ここ最近、起きられはするのだがどうも眠りが浅い気がする。なぜだろう? 出張時の精神的疲労が抜け切らないのかしらん。
 「騙し合いの戦争史」を読了。結構、愕然とする。謀略や諜報活動にイギリスが長けていなければ、第2次世界大戦の結果はひっくり返っていた可能性が高かったということか。逆に言えば、単なる戦力とかそういうもので結果が決まるものではないと。1戦闘ならばともかく、長期の戦争では、情報戦のウェイトが大きくなることを確認。それにしても、あの大統領スキャンダル公開も謀略に関係していたものだったとは‥‥
 「議論に負けない知的会話術」。著者は交流分析を齧っていた人のようだ。余りオススメしない。知的会話術というより、口八丁手八丁を駆使した机上戦闘の戦術といった感じ。ディベートを繰り返すことで身に付くか。その前に、こんな術を身に付けなければならない状況を呪うべき?人に襲われる事を恐れなければ、護身術を身に付けなくてもいいように。

 早目に会社を退出して、引き落としが間に合わなかったカードの代金を現金払いしにカード会社のカウンターまで行った。給与振り込みと引き落としの口座が違っていても、いつもは問題ないのだが、長期の出張に出ているとこういう落とし穴に嵌まる。オランダに出張している友人は大丈夫だろうか。
 尻手駅で3/16使用のJR東日本パスを購入。ついでに指定券も取得。3/1のときは指定を取るのに緑の窓口でかなりならばなければならなかった。一日乗り放題8k円はお得故に16日は更に混雑するだろう。先に取っておかないと、座れない可能性もある。
 コンビニでゲームぎゃざを購入。WT3が今度、ゲームぎゃざの読者参加ゲームとタイアップするらしい。その関連情報が載っているかもと思って買ってみたのだが、記事はなかった。TCGしか載っていない雑誌だと思っていたがTRPGについてもページを割いている。TCGファンをTRPGにも目を向けさせようという目論見なのだろう。

 東京駅で先輩と合流し、総武線快速に。成田を過ぎ、10時半に終点の鹿島神宮駅に到着。
 塚原卜伝の銅像を右に見ながら坂を登る。今日は祭頭祭ということで、屋台がでている。たこ焼屋も3,4店。普通のたこ焼に、京たこ焼に、いいだこ焼に‥‥‥‥。へ?「いいだこ」???(汗) いいだこ丸ごと1つ入れたたこ焼きを売っていた。
 「あやしいっ!あやしすぎるっ!!」「うーむ、こうもあやしいとなると‥‥食さねばなるまい。」「合点承知の介っ!!」
 ‥‥というお約束をするには一般人が多すぎるのと諸々の事情で自粛。勇気ある先輩が1皿購入。勇気ある我々は御相伴に与かる。
 
「‥‥‥‥」「うーむ。」「むーん。」 それぞれがびみょ〜な反応。
 
 鳥居をくぐり、鹿島神宮に入る。自分1人、ひっそり感じ入る。前々から来てみたいと思っていたところに来れた嬉しさ。
 拝殿でお参り後、宝物館に入って、国宝「直刀」を見ながら、ベルセルクの「ドラゴン殺し」の描写を口ずさんでみたり。「それは‥‥」
 神社を詣でたら忘れてならないのは、巫女さ‥‥じゃなくお守り。「勝守」というここらしいお守り。
 大勢の人がいることに対し、案内役のたつみさんから「いつもはこんなに人はいません」と認識の修正を迫られた。いつもはもっと静寂な雰囲気なのか。
 げしげしと歩いて、鹿詣で。ここでは鹿は神の使いとして貴ばれているらしく、飼っている。木刀も売っているお土産屋でたつみさんが鹿のえさとして売っている人参を購入。一切れ貰って、鹿に食べてもらう。
 要石を見る。伝説では大鯰を押さえつけているという石だ。見た目はそれほどば大したものではない。それでも見たかったのは、ZEROのPCである牧村純が初詣シナリオで鹿島神宮警備に当っていたときの舞台だったからだったりして。
 要石よりも遥かに気になるのはそのすぐ脇にある句碑。てっきり要石を見て詠まれたものだと思ったら‥‥『雰囲気が似ているので建てた』と。「‥‥そういうものなのか?」「いいんだ‥‥」「‥‥いいのか?」 全員、どんよりとしたタテスジ描写になる。
 奥宮前の休憩所で甘酒もどきを飲んでMPの回復を試みる。(ファンブル!)
 御手洗と呼ばれる禊ぎを行う池に行く。池で鯉が飼われている。何気なく見ていてふと思った。妙にキレイな池だ。大木が覆い被さるように伸びているのに、水面にや池の底に木の葉などが見当たらない。僅かに苔むしているのだが、鯉が飼われている池にあるような濁りが全くない。とはいえ、プールのように浄化装置で濾過しているというふうでもない。それほど多くない湧き水だけでこれだけキレイなまま維持できるのだろうか?木の葉やゴミは毎日掃除しているとしても‥‥
 そのまま裏手から鹿島神宮駅まで歩いた。駅の脇の駐車場にたつみさんの車が置いてある。乗車したところで先輩が私達二人にプレゼントと言って鞄からあるものを取り出した。昨年12月のアニメージュの付録の「デジキャロット『にょ』Tシャツ」‥‥これは一体。そして何故こんなものを2つも。先輩はこの手の業界の人ではないのに‥‥。(-_-;;
 MPを更に減らし、SAN値を下げつつ我々は次の目的地に向かった‥‥
 
 たつみさんが話を振った。
「お昼はどうします?このまま香取神宮に行ってお団子を食べるというのも手ですが、佐原に寄るという手もあります。佐原には旅番組が作られると必ず放送される老舗の蕎麦屋があって‥‥」
「たつみさんは、そこで食べたことあるの?」
「ええ」
「美味しかった?」
「‥‥‥‥」
 
