いぬもあるけば・・・「帰宅困難者徒歩帰宅訓練」
2005年8月28日 東京防災ボランティアネットワーク主催の帰宅困難者徒歩帰宅訓練に参加した。
東京を巨大地震が襲い、交通インフラが破壊されて帰宅できない状態になった人達が徒歩で帰宅する訓練であるが、「帰宅者を如何に支援するか」を支援側が検討実施する訓練でもある。
ある意味で支援者側の方がより訓練の意味が強い。実際に歩く人は、普段歩きなれない長距離を歩く大変さを実体験する点に重点があると思う。もちろん支援者側の支援を体験する事もある。
集合場所は西池袋公園。これも人が無秩序に溢れている駅では物の配布や同じ方向へ帰宅する者同士の帰宅グループ作りが出来ないため、テンポラリエリアとして公園などの広い場所に誘導するというのがマニュアル化されている。そのため池袋駅から西池袋公園へ案内するのも訓練の一環だった。
受け付けでは水500mlのペットボトルと非常用食糧のサンプルとしてヤマザキナビスコのクラッカーが配られた。
市民レベルにしては実践的なので都も関心を持ってか、防災担当の人が挨拶に来ていた。先日の東京を襲った地震のせいもあるのか、取材陣が多数。
取材なんて他人事だと思っていたら、同じ班の人がNHKの密着取材を受ける羽目に。出発時のインタビューだけだと思って気軽に応じたら・・・という話。
10時半頃に出発。我々の班は上手く散らばらずに一緒の歩く事に。訓練をアピールするための幟を2つ掲げながら歩き出した。
ルートの途中に地元のボランティアが設置するエイドステーション(以下、AS)がある。ここで受けられる援助の最大は情報。
被災者は自分が進む先の被災情報は何一つない。「橋が落ちている」「タンクローリーからガソリンが漏れていて危険」「火災が発生している」・・・等。
刻々と変化する情報を模造紙など手近なものに書き込んで掲示板としておくことで、通過する帰宅困難者へ伝達する。
中には大型のASが設置され、水や食糧が配布されるところもある。
ここで注目すべきはガソリンスタンドだ。八都県市(埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 横浜市 川崎市 千葉市 さいたま市)は八都県市防災対策委員会[http://www.8tokenshi-bousai.jp/index.html]
を設置しているがここと石油業協同組合が「災害時における徒歩帰宅者支援に関する協定」を結んでいる。ガソリンスタンドは危険物を取り扱う故に建築基準が厳しく、そのために耐震性能が高いから大震災でも機能し続けられる。非常時には水やトイレ、応急処置が受けられるという。挨拶でも都の人が言っていたがコンビニとも災害時の協定を結ぶようだ。[http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2005/08/20f8n200.htm]
今回の訓練では池袋から国道17号に入り、戸田橋を通ってさいたま県庁まで18km歩く。途中、大型ASは凸版印刷板橋工場、大日本インキ東京工場、蕨宿商店街に設置された。
訓練のため、道路は普通に車が走っている。幟やゼッケンはドライバーの注意を促してくれるが自分も注意しないと、訓練で交通事故に遭うなんてイケテナイ。
TBSの取材班は出遅れたのか、情報不足なのか徒歩訓練の先頭位置を把握していないようすだった。知人が先行している人と連絡を取っていた内容から凸版印刷辺りらしかったのでそれを伝えた。
その凸版印刷ASでは炊き出しがあった。アルファ米のご飯と豚汁、缶詰。前の実習でも食べたがアルファ米は割とイケル。木立の間にビニールシートが敷かれていてそこで食事をとった。
広場ではNTTの災害用伝言ダイヤルの告知を目的としたボードが掲げてあったり、NTTドコモがiモード災害用伝言版のチラシを配っていたり。
ここで知人がケータイを使ったiモード災害用伝言版を体験するところを密着取材させられていた。
