いぬもあるけば・・・「LOOSER」
2004年5月16日 店を出る。もちろん終電は出ていて帰れない。私とみっふぃはあずみさん宅に始発が出るまで厄介になることに。近くまでタクシーに乗り、コンビニで飲食物を購入。4種の水のペットボトルを飲み比べするために買ってみるという酔狂をするぐらいは酔っていた。
あずみさん宅にお邪魔し、軽く飲みなおししながらおしゃべり。夕方から呑んでいる事を考えると随分話をしているはずだが、話題が多岐に渡るので話が途絶えるということはない。例えば、前に仕事の関係で手に入れたという美術展の図録の数々。昨夜、天童荒太さんが云々と言っていたが、永遠の仔の表紙を飾った船越さんの図録もある。町田さんの事を思い出したが、話題にするには微妙なのでそれには触れないまま、本人を見かけたことがあると言った‥‥と思う(汗。彫刻や塑像の展示会は余り見に行かないので、なかなか興味深かった。彼は作品展示の会社にいたため作品に実際に触れる機会を得ている。話を聞くと触って判る世界があるのだと知る。塑像も面白そうだ。
‥‥なんて感じに話をしていたら、もう夜が明けた。昼に用事があるので帰らなければ。仙川駅まで歩いてゆく。途中の川と川岸に70年代的なものを感じた。二人に見送られて改札を通った。少し雨がぱらついてきた。分倍河原駅まではみっふぃと一緒だったが、電車に乗るとあっという間に意識を失う。流石に乗り過ごしはなかったが、「やばいよ〜」とみっふぃに心配された。確かに尻手駅までの間に寝ないはずもなく。
それでもどうにか起きられた。最初、真っ直ぐ鶴見駅に行くつもりだったが、少し二日酔い気味だったので家に戻ることにした。部屋に入り、バタンキュ〜
・ ・・ ・・・ がばっ!
11時少し前にむくりと起きた。まだ頭はぼーっとしている。何気なくシグマリオン3をネットに繋げて、今日の公演の開演時間を調べてみた。確か3時のはず‥‥。13時‥‥!!!!完全に目が覚めた。鶴見郵便局を経由して池袋に行くには余りにも時間がなさ過ぎる。慌てて身支度して外を飛び出した。川崎に出てから京浜東北線下り1駅の鶴見駅に。それから雨がぱらつくなか、鶴見郵便局まで小走り。ようやく梅澤さんからの手紙を手に入れる。開封して、チケットがあることを確認。今度は鶴見駅まで小走り。京浜東北線上りに乗り、川崎駅で乗り換えの賭けをする。成功。東海道本線の乗り換えられた。気持ちに余裕が出来た。後は品川駅で山手線に乗り換えて‥‥池袋駅に。サンシャイン劇場に向かった。開演10分前に会場の到着。折角のチケットを無駄にせずに済んだ。
チーム・ナックスの地方公演としての東京公演「LOOSER 〜失い続けてしまうアルバム〜」。チーム・ナックスといってもピンと来る人はあまりいないだろう。東京では放送されていないので知られていないが、地方では「水曜どうでしょうリターンズ」という番組が放送されているので、『あの大泉さんが所属している劇団』といえばそれなりに判る人もいるかもしれない。まぁ、それほど知られていなくてもいいかなぁと。キャラメルボックスみたいになっても困るし(ぉ。
帰りだと混むだろうと、そして予備知識が余りなかったこともあって、公演パンフを購入。台本も売っていたが、そこまで期待はしていないのでとりあえず保留。2階席までの階段を登る。梅澤さんがGETしてくれた席は2階2列17番。真ん中で見通しの良い席。千秋楽という事で満席。お客のほとんどが女性だけれど、中には娘さんに連れられたのか50代の人の姿も見られる。おそらく北海道から駆けつけた人もいるのだろう。今日の公演はスカパーで全国に生放送されるらしいし、チケットを取ってくれた梅澤さん達は北海道コンベンションセンターの巨大スクリーンに映し出される公演を見守る2500名の一人となっているに違いない。もう只の公演ではない、一大イベントだ。
さて、過剰な期待をしないようにして開演を迎えた。 最初の段階で新撰組&タイムトラベル?ものなのが判った。。なのでネタとしてはそれだけで特別珍しいという物ではない。逆に使い古されたネタでどうみせるのかしらんと、興味を持ちながら見た。
果たしてこの日記でどれだけ内容を公開していいものなのか。ただシナリオの仕掛けには堪能できた。タイムトラベル(?)によって現代の視点を入れた事によるドタバタ物で終わると思っていた私は余りに舐めていた。幕末の特定の人物に対して思い入れのある人にはこの解釈や改変は気に入らないかもしれない。しかし新撰組についてほとんど知識もなく、それゆえ全く思い入れもない人、例えば私のような、にも何かが伝わったと思う。「水曜どうでしょう」から大泉さんのファンになった人は下手するとこれが初めての観劇体験かもしれない。その人達は幸運だと思う。エンターテイメントとしても、4500円という値段でこれだけきちんと楽しませてくれる劇団がどれだけいるだろうか?と考えると十分なレベルだと思う。これをクリアしていない劇がどれだか多いことか。3倍の値段のものはこれの3倍楽しませてくれるかしらん。とまれ、チケットを手配してくれた梅澤さんに改めて感謝。
あるがままであり続けることは難しい。それだから、そうあり続けた、あり続けようとした人に、人達に、その時代に憧れる。
さて、それからだ。彼らも走り続けようとしている。観察者は見ているだけ?
