台東区のある「きっさてん」でランチを頂く。チャットメンバーには超能力者がいるらしく、私が「きっさてん」にいることを知る者がいた。恐ろしいことだ(汗。
 ランチだけのために秋葉原に行き、蒲田に戻った。池上線に乗り換えて、池上駅に。駅周辺の人通りが多い。歩いてしばらくして理由が判った。目的地である池上梅園から駅に行く人々の多さ。梅園の観光客だ。意外にもすれ違う観光客から様々な方言が聞こえるのは日蓮さんの本門寺を詣でたついでの人も多いからだろうか。それほど全国レベルの梅園とは思えないので。
 16時少し前に池上梅園[http://www.city.ota.tokyo.jp/ittemiyo/kou/hkou-23.htm]に到着。仄かに香る梅の香りを愉しみながら散策。丘の斜面を利用した庭園で、斜面を登ることも出来るが、登ってもそれほど良いものが見られるわけではないので専ら下でフラフラしていた。16時。園内の放送が流れる。なんと16時半で閉園だという。区立の梅園であるため、所謂定時開き、定時閉めなのは知っていたが、17時ではなくて16時半とは‥‥。
 16時半。閉園を告げる放送に押し出される。私以外にも一人で観にきている人がいて、友達になれそうだった(涙)。
 さて、そのまま池上駅に戻りはせずに、昔住んでいた寮の辺りに向かう。ダイシン百貨店まで行き、安詳寺脇の道を歩く。八幡神社にも梅があり、幽かに香っていた。通りにでて、魚屋の角のわき道に入る。と、珈琲云々と書かれたボードが路肩においてあるのが目に留まった。喫茶店かしらん。住宅地の中に?面白そうなので入ってみる。細い路地をちょっと歩くと一般住宅を改造した感じの家があり、事務所部分にはコーヒー豆の樽などが見える。中に入って人を呼ぶ。と、女性が出てきていきなり質問された。どうやらここは喫茶店ではないらしい。珈琲豆を自家焙煎して売る珈琲豆屋だった。テーブルや椅子があるのだが、それは焙煎している間に試飲するスペースだという。折角なので、豆を買おう。キリマンジャロを浅く焙煎してもらい、パーコレーター用に極粗挽きで。試飲するコーヒーも選べたがまずはここのオリジナルブレンドで。ペーパーフィルターで煎れてくれたのだが、私が今まで飲んできて最も美味しく頂いたペーパーフィルターで煎れたコーヒーだった。う〜む。驚いた。今まで知らなかったので開店日と営業日を教えてもらったところ、私が久が原を去ってから開店したことと、通常平日と土曜の17時までの営業だと知った。なる。それでは見つけられなかったのも仕方ない。その店の名は「Tiny Beans」という。もう17時を回っていたので本当ならば営業していなかった。偶々看板の片付けが遅れたから寄れたのだ。
 日も暮れかかって来たので、「世比亜」に寄る前にマスターに教えてもらった観梅スポットに行くことにした。東急久が原駅を越えて環8を渡ると西嶺町に入る。ここ辺りに梅の並木道があるという話だった。ローソンのあるマンションの脇道を入っていくと‥‥見当たらない。気が付くと墓地の脇に出ていた。怪しい看板が幾つか見られ、どうやらなにやら地元住民とどこかが揉めているらしいことが感じられて、すさまじきものなり。
 これはマスターに確認して再挑戦か‥‥と戻ることにした。と、途中小奇麗な住宅街の小道に何故か惹かれてフラフラと入っていった。折角だから別の道を歩こうという思いだったのか、今は思い出せない。角を2回曲がると、なにやら小奇麗な店が先に見えた。近寄るとどうやら花屋らしい。住宅地に花屋?それも趣味の店らしくエクステリアが洒落ている。店の向いはテニススクール?そして‥‥
 ‥‥その一帯が目的地だった。お寺と恐らく古くからの農家故に贅沢に土地を使って‥‥梅の木々があった。生垣の向こうに梅の木があるため、下は緑、上は紅梅の紅という彩り。そして、素晴らしいことに夕暮れ。刻々と変わる色温度に赤身が増して行く。その光景をレンズで捉えることはちょっと難しい。露出自体相当難易度が高いが、光景の中でいらないものを除いて心に焼き付けられるのは高性能な人間の「視覚−認識」系だからこそ。デジカメを持っていたが、今日一日一度もカバンから出せなかったのも、この「一瞬」故か。
 
 「世比亜」の馴染み客の蕎麦屋で天そばを食べた。ここで、今日の朝日新聞の東京版に池上梅園の記事があったことを知った。あの混雑はこれもあったのかもしれない。それから「世比亜」に移動し、いつものキリマンジャロを飲みながら、観梅の感想を伝え、マスターの手品を見せてもらった。マスターの手品研究は既に素人のそれを越えている。

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