出張前に散髪したい。川崎の理容店でテケトーに散髪したもらった後、マユールに。
 閉店時間ちょっと前にいったのだが、店主と話しこみ、気が付くとシャッターが閉まっていた。
尤も、地下街はまだ営業しているので問題ない。そのまま、話が続く。
 喫茶店経営という特殊論が経営の一般論に変わる様は見事だった。
 『老舗』という言葉がある。この言葉から「伝統」「不変」のイメージを感じていたのだが、そうではないと。
 老舗とは何か?それは「生き残った」事を意味する。最初から老舗である店などない。最初から大企業の会社などないように。
 老舗が老舗として今あるのは、言葉が持つイメージとは全く逆の活動をしてきたからだ。
「伝統」ではなく「革新」、「不変」ではなく「変化」。
 どうしてか?
 
 「客は飽きやすい」から。
「それしかない」という統制市場ならともかく、自由市場では客は留まり続けない。
 
 再び、論を戻せば、老舗が老舗として今、あるという事は老舗として居られる様に考え、行動してきた事を意味する。全ての老舗には生存のための『知恵』を持っている。
 店長が、ある老舗で学んだ思想の1つは『変化の中に安定を求める』。
 
 ところで、老舗というと店や会社などの法人を示すが、所謂「家庭」という法人にも『変化の中に安定を求める』という考えは通じるものがあるのではないだろうか?
 
 先達が培った生存の知恵はその人達の中に豊かに眠っているが、掘り起こされる事なく消え去ってゆく。
 今、この瞬間にも。

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