偏食＆農薬まみれの食生活

今日のクローズアップ現代は「アメリカ発　ミツバチ“大量失踪”の謎」 。

野菜や果物などアメリカの農産物の多くが飼育された蜜蜂による受粉で成り立っている。
受粉されなければ、実ることはない。当たり前なことだ。
そんな農業大国アメリカの根幹を揺るがす出来事がCCD（蜂群崩壊症候群）。

　巣を出ていった蜜蜂が帰って来ない。
　気が付くと、8割の蜜蜂が消えていた。
　
　余りの事態にアメリカ農務省が動き、調査した。
巣に死体がないために原因が判らなかったが、生き残っている蜜蜂を調べたところ、通常よりも免疫力が低下しているという。
原因は、いかにもアメリカ的な『効率追求』型の経営による農園。
それは単一の種類の植物しか存在しない農園。
番組では全米の蜜蜂の半分が集められているカリフォルニア州にある、大規模アーモンド農園が取り上げられていた。
ここでは幼虫はアーモンドの花粉しか食べられない。
研究者は「ビザしか食べない食生活」と喩えていた。
色々な花粉を食べる蜜蜂の半分の寿命しかないという。
それでも新興国などでニーズが増えるアーモンドの収穫面積を増やし続けるのだという。
そのためにあらゆる手段を用いて蜜蜂を確保するのだという。
　
　アメリカは対策として、減った蜜蜂をドラッグで過剰に働かせる研究や暴力的で繁殖力のある種との混血種を作る研究をしているらしい。
ドラッグ（フェロモン）で強制労働させられたものは力尽きるのも早いのだとか。交配研究は難しいっぽ。
　
・・・「効率化」によってアメリカは蜜蜂を失うかもしれない。
それはアメリカで大部分の農作物（イネ科以外）が取れなくなる事を意味する。
あ、トウモロコシと米、麦が作れるからいいのか。
　
　
　
　巣に残された花粉から予想を上回る農薬が検出。
除草剤や殺菌剤など50を超える種類。
従来よりも害虫を駆除する力が遥かに強いネオニコチノイド系殺虫剤（温血動物には毒性が低いらしい）も。
（って、そんな蜂蜜、大丈夫なの？）
農作物の「効率的な」生産に役立つとして広く使われ始めているとのこと。
　　
「偏食＆農薬まみれの食生活」による免疫力低下と神経機能障害が蜂を死に至らしめたのでは？・・・という感じの放送内容。
　
怖いね〜、「偏食＆農薬まみれの食生活」って。