呑みの誘いがあったが、結局行かなかった。
大久保の居酒屋という話。微妙に何か仕掛けが施されている気がしたのもあったが。
 
 中途半端な時間に会社を出たので、久々に蒲田駅ビルの書店に足を伸ばした。
 心理学・哲学系統の棚に行って、背表紙をたらたら眺めていた。ここ最近、「哲学の勧め」とか「貴方にも判る心理学」・・・みたいな本が多い気がする。入門というか一般常識としての知識を得るためのものならばいいのだが、その先の日常必要ないディープでダークな知識や行為を安易に勧めるのはどうだろう。哲学も心理学も必要なければそれに越したことはないものだと考える。必要のないまま一生を終えられるならば、そちらの方が「しあわせ」なことだと思う。少なくとも今のような「消費」のされ方を見るに。
 
 書籍を2冊購入。
 
 「キェルケゴールとニーチェ」 著:カール・レヴィット 未來社
 「あの子が部屋から出てこないのはどうしてだろう?」 著:山脇由貴子 ポプラ社
 
 いい加減、キェルケゴール関係の新しい書籍は見つからないだろうと思ったら、こんな本が。どうやら復刊されたものらしい。
 2冊目。山脇さんがまた本を上梓したとは知らなかった。まさか何気なく入った書店の棚で発見するという形で知るとは。
 内容はタイトルからも簡単に類推できるように、「ひきこもり」に関する本。パラパラと読み始めてから気が付いたのだが、現象の解説や解決のための具体的なノウハウを綴ったものではなく、多くの事例を元にしながらも、ある家族と彼らに関わったカウンセラーの物語だった。そして、肝心のひきこもっている当人は全然出てこない。読者にとっても、扉の向こうにおそらくいるはずの『誰か』なのだ。
 
 物語の中に見つけた言葉
「手に入れられなかった悲しみはずっと続くのに、手に入れた喜びは一瞬で終っちゃう。」

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