いぬもあるけば・・・「続きと買占め」
2003年6月17日(6/16の続き:1日分の枠で書き込めるのが3000文字ぐらいらしいのではみ出した分を翌日分に)
紹介されても接点がないと辛い。とりあえず、どんな所で演奏しているのかを尋ねた。ライブハウスは個々に傾向があるので、どこで演奏しているかが判るとどちらの傾向だか判る事が多い。しかし帰ってきた答えはそういう特定のライブハウスではなかった。で、どんなジャンルなのかを尋ねると、説明しにくそうだった。私も自分が好きな音楽を説明するのが難しいので、その説明しにくさは判る。ジャズっぽいとか「棗」という単語が出てきた。どこかで聞いたことがあるような・・・。歌謡曲っぽいような・・・という苦しそうな説明に、武蔵野浪漫をうたうバンドのことを思い出し、「そういうバンドを説明するのも難しかったですよ」と言ったところ、その「武蔵野」「浪漫」という言葉に何か引っかかるところがあるのか、そのバンドについて尋ねられた。そのときに、そのバンド名を度忘れている自分に気がついた。バンジョーがあったり、ウッドベースがあったりとそのバンドの特徴を説明できても肝心かなめのバンド名がでてこないモドカシサ。バンジョーが参加しているバンドは珍しいらしく、どこかで見たことがあるかもと言われた。度忘れしている自分に自己嫌悪して名前を思い出すまで座を離れた。
バンド名が思い出せないままに、再度展示作品を見る。町田さんの作品を観るポイントはそれが写像、もしくは切断面であるということ。写真が風景を切り取るように、何かの一部が描かれている。白い紙に筆で描かれてた線はマクロレンズで拡大撮影された何か。人形を描いた作品は割と素直に不気味さを感じさせてくれるものが多い。今回も「カワイイ〜」とはいえるが「かわいい」とは言えない作品がほとんどだったが、1つだけ第一印象がとてもかわいらしいクマに似た動物のぬいぐるみの絵があった。空間に浮いた状態で、上向きに寝ていて、長いしっぽが真っ直ぐ下に垂れている。毛皮の色の違いを際出させるためか、水平に境の線が入っていてメリハリを感じる。キャラクター商品のデザインかと思わせた。こんな素直にかわいい作品もあるのかとちょっと驚いた。
が、それは罠だった。余りに何気ないので、ぱっと見、そういう「かわいい」作品だと思っていた。が、これを逆さに見て気がついた。水平に入っている線がおかしい。それは「かわいさ」の演出にまったく役立っていない。むしろ・・・ 水平線は文字通りのもの。ぬいぐるみは遺棄され/捨てられ/沈みつつあるものだった。気が付いたとき、びゅうと冷たい風が吹いた。
武田慶子さんの作品はぱっと見、リトグラフらしからぬ透明水彩風で一見メルヘンチックな作品。淡く、滲んだ感じは、題材の雨の中を歩いている光景に合っている。自由にイメージをコラージュした感じ。ぼーっと見ていると、いろいろなものが見えてきて面白い。輪郭の無い淡い滲みに自分の中にある何かを投影されてくる。そう、まるでロールシャッハテストのイラストのよう。見飽きない作品だった。
さて、ようやくバンド名を思い出した。『ソーイングマシーン』だ。うぐ。情けない。度忘れして思い出せなかったことやそのバンド名をようやく思い出せたことを町田さんに話したところ、彼女は「ああ、ソーイングマシーンですか」と頷いた。はて?まるで知っているかのよう。少し引っかかったまま、先程話をしていた男性のところに行き、思い出せなかったバンド名を伝えた。
「ああ、ソーイングマシーンですか。知ってますよ。武蔵野はらっぱまつりで見たことがありますし。でも彼らは解散したはず・・・そうそう、解散直前にグレープフルーツムーンでライブをしましたよね・・・」
驚いた。まさか知っていたとは。グレープフルーツムーンのそのライブは私が観に行ったライブだ。そして、驚きはそれだけではなかった。
「・・・higherってバンド覚えていませんか?町田さんも、出ていたんですよ・・・」
・・・・・・え゛っ!?どういういみ??それって・・・・・・(滝汗) あの場にいたってこと?あのステージにいたってこと?!