     ・・・・・・
 
「‥‥(汗)」
「判った。ならば佐原に行くまでの道のりでアヤシイ店名の店があったら、そこに入ろう。」
 こうして旅はアヤシサをますます求めるようになって行く。アヤシイ店名の食べ物屋は見つからなかったが、途中で『欠陥住宅 ご覧ください』という看板を掲げた一般住宅があった。
「なんだ、アレ?」「見物料を取るのですよ‥‥」「け、見物料って‥‥」
 
 伊能忠敬記念館の駐車場に。記念館のフロント。そこはかとなく漂う「ばぶり〜」とか「ふるさとそうせい」な香り。館内案内を読むに、入館料を払ってまでも(以下削除)
 少し歩くと、水音が聞こえる。木の橋の下部の隙間から水が零れている。通称、じゃあじゃあ橋と呼ばれているらしい。変な仕掛けだ。由来が書かれた看板を読むに、昔は故意に溢していたわけではなく、漏れて零れてしまっていたようだ。それを再現する仕掛け。これがこの辺り、関東で初めてお上が選定したという『重要伝統的建造物群保存地区』の本質を表している。
 
 とりあえず、折角来たのだからと川沿いを歩いてみる。歩いた。もういい加減、保存地区から離れただろう所まで来たので、市街地側に曲がった。佃煮を売っている店の前を通りかかる。そこには『すずめ焼』という文字が。
「‥‥すずめ?」
 あやしい‥‥とりあえず入らねば。入った。鹿島神宮前のたこ焼きからの連想からすれば、すずめ焼は‥‥
「すずめ焼を1つください」「開きと丸、どちら?」「開きで‥‥」
 それは我々の想像とは違っていた。小鮒を楊枝に幾つか刺して焼いたもの。何故、これがすずめ? 由来が書かれた張り紙を読んだ。‥‥つまり昔のお殿様が勘違いして『すずめ』と言ったのをそのままそう言い続けたと。つまりかつての支配者を辱め続けるためにずっと『晒し』ていると‥‥(かたかたかた)。
 
 いい加減、お昼を食べよう。いい店はないものか。‥‥よくある定食屋らしき店を通りかかる。
  《テキライス 1000円》
 「て、テキライスってなんぞや?」「ビフテキライス?」「1000円で?」
 『テキ』とは一体‥‥。とても惹かれたのだが、他の2名が足を止めたら負けだといわんばかりに先に進むので、確認できなかった。今でも思う。あれは‥‥「テキ屋さん向けライス」だったのか、それとも‥‥
 で、結局、どうあがいても我々は観光客なわけで‥‥(独白風に)創業天明2年という蕎麦屋に入ったわけで‥‥。
本当は支店の方が旨いらしいのだが、日曜は定休日らしい。うぐぅ。『毒を食ったら、それまで』と、品書きの中で最もアヤシイものを頼むことにした。ゆず切り蕎麦というメニューがある。よし、それにしよう。「もう終わりました〜」瞬殺。うぐぅ、やるな。という感じで、黒切り蕎麦を頼んだ。海草を繋ぎにしたものらしい。へぎ蕎麦とは違う海草で、黒い蕎麦。味は(以下削除)
 お腹は脹れた。さて、次は香取神宮だ。最初に見えたのが、ででーんと「厄落とし団子」の看板。うーむ。
 他にも食べ物やお土産の店が並ぶ。ここでも木刀を売っている。それぞれ流派が違うので微妙に長さや形が違う。一番の出物は「成田山みやげ」と書かれているアイテム。素晴らしい。場所が違うだけで、アヤシイものに。哲学だなぁ〜。
 香取神宮にも要石があることを看板で知る。行ってみた。鹿島神宮の要石は凹んだ石で、香取神宮の要石は突き出ている石。共に、同じ大鯰を押さえているのだという。なるほど。ここも要石よりもそれを見守るようにあるお稲荷さんが気になった。
 本殿。黒を貴重とした建物は立派だ。橋本龍太郎氏の文章が書かれた看板を近景に。
 お参りして、絵馬見物して、見事な御神木をみたり、巫女さんを見たりした後、本殿の裏への道に行ってみた。奥の左手に鹿園があった。ここでも鹿を飼っているのだ。その規模は鹿島神宮よりも随分小さい。
 また立派な本殿の方まで戻った。先程から気になるのが石灯籠。妙な彫刻が施されている。それは‥‥かなりアヤシイ。「これは‥‥鹿をモチーフにしたもの? これが鼻と口とか‥‥」「違うんじゃないの?」
 
 砂利を敷き詰めた、なだらかな坂を下る。道の両脇には鹿をモチーフにした石灯籠が。
 鹿、鹿、鹿。 鹿を神獣とする神が化物を封じているのか‥‥。
 と、ここで《クトゥルフ神話》ロール! 
成功した君は1d10のSANを失い、大鹿の女神の事が頭に思い浮かぶ。
 