先程のTBSの取材班も無事に到着したのかウロウロしている。よい映像やインタビューが取れただろうか。
どうやらスタッフ以外にゼッケンをつけていない人は取材陣らしかった。
凸版印刷を出てすぐのモービルのガソリンスタンドで密着取材。ガソリンスタンドのASとしての機能を紹介するため。大変そうだった。
大日本インキの東京工場ではジュースとパンが配られた。木村屋のアンパンだ。協賛として提供してくれたものらしい。
戸田橋を渡る。少し雰囲気が変わってきた。
蕨市はまともに訪れた事が無かったので商店街を歩いてびっくりした。中仙道を意識した街づくりが為されていた。(17号沿いにあったアレにもびっくりしたが。)
ここでどら焼き1/4個とレモン水を頂く。
さいたま市に入る直前で公園に寄って自主休憩。
それからさいたま中央郵便局ASで一休み。あと2kmだという。
レクサス専用店舗の脇を歩いて覗いたが、あれは・・・コスプレ?ああいう演出されたゴージャスさにメイド喫茶と似たような臭いを感じた。ダメ的に考えれば、今の流行なのだろう。
さいたま県庁に着いたのは15時半頃。NHKの人達が待ち構えていて、密着取材されていた彼にコメントを求めていた。いやはや大変だ。
(取材の成果は9/2のNHK総合「首都圏ネットワーク」(18:10〜)で5分ほど放送されるらしい)
思ったよりも楽に歩けたのは一人でなかった事が大きい。昔から「旅は道連れ」とよく言ったものだが、それを実感した。
実際に帰宅困難者が発生したときも、単独で帰らせるのではなく見ず知らずの人でもパーティを組ませるべきなのだろう。その辺はパーティを組んだ方が依頼達成率が高まるRPGと同じだ。
途中、蕨市手前でスタッフがいなかった。正しい道を歩いているのに少々不安になる自分を見つけた。逆に言えば、ASの存在は大きかったと言える。
帰宅困難対策として、まずは職場に長距離を歩くためのスニーカーを常備する事だろうか。革靴でも辛いのに、況やハイヒールをや。
東京を巨大地震が襲い、交通インフラが破壊されて帰宅できない状態になった人達が徒歩で帰宅する訓練であるが、「帰宅者を如何に支援するか」を支援側が検討実施する訓練でもある。
ある意味で支援者側の方がより訓練の意味が強い。実際に歩く人は、普段歩きなれない長距離を歩く大変さを実体験する点に重点があると思う。もちろん支援者側の支援を体験する事もある。
集合場所は西池袋公園。これも人が無秩序に溢れている駅では物の配布や同じ方向へ帰宅する者同士の帰宅グループ作りが出来ないため、テンポラリエリアとして公園などの広い場所に誘導するというのがマニュアル化されている。そのため池袋駅から西池袋公園へ案内するのも訓練の一環だった。
受け付けでは水500mlのペットボトルと非常用食糧のサンプルとしてヤマザキナビスコのクラッカーが配られた。
市民レベルにしては実践的なので都も関心を持ってか、防災担当の人が挨拶に来ていた。先日の東京を襲った地震のせいもあるのか、取材陣が多数。
取材なんて他人事だと思っていたら、同じ班の人がNHKの密着取材を受ける羽目に。出発時のインタビューだけだと思って気軽に応じたら・・・という話。
10時半頃に出発。我々の班は上手く散らばらずに一緒の歩く事に。訓練をアピールするための幟を2つ掲げながら歩き出した。
ルートの途中に地元のボランティアが設置するエイドステーション(以下、AS)がある。ここで受けられる援助の最大は情報。
被災者は自分が進む先の被災情報は何一つない。「橋が落ちている」「タンクローリーからガソリンが漏れていて危険」「火災が発生している」・・・等。
刻々と変化する情報を模造紙など手近なものに書き込んで掲示板としておくことで、通過する帰宅困難者へ伝達する。
中には大型のASが設置され、水や食糧が配布されるところもある。
