いぬもあるけば・・・「夏休み」
2002年7月27日 今日から8/4まで夏休み。とりあえず、青春18キップを買ってみた。使い切るかどうかちょっと怪しいが新潟往復でもすれば元は取れる。金沢経由というアイディアもあるがちょっと厳しいか。冗談で札幌まで普通列車でどう行くか時刻表で調べてみた。三日も掛かるとは・・・(汗)
・「実存カウンセリング 著:永田勝太郎 駿河台出版社」
フランクルのロゴセラピーを全人的医療にカウンセリング技法として応用した。想像していた以上に心身的な話が多い。ロゴセラピーと実存分析は少し違うものだが、ここでは広く同じ物として扱っている。面白いのは、
・「実存カウンセリング 著:永田勝太郎 駿河台出版社」
フランクルのロゴセラピーを全人的医療にカウンセリング技法として応用した。想像していた以上に心身的な話が多い。ロゴセラピーと実存分析は少し違うものだが、ここでは広く同じ物として扱っている。面白いのは、
いぬもあるけば・・・「前日」
2002年7月26日めちゃくちゃ蒸し暑い日だった。会社からJR蒲田駅までの道のりが余りに辛くて、クーラーの効いている蒲田郵便局に飛び込んで涼を取った。血税で賄われている冷房はとても効いているでやんす。よかった!(ポリアンナ風に)
キルシェのCDの予約はしたのだが、yasukoさんのCDの予約がまだなので振り替えしようと思いサイトを探したが情報に辿り着けない…。結局、21時を過ぎてしまってタイムアウト。
夜、大井さんから電話。ダリエチャットに大井さんがSF大会の副実行委員長として多忙なために参加できないことをダリエさんに伝えたことを感謝してくれた。よかった!(ポリアンナ風に)
OMCが1つ完成。しまった…イロモノな感じを避けたかったので他の絵にあるネコ耳カチューシャを外してもらうことを伝え忘れた。「浴衣に蛍」という情景にネコ耳は変だよなぁ〜。
キルシェのCDの予約はしたのだが、yasukoさんのCDの予約がまだなので振り替えしようと思いサイトを探したが情報に辿り着けない…。結局、21時を過ぎてしまってタイムアウト。
夜、大井さんから電話。ダリエチャットに大井さんがSF大会の副実行委員長として多忙なために参加できないことをダリエさんに伝えたことを感謝してくれた。よかった!(ポリアンナ風に)
OMCが1つ完成。しまった…イロモノな感じを避けたかったので他の絵にあるネコ耳カチューシャを外してもらうことを伝え忘れた。「浴衣に蛍」という情景にネコ耳は変だよなぁ〜。
いぬもあるけば・・・「ショックな話」
2002年7月25日 昨日の2つの事件は私には結構ショックなものだった。1つは新交通ゆりかもめの国際展示場正門駅で発生した爆破事件。東京駅ではなく、この駅を狙ったという点がなんとも。
(後に犯人が高崎在住の高校生だと判ったとき、地方都市における犯罪の発生の推移と照らし合わせてある種の思いを感じた。
そして昨日、報道された高一女子誘拐殺人事件。被害者が通っていた高校は私の祖母の家の側、幼児や小学生低学年時にその高校に遊びに行ったこともあるし、私鉄の駅までの道もよく知っている。犯行場所も犯人の住所も死体遺棄場所も半径数10キロの円に入ってしまうローカルさ。おそらくは大して犯意も殺意もなかった、つまり必然性もなく本人が衝動を抑えれば起こらなかったろう事件。やりきれなさしか残らない。
「ホジキン病」という病名を初めて知った。PBM仲間のチャットの中で。長い付き合いの友人N君が体調を崩して病気になったことは知っていたが、病名も知らず、もう完治したものと思っていた。再発したため、明日か明後日には入院するという。私が、このチャットルームに来たのは久々なのだが、彼もそうだった。お互いが入らなければ、彼がまた3ヶ月以上の長期入院することを知らなかった可能性が高い。
私が「機会があればお見舞いに行くよ」と言ったら、彼は「それでは入院先を後でメールするよ」と答えた。入院先は札幌の病院だった。
私はこの時点ではその病名を検索したりして確認することもなく、ちょっと変わった病気だなという程度の認識(糖尿病のような慢性疾患だと考えていた)だった。それは彼のチャットでの会話の調子が明るいものだった…様に把握していたから……
(後に犯人が高崎在住の高校生だと判ったとき、地方都市における犯罪の発生の推移と照らし合わせてある種の思いを感じた。
そして昨日、報道された高一女子誘拐殺人事件。被害者が通っていた高校は私の祖母の家の側、幼児や小学生低学年時にその高校に遊びに行ったこともあるし、私鉄の駅までの道もよく知っている。犯行場所も犯人の住所も死体遺棄場所も半径数10キロの円に入ってしまうローカルさ。おそらくは大して犯意も殺意もなかった、つまり必然性もなく本人が衝動を抑えれば起こらなかったろう事件。やりきれなさしか残らない。
「ホジキン病」という病名を初めて知った。PBM仲間のチャットの中で。長い付き合いの友人N君が体調を崩して病気になったことは知っていたが、病名も知らず、もう完治したものと思っていた。再発したため、明日か明後日には入院するという。私が、このチャットルームに来たのは久々なのだが、彼もそうだった。お互いが入らなければ、彼がまた3ヶ月以上の長期入院することを知らなかった可能性が高い。
私が「機会があればお見舞いに行くよ」と言ったら、彼は「それでは入院先を後でメールするよ」と答えた。入院先は札幌の病院だった。
私はこの時点ではその病名を検索したりして確認することもなく、ちょっと変わった病気だなという程度の認識(糖尿病のような慢性疾患だと考えていた)だった。それは彼のチャットでの会話の調子が明るいものだった…様に把握していたから……
いぬもあるけば・・・「暑気払い」
2002年7月24日 出雲旅行記が終わらない。書きたいことが在り過ぎる。ここの文字制限との兼ね合いもあって、何回もいぢくることに。SFに詳しくない人にも雰囲気が伝わるような感じにしたつもりだがどうだろうか?(汗)
直前まで忘れていたのだが、今日は職場の暑気払いだった。社内食堂に仕出しの寿司などを持ちこんでの呑み。割と大勢が集まった。ビンゴゲームでMDプレイヤーをGET。今年の運をここで使いきったな(笑)。
直前まで忘れていたのだが、今日は職場の暑気払いだった。社内食堂に仕出しの寿司などを持ちこんでの呑み。割と大勢が集まった。ビンゴゲームでMDプレイヤーをGET。今年の運をここで使いきったな(笑)。
いぬもあるけば・・・「梅干し」
2002年7月23日 WT1の2PCのOMCを発注した。二人とも浴衣姿。一人は赤、もう一人は青。
那須工場の外線が落雷で交換機が壊れたために不通になったらしい。北関東だなぁ・・・。客先との連絡はどうしているのだろう。メールと携帯でやり取りしてるのかしらん。
ボランティア活動の一環として、組合が回覧した商品に紀州梅の梅干があった。MT9のPCを偲ぶ旅で和歌山県をうろつき回った(龍神温泉にまた行きたいなァ)ときに土産として買ったのを思いだし、注文した。注文の品を受け取った。結構大振りで数もある。お弁当の具として重宝しそうだ。
那須工場の外線が落雷で交換機が壊れたために不通になったらしい。北関東だなぁ・・・。客先との連絡はどうしているのだろう。メールと携帯でやり取りしてるのかしらん。
