我々は名誉ある戦いの中にある。
 
大震災というと直ぐに思い起こされる小説がある。
小川一水『復活の地』http://www.amazon.co.jp/dp/415030761X だ。
“大震災”により壊滅的な被害を被ったレンカ帝国。主人公セイオ・ランカベリーは帝国に対する怒りを内に秘めながら託された使命と理不尽な破壊に対する怒りを胸に復興に勤しむ。そんな中、再び同規模の“大震災”が起こることが判り…レンカ帝国民は迫り来る“大震災”と戦い、防衛することを決めた。
レンカ帝国民は“大震災”の物理的な被害を防ぐという戦いだった。官僚組織、軍、警察、消防、自警団、篤志者たちが繋がりあって戦う姿が描かれる
 
今、我々も同様に戦いの中にある。
それは小説そのままの東北地方太平洋沖地震の被害を防ぐという戦いではない。
無知に付け込むデマや不安から湧き出る恐怖による“パニック”との戦いだ。

“大震災”との戦いは耐震補強など物理的な戦いだった、今回は情報戦だ。
我々は“パニック”に対し大きな武器を手に入れた。ネットだ。
ランカ帝国で次第に存在感を示す篤志者たちと同じように
マスコミの偏った記事やそれに誘発されるデマに対し、個々人がツイッターなどネットで得た正しい現状認識と知識によってデマや自らの不安を封じる戦い。
それに勝利して齎される粛々とした行動。

これは偉大で名誉ある戦いだ。

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