 ふしぎなどうぞうをみたあとに、むらさきイモコロッケとたべました。おいしかたです。
 
 
 そのまま、帰ろうとしたところ、たつみさんのアヤシイアンテナが反応した。
 
   《ダッタン蕎麦》
 
 食べるしかあるまい。それが探索者の宿命なのだから‥‥
それは、
 昨夜にNさんから届いたメールで急遽予定が埋まった。とりあえず、新宿駅で合流することに。後で路線図を調べてみたら、南武線を使って合流したほうが早いし安かったことに気が付いた。
 京王線に乗って府中駅に。バス停のそばに新田義貞の銅像が。一瞬何故?と思ったが、付近が古戦場跡であることを思い出し納得。そういえば鎌倉街道もこの辺りを通っていたのでは?
 送迎のバスに揺られて「郷土の森博物館」に。梅の花が見頃なのか、想像以上に来館客が多い。もっと寂れていると思ったので驚いた。喫茶ルームで一休み。久々に会ったので、近状を聞く。仕事の話がなかったということは仕事の方は順調なようだ。家族の話は‥‥それぞれの家族にいい面と悪い面がある訳で。バランスは保たれている感じでとりあえずはなにより。
 見ることが出来ると言うのでプラネタリウムを見た。五島プラネタリウムが閉館して以来のプラネタリウム。1時間近くのプログラムのうちの後半は物語形式。月を「失った記憶《私はどのようにして生まれたのか》を調べてくれる者を待ち続けるもの」として人類の月へのアプローチを語らせるというシナリオ。
 プラネを見た後に特別展の「園原徹写真展 ALASKA HEART LAND〜荒野に生きる仲間たちのメッセ−ジ〜」を見た。これがこの博物館を訪れた目的。アラスカの大地に生きる動物達の姿を撮り続けているようだ。写真だけでみれば愛らしい熊達。ちょっと驚いたのが、思った以上に沢山の種類の動物達が生きていること。ぱっと思い浮かんだものぐらいしか生きていないような気がしていた。厳しいが、豊かな自然であることがこの辺りから改めて判った。3/30には園原徹氏本人が訪れて講演するらしい。展示にもう少しヒネリか何かがあった方がよかったかも。
 2階にある常設展を覗いてみた。大したものはないだろうと思ったら、博物館という名前通り古代出土品から民俗品、はては昆虫などまで府中という場所を鍵として纏めていた。個人的には農機具に関心があった。農機具そのものというよりも、失われし技術・工具としての農機具。養蚕のための道具が過去のものとして飾られている。が、ほそぼそとであるが未だに養蚕をしている人もいる。それは現役の道具なのだ。私には蚕の幼虫を自分の掌に這わせたときのくすぐったさや皮膚を触るとひんやりとしながらもすべすべしていたのを感じた記憶がある。無数の蚕の幼虫が桑の葉を食べる音はまるで夕立のようだった。果たして、あの触感や音や匂いは伝達可能なのだろうか?
 もしカスタトロフが起き、石油がない状況で自給自足をしなければならなくなったならば、ほんの70年ほど前の機具すらも使いこなす術を失っている我々は一気に古墳時代の農業技術レベルでしか農作業が出来なくなってしまうのだろうか。使い方が良く分からない農機具を前に、そういう想いが浮ぶ。
 石油。石油とは何か?石油は「死体」だ。我々は「死体」を様々に利用して生きている。地球温暖化の原因と火葬との関係。悪者の二酸化炭素。その二酸化炭素はかつて、愛した人を構成したものかもしれないのに。アニミズム的発想をすれば、死者は遍在する。これらはグロテスクな発想だが、1つの救済も提示している。
 
 バスが当分来ないので、博物館から京王線の駅まで歩くことにした。てぽてぽ・・・はっ、気が付くと違う方向に。無事に二つ先の駅に到着。
 新宿に戻って、食事を取る事にした。Nさんは去年から花粉症なのだが、昨年暮れから体質改善のために肉を一切取らないようにしているのだそうだ。12月末から6月まで挽肉以外は口にしないようにしているという。肉の成分が原因ならば形態は関係ないはずだが、どうやら胃腸に対する負担が鍵のようだ。花粉症対策として「胃腸を労る」という発想があるのは面白い。食事管理やお茶などの民間療法を実践してきたお陰で軽い状態で済んでいるらしい。そのあたり、「全人的療法」とも言えるか。
 でだ、肉なしの食事が出来るところを探すわけだ。薄らぼんやりした記憶だと、伊勢丹の辺りに野菜を中心にしたお店があったはず‥‥ということで、行ってみた。なかった(汗)。さてどうしようとウロウロしていると、伊勢丹のレストラン街の看板が目に留まった。「・・・まくろびおてぃっくれすとらん?」 あやしい‥‥あやしいネーミングの店だ。これは‥‥どんな店なのか確認せねばならん(爆)。そんなダメ的発想で伊勢丹のエレベーターに乗った。
 店に着いて覗いてみると、それほどあやしそうには見えない。ベジタリアンレストランという訳でもなさそう。どうやら有機野菜を使うことにコダワっている店のようだ。あやしいと思ったのは勘違いか。有機野菜が主役ならば肉は余りでないだろう。そう思って、「CHAYA MACROBIOTIC RESTAURANT」に入った。
 コース料理を頼んで、出てきたものを食べ出したときの印象は、本当に素材にコダワっている感じだった。素朴な味付けのものが多い。素材の味を楽しむという趣向なのだろう。でも、パンに付けるものが、ゴマペーストと白醤油を混ぜたものというのは‥‥ピーナッツペーストのような甘いものを想像していたのがかなり違う。不思議な味だ。
 変った料理で、本当に拘っているなぁと思いながら食事は進んだ。そして、最後に頼んだコーヒー‥‥はともかく、一緒に出てきた代用ミルク。豆乳を使っている、更にもち米を蒸して麹状にしたものが入っているらしい。変なところに拘るなぁ。新鮮なミルクを使えば済むのになんでわざわざこんなものをつくるのだろう。どうやらこれはこの店オリジナルみたいで売ってもいるらしい。味は‥‥びみょ〜。少なくとも土産に買う気になれない。これがどうして商品になるのか?コーヒーはいつもストレートで飲むので別にミルクは必要なかったが、もし入れないと飲めないならば、ミルクを頼むなぁ‥‥。変な店だ。
 食事を終え、店を出て、改めてムック本の存在を知って手に取った。料理雑誌オレンジページの別冊で「マクロビオティック料理」についての紹介本だった。「痩せる」とかのアオリがある。頁を捲ってびっくり。いきなり、太極図。これは一体‥‥(汗)。読んでようやく判った。なぜ、あんな変な代用品をわざわざ作っているのかを。う〜む。この店は料理ではなく、思想を食べる店だったのだ。
 
 新宿駅でNさんと別れ、山手線に。品川駅構内の書店で新書を立ち読み。そのまま買ってしまった。
「古武術に学ぶ身体操法」 甲野善紀 岩波アクティブ新書
「剣豪 その流派と名刀」 牧秀彦 光文社新書
「30ポイントで読み解くクラウゼヴィッツ「戦争論」」 金森誠也【監修】 PHP文庫
 