ボランティア活動の一環として、組合が回覧した商品に紀州梅の梅干があった。MT9のPCを偲ぶ旅で和歌山県をうろつき回った(龍神温泉にまた行きたいなァ)ときに土産として買ったのを思いだし、注文した。注文の品を受け取った。結構大振りで数もある。お弁当の具として重宝しそうだ。
いぬもあるけば・・・「登録承認」
2002年7月22日 T社のサイト内世界ソーンに登録した2PCが無事承認された。登録したのはT社の昔のPBMのPC。MT6とMT10のキャラだ。MT6は超時空世紀オーガスの世界を使ったPBM。私のキャラはエマーン人の16歳の少女だ。これでピンとくる人は今、どれだけいるのだろうか?世界設定として架せられたエマーン人女性の惨酷な設定。こんな設定を作って通した人間の心理を精神分析してやりたくなるぐらい。巨人の星やジャングル黒べえよりもよっぽど再放送できないpolitically incorrectなアニメだと思う。尤も、そんな設定を知った上でPCを作る私はもっと酷い奴と自動的になるのだが。
昨日から読み始めたのだが、一気に読み終えてしまった。
・「ザ・フェミニズム 上野千鶴子 小倉千加子 筑摩書房」
私がフェミニズム関係に興味を持ったのは、学生時代の出来事が切っ掛けではあるが、PBMのためとも言える。男性である私が女性PCの深みあるロールプレイを試みるには、女性を理解しようとするベクトルを持ちつづけなければならない。それが究極不可能だとしても。
男性として社会化された私の女性に対して抱く理想や幻想はそれらから得た知識と矛盾する。その矛盾の産物が私の女性PCとなっている。MT4からの女性PCを振り返って改めてそう思う。今、参加しているWT1の2PCやオリュンポスの刃のPCもその流れだ。そしてプレイングやアクションも。
閑話休題。この本は対談集としてもかなり読ませる本だと思う。二人の漫談からフェミニズムというものが一言では表せず、固定したものとして捉えることができない事が理解できる。それは『家』を出た人全てを『旅行者』と言ってしまうようなもの。近所のスーパーに行く人と、空港に行く人を一括りにしてしまう。空港に行く人だって、飛行機に乗るとは限らない。迎えの人なのかもしれない。フェミニストという単語も同じ。方法も目的地も個々が違っている。
女性の階層化とその影響。結婚願望があるのに理想の相手が居ないので結婚に踏みきれない。結婚制度維持の為に尽力してきた結果、「女性の社会進出なんて真っ平、育児と仕事の両立なんて大変なことしたくない」という一部のフェミニストに取ってあってはならない新・専業主婦志向の女性が増加した。が、逆にそれが結婚制度を破綻させようとしている皮肉な状態。
昨日から読み始めたのだが、一気に読み終えてしまった。
・「ザ・フェミニズム 上野千鶴子 小倉千加子 筑摩書房」
私がフェミニズム関係に興味を持ったのは、学生時代の出来事が切っ掛けではあるが、PBMのためとも言える。男性である私が女性PCの深みあるロールプレイを試みるには、女性を理解しようとするベクトルを持ちつづけなければならない。それが究極不可能だとしても。
男性として社会化された私の女性に対して抱く理想や幻想はそれらから得た知識と矛盾する。その矛盾の産物が私の女性PCとなっている。MT4からの女性PCを振り返って改めてそう思う。今、参加しているWT1の2PCやオリュンポスの刃のPCもその流れだ。そしてプレイングやアクションも。
閑話休題。この本は対談集としてもかなり読ませる本だと思う。二人の漫談からフェミニズムというものが一言では表せず、固定したものとして捉えることができない事が理解できる。それは『家』を出た人全てを『旅行者』と言ってしまうようなもの。近所のスーパーに行く人と、空港に行く人を一括りにしてしまう。空港に行く人だって、飛行機に乗るとは限らない。迎えの人なのかもしれない。フェミニストという単語も同じ。方法も目的地も個々が違っている。
女性の階層化とその影響。結婚願望があるのに理想の相手が居ないので結婚に踏みきれない。結婚制度維持の為に尽力してきた結果、「女性の社会進出なんて真っ平、育児と仕事の両立なんて大変なことしたくない」という一部のフェミニストに取ってあってはならない新・専業主婦志向の女性が増加した。が、逆にそれが結婚制度を破綻させようとしている皮肉な状態。
いぬもあるけば・・・「ビックカメアンミラ」
2002年7月21日 Nさんから次の旅行のためにカメラが欲しいので購入の相談に乗ってほしいという話があり、互いの都合がよい今日にカメラ店を見て回ることにした。
最近まともにカメラ雑誌を読んでいないし、店でチェックすることもしていない。オートフォーカス1眼レフで今何が売れ線なのか判らない。話があったそのときにコンサルティングできるレベルではなかった。だから、とりあえず店に行って最近の商品を見て回ることにした訳だ。
茶店で使予算と用目的を聞いた。5〜6万円。安ければ安いほどいい。中古でも構わない。アラスカ旅行に持っていきたい。植物を撮ってみたい。星夜撮影もしてみたい…etc.
スナップ写真なら、安くなったデジカメで十分だ。しかし、海外の野外での撮影となるとまだ1眼レフの方が良いだろう。だが、問題がある。花の撮影となると、マクロレンズかマクロ機能のあるレンズが欲しい。風景や星夜を撮るならば、広角系レンズでないと物足りない。これは方向が違う。若干の広角と若干の望遠ができる標準ズーム1つにするか、それとも単焦点レンズを2、3本揃えるか・・・そんなことを考えながらビックカメラに。
結構厳しい所に旅行するというイメージがあったので、メカニカルなカメラがいいのではと思った。例えば、ニコンFM3とか。値段を見た…却下(爆)。それ以外のマニュアルフォーカス機はメカニカルとは言い難い。ならば、オートフォーカス機の中で本体を選ぶのも選択の1つだ。
撮りたいものが標準系で済むならば、中古市場で探すのもいい。が、実際に探すのは大変だと思う。本体のみならば中古カメラ店に行けば、手頃な物が手に入るが、問題はレンズだ。広角系とマクロ機能があるレンズと本体で5〜6万。使い手は今まで1眼レフを使った事がない。入手性と予算、そしてメンテナンスなどを考えると中古で探すのはリスクが高い。新品で揃えられるならば、それにこした事はない。
キャノンのイオスkissシリーズがいいと思っていたが、これも純正レンズで普通に揃えたら予算を軽くオーバーしてしまう。純正のレンズで揃えられないならば、キャノンに拘る必要は無くなる。振り出しに戻った気分。
売り場を見回すと、レンズはサードパーティで揃えたセット商品が置いてある。最近は高機能機だけでなく、簡易機も多数でている。セットの中で興味を惹いた物があった。ニコンのusというカメラ。パンフレットからして家庭向けで、簡単さと軽さをアピールしている。これにシグマのレンズが2本ついて5万円台のセット。実際に2本もレンズを持っていくかはともかく、この構成ならば相当の事ができる。店員に使用状況を説明したところ、元々「標準ズーム+マクロ機能付き望遠ズーム」というレンズの組み合わせを「マクロ機能付き標準ズーム+望遠ズーム」に変えてくれるという。これならばマクロ機能付き標準ズームだけで旅行に行くことだって出来るだろう。問題は星夜撮影だが…レリーズが接続できないのと、電池の持ちが気になった。レリーズに関してはデジカメ用のカメラ用品でレリーズを取り付ける王様のアイディア的な商品でクリア出来そう。それほど撮らないならばどうにかなりそうだ。
