録画しておいた「華麗なる一族」の最終回を観た。
原作を読んでいないのと番宣から、主人公は木村拓哉演じる鉄平だと認識。
 実は一度もまともに観たことが無かったのだが、最終回当日の午後に放映していた総集編を途中から見た勢いで録画してしまった。

 警察でのシーンであることに気がついてしまった。
父が涙したのは主人公が「条件を満たした」からじゃないか?
となると、主人公の人格と言動に涙したのではなく、アクマでも「条件を満足した者」を失った事に対して涙したのではないだろうか?
 『条件』を満たしていないままで、主人公からの手紙を読んで果たして涙しただろうか?
「哀れな奴」という認識で終わった可能性が棄てきれない。

 結局、『条件付きの愛』でしか愛されず、愛することができない男。
 ここで、一気に劇は転換し、悲劇の主人公はこの男になる。
この絶望者になる。
 
 「フランダースの犬」。
もしネロに絵の才能が無かったら・・・ネロの死に人は涙しただろうか?
「大家に認められるほどの絵の才能がある」という『条件』。
『条件付の涙』。
  
「フランダースの犬」を観て、私は涙した。
それは悲しみの涙ではない。
それは・・・

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