5時前にホテルを出て、行橋駅に。
5:08発博多行きの「ドリームにちりん」に乗った。
博多駅で朝飯代わりのかしわ飯のお握りを購入。
鹿児島本線に揺られ、朝日を浴びる頃、鳥栖駅に。
駅からサッカースタジアムが見える。あれがサガン鳥栖のホームグランドなのだろうか。
長崎本線に乗り換えると、左手の方向に20以上の熱気球が見えてきた。
そういえば佐賀は熱気球のイベントがある。それにしても20以上あると壮観だ。
見慣れない、一種幻想的な風景と感じるのは色温度の高い朝日のせいだろうか?
佐賀を越え、佐世保線に乗り換えて8:45に有田駅に到着。

 目的は青花堂で教えてもらった『九陶』こと佐賀県立九州陶磁文化館。
それも柴田夫妻コレクション。
9時。開館を待ったが扉は開かない。‥‥もしかして、この扉は自分で開けるの?
押して中に入るとそれが正解だった。

 からくり時計の前を過ぎ、第4展示室でお勉強。自分で作らないので、模様や文様の作り方が判ったのは嬉しい。いや、それぐらい知っていろという話もあるが。

いよいよ、柴田コレクションを見ることに。地下の第5展示室。
江戸時代の有田焼。造詣も面白いものがあるし、色絵の戯画のセンスは現代的なものを感じる。
実物を余り見ていない青磁染付に惹かれた。

第3展示室。
鍋島藩窯の精密な技巧に唸る。デザインセンスが他の窯のものとは明らかに異なる。
柿右衛門様式の、ベルビアで撮影した写真のような鮮やかさ。

第2展示室は現代作家の作品を集めている。
伝統工芸展出展の作品と日展出展の作品、確かに方向性が違っている感じだ。それが面白い。
随分駆け足だったがそれでも1時間半では見終わらず、乗る予定の電車を乗り過ごした。
計画を変更し、ゆったりモードに。

 松浦鉄道に乗って、伊万里に向かう。途中、物凄くのどかな風景が。高校生が擦れきれていない。
伊万里で直ぐにJRに乗り換えるつもりだったが、伊万里駅に「伊万里・鍋島ギャラリー」というのがあるのを知り、計画修正。見学することに。
後期鍋島を中心にした展示だったけれど、いや良いものを見た。盛期の作品は凄い。
1個ものではない事を考えるとその品質管理たるやどれほどのものだったろうか。技術だけではなく、品質管理レベルでも糸目をつけない高いレベルを維持していたのだろう。後期のものが品質にばらつきがあるのを見て、そう思う。
 他の観光地を全然回らなかったが、満足感を得て伊万里を去った。
 
 唐津に到着したのは15時頃。最初に探したのは理容店。今日のうちに髪を切りたかったのだ。
 飛び込みで入ったキング理容店。前金1600円。カットとシャンプーを分業してコストダウンを図っていた。
 FMだろうか?それとも有線?‥‥ラジカセから研なおこの歌が聞こえる。わ、懐かしい。「かもめはかもめ」、「あばよ」辺りが掛かったろうか。「泣かせて」や「強がりはよせよ」まで掛かったかは記憶があいまいだ。どうやらラジオらしく歌手「研なおこ」の特集らしかった。その後、「夏をあきらめて」なども。
 そちらに気をとられているうちにカットが終わり、髪を洗う場所に移動してシャンプーを。
 駅に戻る途中、一番館[http://www.1bankan.com/]という店で唐津焼の小物(竹内由起子作)を買った。14代柿右衛門のご飯茶碗にちょっと惹かれたが‥‥

 駅に戻って一休み。今日のメインイベントに備える。
 さて、時間だと勇んで行ったら、営業時間が1時間ずれていた。さとなお氏の情報アップは96年だったか。 18時。再び黒い壁板巡らせた店の暖簾を潜る。席が空いていないなら回れ右しようと思って、予約なしの完全飛び込み。
 『つく田』[http://www.jalan.net/kanko/SPT_153970.html]に飛び込みで入って味わうのが今日のメインだった。
 が、それは哀しい結果に終わった。
 カウンターは6席。先客の4名様一行は地元の若衆らしい。1名は何度か顔を出している様子。
 店は彼らの為に演出が進んでいた。そこに割り込んだ一見の客。
 
 まず酒が何か置いてあるか尋ねると北雪の純米のみとの事。これはこれは・・・。値段も分かるが、これだけで酒と料理に対する考えも分かる。なるほど。
 突き出しの白子を啄ばみながら、冷酒を飲む。リミッターを切ったつもりで「おまかせ」と言ったのだが通じなかったようだ。直ぐに握りが出てきた。


突き出し:タラ白子

ヒラメ×2
ブリ
〆さば
車エビ
三太郎
ホタテ切り タレ
干しアワビ タレ
雲丹巻き×2
穴子 タレ
卵焼き 殻入り(ぉ
後1〜2種?

後、福寿草味噌

酒:北雪、冷や×1、熱燗×1


 仕事は見事。それぞれの品は確かに美味しかった。
 
 
 
 
 
 
 が、楽しくなかった。4名のための舞台を脇から覗いている感じ。
 それを見ながら、こちらの食べるペースに関係なく出てくるモノを口に入れていた。
 そういえば思い出した。さとなお氏は地元の陶芸家に連れられてこの店に来たのだ。
本当の意味で一見ではなかった。少なくとも予約をすればもう少し違ったのかもしれない。
静かに9千円のお代を払って外に出た。
 
 しかし余りに満たされなかったので、直ぐ脇にある豚骨ラーメン屋「来久軒」に入ってラーメンを注文し、替え玉までしてしまった。それでも650円。
 
 JR筑肥線−福岡市地下鉄空港線経由で博多に。途中、逃げた女房をサンダル履きのまま追いかけてきたらしい、赤子を抱いた男が女房を引き戻そうとする・・・という三文ドラマみたいな光景を目の当たりにする機会があった。
 行橋のホテルに着いたのは23時頃だった。

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