旅行はしばらく先なので絶対今ここで買う必要はないかもしれないが、カメラに慣れる時間を考えると早めに買っておいた方がいい。それにこういうものはタイミングを逸するといつまでも買えなくなる。
結局、Nさんはこのセットを購入した。多分に私の主観が入った買い物になった。フォローをする必要があるなぁ。
遅い昼食をベーグル屋で取った。その時に聞いたNさんの話はかなりヤバイものだった。
日常会話では見えないものが、メールを交わす中で立ち現れてくる。でも問題が発生する原因はメールが持つ情報量と心に対する接近度のギャップ。情報が限定されていることが自明となっていない一種の幻想の場。限定されている、つまり足りない部分が存在するコミュニケーションツール。ビジネスレベルならば十分だが、もっとパーソナルレベルで使われるとき、情報不足の危険が生じる。個人的コミュニケーションは全人的コミュニケーションであることが暗黙の了解としてある。全人本位制とでもいうか。そこで交わされる『情報』は只の言葉であっても実際にはそれ以上の、発言者の情報も含んで理解される。情報が足りない時には受け手によって『補間』される。そして、その補間は無意識的に行われる。問題は、この『補間』にある。何故なら、『補間』は
素人判断でとやかくいうのは危険なことだが、その人は軽い妄想性人格障害か自己愛性人格障害の疑いがある。しかし、こういうのは本人に病識がない場合が多いし、下手に口にすれば名誉毀損ともなる。警察沙汰にでもならないと、表面化しない可能性が高い。そういう人とのトラブルはもう一種の事故みたいなものだなぁ。一個人として出来る対策は「触らぬ神に・・・」「君子危うきに・・・」的なものしかないだろう。上手くその人との関わりを離れられればいいが。
池袋西武内の書店に寄る。「ザ・フェミニズム 上野千鶴子 小倉千加子 筑摩書房」を購入。
Nさんと池袋駅で別れて、山手線に。まっすぐ帰るのもなんだなぁと目黒駅で降りて見る。先程買った本を読むのに相応しい場所、アンミラ目黒店。あの制服に浜崎あゆみを意識したような声と喋り方をするウェイトレスさんがいた。チンジャオローススパゲッティを食べた後にコーヒーのお代わりをひたすら貰いながら、私よりもアヤシイお客を観察したりしながら読書。店内は静かなので思った以上に読書に適した場所だった。
最近まともにカメラ雑誌を読んでいないし、店でチェックすることもしていない。オートフォーカス1眼レフで今何が売れ線なのか判らない。話があったそのときにコンサルティングできるレベルではなかった。だから、とりあえず店に行って最近の商品を見て回ることにした訳だ。
茶店で使予算と用目的を聞いた。5〜6万円。安ければ安いほどいい。中古でも構わない。アラスカ旅行に持っていきたい。植物を撮ってみたい。星夜撮影もしてみたい…etc.
スナップ写真なら、安くなったデジカメで十分だ。しかし、海外の野外での撮影となるとまだ1眼レフの方が良いだろう。だが、問題がある。花の撮影となると、マクロレンズかマクロ機能のあるレンズが欲しい。風景や星夜を撮るならば、広角系レンズでないと物足りない。これは方向が違う。若干の広角と若干の望遠ができる標準ズーム1つにするか、それとも単焦点レンズを2、3本揃えるか・・・そんなことを考えながらビックカメラに。
結構厳しい所に旅行するというイメージがあったので、メカニカルなカメラがいいのではと思った。例えば、ニコンFM3とか。値段を見た…却下(爆)。それ以外のマニュアルフォーカス機はメカニカルとは言い難い。ならば、オートフォーカス機の中で本体を選ぶのも選択の1つだ。
撮りたいものが標準系で済むならば、中古市場で探すのもいい。が、実際に探すのは大変だと思う。本体のみならば中古カメラ店に行けば、手頃な物が手に入るが、問題はレンズだ。広角系とマクロ機能があるレンズと本体で5〜6万。使い手は今まで1眼レフを使った事がない。入手性と予算、そしてメンテナンスなどを考えると中古で探すのはリスクが高い。新品で揃えられるならば、それにこした事はない。
キャノンのイオスkissシリーズがいいと思っていたが、これも純正レンズで普通に揃えたら予算を軽くオーバーしてしまう。純正のレンズで揃えられないならば、キャノンに拘る必要は無くなる。振り出しに戻った気分。
売り場を見回すと、レンズはサードパーティで揃えたセット商品が置いてある。最近は高機能機だけでなく、簡易機も多数でている。セットの中で興味を惹いた物があった。ニコンのusというカメラ。パンフレットからして家庭向けで、簡単さと軽さをアピールしている。これにシグマのレンズが2本ついて5万円台のセット。実際に2本もレンズを持っていくかはともかく、この構成ならば相当の事ができる。店員に使用状況を説明したところ、元々「標準ズーム+マクロ機能付き望遠ズーム」というレンズの組み合わせを「マクロ機能付き標準ズーム+望遠ズーム」に変えてくれるという。これならばマクロ機能付き標準ズームだけで旅行に行くことだって出来るだろう。問題は星夜撮影だが…レリーズが接続できないのと、電池の持ちが気になった。レリーズに関してはデジカメ用のカメラ用品でレリーズを取り付ける王様のアイディア的な商品でクリア出来そう。それほど撮らないならばどうにかなりそうだ。
旅行はしばらく先なので絶対今ここで買う必要はないかもしれないが、カメラに慣れる時間を考えると早めに買っておいた方がいい。それにこういうものはタイミングを逸するといつまでも買えなくなる。
結局、Nさんはこのセットを購入した。多分に私の主観が入った買い物になった。フォローをする必要があるなぁ。
遅い昼食をベーグル屋で取った。その時に聞いたNさんの話はかなりヤバイものだった。
日常会話では見えないものが、メールを交わす中で立ち現れてくる。でも問題が発生する原因はメールが持つ情報量と心に対する接近度のギャップ。情報が限定されていることが自明となっていない一種の幻想の場。限定されている、つまり足りない部分が存在するコミュニケーションツール。ビジネスレベルならば十分だが、もっとパーソナルレベルで使われるとき、情報不足の危険が生じる。個人的コミュニケーションは全人的コミュニケーションであることが暗黙の了解としてある。全人本位制とでもいうか。そこで交わされる『情報』は只の言葉であっても実際にはそれ以上の、発言者の情報も含んで理解される。情報が足りない時には受け手によって『補間』される。そして、その補間は無意識的に行われる。問題は、この『補間』にある。何故なら、『補間』は
素人判断でとやかくいうのは危険なことだが、その人は軽い妄想性人格障害か自己愛性人格障害の疑いがある。しかし、こういうのは本人に病識がない場合が多いし、下手に口にすれば名誉毀損ともなる。警察沙汰にでもならないと、表面化しない可能性が高い。そういう人とのトラブルはもう一種の事故みたいなものだなぁ。一個人として出来る対策は「触らぬ神に・・・」「君子危うきに・・・」的なものしかないだろう。上手くその人との関わりを離れられればいいが。
池袋西武内の書店に寄る。「ザ・フェミニズム 上野千鶴子 小倉千加子 筑摩書房」を購入。
