購入した文庫本もほぼ読了。読書すぴぃどが加速している気が・・・
 
 ある作品との共通点を見出して、一人感じ入ってしまった。それは、「ウァレンティーヌスの贈り物(後)」に収録されている「紅薔薇さま、人生最良の日」。
これを読んで、「ぶるうピーター」が連想された。紅薔薇さまと紅尾鈴が重なったのだが、別に「紅」繋がりではない。
 二人それぞれが気にかけていた「山百合会」と「アルゴー寮」に対する『思い』と『願い』。
 紅薔薇さまはそれが『片思い』では無かった事を離れるに際して気づく、紅尾鈴は自分が壊してしまったモノが復活していくのを体験する。
 二人の『思い』はそれまでは表に出てくることはなく、直接的に影響力を発揮するものではなかった。もし何も起こらなければ、『願い』が叶えられることは無かった。
 
 物語は彼女達に二つ下の世代に「託されし者」を授ける。彼女達の『思い』を無意識に感じ取ることができる「託されし者」。「託されし者」の振る舞いが、自然に『場』を変質させて行き・・・
 
 そして、『願い』は成就した。『思い』は喜びに変わり、彼女達の翼に力を与える。白鳥のように新たな場所に旅立つための・・・
 
 彼女達の涙はきれいだった。

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