吉祥寺から東京経由で家に戻ってきた。チャットをしながら、TVを付けたら、日テレ系の深夜TV「芸能人が通う診察室」が映った。ゲストはデブであることを売りにして「debuya」などに出演しているパパイヤ鈴木。好きなキャラクターなのでチャンネルを変えずに見ていたのだが‥‥。前にもこの番組は見たことがあるので、どんなコンセプトの番組かは把握していた。女医さんや女性の看護士さんをコメンテーター役として大勢招き、ゲストに健康診断を受けてもらい、司会とコメンテーターとの愉しいトークをしながら、最後にコメンテーター達の相談によりゲストの予想寿命を算出して、日々の健康を大切にしましょう‥‥という明るく健康的なバラエティ番組‥‥のはずだった。
 途中から観たのでどんな経緯なのかよく判らない。が、三大成人病、高尿酸値、自律神経失調症、並びに重度の無呼吸症候群さらに不整脈という事実が明らかになり、次第にスタジオの様子が変になっていった。
 ゲストに合わせてコメンテーターを集めたのではなく、偶々スタジオに来れる女性の医療関係者を呼んでいるので、歯科医とか心療内科医などまちまちで、特定のものに対しては専門外の人ばかりということもある。今回もそれらしく、1時間に60回呼吸が止まるという話を聞いて、歯科医の人は「軽度ならば、歯科系の医療用具として、マウスピースみたいなものがあるのですが、それほど重度な無呼吸症候群は(歯科医の範囲を)『超えている』のでコメントできません」と。沈んだ場を戻すためにパパイヤさんが「脈を計るとたまにすっと脈が抜けることがあるんですよ」と不整脈の事実をネタとして言ったのだが、会場に笑いがない。
 
 そして、最後に予想寿命が提示された。 『42歳』
 パパイヤさんが笑顔を引きつらせながら、「俺、この間、38になったんだけど‥‥」
 コメンテーター一団を代表して先程の歯科医の女性が「警鐘の意味を込めて、この年齢にしました。」つまり、このままの生活を続けていたら、長くて後4年、1400日の命。30代前半の奥さんと6歳の娘さんを残して死ぬことになる。
 もう完全にバラエティの雰囲気はなくなっている。見ていて笑うに笑えない。
 
 この番組の収録後もデブを売りとして芸能活動を続けるのだろうか?激しい運動は良くないと言われたが、それはダンサーの仕事を控えろという事を意味している。4年以上生き残るためには、事実上芸能活動をやめざるを得ないだろう。つまり、仕事を捨てるということだ。
 
 パパイヤ鈴木さんにとって、この番組はとんでもない番組だったろうか?衝撃的な事実なので、精神的なダメージはとても大きいだろう。余りにも衝撃的でそれで潰れてしまう可能性が無きしにもあらずだ。が、では知らないほうが良かったのか?知らないままで、今の生活を続け、数年後の朝に突然死している方が。
 少なくともパパイヤさんは自身の「人生のポートフォリオ」を再検討する余地が与えられた。「どう生きるか」を考え直す機会を与えられた。そういう意味では「Gift」だろう。
 
 
 日テレは、その後の彼の人生を追跡ドキュメントする事ができる。いや、プロデューサー達はその義務がある。他人の寿命を宣告する番組を流しているのだもの、出演者の後々のフォローをするぐらいの義務は覚悟しているだろう。
 
 ところで、私もいきなり「このままでは後4年の命ですよ」と宣告されたらどうだろう‥‥? 貴方は?
 
 
 
 
 
 
 WT4リプレイが到着。
 「マスターより」の内容が‥‥(滝汗)

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索