本当に今は2月なのだろうか?
余りの暖かさに驚きながら、板橋駅から歩いて大正大学に到着。
 
>H18年度 地域精神保健研修会
>ライフサイクルと心理臨床2
>◆第4回 「生と死の心理的援助〜死を前にした人々と遺された人々へ〜」
>  日時:平成19年2月6日(火)18:30〜20:30
>  講師:広瀬 寛子 先生(戸田中央総合病院看護カウンセリング室)
 
 上記の講義に潜入。
テーマの内容からして、学生だけでなく看護師の方も聴講していた。
聴講終了し、大正大学の通り向かいにある『CARO』というパスタ屋さんで夕食。
http://gourmet.yahoo.co.jp/0007014709/0010655853/
グラスワイン、合鴨ロースバター焼き、ミートソーススパゲッティという感じで注文。
最初、ミートソースのメニューを見て500円以下の値段に持ち帰りソースだと思って店員さんに尋ねてしまった。
ところが・・・値段から想定していたのよりも遥かに旨い〜!!
また近くに来たら是非訪れたい。
 
 
 講義の内容だが、とりあえず一部をアップしてみる。
 
 
 
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 講師の広瀬寛子先生は臨床心理士ではなく、看護士として埼玉の戸田中央総合病院 看護カウンセリング室で活動している。
 子供の頃は病弱でよく入院していて、「ベットサイドで家族でない人が話を聞いてくれたら」と思ったという。
家族が悪い訳ではない、でも家族だからこそ言えない、言い難い事もあったのだと。
 
緩和ケア
WHOの定義に寄れば
「生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、疾患の早期より痛み、身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな(霊的な・魂の)問題に関してきちんとした評価を行い、それが障害とならないように予防したり対処したりすることで、クオリティー・オブ・ライフ QOL(生活の質、生命の質)を改善するためのアプローチである。」
 
 全人的痛み(トータルペイン):身体的苦痛、精神的苦痛、社会的苦痛、霊的苦痛
 
 最終目的:患者とその家族にとって、できる限り良好なクオリティー・オブ・ライフを実現させること。
    < 対象は患者だけではない
 
 治療とケアの考え方が変化している事を知った。
知識としては「治療効果が望めなくないと診断されるとターミナルケアに移行する」というものだったが、今は治療開始時から緩和ケアも始めだし、比率を次第に上げ、亡くなられた後に遺族ケアが始まる・・・という感じらしい。
 
 
看護カウンセリング
 定義:カウンセリングの知識と技術、及び精神看護学を専門的に学んだナース・カウンセラーがカウンセリング技法を用いて、患者と言語的及び非言語的対話を行い、それを継続的に行う看護であり、患者自身が病と共に自分らしく生きていくことができるように、病の体験を意味づけていく過程を援助すること。
 
 この定義の「病の体験を意味づけていく」というところにフランクル的なものを感じた。
 
・患者の看護カウンセリング
 ポイント:傾聴、共感、無条件の肯定的配慮
       逃げないで側にいる、待つ
       「あなたはあなたのままでいい」という姿勢
 
 医療者、家族でない第三者が「逃げないで側にい」続けるのは想像以上に大変だろう。
 末期患者の事例:
 しっかりしていた患者が怒りを示し、その後抑鬱状態になり、面会すれば無口のまま凝視され続ける。
 ある時、「(もういい加減)死んでもいい」と口に。それは家族には言えなかったこと。
 カウンセリングマインドを持つ第三者だから漏らすことができた。
 家族にも、家族だから言えずにいた事を傾聴して貰えて、以後眼差しが優しくなった。
 
 
 
以下、後日。
・家族の看護カウンセリング
・遺族の看護カウンセリング

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