ここで注目すべきはガソリンスタンドだ。八都県市(埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 横浜市 川崎市 千葉市 さいたま市)は八都県市防災対策委員会[http://www.8tokenshi-bousai.jp/index.html]
を設置しているがここと石油業協同組合が「災害時における徒歩帰宅者支援に関する協定」を結んでいる。ガソリンスタンドは危険物を取り扱う故に建築基準が厳しく、そのために耐震性能が高いから大震災でも機能し続けられる。非常時には水やトイレ、応急処置が受けられるという。挨拶でも都の人が言っていたがコンビニとも災害時の協定を結ぶようだ。[http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2005/08/20f8n200.htm]
今回の訓練では池袋から国道17号に入り、戸田橋を通ってさいたま県庁まで18km歩く。途中、大型ASは凸版印刷板橋工場、大日本インキ東京工場、蕨宿商店街に設置された。
訓練のため、道路は普通に車が走っている。幟やゼッケンはドライバーの注意を促してくれるが自分も注意しないと、訓練で交通事故に遭うなんてイケテナイ。
TBSの取材班は出遅れたのか、情報不足なのか徒歩訓練の先頭位置を把握していないようすだった。知人が先行している人と連絡を取っていた内容から凸版印刷辺りらしかったのでそれを伝えた。
その凸版印刷ASでは炊き出しがあった。アルファ米のご飯と豚汁、缶詰。前の実習でも食べたがアルファ米は割とイケル。木立の間にビニールシートが敷かれていてそこで食事をとった。
広場ではNTTの災害用伝言ダイヤルの告知を目的としたボードが掲げてあったり、NTTドコモがiモード災害用伝言版のチラシを配っていたり。
ここで知人がケータイを使ったiモード災害用伝言版を体験するところを密着取材させられていた。
先程のTBSの取材班も無事に到着したのかウロウロしている。よい映像やインタビューが取れただろうか。
どうやらスタッフ以外にゼッケンをつけていない人は取材陣らしかった。
凸版印刷を出てすぐのモービルのガソリンスタンドで密着取材。ガソリンスタンドのASとしての機能を紹介するため。大変そうだった。
大日本インキの東京工場ではジュースとパンが配られた。木村屋のアンパンだ。協賛として提供してくれたものらしい。
戸田橋を渡る。少し雰囲気が変わってきた。
蕨市はまともに訪れた事が無かったので商店街を歩いてびっくりした。中仙道を意識した街づくりが為されていた。(17号沿いにあったアレにもびっくりしたが。)
ここでどら焼き1/4個とレモン水を頂く。
さいたま市に入る直前で公園に寄って自主休憩。
それからさいたま中央郵便局ASで一休み。あと2kmだという。
レクサス専用店舗の脇を歩いて覗いたが、あれは・・・コスプレ?ああいう演出されたゴージャスさにメイド喫茶と似たような臭いを感じた。ダメ的に考えれば、今の流行なのだろう。
さいたま県庁に着いたのは15時半頃。NHKの人達が待ち構えていて、密着取材されていた彼にコメントを求めていた。いやはや大変だ。
(取材の成果は9/2のNHK総合「首都圏ネットワーク」(18:10〜)で5分ほど放送されるらしい)
思ったよりも楽に歩けたのは一人でなかった事が大きい。昔から「旅は道連れ」とよく言ったものだが、それを実感した。
実際に帰宅困難者が発生したときも、単独で帰らせるのではなく見ず知らずの人でもパーティを組ませるべきなのだろう。その辺はパーティを組んだ方が依頼達成率が高まるRPGと同じだ。
途中、蕨市手前でスタッフがいなかった。正しい道を歩いているのに少々不安になる自分を見つけた。逆に言えば、ASの存在は大きかったと言える。
帰宅困難対策として、まずは職場に長距離を歩くためのスニーカーを常備する事だろうか。革靴でも辛いのに、況やハイヒールをや。
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