 帰宅後、届いていたメールを読む。仲間内の「鹿島神宮・香取神宮詣でツアー」の日程を15日にという話。何気にあんな本に出会ったこともあるし、15日に用が出来たので、できれば明日行きたい。私以外の二人に急遽連絡を取って、明日に替えてもらった。さて、これで明日は6時半起きだ。一番遅刻が危ぶまれたのが私だったのはバツグンに秘密だ。
 久々に「たまははき」に呑みに行った。
 親父さんが2月に入院したこと知らせるメールを出張から戻ってようやく読んだ。だが、それ以降退院したというメールは届いていない。おかみさんのみで店を切り盛りする関係で土曜をお休みにしていると書いてあったので、行くならばウィークデーのみということ。そこで、今日に行くことにした。
 ちょっと会社を出るのが遅れたので、営業時間を確認しようと店に電話した。男性の声。親父さんだ。なんだ、もう退院しているんじゃないか。電話で既に目的の大半を果たしてしまった(苦笑)。
 21時過ぎに店に着く。馴染みの客が2名。カウンターの向こうには親父さんとおかみさん。どうやら、昨日退院したようだ。それまでは馴染みの女性客が手伝っていたらしい。
 まずは純米。突き出しは冷奴。ツマミに大根の煮物を頼む。
 馴染みの人が作っているドブロクの話。去年はとても旨いのが出来たのだが、今年はちょっと気が抜けた感じになってしまったらしい。何でも最初は気を遣うよね〜。育児もそうらしいし。
 たまライブの話。4月13日(日)のライブはアイルランド・ミュージックとのこと。たまははきでアイルランド・ミュージックは始めてじゃないかしらん。 前澤 勝典 (g) & 前澤 朱美 (ハンマー・ダルシマー)の二人による演奏とか。ハンマー・ダルシマーってなんじゃらほい?(ネットで検索してみたところ、二人は「亀工房」というユニット名で活動しているらしい。)面白そうなので予約。
 そんな話をしていると、カレー作りが趣味の馴染み客があらわれた。実家が姫路の近くらしく、実家に帰るついでに香川に遊びに行くという。讃岐うどんの話になったところに意外なインタラプトが掛かった。親父さんの話によると香川のバス停に讃岐うどんの自動販売機があるらしい。お金を入れると上からにゅ〜とうどんが出てきて、更に出汁が掛かるという。いくら何でもと笑っていたら、おかみさんがホントだと言う。おかみさんが言うならばホントなのだろう(ぉ。それが割と美味しいらしいのだ。その辺りはまだ旅行したときに見たというレベルの話で勘違いもあろうものだが、その自動販売機をおかみさんの親戚が設計したという。う〜む、これはやぱし一度うどん王国に行って調べなければならないな。いや、調べるというよりも、その自動販売機があるのならば食べてみたい。

 しばらく暇かと思ったが、どうやら接客やトラブル対策で今月後半は忙しそうだ。
 
 夕方、1通のメールが届いた。タイトルを見て愕然。同期の突然の退職の知らせだった。
昨今の状勢から会社の経営が決していいとは言えないために給料の関係から転職する人がいたが、彼は余りそういうものに捉われる人ではない。退職後は学生に戻るという。しばらく前に聞いた仕事の内容が、ちょっと彼のやりたい事と方向性が違うことは把握していた。
 どうやらそのギャップが深まり、埋めることができなくなったようだ。退職を決めて、それを実行に移すことは別段問題がないが、文面からして少々後ろめたさを感じているようだ。それが問題だ。今後、送迎会などで言葉を交わす中でそういうものを剥がせればいいと思う。
 同じ職場に勤め続ける事そのものに、如何に生きるかという観点からすればそれほど対した意味はない訳で。
 三井住友銀行に振り込まれている給与をそっくりそのまま郵便局に移した。郵便局は深夜、土日でも引き出すときに手数料が掛からないのでこうしている。引き落としの口座も郵貯の口座だ。
 通帳の記事を見て焦った。本来なら引き落とされているはずのものが引き落とされていない。しまった。昨日のうちに入れておかなかったので引き落とされていないのだ。後々面倒なことになるので連絡を取ろう。失敗した。
 
 次の矢本出張が決まった。皐月。五月だ。問題は、ゴールデンウィーク。4月の担当者との割り振り。あ〜あ、出来れば7月だったよかったなぁ。そうすれば、現地の大きなお祭りを見ることが出来たのに。
 郵便局には「翌朝10時便」というサービスがある。普通の人は滅多に使わないが、MT14のPLで大都市圏に住んでいる人はかなりお世話になる、なっていると思う。MT14の運営会社は札幌中央郵便局に私書箱を置いている。そこにプレイングを書いたログブックが締め切り日の朝10時までに届かないと遅刻となり、プレイングは無効になってしまう。速達の場合、翌日に着いたとしても朝10時までに着くとは限らない。翌朝10時便のいいところは10時に着くことだけでなく、管理番号で追跡できることだ。私書箱宛の場合、速達と同じ値段なので使えるエリアに住んでいる人はついつい使ってしまう。ちなみに噂では東京中央郵便局だと前日の15時半が受け付け締切りだそうだ。このように郵便を使ったゲームでは、参加者は平等ではない。翌朝10時便を利用できるところと利用できないところの格差。更に札幌近郊に住んでいる人は札幌中央郵便局に当日10時までに駆け込めば良い。地域格差は厳然として存在する。それは、恰も現実が不平等であるのに似て。
 そんな翌朝10時便でA2PCの「情報サポートプレイング」をNPC宛に送った。これは違うディブにいるPCやNPCに自分のディブの情報を伝えたり、作戦を上申するのに使用する。逆に言えば、これを使用しないと他のディブの情報を利用した行動は失敗する可能性が高くなる。更に突っ込んで言えば、これを受け取らなければ他の所で起きたことを知らないまま、知らない振りをしたまま行動を続行できる。例えば、作戦中止命令が発令されたとしても‥‥
 きちんと届いて処理されればゲーム世界を大きく動かす一石を投じたことになるのだが、、果たしてどうだろうか。
 