Nさんと池袋駅で別れて、山手線に。まっすぐ帰るのもなんだなぁと目黒駅で降りて見る。先程買った本を読むのに相応しい場所、アンミラ目黒店。あの制服に浜崎あゆみを意識したような声と喋り方をするウェイトレスさんがいた。チンジャオローススパゲッティを食べた後にコーヒーのお代わりをひたすら貰いながら、私よりもアヤシイお客を観察したりしながら読書。店内は静かなので思った以上に読書に適した場所だった。
いぬもあるけば・・・「梅雨明け」
2002年7月20日 二度寝が元で寝坊した。SF研の友人が結婚するので、私達の世代近くのOBが新宿で集まる予定だった。凄いや、見事に集合時間を過ぎてる。よくこれだけ眠れたものだ(感心)。
Sさんのピッチに連絡するが、留守電。結局、合流失敗。
このまま、自室に戻るのは余りに哀しい。と、PBM仲間から呑みの誘い。どうしよう。喉が渇いているのでビールを呑みたい。かなり惹かれる・・・が、ただの呑みではなく、急遽どこかのお祭りに行くという。その気分じゃないなぁ。今回は遠慮しよう。
ビールへの思い、断ち難く、JR川崎駅の傍のPRONTに入る。ジョッキ片手に、読書。
・ 拡散 ディフュージョン 「アイデンティティ」をめぐり、僕達は今 − 著:大蔵得史 ミネルヴァ書房
SF大会の旅の間もずっと読んでいたのだが、ようやく読み切った。自分の体験、友人との語り合いの中でアイデンティティ拡散とアイデンティティ達成を浮き彫りにするというもの。本人は普遍的なものを求めているのだが、本のタイトルからしてそれは難しい。副題に「京大生が「語り合う」同時代」とある。出てくる青年達は経済的なことに追われることなく生活できるし、何もしなくても「京大生」という肩書きによって社会的に守られている。その辺りの特殊性は取り置かれている。その特殊性がこの本を上梓することが出来た1つの理由になっている。
そのような甘さを感じて読みながらツッコミを入れることもあるが、前も後ろもない青年の呟きを聞くという点で興味深いものになっている。
これらの「語り合い」からあぶり出されたアイデンティティ達成の情景は、「主体的」という言葉が持つ、健全で前向きなイメージとは合わない。もっと成り行き任せで、1つの諦念の先にあるものとして捉えている。アイデンティティ拡散の背景に幼児期の全能感とそれを根とする完全主義の生き方の挫折がある場合、「達成」は己の限界を含めた自己理解の深化を伴う。そして、それは本文で筆者やその友人達が語っているように、結果立ち現れるのは「喜び」よりも「諦め」の雰囲気となる。
なんともダウナーな話だが、これはこれでいいと思う。「健全な青年像」「健全なアイデンティティ達成」という1つの健全思想によって判断され、矯正されるよりはよっぽど『健全』だ。
「諦め」は決して否定的なことではない。幻想から現状へ意識を移すこと。本当に試されるのは、「その上でどういう態度を取るか」ということだろう。ここで、エリクソンとフランクルが結び付いた。
Sさんのピッチに連絡するが、留守電。結局、合流失敗。
このまま、自室に戻るのは余りに哀しい。と、PBM仲間から呑みの誘い。どうしよう。喉が渇いているのでビールを呑みたい。かなり惹かれる・・・が、ただの呑みではなく、急遽どこかのお祭りに行くという。その気分じゃないなぁ。今回は遠慮しよう。
ビールへの思い、断ち難く、JR川崎駅の傍のPRONTに入る。ジョッキ片手に、読書。
・ 拡散 ディフュージョン 「アイデンティティ」をめぐり、僕達は今 − 著:大蔵得史 ミネルヴァ書房
SF大会の旅の間もずっと読んでいたのだが、ようやく読み切った。自分の体験、友人との語り合いの中でアイデンティティ拡散とアイデンティティ達成を浮き彫りにするというもの。本人は普遍的なものを求めているのだが、本のタイトルからしてそれは難しい。副題に「京大生が「語り合う」同時代」とある。出てくる青年達は経済的なことに追われることなく生活できるし、何もしなくても「京大生」という肩書きによって社会的に守られている。その辺りの特殊性は取り置かれている。その特殊性がこの本を上梓することが出来た1つの理由になっている。
そのような甘さを感じて読みながらツッコミを入れることもあるが、前も後ろもない青年の呟きを聞くという点で興味深いものになっている。
これらの「語り合い」からあぶり出されたアイデンティティ達成の情景は、「主体的」という言葉が持つ、健全で前向きなイメージとは合わない。もっと成り行き任せで、1つの諦念の先にあるものとして捉えている。アイデンティティ拡散の背景に幼児期の全能感とそれを根とする完全主義の生き方の挫折がある場合、「達成」は己の限界を含めた自己理解の深化を伴う。そして、それは本文で筆者やその友人達が語っているように、結果立ち現れるのは「喜び」よりも「諦め」の雰囲気となる。
なんともダウナーな話だが、これはこれでいいと思う。「健全な青年像」「健全なアイデンティティ達成」という1つの健全思想によって判断され、矯正されるよりはよっぽど『健全』だ。
「諦め」は決して否定的なことではない。幻想から現状へ意識を移すこと。本当に試されるのは、「その上でどういう態度を取るか」ということだろう。ここで、エリクソンとフランクルが結び付いた。
いぬもあるけば・・・「齧りつき」
2002年7月19日 先日、岡山駅で購入した桃。少し早めに摘み取られたのか、熟れるのに時間が掛かった。ようやく香しい匂いが部屋を満たすようになった。食べごろだ。汁が滴るのが判っているので、流しの前で食す。するすると剥ける皮。立ち上る香り。いいねぇ。よくカブトムシを探しに近所の桃の木に早朝で掛けたものだねぇ。なんて、思い出しながら、ガブリ。
いぬもあるけば・・・「うな炊き込み」
2002年7月18日 浜松駅のキヨスクで購入したポーション「炊き込み御飯の素」を使用。
ちゃらら、ちゃっちゃ〜ん♪『ご飯 は うな炊き込み御飯 になった。』
OMCのエロ発注の心理とその影響について考えてみた。必要以上に毒のある考察になった。と当時に返す刀で、「毒があるのは、恐らく私自身の中にそれをしてみたいと言う欲望があるからだろう」と自己分析。「作用反作用の法則」は「スタージョンの法則」と同じぐらい様々なところで有効だ。
ちゃらら、ちゃっちゃ〜ん♪『ご飯 は うな炊き込み御飯 になった。』
OMCのエロ発注の心理とその影響について考えてみた。必要以上に毒のある考察になった。と当時に返す刀で、「毒があるのは、恐らく私自身の中にそれをしてみたいと言う欲望があるからだろう」と自己分析。「作用反作用の法則」は「スタージョンの法則」と同じぐらい様々なところで有効だ。
いぬもあるけば・・・「カルテットブッキング」
2002年7月17日・・・なる単語は存在しないだろうが。
7/28に4つのイベントが重なることが判明。
1.PBM「オリュンポスの刃」東京プライベ
2.ゼミの補講@芸大美術館
3.ソーイングマシーンのライブ
4.開店8周年記念「鶴の友」を飲もう会@たまははき
4.は確定。1と2をどうにか・・・3は諦めるしかないか。
7/28に4つのイベントが重なることが判明。
1.PBM「オリュンポスの刃」東京プライベ
2.ゼミの補講@芸大美術館
3.ソーイングマシーンのライブ
4.開店8周年記念「鶴の友」を飲もう会@たまははき
4.は確定。1と2をどうにか・・・3は諦めるしかないか。
いぬもあるけば・・・「オープニング・レセプション」
2002年7月16日台風、事前の話だとヤバそうな感じだったのだが、実際は大したことなかった。