オープニングパーティも終わり、文房堂を出た。そして、近くの居酒屋に。何故か2次会に参加している私・・・(汗)。私以外皆、創作の世界の人達。開き直って、宴会モードで話を聞いたり、作品の写真を見せてもらったり。露西亜文学に傾倒している美大卒の青年なんて、そのままどこかの小説か漫画のキャラクターのようだ。宴会は楽しいものだった。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
6/17
散髪後によく風邪を引く。今回も首筋周辺が冷え込んで、風邪を引きかけた。午前中は体調が悪かった。コアタイムを過ぎたら帰ろうと思ったほど。夕方にどうにか持ち直して、昨日の出張報告書も纏め上げられた。
一度上がり調子になったら、食欲も回復。帰りにすきやで「にんにく牛丼」を食べるほど。にんにく牛丼はにんにくの芽が載った牛丼。牛がかすむほど、にんにくの芽が自己主張していた。
マルエツによって、まだ残っていた「ヱビス<黒>」9本を買占めた。
紹介されても接点がないと辛い。とりあえず、どんな所で演奏しているのかを尋ねた。ライブハウスは個々に傾向があるので、どこで演奏しているかが判るとどちらの傾向だか判る事が多い。しかし帰ってきた答えはそういう特定のライブハウスではなかった。で、どんなジャンルなのかを尋ねると、説明しにくそうだった。私も自分が好きな音楽を説明するのが難しいので、その説明しにくさは判る。ジャズっぽいとか「棗」という単語が出てきた。どこかで聞いたことがあるような・・・。歌謡曲っぽいような・・・という苦しそうな説明に、武蔵野浪漫をうたうバンドのことを思い出し、「そういうバンドを説明するのも難しかったですよ」と言ったところ、その「武蔵野」「浪漫」という言葉に何か引っかかるところがあるのか、そのバンドについて尋ねられた。そのときに、そのバンド名を度忘れている自分に気がついた。バンジョーがあったり、ウッドベースがあったりとそのバンドの特徴を説明できても肝心かなめのバンド名がでてこないモドカシサ。バンジョーが参加しているバンドは珍しいらしく、どこかで見たことがあるかもと言われた。度忘れしている自分に自己嫌悪して名前を思い出すまで座を離れた。
バンド名が思い出せないままに、再度展示作品を見る。町田さんの作品を観るポイントはそれが写像、もしくは切断面であるということ。写真が風景を切り取るように、何かの一部が描かれている。白い紙に筆で描かれてた線はマクロレンズで拡大撮影された何か。人形を描いた作品は割と素直に不気味さを感じさせてくれるものが多い。今回も「カワイイ〜」とはいえるが「かわいい」とは言えない作品がほとんどだったが、1つだけ第一印象がとてもかわいらしいクマに似た動物のぬいぐるみの絵があった。空間に浮いた状態で、上向きに寝ていて、長いしっぽが真っ直ぐ下に垂れている。毛皮の色の違いを際出させるためか、水平に境の線が入っていてメリハリを感じる。キャラクター商品のデザインかと思わせた。こんな素直にかわいい作品もあるのかとちょっと驚いた。
が、それは罠だった。余りに何気ないので、ぱっと見、そういう「かわいい」作品だと思っていた。が、これを逆さに見て気がついた。水平に入っている線がおかしい。それは「かわいさ」の演出にまったく役立っていない。むしろ・・・ 水平線は文字通りのもの。ぬいぐるみは遺棄され/捨てられ/沈みつつあるものだった。気が付いたとき、びゅうと冷たい風が吹いた。
武田慶子さんの作品はぱっと見、リトグラフらしからぬ透明水彩風で一見メルヘンチックな作品。淡く、滲んだ感じは、題材の雨の中を歩いている光景に合っている。自由にイメージをコラージュした感じ。ぼーっと見ていると、いろいろなものが見えてきて面白い。輪郭の無い淡い滲みに自分の中にある何かを投影されてくる。そう、まるでロールシャッハテストのイラストのよう。見飽きない作品だった。
さて、ようやくバンド名を思い出した。『ソーイングマシーン』だ。うぐ。情けない。度忘れして思い出せなかったことやそのバンド名をようやく思い出せたことを町田さんに話したところ、彼女は「ああ、ソーイングマシーンですか」と頷いた。はて?まるで知っているかのよう。少し引っかかったまま、先程話をしていた男性のところに行き、思い出せなかったバンド名を伝えた。
「ああ、ソーイングマシーンですか。知ってますよ。武蔵野はらっぱまつりで見たことがありますし。でも彼らは解散したはず・・・そうそう、解散直前にグレープフルーツムーンでライブをしましたよね・・・」
驚いた。まさか知っていたとは。グレープフルーツムーンのそのライブは私が観に行ったライブだ。そして、驚きはそれだけではなかった。
「・・・higherってバンド覚えていませんか?町田さんも、出ていたんですよ・・・」
・・・・・・え゛っ!?どういういみ??それって・・・・・・(滝汗) あの場にいたってこと?あのステージにいたってこと?!
オープニングパーティも終わり、文房堂を出た。そして、近くの居酒屋に。何故か2次会に参加している私・・・(汗)。私以外皆、創作の世界の人達。開き直って、宴会モードで話を聞いたり、作品の写真を見せてもらったり。露西亜文学に傾倒している美大卒の青年なんて、そのままどこかの小説か漫画のキャラクターのようだ。宴会は楽しいものだった。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
6/17
散髪後によく風邪を引く。今回も首筋周辺が冷え込んで、風邪を引きかけた。午前中は体調が悪かった。コアタイムを過ぎたら帰ろうと思ったほど。夕方にどうにか持ち直して、昨日の出張報告書も纏め上げられた。
一度上がり調子になったら、食欲も回復。帰りにすきやで「にんにく牛丼」を食べるほど。にんにく牛丼はにんにくの芽が載った牛丼。牛がかすむほど、にんにくの芽が自己主張していた。
マルエツによって、まだ残っていた「ヱビス<黒>」9本を買占めた。
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