 帰宅途中で証明写真を撮った。矢本に派遣する契約が更新されたのだ。4〜9月のうち一ヶ月、また矢本に行くことに(フ)。

 寝不足のまま、那須に出張。トラブル対策なのでいつ帰れるか判らないかもと戦々恐々としていたのだが、既に他の人が手を打ってくれたお陰で定時に帰ることができた。
 プレイングの締切りは3/5 10時。その時までに札幌中央郵便局の私書箱に入っていなければならない。速達を使っても今日までに出さないと危険だ。
 H1は作戦責任者PCのPLさんから正式な作戦名「三角草の息吹」が伝えられた。個々の行動方針は既に決定している。これをPCらしさで味付け。1PLとして行動の目玉は交渉相手先PCの管理番号の入手。これで各勢力の外交担当PCのアポイントを取り付けられるはず。アポイントを取らないと、相手に会うことすら出来ない可能性が高い可能性がある。交渉内容は他ディブで起きている事件に対して解決の協力を求めること。こちらのカードは「最新情報」だ。情報は秘するだけが使い道ではない。公開することで力を発揮するものもある。誰もが他人事ではない情報を提示して理解させる事が戦略目標。
 F1は前回危険な位置にいたので逃げ出すことにした。私のPCのために余計な労力を払って組織を作り、支配地域の住民感情を悪化させてくれるという。その組織の運営開始まえにトンズラしてしまおう。誰かのPCがその組織に入れば、活動を描写しなければならないというメタレベルの理由で住民を締め上げる描写がリプレイに表出するだろう。それは相対的にこちらに有利なことだ。尤も、無事に逃げ出せたらの話だが。
 残りの2PCはそれぞれ、設定に沿い、状況に合わせた行動を行っている。ただ、A2のPCのプレイングはちょっと違った。同時多発で色々と検討すべき事が生じている。A2内だけでも3〜4つあるのに、他のディブとの兼ね合いを考えると他にも手を打たなければならないことがある。一度に二つの行動を書くことをダブルプレイングと称して不適当なプレイングと言われているが、ダブルどころではない。とりあえず目の前で起きている事を中心に書いたが、それは全体に対しては非常に些細な事で‥‥。今後、大風呂敷きを広げるに当っては他のPCと共同して動くために役割分担しやすい「作戦サポートプレイング」を発動させなければならないかもしれない。権利を上手く委譲した上で管理できれば、もっと重大な他の作業に専念できるだろう。そのためには‥‥協力者が必要だ。
 むりやり起きて大崎に。互いにケータイ番号を知らない面々と古の「場所と時間」指定のみでの待ち合わせ。連絡が取れないので遅れる訳にはいかない。思えば、ケータイが普及して『待ち合わせ』という行為そのものがなくなりつつある。とすれば、こうやって遅刻しそうだと慌てるのも一興‥‥などと考えている余裕があるなら走れ!というセルフツッコミ‥‥(汗)。‥‥とりあえず、間に合った。
 ゲートシティ大崎に移動して、「カフェ ハイチ 大崎店」に。ドライカレーとハイチコーヒーを頼む。出掛けに軽く食べてきた後だったので、お腹がきつい。ハイチコーヒーは香りつけにブランデーを数滴入れて飲むものらしい。ちょっと変った飲み方だ。
 食後、アトリウムにあるテーブルが空くのを待って、そこで作戦会議。他のディブの動きを共通リプレイを丹念に読み込み、掲示板の書き込みやチャットでのPLの反応などを手掛かりに次回の敵側勢力とそのPCの行動を推測し、それを越えるアクションを検討する‥‥
 周囲はフラワーコーディネイトの専門学校の卒展が行われていたり、家族連れの和やかな会話が弾んでいたり。このテーブルだけが異質だ(苦笑)。
 18時近くまで、「Song of Trinity は楽しかったなぁ」とか雑談を含めて色々話しをしていた。その後、彼らはアキバに移動。私は大崎駅で分かれ、久々に「ふしみ」に顔をだした。
 抹茶やほうじ茶を頂きながら、新書を読んだり、掲示板を見たりしながらプレイングを考える。店内に匂い紙が売られていたのでそれを購入。私信とともに送れればと思う。
 
 夜、あるチャットに参加していたときに事件に巻き込まれた。参加者の一人がチャットをしながら取ったケータイの相手の様子がおかしい。どうやら、自殺企図を臭わせているようだ。その電話を切ったら実行しそうだと聞き、慌てた。とりあえず、話を繋げてもらい、どうしてそういう風に考えざるを得なくなったのかを尋ねたり、現状打破する他の方法について提案してみたりした方がいいとアドバイス。電話を通して愚痴を聞いてもらったことでガス抜きができたのか、話し疲れたのか、もしくは実行する機会を逸したのか判らないが、どうやら実行せずに済んだようだ。とりあえず、良かった。だが、チャットを通して聞いた話では相当追い込まれているようだ。そのままの生活を続けていたら、また砂時計の砂が溜まることになるだろう。決断して行動するように導ければいいが、それには相当のパワーが必要だ。電話を受けた人もそこまで踏み込める余裕があるとは思えない。公的機関の有効利用が不可欠なのだが‥‥

 朝早く出て仙台でゆっくりしてから帰宅するつもりだったのだが撤収作業と梱包作業に思ったより手間取って、結局宿を離れたのは10時。てぽてぽと矢本駅まで歩いて、東日本パスを見せて改札を通る。
 仙台駅で何か食べようと思ったのだが、その前に「榮太郎の生どら」を買ったりして出費が嵩んだので、名物ものではない蕎麦を食べた。思ったより腰があって、正解だった気がする。3月はJR東日本のお客様感謝期間ということで、直営の店だったのか代金も割り引かれていた。更に、新幹線ホームのキヨスクで500mlペットボトルのお茶を買おうとしたところ、東日本パスに付いているチケットを渡すと150円分の割引‥‥つまりただでペットボトルのお茶が貰える。こういう目に見えるサービスは効果的だなぁと思った。同じ東日本パス利用者が多数並ぶ緑の窓口で指定席を取るのに長く待たされたことも忘れるぐらい。
 
