tea 南青山店」。店員の応対がとても良くて心地よい店だったのに。帰りがけにこれで最後だし、半額セールということで紅茶缶を3つ、6K円分買うのは我ながらオバハン臭い行動だ(沈)。
喫茶店を出、途中コンビニに寄ってから、南青山MANDALAに到着。
絵画は当時のいわゆる「売り絵」も含まれている。逆に言えば、余り表に出てこない作品、歴史の流れに消えた作品があるとも言える。
ここで展示してある作品で注目すべきものは、この展覧会のチラシの写真が載っているもの。絵画よりも工芸品に傑作が多いらしい。岩田ガラスの岩田藤七の作品とか、漆物の世界に白を加えた松田権六の作品とか。絵画も確かに堅山南風の群青色に足を取られる。
続いて、5/5まで併設されている「日本の洋画 明治・大正・昭和前期展」。これは芸大が買い取った優秀な卒業制作の作品と著名な卒業生の自画像、それ以外の買い入れ品などを展示している。美術の教科書に載っている「鮭」などがある。洋画排斥の時代と以降で画面の雰囲気が違う。黒田清輝の「婦人像(厨房)」は足を止めさせる作品だった。徳川慶喜の水彩画など歴史的価値のありそうなものや名前を出すだけで立派な面々の作品。卒業制作が優秀でもその後ぱっとしなかったり、学生当時はぱっとしなかったのが今は・・・・という作家も。自画像は時代風景を表していて、個別に見る以外に歴史の流れとして見ることもできる。
赤松麟作の夜汽車という絵の中にいる婦人が元文部大臣に似ているという話を彼女が来場した折りに先生が振ったところ流石に別人ですよと笑われたらしいが、赤松麟作がこの作品の登場人物が知人をモデルにしていたので親戚の方だった可能性はあるらしい。
一回りしたので、解散。駆け足で回ったところを再度ゆっくり見て回る。昼食を美術館内にあるレストランで昼食を食べる。オークラの料理が気軽に食べられるのがいい。
上野公園を突っ切ろうとしたところ、大勢の学生達の姿が見える。コーラスが聞こえる。貰ったチラシからすると山形の寒河江市立陵東中学校3年生の皆さんらしい。旅先で合唱するのが伝統になっているようだ。
原宿駅を降りて、「ふしみ」へ。今日もお休みだ。うーむ。ちょっと嫌な予感。
そのまま表参道を歩く。同潤会アパートは銀座のあの歴史建造物級に古いマンションと同様にギャラリー棟になっている。と、小さな立て掛け看板があった。写真展らしい。その看板をTVカメラで撮っている。なんだろ。『ヒトトヨウ×サノマサミ1DAY写真展』。後で知ったのだが、今日、東急池上線池上駅から歩いて直ぐの池上本門寺で一青窈がライブをやるらしい。それとリンクしたイベントだったようだ。
一青窈という人。こんなにブレイクする前にあるラジオで語っていた話にちょっと引っ掛かっていた。どうもこのブレイク振りに乗れない。それもあって、ちょっと寄り道して覗いてみることに。
狭い階段を上がって狭い部屋に入る。写真展はまぁ予想どおり、彼女が被写体の写真。それが壁に鋲で留める形で10数点張られていた。歌手「一青窈」ではない「一青窈」の写真。この写真の被写体は「一青窈」である必要があったのか?「一青窈」の何を撮っているのか?何の「一青窈」を撮っているのか?
「一青窈」に対する関心の強さ故にこういう写真群があるのだろう。「一青窈」のパーソナリティに。「カワイイ」「オシャレ」という空虚な感想しか口にできない観客。でも、それはそれ故に適確な感想なのだろう。tv局が取材でカップルに要求していた感想も。
メッセージノートが2冊。私も書き込もう。と、他の人の書き込みに1つの書式が見られた。「ようさんへ」という書き出し。それがほとんど全員。それって、どうなんだ?そして「ライブ、見に行きます」がつづく。まさか、これからライブがあるので全国から駆け付けたファンが書き込んでいたのだとは気づかず。ただ、ちょっと異様に思われた。私は写真の中にいる女性に女性性よりも少年性を垣間見たので、それを書き、そして最後に記した。「未だに貴方が天性のroleplayerなのか、dollなのか判断できません」と。
青山通りにぶつかる。ワンダフルワールド青山店・・・には入らず(ぉ、左に。いい加減、歩きつかれたので落ち着ける喫茶店があったら入りたい。ようやく見付けた。入り口に「・・・に閉店します。」と書かれたボードがあった。「へぇ、もうすぐ閉店してしまうんだ。」と思いながら、ダージリン エクストラファンシー カリポンという妙に長い名前のお茶を頼む。ポットサービスなので割と長く楽しめる。
上の階に上がり、ノートパソコンを広げて、日記作成。ライブが始まるまでの間、ここで過ごすことに。どうも周りの雰囲気が変だった。馴染み客らしい人達が、店員と妙に話しをしている。会話の切れ端からようやく判った。閉店する日は4/20。つまり今日だったのだ。偶々歩いて見付けた、その日が閉店日だなんて・・・。店の名前は「Peet’s Coffee&Tea 南青山店」。店員の応対がとても良くて心地よい店だったのに。帰りがけにこれで最後だし、半額セールということで紅茶缶を3つ、6K円分買うのは我ながらオバハン臭い行動だ(沈)。
喫茶店を出、途中コンビニに寄ってから、南青山MANDALAに到着。
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