19時に会社を出て、表参道に。表参道駅すぐそばのギャラリー北村に。町田久美さんの個展(〜8/11)のオープニング・レセプションに顔を出すために。カタカナ言葉だとどんなに豪華なのかと思われるが、実際は会話の場にお酒が少しあるという感じ。
作品は今迄見てきたものよりも大きなキャンパスに黒い線が這っている。不思議な面白味。良く見ると判る、遊び心。
閉館時間になったので、近くのダイニングバーに座を移すことに。メンバーは船越桂さんをはじめとするアーテイストや版画家、武蔵野美術大学油彩科の先生、美術商、プロモーターなど。町田さんの1ファンと紹介され、別に何もアート作品を作り出していない私はこの場で最も特異な存在だ。服装も一番ラフだし。しかし、まさかいきなり仕事の名刺を配るわけにもいかない。却って混乱し、怪しまれてしまうだろうから。たまははきの友人にも配っていないぐらい。
私とは違う世界の人達と話をするのは面白い。将来、「黒後家蜘蛛の会」 みたいな会食の仲間が出来たら面白いだろうなぁ。
隣の席の町田さんのお友達やギャラリー北村を運営する三女神の方々とお話。三女神の方達はまだ画廊を開いて1年ほどということで、貸し画廊として、画廊としてこれからどういくかについて、業界に詳しい版画家から熱心に話を聞いていた。知り合いの元画商から交換会やら画廊仲間の裏話などと聞いていたので、どういう話をしているのかある程度は判る。
「作品は体感するもので、決して文字にすることはできない」
しかし、アーティストを売り出したり、個展開催を宣伝するには、「言葉」で表して媒体に載せなければならない。言葉で表せるのならば、言葉で十分。それが不可能な領域で勝負しているのに、その作品が「言葉」で説明され、評価される、この『矛盾』。これに対して、先日見に行った森田さんの個展とそのコメントを踏まえて意見を言ってみた。不思議な顔をされた。「ほんとに何もされていないのですよね?」ますます謎な人物と映ったようだ(苦笑)。
23時近くになって、閉会。町田さんたちと原宿駅まで歩いた。酔い覚ましに丁度よい散歩だった。歩きながらのおしゃべりで、町田さんのお友達が結構いける口らしいことが判明。「旨いものを食べながら純米酒を呑む」派。ならば、いつか、たはままきに行きましょう。
いぬもあるけば・・・「桃・きしめん・うなぎ」
2002年7月15日 旅の疲れが出たのか、思ったより呑んでいたのか、予定時間を過ぎての起床。出雲そばを食べる余裕もなしに電車に飛び乗る感じ。
車中でこの旅を振り返る。特に昨日のオプショナルツアーのことを。出雲という名前といい、確かに思っていた以上に「水」に関係がある土地なのだなぁと。
「iya」という駅名を見て、「Ia! Shub-Niggurath!」と呟いてみる。1936年のラヴクラフトの書簡に「雲のような」という形容があるが、TRPG「Call of Cthulhu」の設定では Shub-Niggurathの上部はうねうねとした細長い触手黒い触手や無数の口の固まりみたいな感じで表されている。
さて、そういう事を踏まえて、比較神話的解釈というか、イメージの重ねあわせを試みる。
『細長い触手の固まり』 −> 『メデューサの頭部』 −> 『沢山の蛇の集まり』 −> 『八岐大蛇』
蛇はその住処を考えても地に関連する生き物で、その神格となればこれは繁殖や豊穣を司る「大地母神」に繋がる。Shub-Niggurathも倦むことを知らぬ生産力を司り、それはディオニソスと共に混沌を志向する。
「ほおずきのような紅い目をもち、1つの胴体に頭と尾がそれぞれ8つずつついている。その身体には、苔や桧、杉などが生い茂っている。体長は、8つの谷と8つの峰にわたるほど大きく、腹部は、真っ赤にただれ、いつも血が流れている」
これは八岐大蛇の描写だが、女性の象徴を持っている。『腹部は、真っ赤にただれ、いつも血が流れている』
この怪物を男性神の素戔嗚尊が退治するという神話。Shub-Niggurathも旧神によって「幽閉」されたとされる。
クトゥルフ神話体系ではOUTER GODS「外なる神」という単語がある。これを大概の人は「外宇宙に属する強大な〈異形の神々〉」と捉える。が、これを意識の外、つまり「「無意識」に結び付けることは不可能だろうか?
ユングの『集合的無意識』という単語を知る我々はラヴクラフト達が知的好奇心で産み出してしまったものを、只の遊びと捨て去ることができない。昨日のオプショナルツアーのナビゲーターM氏が語った「神話はその時代に生きるもの達によって、絶えず再生産されてきた。」がリンクする。神話は伝えられるものではなく、絶えず作られるもの。それは情報伝達の際にコピーによって情報劣化が起こることや、概念や常識が変化しつづけることからも導かれる。そして、「テクストが世界を構築する」という考え。
それにしても何故、平安初期の九世紀に出雲大社の祭神が大国主命から素戔嗚尊に替わったのか・・・
などと考えていると、車両は伯備線に入り、車掌が大山の説明をしだした。これ以上考えると「怖い考え」になってしまうので、中断。岡山駅に着く。ホーム内の店で「水蜜桃」を購入。タコのコロッケや独歩ビールも。浜松まで新幹線で行くことにした。名古屋駅で「ひかり」から「こだま」に乗り換え。乗り換えの時間にきしめんを掻き込む。浜松駅で鰻のお土産を買おうとしたのだが、結構いい値段。結局、一瓶600円の「鰻炊き込みご飯の素」を購入。静岡駅で停車しているときに、TAMTAMの公開放送を見に来たことを思い出す。現地の放送局ファンと触れ合ったが、後に悪いことをした。悪行とまで言わないが、胸が痛む思い出がある地がいくつかある。
自室に到着したのは22時近くだった。
車中でこの旅を振り返る。特に昨日のオプショナルツアーのことを。出雲という名前といい、確かに思っていた以上に「水」に関係がある土地なのだなぁと。
「iya」という駅名を見て、「Ia! Shub-Niggurath!」と呟いてみる。1936年のラヴクラフトの書簡に「雲のような」という形容があるが、TRPG「Call of Cthulhu」の設定では Shub-Niggurathの上部はうねうねとした細長い触手黒い触手や無数の口の固まりみたいな感じで表されている。
さて、そういう事を踏まえて、比較神話的解釈というか、イメージの重ねあわせを試みる。
『細長い触手の固まり』 −> 『メデューサの頭部』 −> 『沢山の蛇の集まり』 −> 『八岐大蛇』
蛇はその住処を考えても地に関連する生き物で、その神格となればこれは繁殖や豊穣を司る「大地母神」に繋がる。Shub-Niggurathも倦むことを知らぬ生産力を司り、それはディオニソスと共に混沌を志向する。
「ほおずきのような紅い目をもち、1つの胴体に頭と尾がそれぞれ8つずつついている。その身体には、苔や桧、杉などが生い茂っている。体長は、8つの谷と8つの峰にわたるほど大きく、腹部は、真っ赤にただれ、いつも血が流れている」
これは八岐大蛇の描写だが、女性の象徴を持っている。『腹部は、真っ赤にただれ、いつも血が流れている』
この怪物を男性神の素戔嗚尊が退治するという神話。Shub-Niggurathも旧神によって「幽閉」されたとされる。
クトゥルフ神話体系ではOUTER GODS「外なる神」という単語がある。これを大概の人は「外宇宙に属する強大な〈異形の神々〉」と捉える。が、これを意識の外、つまり「「無意識」に結び付けることは不可能だろうか?
