AFO。
【クレルモン総力戦】にPC投入。
3つのシナリオのどれにマリーを入れるか、正直迷った。
どれにも因縁があるからだ。
対シシリーに関してはマリーより使えるキャラが参加した方がいいだろうという事で除いた。
残り2つはオリオン、つまりフェールがいる集団戦と破滅の魔法陣絡み。
立川MSの一連のシリーズシナリオに参加してきた事を考えれば、NPCのフェールがいるシナリオに参加するのが普通だろう。
が、これは立川MSのシナリオだ。
予定調和を期待してはならない。
勝手に恋焦がれるだけで相手との関係性が成立するような世界ではない。
事実、NPCのレイモンド卿は役に立つ、使える人を相手に選んだ。
それを踏まえての婚約は見方によっては残酷だが、AFO世界における貴族はそれが当たり前なのだ。
(更に恐るべきは、その婚約すら道具の可能性が高いということだが)
 
さて「戦う男達の後ろで、愛する男が受けた傷を癒す」というポジションは楽だ。
4行プレイングで済むし、状況に対して直接的な責任を放棄できる。
しかし、ザブングルのマリア・マリアからインスパイアされたマリーはそういう女ではない。
キャッチフレーズの「生きる事も戦いなのですね。」は義務と責任を放棄し、状況から逃亡した先に『生』はないというスタンスを示している。
もしフェールに寄り添う形で書いてしまったら、以後マリーはフェールに固執、依存する事になるだろう。
フェールの言動をずっと見続けてなければ気が済まない。
子離れできない親のように。
フェールのために献身的に働き続ける。
逃げたことに対する贖罪かのように。
その献身の背後にある期待。
その期待が裏切られたとき、憎しみに変わる。
「こんなに貴方のことを思っているのに、どうして?」
これは仏教が諌めているところの愛だ。
 
マリーはフェールの傍を離れ、自らの経験と技能が生かせる戦場に向かった。
戦いの中でフェールが死ぬ可能性は少なくないし、マリー自身も命の保証はない。
互いにそれぞれが為すべき事を為しつつ、思う。その思いは祈りに近い。
 
 − − − − − − − −
 
「私はあなたを断念する、そう決めました」。
もっとも不可能な愛の告白の、もっとも美しくもっとも不可避なるもの。

                ジャック・デリダ

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索