 無事に帰宅。山から降りてきたのか?と思われるほどの大荷物を降ろして、一休み。シャワーを浴びてから、大井町に出て、品川プライベに。ここでは主としてH1とF1のPLとして行動した。前日、朝までH1のPLさん達とチャットで相談していた。それだけでなく別窓でF1のPLさんともチャットで相談していた。ここではその相談した事を再確認したり、他のディブの人との共同プレイングを相談したりするのが目的。H1は他のディブとの関わりが強いのでこの会場で色々話す意義があるし、必要性がある。そのため、F1の方がかなりおざなりになってしまった。F1に品プラ酒豪会の二人がいるのだが‥‥ちょっとH1が落ち着くまでプライベ後の呑みは無理そうだ。問題はH1が落ち着くことがあるのかということだが‥‥。21時を過ぎて、G1、G2、G4、H1のPLさんと一緒に会場を駅ビルのレストラン街にある蕎麦屋に移した。話した内容は対抗ディブの話や、G1で起きている事件のことについて。アリシアのプレイングは今回、それらに直接関わることになる。
 23時になって解散。が、一部の面々は密談を更に深めるために消えていった。噂によると徹夜で相談したとか、しないとか。流石に私は昨日の半徹夜チャットのダメージと明日の予定を加味すると参加できなかった。とはいえ、帰ったらまたF1や他のディブのPLさんとのネット上での相談が待っていたのだが。
 出張の最終日。来月は別の人がやってくる。最終日になってようやく資料を使う機会が得られた。マンツーマンで行う、まるで家庭教師のようなノリで。とりあえず、役目の最後の1つは果たしたか(汗)。
 宿への帰り道のヨークベニマルで、石巻産の笹蒲鉾を発送。矢本に来てすぐの頃、大したことないだろうと冷やかし半分で1つ買って食べてみたところ、それに反省を促す歯ごたえと味に驚いた。そこで    に食べてもらいたいと宅配を依頼。宿への道すがら、3/1分の東日本パスを購入。朝にどたばたしたくなかったので今夜も矢本に泊まって明日自宅に帰る予定。書籍など色々買って、荷物が増えているのだ。ダンボール1つぐらい宅配で送らないと厳しい。
 MT14のプレイングとPL間交渉のための資料として買った新書3冊。ほとんど読んでいない。帰宅してから買えばよかった。
 
 問題解決型リーダーシップ 佐久間賢 講談社現代新書
 騙し合いの戦争史 吉田一彦 PHP新書
 議論に負けない知的会話術 清水勤 日文新書
 客先に技術教育を実施する為の資料はある程度出来ていた。しかし、教える相手の方々が忙しくて時間が取れなくて実施の機会がなかった。結局、今日をいれて後二日のみ。おかげで資料の完成度が上がって、頭の中での予行演習もできたのだがこのまま実施する機会がなかったらどうしよう‥‥。

 「戦略的思考の技術 ― ゲーム理論を実践する 梶井厚志 中公新書」を再読。前回読んだときは単純に内容に興味を持っての読書だったが、今回は違う。MT14を楽しむための知識と手段を確認するために。
 本のタイトルは読者が思う以上に著者にとって重要なもので、それ自体にメッセージが込められている。この本のタイトルで重要なタームは『技術』という単語だ。「戦略的思考とは何か?」というようなタイトルでなかったことに意味がある。「‥‥何か?」というタイトルで書かれる文章は知識の伝授を目的とする。読者は本を読み終え、そこに書かれている事をそれなりに理解したことで終了する。対して「‥‥の技術」というタイトルで書かれる文章はそれで終わらない。終わってはならない。何故ならば、『技術』はわざであり、それは行為に直結する。その文章を読み、それなりに理解した上でそれを実行する、しようとすることが期待される。この本で言えば、読者は戦略的思考を実施することが期待される。この2つの差は前者を「社会の教科書」、後者を「数学の教科書」と喩えると分かり易い。前者はそれを知ること、覚えていることが重視される。後者は知ること、覚えていることだけではない、得た知識を道具として問題を解くことが求められる。
 数学の教科書は、公式が示す考え方などを示した後に例(問題とそれに対する模範解答という組み合せ)が記載されている。さて、ではこれらを読んで理解するだけで、その単元で教えようとしたことは身に付くのだろうか?模範解答が記載されていない問題を解かなければ身に付かないのではないだろうか。
 さて、今ここに戦略的思考を発揮しなければならない、逆に言えば身に付けるのに相応しい例題がある。PC対立型PBMだ。下手な架空の経済問題をこね回すよりもよっぽど体感的に戦略的思考を行う場を得ることができる。もちろん、PBMがゲームである故に「ゲーム理論と親和性がある」のは勿論なのだが、目の前にいない不特定多数の人々を相手にして予想・交渉・決定を行うゲームはそう多くない。そして、参加者全員の選択と結果が従属関係、もしくは相互依存関係にあるとなると‥‥
 プレイングの為に、4PC分郵送された共通リプレイと個別リプレイをテキスト化している。テキスト化とは、紙に書かれているものをパソコン上で読めるように文書ファイル(それも取り扱いが楽なテキストファイル)にすること。OCRによる自動変換ができれば楽なのだが、器材やソフトがないこともあるが、手入力でちまちま打ち込んでいる。熱心に作業をしても1PC分で2〜3時間ぐらい掛かる。掛かるというのは適正な表現ではないかもしれない。「2〜3時間ぐらい掛ける」というのが目的と合わせれば正しい表現か。わざわざ時間と手間を掛けて作業を行うのは、単にテキスト化する事のみが目的ではないからだ。写経が単なる書き写し作業ではないように、内容理解を目的としている。プレイングに際しては、自分のPCを含め、多くのキャラクターがどのような位置でどのような行動をしているか、そして出来ればどのような行動方針で動いているのかを把握しておく必要がある。ここ最近のMTで行われたゲームはPC対立型ではないので、そこまで厳密に把握する必要もなかった。他の人が何をしているのかがそれほど自分に関係していなかったからだ。だが、MT14の場合は他の人の行動が自分の行動の結果に影響する度合いが高い。「誰が何をしたか」「誰が何をしなかったか」を把握しないと、大ポカをやらかす可能性がある。面倒なテキスト化などせずに、何回も読めばいいというが、受験勉強をした事のある人ならばただ読むだけの勉強が如何に非効率か理解できるはずだ。実際、同じ文章を5回以上読み直すのはちょっとした苦痛を感じる。一度時間を掛けて書く方が、その内容を咀嚼しつつ、考えることができる点で効率がいい。読んだだけでは気付かなかった何気ない文章に隠された危険を知らせる描写を書くことで見付けられるのは、車と徒歩で移動する際にえられる情報量の差からも理解できる。
 とはいえ、時間が掛かるのは事実。ちょっとした時間にどこでもPDAで作業できるからこそ可能とも言える。
 テキストファイルになったリプレイ文章はそのままデータベースになる。文字検索をすることで、どのPCがどこで描写されているか頭から読み返さずともすぐに確認できる。第1回プレイング時にOPリプレイをテキスト化したときにかなり有益だった。

