朝。どうもお腹の調子が悪い。風邪が回復しきれていないところにこれは辛い。しかし、どうにか持ち直して外出。
 万一を考えて、待ち合わせ時間を1時間も延ばしてもらったが、30分で十分だった。品川駅構内のBOOK GARDEN。たまに体が冷えたような感覚があったが、それはこの場所が冷えているからだろう。新書の新刊をチェックしながら待った。
 無事ににしんさんと合流し、目的地を決めた(ぉ。まずはお昼を食べに、京浜東北線に乗り、大森駅へ。大森駅から歩いて‥‥迷った(汗。なぜ平和島駅近くに来ているのだろう。迷わなければ見ることおそらく一生見ることは無い路地を歩くことそのものは面白かったが、流石にちょっとねぇ。結局、大幅に戻ってから現在地を確認し、無事に「布恒更科」[http://gourmet.yahoo.co.jp/gourmet/restaurant/Kanto/Tokyo/guide/0102/M0013001459.html]に到着。品川駅からここまで1時間近く掛かったことは忘れよう。いい加減お腹がすいた。店の外に4人ほど並んでいる。土曜の昼過ぎに並んでいるのは意外だった。尤も私みたいにガイド片手に来た人が多いのだろうが。ここは変わりそばが面白いという情報を入れていた。なのでと変わりそばばかり頼んでしまった。枸杞そばに、いよかんそば。枸杞そばは暗橙色という感じの色合いだったが味自体はそれほど変わってもいなかった。いよかんそば‥‥これは凄かった。香りが強烈。ふつう、こういうかわりそばはそこはかとない香りで何かが入っているのを確認するという感じなのだが、これは口に入れた瞬間にガツンとくるほどはっきり香る。美味しいというよりも面白いという表現が的確だった。相席していた夫婦も色の派手さに驚いて質問されたが、普通に座っていてもかすかにいよかんの香りが実際に漂ってきたらしく「本当に‥‥」と再度驚いていた。
 それ以外に天ぷら2品(しんじょう、まいたけ)、穴子煮、醍醐豆腐を頼む。醍醐豆腐を味見したとき、昼から日本酒を頼もうという衝動が(ぉ。目的地に行く途中にある有名店だから立ち寄ったので、それほど期待してはいなかった。大井さんが神田の蕎麦屋で昼から呑むというが、こういう店ならば納得できる。実際、ここでも板わさなどでやっつけている人達がいたし。
 満足感と共にしながわ水族館へ。ここも初めて。入館料1,100円分は愉しめた。ぼへっと魚を見ているのがいいねぇ。適度な混み具合も水族館に来ているという雰囲気を味わえるし。二人とも「美味しそう‥‥」と呟きながら東京湾の魚を見ていたのはナイショ。気が付くと2時間近く経過していた。すっかり、今晩は魚料理を食べる気になっていた(ぉ。
 大森駅に戻る途中、気になる店があった。『シナガワレンジャー』‥‥後で確かめないと。
 何故か帰りも軽く迷う。面白そうな店や路地に惹かれる性質ではあるが、方向感覚(実際は山勘)にそれなりの自信があったのでちょっとショック。風邪のせい‥‥ということにしておきたい。
 まぁ、こういう道草を食うのも良いかもしれず。お陰でにしんさんの近状を色々聞けたし。最近、改めて現在の彼や自分の親との事とかを考えざるを得なくなっているようだ。彼女も親から与えられた(押し付けられた)価値観との付き合いに苦労している様子。
 