ユングの『集合的無意識』という単語を知る我々はラヴクラフト達が知的好奇心で産み出してしまったものを、只の遊びと捨て去ることができない。昨日のオプショナルツアーのナビゲーターM氏が語った「神話はその時代に生きるもの達によって、絶えず再生産されてきた。」がリンクする。神話は伝えられるものではなく、絶えず作られるもの。それは情報伝達の際にコピーによって情報劣化が起こることや、概念や常識が変化しつづけることからも導かれる。そして、「テクストが世界を構築する」という考え。
それにしても何故、平安初期の九世紀に出雲大社の祭神が大国主命から素戔嗚尊に替わったのか・・・
などと考えていると、車両は伯備線に入り、車掌が大山の説明をしだした。これ以上考えると「怖い考え」になってしまうので、中断。岡山駅に着く。ホーム内の店で「水蜜桃」を購入。タコのコロッケや独歩ビールも。浜松まで新幹線で行くことにした。名古屋駅で「ひかり」から「こだま」に乗り換え。乗り換えの時間にきしめんを掻き込む。浜松駅で鰻のお土産を買おうとしたのだが、結構いい値段。結局、一瓶600円の「鰻炊き込みご飯の素」を購入。静岡駅で停車しているときに、TAMTAMの公開放送を見に来たことを思い出す。現地の放送局ファンと触れ合ったが、後に悪いことをした。悪行とまで言わないが、胸が痛む思い出がある地がいくつかある。
自室に到着したのは22時近くだった。
いぬもあるけば・・・「第41回日本SF大会(その2)」
2002年7月14日 ホテル玉泉に移動。デジ子の衣装に身を包んだ見事なコスプレ。そうえいば、先程の「酒とケーキの部屋」に小学生と幼稚園児の姉妹がぴたテンの美沙さん、紫亜さんという凶悪な(笑)姿でウロウロしていたなァ。
キャラの衣装を身に纏って、そのキャラの振りをして大会内を練り歩くのをマスカレードという。発祥のアメリカではスターウォーズやバットマンなどのキャラのマスカレードがあったという。SF大会の同人誌即売とキャラ変装の部分を抜き出したのが、コミケなどの同人誌即売会と捉えることができる。文化製造装置という鍵概念で考えると・・・。
「トンデモ架空戦記の部屋」を覗く。コサキンが「ムリヤリ〜ッ!」と叫んでしまうような設定を笑う部屋。
「指輪物語夜話」はひかわ玲子さんと小谷真理さんの対談を中心とした企画。指輪物語ファン集合といった感じ。ニュージーランドのロケ地を尋ねるツアーで撮影した写真があった。映画を14回見たというひかわさんのもの。会場にいる濃いファンは映画に不満な点(原作とキャラクター造形が違う。字幕でガンダルフの名の頭に「灰色の」がない。など)がある。二人もそれは感じているが、それでも「基本的にOK」だという。それは監督であるピージャクが『オタク』だから。例えば、ガラドリエルの風貌は指輪物語では説明されていない。それがあるのは「シルマリルの物語」の中。つまり、トールキンの他の作品を読み込んでいないと判らない。監督がオタクであることを認識した上で、シナリオが原作と100%同じでないのは敢えて、判った上でやっているに違いないと。戦略的にイントネーションを変えている。だから、許せる。 ・・・ということ。
他に、パンフレットの解説で「ロード・オブ・リング」という文字列は「ロード・オブ・ロード」を臭わせるとあったことについての話とか。
「小山田いくの部屋」はファンの自慢話っぽいのがちょっと鼻についたが、情報を入手できた。
「ほしうらない」・・・一人一人丁寧に占うということで2時間ぐらい待ちそうなので断念。
「スタジオドードーのおぼろげ絵画教室」・・・ちあきさんが参加していた。途中参加は厳しそうだったのですぐに去ったのだが、話によると赤井孝美さんや一本木蛮さんなどと愉快な盛り上がりを見せたとのこと。もう少し見物していれば良かったかな。
同時刻に松の湯では「自主制作CGアニメ『ほしのこえ』上映会」、「NHK子供番組の部屋」、「プロジェクトXの部屋」、「もうひとつのセーラームーンS]、「金曜パック版「機動戦士ガンダム」を聞く部屋」などの企画が実施されていた。体が二つ有ったらこちらにも参加したかった・・・。特にファーストガンダムの劇場版製作が決定した頃、TBSラジオの深夜番組「パックインミュージック」で放送されたガンダムのラジオドラマ。富野監督の書き下ろしで内容は「ジークジオン」の演説の2,3日前、マチルダ隊の補給をうけるWBのブリッジでのアムロ、ブライト、ミライ、マチルダの会話の中で語られたニュータイプとは何か・・・。そんなものがあったなんて・・・レアだ。聞きたかった・・・
「机上理論学会発表会」・・・机上の空論をまともに論じようとするもの。トンデモを発見するのでなく、自ら産み出す試み。
「第3回アニメ・特撮ソング王決定戦」・・・前回はひたすら歌うという感じだったらしい。今回はTVタックルみたいに難問奇問を答えるという厳しいもの。最後まで見ていたかったが、流石に体力が持たない。戦線を離脱。
部屋に戻って驚いた。布団は5つ敷いてあるのだが、一人も寝ていない。5時を回り、外が明るくなっているのに・・。松の湯の温泉に入っていないことに気がついた。今、入らないと機会を逸する可能性が高い。そこで朝風呂を強行。露天風呂に入ると明るい空に雲が浮んでいる。大会実行委員長らしき人もいたような。
浴衣に着替えて、1時間の圧縮睡眠。幸い起きられた。朝食を食べていると、ちあきさんの姿を発見。それにしても・・・同じ宿に泊まっているはずのSさんはどうしたのだろうか?松江駅に着いて以来、一度も会っていない。本当に参加しているのだろうか?昨夜の夕食でも見当たらなかったし・・・謎だ。
朝食後、非情にも完徹したちあきさんを誘って出雲玉造資料館に。ゆーゆの脇道をテロテロと登って。よい散歩だった。
閉会式もホテル玉泉で。ちあきさんとSさんを探す。この段階で会えなければ大会中一度も会えないという凄い事態になる。発見!壁際で気を失っていた。Sさんも徹夜したのかしらん。
閉会式の目玉は暗黒星雲賞。大会の中で最もアレなものを投票して決められる。副賞は一抱えあるホダ木・・・
閉会式終了後、次回の栃木大会の予約をしてみる。こんなことでもなければ、ホテルニュー塩原に2泊なんてしないだろう。温泉を一緒に回った二人に名刺を渡した。妖しい名刺に驚かれた(苦笑)。
オプショナルツアーのバスに乗り込む。お弁当を食べきった頃に出発。宍道湖湖畔の風景を楽しむ。熟練のバスガイドさんとナビゲーターM氏の話を聞きながら。国造という単語がよく出てくるが予習をしてこなかったのでそれがどんな意味だか知らなかった。まぁ、イロイロあって出雲教と出雲大社教があると。
日御碕神社に到着。地元では大社との関係から「奥の院」と言われることもあるという天照大神と素盞嗚命を祀る神社。め刈神事の話を聞く。海に関係する神事。先の2神以外に、「外の神」も祭られているという。
「だんだん」という出雲弁を教えてもらう。「ありがとね」の代りに「だんだんね」と。