 昨夜出された食事の量が多かったので、昼食を抜いてみた。通常の定食分のおかず以外にメインデイッシュがもう1つ付いてくることがあるのだ。油断するとまた胃腸の調子が悪くなる。ちょっとした絶食は崩れたバランスを調整してくれる。そして、それは割と他の事にも当てはまりそうだ。
 
 同じ事務所には別会社の人も派遣されている。契約の関係から一緒に行動している。この人が先週末に矢本の居酒屋で巻き込まれた話を聞いた。かなり考えさせられる。
 彼女がたまたま行った魚の美味しい居酒屋での出来事。近くに座っていた派遣先の男性(他部署)の人に絡まれた。
「女なんか寄越して何を考えているんだ‥‥」「どうせ辞めるような‥‥」
 その男性は前から女性が働くことを、それも結婚後にも働き続けることに否定的と評判の人だったようだ。彼女自身はまだ結婚していない。それなのに何故その様な絡み方をしてきたかというと、店内にその男性が前から良く思っていない共働きしている夫婦がいて、彼らに対するいけ好かなさを抱えていた目の前にいたのが彼女だった‥‥つまり八つ当たりという奴だ。「結婚しても女を働かせるなんて男は甲斐性がない。云々‥‥」と男の甲斐性を謳いながらも結局のところ八つ当たりする姿は果たしてどれだけ『男らしい』のか私には判らないが。ともかく、それら一連の揶揄に彼女がキレてしまい、その場で激しい口論になってしまったことは事実だ。
 色々と考えさせられる‥‥
 小雪が一日中ぱらついている日。
 
 いつものように宿の自転車を借りようと駐輪場に行くと、何かおかしい。いつも借りている4号車の形状が違っているような気がした。後輪の鍵を外して後ろに下げようとしたところ、妙な抵抗感を前輪から感じる。改めて良く見てみると‥‥前輪が後ろにめり込んでいる。ゲッ、これは誰かが乗って正面から何かにぶつかったな。学生時代の自転車通学の中で数々の死線を掻い潜った経験(?)から故障程度から何が起こったのか推測が付く。乗っていた人は大丈夫なのだろうか?被害は自転車屋に行かないと治すのが難しいぐらいの「中破」だった。すぐに廃棄となる大破までは行かないが乗ることはできない。壊れた自転車が一番新しいもの。他の自転車はかなり年期が入っている。割とよさそうな自転車も後輪のブレーキの効きが悪い。しかし、他のはないのでそれに乗らざるを得なかった。前よりも運転に気を遣わなければならないな。ゲームステージを一回りして、難易度が上がったような‥‥(汗)。
 帰宅したのが1時頃、それから4時過ぎまでリプレイを読みふけっていた。当然の事ながら、寝坊。食事を取ってから、矢本に帰るための荷物を背負って慌てて、部屋を出た。
 
 平塚を訪れたのは始めて。まずは‥‥駅前に繁盛しているお菓子屋があった。大判焼きのミニ版みたいなものを売っている。300円の包みを買った。まだ暖かい。
 それから平塚市役所付近をウロウロ。平塚郵便局とその裏の市民会館みたいなところに出た。ここじゃない。ウロウロしつつも気になるお店に入っていまう。「RINGABELL(リンガベル)」というカレーと紅茶のお店。無農薬野菜を使うことに注力しているらしい。オススメのポークカレーを食べた。よく煮込まれた豚肉が美味しい。カレーも美味しかったが、デザートとして出てきたチーズケーキには驚いた。食べている間に持ち帰りカレー弁当を求めてお客がやってきていた。繁盛しているのもうなずける。
 