それにしても、新撰組とかの物語って既に相当幻想が入っている気がする。この雰囲気‥‥、覚えがある。
‥‥二次創作。そうか、どうりであれだけ新撰組が盛り上がるのか判った。歴史的人物ではなく、ファンタジーとして受け手が勝手に思い描いたキャラクターに萌える‥‥
いいねェ〜、日本人の産み出した『文化』だねェ〜
あずみさん宅にお邪魔し、軽く飲みなおししながらおしゃべり。夕方から呑んでいる事を考えると随分話をしているはずだが、話題が多岐に渡るので話が途絶えるということはない。例えば、前に仕事の関係で手に入れたという美術展の図録の数々。昨夜、天童荒太さんが云々と言っていたが、永遠の仔の表紙を飾った船越さんの図録もある。町田さんの事を思い出したが、話題にするには微妙なのでそれには触れないまま、本人を見かけたことがあると言った‥‥と思う(汗。彫刻や塑像の展示会は余り見に行かないので、なかなか興味深かった。彼は作品展示の会社にいたため作品に実際に触れる機会を得ている。話を聞くと触って判る世界があるのだと知る。塑像も面白そうだ。
‥‥なんて感じに話をしていたら、もう夜が明けた。昼に用事があるので帰らなければ。仙川駅まで歩いてゆく。途中の川と川岸に70年代的なものを感じた。二人に見送られて改札を通った。少し雨がぱらついてきた。分倍河原駅まではみっふぃと一緒だったが、電車に乗るとあっという間に意識を失う。流石に乗り過ごしはなかったが、「やばいよ〜」とみっふぃに心配された。確かに尻手駅までの間に寝ないはずもなく。
それでもどうにか起きられた。最初、真っ直ぐ鶴見駅に行くつもりだったが、少し二日酔い気味だったので家に戻ることにした。部屋に入り、バタンキュ〜
・ ・・ ・・・ がばっ!
11時少し前にむくりと起きた。まだ頭はぼーっとしている。何気なくシグマリオン3をネットに繋げて、今日の公演の開演時間を調べてみた。確か3時のはず‥‥。13時‥‥!!!!完全に目が覚めた。鶴見郵便局を経由して池袋に行くには余りにも時間がなさ過ぎる。慌てて身支度して外を飛び出した。川崎に出てから京浜東北線下り1駅の鶴見駅に。それから雨がぱらつくなか、鶴見郵便局まで小走り。ようやく梅澤さんからの手紙を手に入れる。開封して、チケットがあることを確認。今度は鶴見駅まで小走り。京浜東北線上りに乗り、川崎駅で乗り換えの賭けをする。成功。東海道本線の乗り換えられた。気持ちに余裕が出来た。後は品川駅で山手線に乗り換えて‥‥池袋駅に。サンシャイン劇場に向かった。開演10分前に会場の到着。折角のチケットを無駄にせずに済んだ。
チーム・ナックスの地方公演としての東京公演「LOOSER 〜失い続けてしまうアルバム〜」。チーム・ナックスといってもピンと来る人はあまりいないだろう。東京では放送されていないので知られていないが、地方では「水曜どうでしょうリターンズ」という番組が放送されているので、『あの大泉さんが所属している劇団』といえばそれなりに判る人もいるかもしれない。まぁ、それほど知られていなくてもいいかなぁと。キャラメルボックスみたいになっても困るし(ぉ。
帰りだと混むだろうと、そして予備知識が余りなかったこともあって、公演パンフを購入。台本も売っていたが、そこまで期待はしていないのでとりあえず保留。2階席までの階段を登る。梅澤さんがGETしてくれた席は2階2列17番。真ん中で見通しの良い席。千秋楽という事で満席。お客のほとんどが女性だけれど、中には娘さんに連れられたのか50代の人の姿も見られる。おそらく北海道から駆けつけた人もいるのだろう。今日の公演はスカパーで全国に生放送されるらしいし、チケットを取ってくれた梅澤さん達は北海道コンベンションセンターの巨大スクリーンに映し出される公演を見守る2500名の一人となっているに違いない。もう只の公演ではない、一大イベントだ。
さて、過剰な期待をしないようにして開演を迎えた。 最初の段階で新撰組&タイムトラベル?ものなのが判った。。なのでネタとしてはそれだけで特別珍しいという物ではない。逆に使い古されたネタでどうみせるのかしらんと、興味を持ちながら見た。
果たしてこの日記でどれだけ内容を公開していいものなのか。ただシナリオの仕掛けには堪能できた。タイムトラベル(?)によって現代の視点を入れた事によるドタバタ物で終わると思っていた私は余りに舐めていた。幕末の特定の人物に対して思い入れのある人にはこの解釈や改変は気に入らないかもしれない。しかし新撰組についてほとんど知識もなく、それゆえ全く思い入れもない人、例えば私のような、にも何かが伝わったと思う。「水曜どうでしょう」から大泉さんのファンになった人は下手するとこれが初めての観劇体験かもしれない。その人達は幸運だと思う。エンターテイメントとしても、4500円という値段でこれだけきちんと楽しませてくれる劇団がどれだけいるだろうか?と考えると十分なレベルだと思う。これをクリアしていない劇がどれだか多いことか。3倍の値段のものはこれの3倍楽しませてくれるかしらん。とまれ、チケットを手配してくれた梅澤さんに改めて感謝。
あるがままであり続けることは難しい。それだから、そうあり続けた、あり続けようとした人に、人達に、その時代に憧れる。
さて、それからだ。彼らも走り続けようとしている。観察者は見ているだけ?
それにしても、新撰組とかの物語って既に相当幻想が入っている気がする。この雰囲気‥‥、覚えがある。
‥‥二次創作。そうか、どうりであれだけ新撰組が盛り上がるのか判った。歴史的人物ではなく、ファンタジーとして受け手が勝手に思い描いたキャラクターに萌える‥‥
いいねェ〜、日本人の産み出した『文化』だねェ〜
コメント