時折、雨が降る。出雲大社。大国主大神は国譲りをした『旧支配者』なのだよなぁ。妄想が膨らむ。銅門に浮ぶ『素盞嗚命』。敷地内に点在する井戸。「水が大事。」 他にも大きな声では言えない話(といっても、地元の人には常識なことなのだろうが。)を聞く。
バスの中から「築地松」というものを見る。水害対策として、地盤を安定させるために屋敷を取り囲むように植えたものが、風を防ぐ役目を残して残っている。取り囲んだものの中には墓もある。これが、庭先の墓(屋敷墓)だ。今でこそ、墓をみても「ああ、お墓だ」と思う程度だが、一昔前までは土葬だったと考えると・・・。その栄養分は田や庭に・・・。そこまで考えなくても、死者と暮らす感覚はあったのでは。
出雲ドーム。窓の開閉は全職員の手で。
松江駅に着いてツアー終了。ちあきさんやSさんと連絡を取ろうかと思っていると・・・ちあきさんが目の前に。Sさんとも簡単に合流。地元の素材を生かした料理を味わえる店を探して、彷徨う。Sさんが持っていた「るるぶ」の情報を元に、新大橋の傍の居酒屋に。旨いものを食べながら、SF大会を振り返った。
キャラの衣装を身に纏って、そのキャラの振りをして大会内を練り歩くのをマスカレードという。発祥のアメリカではスターウォーズやバットマンなどのキャラのマスカレードがあったという。SF大会の同人誌即売とキャラ変装の部分を抜き出したのが、コミケなどの同人誌即売会と捉えることができる。文化製造装置という鍵概念で考えると・・・。
「トンデモ架空戦記の部屋」を覗く。コサキンが「ムリヤリ〜ッ!」と叫んでしまうような設定を笑う部屋。
「指輪物語夜話」はひかわ玲子さんと小谷真理さんの対談を中心とした企画。指輪物語ファン集合といった感じ。ニュージーランドのロケ地を尋ねるツアーで撮影した写真があった。映画を14回見たというひかわさんのもの。会場にいる濃いファンは映画に不満な点(原作とキャラクター造形が違う。字幕でガンダルフの名の頭に「灰色の」がない。など)がある。二人もそれは感じているが、それでも「基本的にOK」だという。それは監督であるピージャクが『オタク』だから。例えば、ガラドリエルの風貌は指輪物語では説明されていない。それがあるのは「シルマリルの物語」の中。つまり、トールキンの他の作品を読み込んでいないと判らない。監督がオタクであることを認識した上で、シナリオが原作と100%同じでないのは敢えて、判った上でやっているに違いないと。戦略的にイントネーションを変えている。だから、許せる。 ・・・ということ。
他に、パンフレットの解説で「ロード・オブ・リング」という文字列は「ロード・オブ・ロード」を臭わせるとあったことについての話とか。
「小山田いくの部屋」はファンの自慢話っぽいのがちょっと鼻についたが、情報を入手できた。
「ほしうらない」・・・一人一人丁寧に占うということで2時間ぐらい待ちそうなので断念。
「スタジオドードーのおぼろげ絵画教室」・・・ちあきさんが参加していた。途中参加は厳しそうだったのですぐに去ったのだが、話によると赤井孝美さんや一本木蛮さんなどと愉快な盛り上がりを見せたとのこと。もう少し見物していれば良かったかな。
同時刻に松の湯では「自主制作CGアニメ『ほしのこえ』上映会」、「NHK子供番組の部屋」、「プロジェクトXの部屋」、「もうひとつのセーラームーンS]、「金曜パック版「機動戦士ガンダム」を聞く部屋」などの企画が実施されていた。体が二つ有ったらこちらにも参加したかった・・・。特にファーストガンダムの劇場版製作が決定した頃、TBSラジオの深夜番組「パックインミュージック」で放送されたガンダムのラジオドラマ。富野監督の書き下ろしで内容は「ジークジオン」の演説の2,3日前、マチルダ隊の補給をうけるWBのブリッジでのアムロ、ブライト、ミライ、マチルダの会話の中で語られたニュータイプとは何か・・・。そんなものがあったなんて・・・レアだ。聞きたかった・・・
「机上理論学会発表会」・・・机上の空論をまともに論じようとするもの。トンデモを発見するのでなく、自ら産み出す試み。
「第3回アニメ・特撮ソング王決定戦」・・・前回はひたすら歌うという感じだったらしい。今回はTVタックルみたいに難問奇問を答えるという厳しいもの。最後まで見ていたかったが、流石に体力が持たない。戦線を離脱。
部屋に戻って驚いた。布団は5つ敷いてあるのだが、一人も寝ていない。5時を回り、外が明るくなっているのに・・。松の湯の温泉に入っていないことに気がついた。今、入らないと機会を逸する可能性が高い。そこで朝風呂を強行。露天風呂に入ると明るい空に雲が浮んでいる。大会実行委員長らしき人もいたような。
浴衣に着替えて、1時間の圧縮睡眠。幸い起きられた。朝食を食べていると、ちあきさんの姿を発見。それにしても・・・同じ宿に泊まっているはずのSさんはどうしたのだろうか?松江駅に着いて以来、一度も会っていない。本当に参加しているのだろうか?昨夜の夕食でも見当たらなかったし・・・謎だ。
朝食後、非情にも完徹したちあきさんを誘って出雲玉造資料館に。ゆーゆの脇道をテロテロと登って。よい散歩だった。
閉会式もホテル玉泉で。ちあきさんとSさんを探す。この段階で会えなければ大会中一度も会えないという凄い事態になる。発見!壁際で気を失っていた。Sさんも徹夜したのかしらん。
閉会式の目玉は暗黒星雲賞。大会の中で最もアレなものを投票して決められる。副賞は一抱えあるホダ木・・・
閉会式終了後、次回の栃木大会の予約をしてみる。こんなことでもなければ、ホテルニュー塩原に2泊なんてしないだろう。温泉を一緒に回った二人に名刺を渡した。妖しい名刺に驚かれた(苦笑)。
オプショナルツアーのバスに乗り込む。お弁当を食べきった頃に出発。宍道湖湖畔の風景を楽しむ。熟練のバスガイドさんとナビゲーターM氏の話を聞きながら。国造という単語がよく出てくるが予習をしてこなかったのでそれがどんな意味だか知らなかった。まぁ、イロイロあって出雲教と出雲大社教があると。
日御碕神社に到着。地元では大社との関係から「奥の院」と言われることもあるという天照大神と素盞嗚命を祀る神社。め刈神事の話を聞く。海に関係する神事。先の2神以外に、「外の神」も祭られているという。
「だんだん」という出雲弁を教えてもらう。「ありがとね」の代りに「だんだんね」と。
時折、雨が降る。出雲大社。大国主大神は国譲りをした『旧支配者』なのだよなぁ。妄想が膨らむ。銅門に浮ぶ『素盞嗚命』。敷地内に点在する井戸。「水が大事。」 他にも大きな声では言えない話(といっても、地元の人には常識なことなのだろうが。)を聞く。
バスの中から「築地松」というものを見る。水害対策として、地盤を安定させるために屋敷を取り囲むように植えたものが、風を防ぐ役目を残して残っている。取り囲んだものの中には墓もある。これが、庭先の墓(屋敷墓)だ。今でこそ、墓をみても「ああ、お墓だ」と思う程度だが、一昔前までは土葬だったと考えると・・・。その栄養分は田や庭に・・・。そこまで考えなくても、死者と暮らす感覚はあったのでは。