 それから、合流したり、コピーを取ったり、ゲームの話をしたり。
 平塚からダイレクトに矢本に。
 前回、松島に行ったときは観光というものをろくにせずにうろついていた。流石にちょっと勿体無いかと思って、観光なるものをすめり。
 瑞宝寺を見学。落ち着いた雰囲気は悪くはない。一部、彫刻の見せ方に疑問があるところがあった。
 門を出たところは土産物屋が沢山。親に頼まれたお菓子を探す。何故、宮城にいて「かもめのたまご」を買わなければならないのか、かなり疑問ではあるが。
 島々を眺める遊覧船があるのだが、どうもそれほど惹かれない。折角来たのだからという思いはあるのだが。結局、乗らない。前回、カキ酢を頂いた漁業組合の店舗で焼き牡蠣を食べる。美味。ちょっと歩いて何故か牡蠣フライ定食を食している自分。
 その後、うろうろした後に着いた先は前回も寄った酒屋「むとう屋」。前は気が付かなかったのだが、2階はギャラリーになっているみたい。そこで、上に上がってみることに。醸造所で使われている/使われていた道具が展示されているのだが、1階の店舗と同じ面積が使われていて異様に広い。大きな丸テーブルやピアノも置いてある。まるで喫茶店か何かのようだ。壁に飾ってある写真を見るにどうやら、実際サロンとして使っているようだ。ちょっといいなぁ〜
 自分用に4合瓶を2本購入し、そしてMTでお世話になっている酒好きPLさんに1本を送る。手続きをしているときに、面白い事態が発生した。16日に訪れたときに居合わせたカップルのうちの男性が来店したのだ。随分とラフな姿に一瞬判らなかったが。どうやらこの店を気に入ったらしく、また買いにきたみたい。それにしても、また顔を合わせるとは‥‥不思議な縁だ。
 松島に14時近くまでいたために計画が狂ってしまった。最初の計画では松島の後に、ニッカの作並醸造所に行く予定だったのだが、それでは友人との待ちあわせ時間に仙台に戻ってこれない。醸造所での試飲は諦めて、仙台でうろうろすることに。
 仙台駅に着いたころ、MT14H1にPCを入れているC.M.さんからケータイに連絡があった。共通リプレイの文章をテキストファイル化したものをメールで送ってくれるとのこと。シグマリオンで受信しよう。となれば、落ち着ける場所を探すべき。仙台でよく利用している喫茶店「わでぃ・はるふぁ」に寄った。カウンターに座ってブレンドを頼む。隣のホテルから雪崩れ込んだ団体客や学生、そして午後をゆっくり過ごす奥様などで結構混んでいた。
 共通リプレイ文章を読んで、状況を確認。パーティの意図もきちんと説明して頂いているし、手持ち無沙汰な他のPCの描写にも貢献している。アリシアのプレイングの目論見のほとんどが成功しているようだ。
 18時に仙台駅に。無事に合流。彼がここ最近気に入っているという国分町の「お料理 ほし」という店に。3,500円のコース料理を頼み、「日高見」の4合瓶を頼む。程良く冷えていて良い。「むとう屋」のお姉さんも「日高見」はキンキンに冷やして呑むのが良いと言っていたなァ。
 おまかせのコース料理、侮り難し。驚きはレベルの高いフランス料理のコース料理を食べたときと似て。この料理でこの値段は安いだろう。
 彼の近状を聞いて驚いた。どっぷり、FFオンラインに嵌まり込んでいるらしい。それも半端ではない。お陰でここ最近、TVを見なくなっているとのこと。FFオンライン流れでKOCやMT14に付いて話をする。MT14の1PC分の参加費に驚いていた。まぁ、1PCでプレステ2が買えるのだから驚きもするか。この辺りは「24時間何時でも何処でも『想像力』だけで無限に楽しめ続けられ、過程と結果が唯一性を持つ」という特性に対して価値を見出せるかにあるので何とも言えない。この辺りの楽しみはどちらかと言えば、TVゲームよりも歴史とドラマを求める競馬ファンの競馬の楽しみにより近い。レースは至る所で開催されているが、あるレースは1度きりでやり直しは有り得ない。走る馬も乗る騎手も天候も、そして結果も唯一なものだ。ファン同志で語り合ったり予想しあったりする事は賭け事とは別の楽しみなのだが、しかしこれを競馬の楽しみとは別だとは言えないだろう。もし、馬や騎手が永遠に固定で、勝負はともかく、レースはそれの繰り返しだったら‥‥
 
 料理を堪能して、次の店に。私が今夜中に自宅に帰るのでなければ、飲み直しということになるのだが、私のリミットが21時半なので‥‥やはり最近発見した旨いピザを食べさせてくれる店に。窯焼きのピザは軽くて美味しく、先程そこそこ食べたのを忘れさせてくれた。店員の人達も気さくな感じがいい。なんでも彼の通勤路らしいのだが、最近までここがそういう店だとは知らなかったらしい。ネットで仙台の旨い店を検索していたら見付けたとのこと。身近なところによい店を見付けられる、そういう地方都市の暮らしやすさを垣間見た。

 定時で仕事を終えた。初めてかもしれない。仕事先から宿に帰る道端で地物のいちごを即売している小屋があった。一緒に動いている他社の派遣員さんはこの直売所で買ったことがあるらしく、おばちゃんと話し込んでいた。1パック350円のものを1つ購入。フ‥‥1人で喰うだわさ‥‥。しかも明日、一旦チェックアウトするので今晩中に食べてしまわないといけないのだわさ‥‥。
 
 19日にMT14の第一回リプレイが郵便で発送された。着いた報告がぽつぽつネットにあがっている。それらの書き込みから自分のPCのいるディブの様子を伺う。どうやら、H1ディブで仕掛けた作戦はそれなりの効果を上げたようだ。まずまずと言ったところ。詳細やPCの様子などは実際に読まないと判らない。今日の内に帰ればよかったが、明日は仙台に住んでいる友人と呑む予定。他にも見落とした観光を実施したりと予定がある。とまれ、破滅的なことにはなっていないことが判っただけで充分だ。
 いつものように自転車に乗って仕事場まで。妙に低く垂れ込めた雲が広がっているなぁと思ったら、雪が‥‥いや、霰が降ってきた。それも段々激しく。これが雨でなくて良かった。もし雨だったらずぶ濡れになっていたに違いない。本格的に降るかもしれないと、降雪を恐れて早めの帰宅。
 胃腸はほとんど回復した。ということで、大型スーパーのヨークベニマル内にある酒屋に寄る。なぜか「サッポロクラシック」が置いてある。侮り難し。
 「交流と相談」について考えることがあった。それぞれ別のものなのだが、実際の光景では割と同じように見える。そのために勘違いが発生することになる。「片方は交流のつもり、もう片方は相談のつもりで話し合う」という状況はありがちだ。目的が違うので次第におかしな事になる。自分の目的をはっきりしていないと、徒に時間を浪費してしまうだろう。

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