この間購入した本を読んでいる。

 「強さ」の時代に抗して 荒井献:著 岩波書店:刊

 この本を手にするまで著者を全く知らなかった。
惹句の「批判的信仰をもって生きた、戦後史のもう一つの記録。」というのを見て、宗教家か何かしらんと思ったぐらい。
 新約聖書学を専攻している人だと知ったのは読み進めてから。
 「新約聖書学」と「神学」はどう違うのか?と思ったのだが、前者は文献研究に近いもののようだ。
 
 本文中で著者が語る、語ってきたことについてはすんなりと読むことができた。
 それは私がアザトースを信奉する者で、キリスト者ではないからだろう。
 
 一番興味深かったのは、青山学院大学の大学闘争について。
 当時の青山学院大学については別の人から聞いていたが、その後特別に調べるような事はなかった。
今はオシャレなイメージばかりの大学が当時は東大並みに色々あったと言う事は我々の世代はほとんど知らない。
 またそこで問われていた問題については尚更。
 
 一日本人PCをロールしているプレイヤーとしては、「過去」は「現在」を知るための貴重な情報だ。
多角的に集めて分析してこそまともな戦略を取る事ができる。
 
 バブルを知らない子供達がいるのだもの、冷戦を知らない人もいるだろう。
 冷戦を知らない人は共産主義者への異常な警戒は理解しがたい。戦中の挙国一致が理解しがたいのと同様に。
 なれば、「現代」も40年後には理解しがたい「異常」に満ち満ちているのではないだろうか?
 そんな演繹を何気にするのもPBMゲーマーの習性か。

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