いぬもあるけば・・・「否認」
2003年12月18日最近のSF小説を読んでいないのはSF者としては不味かろうと半年前に買ったはいいがそのまま積読状態だった文庫本を出張先に持ち込んで読んでいる。米田淳一という人のプリンセス・プラスチックというシリーズの「エスコート・エンジェル」を読み終えた。きもちわる。
私が読んでいない内に日本SFはこんなに退化したのかしらん。酷い。ハヤカワ文庫だからそれなりに読み応えがあるかと思ったら‥‥。これならばヤングアダルトSFでも読んだ方がマシだ。背伸びしようと爪先立ちしている中学生の「小説」のようだ。ここまで読中感と読後感が悪いのは初めてかもしれない。基本的に買った本は中々処分しない性質なのだが、これはためらい無くブックオフに持って行ける。
最悪なのは続巻も一緒に買ってあること‥‥。読まないで捨てるのは敗北主義だと『イタイ』文章を敢えて読むか。それともさっさとゴミ箱に捨てるか。いやいや、きっと続巻はスバラシイ文章になっているに違いない。きっと税別640円分以上愉しませてくれるに違いない。きっと他人の箱庭を無理矢理覗かさせられているような不愉快さなんて微塵もないに違いない。ああ、楽しみだ。早速、読むことにしよう‥‥2冊纏めて購入するという私の判断が間違っていたなんて事は私の自尊心が許さない。きっと‥‥
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