 渋谷。百軒棚を通り抜け、O-Crestへ。奥井亜紀のワンマンライブ「うたの素 Vol.1」。まだ開場していないらしく、まめおとこさんなど顔見知りも外で屯っていた。係もいないし変だなと思っていたら、人が中に入っていく。彼らと一緒に中に入ると、すぐに階段。新宿リキッドルームみたいだ。整理番号順の入場でそれなりの席に座れた。冬場はコートが大荷物になるねぇ。こういうところにクロークがあるわけもないし。
 ライブは充実の18曲、そしてアンコール1曲。「三日月夜」や「風になりたい」など前の曲も。アンコールで聴いた「目黒川」は初めて聞いた曲で、これから春のライブで聴けそうだ。よいライブでした。2/15のライブは別のイベントスタッフなので断念したが、ライブ後発売のチケットだけ、買いに行きたいなぁ。
 早めに終わったので、食事を取る事にした。O-Crestを出、club asiaの坂を下りるとあるサモワールというロシア料理店があるのだが、「今夜は魚料理」ということで別に機会に。
 センター街に出て、宇和島[http://www.uwazima.co.jp/]に。渋谷駅から例のマヨネーズラーメンが食べられる喜輪味に行く途中にあって、前から気になっていた店だった。少し前にテレ東系番組「denuya」で紹介されたのをみて、なるほど鯛メシの店なのかと誤解(ダメ)し、ますます行きたくなっていた。
 1階が富士そばのビルの2階に入る。鯛メシの店だと思っていたのと、場所的にセンター街なので金のない学生でも気楽に入れる店だと思っていた。なにしろ「debuya」だから。しかし‥‥どうも様子が違う。仲居さんの丁寧な応対に「もしかして、誤解してたですか?」と心の中で呟く。学生相手でなければ、場所柄空いているのだろうと思ったら、そんなことなく逆に「相席になってしまいますが宜しいでしょうか?」ということ。どうせ若いカップルとかその辺りだろう。せっかくしっぽりやっているところに、「水族館の帰りは魚料理〜!」と言っている奴等が相席ではあちらが可哀想とちょっと思ってしまい、思わず「あちらが宜しければ」と口にしてしまった。や、それなりに自覚はあるのだ。ダメだということわ。仲居さんは苦笑されて、「大丈夫ですよ」と案内。2階ではなく、座敷のある3階に。
 8人掛けのほぼ正方形の卓で語らっていたのは、予想外にも老夫婦だった。それもすっきりした感じだったので、最初は作家と編集者のような感じの二人なのだと思っていた。またもや、誤解していたことに気付く。流石にあちらを無視して「サカナ〜♪」となるのは控えよう。心理学を応用し、対面に座る形は避け、相手に対し斜めの角に座る事にした。
 ふぐ刺し、寒ブリ刺身、鯛のカルパッチョなどなどサカナを中心に頼んで行く。あるこほるはいきなり日本酒。越の誉の特別本醸造ならば大丈夫だろう。予想通り淡麗辛口。お通しをツマミに呑んでいるうちに、料理の到着。サカナ〜♪おいし〜♪
 あちらの二人が呑んでいるものが気になった。蓋をして出てきた瀬戸グラス。ライターを点けながら、おもむろに蓋を開ける。中から出てきたアルコールを飛ばした。お燗?どうやらフグひれ酒のようだ。アルコールを飛ばす理由が判らなかったので、不思議な顔をして二人で囁いていると男性が説明してくれた。フグひれからでる臭みをこうすることで飛ばせるらしい。ほう。美味しそうだったので、我々も頼むことにした。
 気が付くとあちらの二人と会話しながら飲食を愉しんでいる。フグひれ酒の話からお酒の話になり‥‥という感じ。二人はかなり前からこの店を利用しているらしい。代々木上原から歩いて来ているとのこと。子供も就職して手が離れて、二人で悠悠自適に暮らしているらしい。この辺りはテリトリーらしく、松涛にある美味しいお寿司屋を教えてくれた。いつかいってみたいが、ここよりも更に値が張るらしいのでよほど気合を入れないといけなさそうだ。それでも情報を得られて嬉しい。
 相席というのは大概互いが気を使うばかりの事が多いが、今日は心地よい相席ばかりだった。尤も、相手が大人だったという事もあるが。
 老夫婦が席を立った後に、最後の〆として鯛めしが登場。うぐ〜、美味しいです〜!!
 
 そんな訳でサカナな一日。

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