いぬもあるけば・・・「ファンタジー」
2003年12月8日日経キャラクターズのマリみて関係の記事を読む。
アニメ化に伴って、アニメ誌やこの手の雑誌でも分析的な記事が載るようになるのだろう。
日経キャラクターズの記事は踏込みも深さも甘くて苦笑いを誘うものだったが。
いや、そうではなく原作を読んでいない人の捉え方はこういうもの‥‥というサンプルなのだろう。
何故、出版社がお客としている女性読者だけでなく男性読者が多くいるのか。
週刊少年ジャンプの漫画の女性読者との比較考察ぐらいあってもいいはずなのだが。
マリみて再読。「いばらの森」を読了。
10代〜20代の男性読者も惹きつける現象の土壌にはここ数年来の美少女ゲーの変遷と関わりがあると思われる。その変遷は現実社会からの照射があるので、社会学的に言えばここ数年来の日本社会の変遷と関わりがあるとも言えよう。(尤も、その手のゲームは友人から借りた『東鳩』ぐらいしかしたことがないので、それらの内容については多分に聞きかじりであるが。)
言える事は、マリみてには近頃稀有な人間関係が存在していること。余りにも稀有なので、それ故に『ファンタジー』、『奇跡譚』だと言ってしまいたくなるほど。
男女関係無く大勢の読者を捉えている理由は、特殊な設定ではなく、ここにある。
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