出雲ドーム。窓の開閉は全職員の手で。
松江駅に着いてツアー終了。ちあきさんやSさんと連絡を取ろうかと思っていると・・・ちあきさんが目の前に。Sさんとも簡単に合流。地元の素材を生かした料理を味わえる店を探して、彷徨う。Sさんが持っていた「るるぶ」の情報を元に、新大橋の傍の居酒屋に。旨いものを食べながら、SF大会を振り返った。
いぬもあるけば・・・「第41回日本SF大会(その1)」
2002年7月13日 開会式(以降、敬称略)。畳敷きの大広間に参加者が集まる。あぐらをかいていたのだが、捻挫の後遺症で踝が痛くなる。足を更に崩さざるを得なくなった。シグマリオンで実況中継。そう、ここはairH"の圏内。実行委員長の挨拶の後、早速、星雲賞の授賞式。日本SF大会参加者の投票により、優秀SF作品及びSF活動に与えられる。最初に、今回初めて設定された自由部門。「SF的な」ものを選考。受賞は「H−2Aロケット試験機1号機」。式にはNASDAの野田さんが壇上に。「残念ながら、『本人』が来れませんので(笑)。『本人』の第一弾ロケットは…次の一部は…、そして…」やるなァ。いきなり大受け。ノンフィクション部門:NHK少年ドラマのすべて。アート部門:寺田克也。コミック部門:プラネテス。メディア部門:仮面ライダークウガ。海外短編部門:あなたの人生の物語、しあわせの理由。海外長編部門:ノービットの冒険。日本短編部門:銀河帝国の弘法も筆の誤り。そして日本長編部門:ふわふわの泉。
実況先のチャットで「野尻氏もHDの野尻さんではなく、作家先生として認識されているのだなぁ」と感想が。
授賞式は無事終わり、解散。ロビーで配られた「時刊新聞」は早速、星雲賞の内容。裏面には21時からの企画「小さなお茶会」参加者募集のお知らせ。限定6名でゲストを囲む企画。凄いゲストだ。小松左京、野田昌宏、小谷真理、野阿梓、道原かつみ、森岡浩之。興味あるが、とてもミーハーな気持ちで参加できない。ゲストの作品を十分予習してくれば良かった(沈)。
「松の湯」に移ってチェックイン。相部屋になった人達としばしお話した後に、「古代出雲の部屋」という企画に行った。作家であり、島根県立大学教授である豊田有恒先生と埋蔵文化財調査センターの宍道正年先生によるトーク。アカデミックな企画だ。
夕食。この手のイベントだと食事は酷いことが多かったりするのだが、大井さんが事前に力説していただけあって、とてもまともな料理。お昼を食べていないこともあって、お代りしましたよ。大井さんは「松の湯」担当らしく、食事の際にスタッフとして挨拶していた。おなじ時間帯に食事できないのではと心配したが、食事中は仲居さんに委ねてどうにか食べることが出来た様子。
まともに寝ていないことに気がつく。今回の大会は夜を徹して遊ぶ合宿。途中でスイマーに押し倒されてはたまらない。企画開始の21時までの1時間、部屋で圧縮睡眠することに。グゥ。
21時、起床。さて、お楽しみはこれからだ。松の湯では21時から次の企画が行われた。
「第11回トンデモ本大賞(唐沢俊一)」、「今なぜ、サイバーパンク….しかも出雲で!」、「宇宙開発の部屋」、「小澤さとると語る スーパーサブマリンの過去と現在」、「SF創作講座(SFマガジン編集長、SFJapan編集長など)」、「怪獣酒場」、「すごい科学で守ります(長谷川裕一)」、「門倉順一のAVショー@玉造温泉」、「ぬいぐるみ参加者の部屋」、「酒とケーキの部屋」、「ジェンダー研の部屋(小谷真理)」
まずは「ジェンダー研の部屋」…、会場が玉泉に移動していた。蒸し暑い空気の中を急ぎ進んで会場に。ここでは「センス・オブ・ジェンダー賞」の選考が行われていた。この一年で発表されたジェンダー意識を感じさせる日本作品を選考するという趣旨。「星界の戦旗」や、「ΑΩ(アルファ・オメガ)」などがノミネートされていたが、最終的に「スカーレット・ウィザード」に決まった。
ディーラーズルームを覗く。SF系同人誌やアイテムの即売企画。コミックマーケットなどの同人誌即売会の元祖。この企画が単体で実行されたのが、全ての始まり。そういえば、温泉を同行した二人も出店するといっていたなぁ。彼らが扱っていたのは…『宇宙塵』だった(滝汗)。
この日本最古のSF同人誌をどう説明したらいいだろう。日本SFの「トキワ荘」といったところか。ここの会員として活動してプロ作家になった人は数しれず。会員にはこんな人が−>星新一、光瀬龍、平井和正、眉村卓、広瀬正、小松左京、筒井康隆、手塚治虫、紀田順一郎、石ノ森章太郎、永井豪、夢枕漠…。最新刊などを手にとっていると、柴野拓美夫妻が現れた。お二人ともよい顔をしているなぁ。
ロビーで時刊新聞(日刊ではなく、時刊)のバックナンバーを入手。おお!寺島令子さんが寄せ書きしてる。
蒸した夜の温泉地を歩いて、松の湯に到着。「すごい科学で守ります」の部屋に行った。大勢の参加者でムンムンしている。その瘴気にたじろいで退却。「ぬいぐるみ参加者の部屋」に。夕食時に、一年近く旅に出ていた『本体』がようやく4人目の宿ぬしであるちあきさんから私の所に。私は『本体』による『スタンド』だったのだ!
この部屋ではぬいぐるみ参加者の名簿作りを行っていた。『本体』も証明写真を撮り、記録用紙に記入。フジのポラロイドカメラで記念撮影。
アルコールを求めて、「酒とケーキの部屋」に。辛党も甘党も乱入歓迎の宴会。シュークリームやケーキを食べながら呑む。
「八雲の酒」。小泉八雲が明治中期に松江市で生活していた時、愛飲していたお酒を文献に従い再現したもの。ラベルを見るに、精米歩合が飯米と同じ90%!一体どんな酒なのかと戦々恐々の面持ちで口に含んだ。想像以上に軽やか。美味しい。素直に驚いた。
島根の酒のなかでも前から気に入っている「天界」の純米吟醸を頂く。やっぱり旨いね〜。ようやく島根に来た気になったというのは言い過ぎか。
私の隣に座っている女性がテーブル向いの男性に、「Yはどうしたの?」と尋ねていた。その名字は私の知っているSF研OBのもの。この人は一体…。もしかしたらYさんの個人的な知り合いなのかもしれない。「何故知っているのか」と、尋ねてみた。「…だって、SF研(OG)だもん」 な、なに〜!そういえば、昔、ガタコンオープニングフィルム撮影時の逸話をOBから聞いたときにその当時も女性会員がいたという話を聞いたことがある。ということは、目の前にいる方がその伝説の…(汗)。やはり侮り難し、日本SF大会。
彼らの世代と我々の世代はほそーいパイプでかろうじて通じている程度で、現状、直接の交流はない。幽霊OBの私なら尚更知る由もない。どうやら、OB会掲示板があるらしい。アドレスを教えてもらった。来週末の集まりで他の人に伝えられればいいな。
24時になって、宴会は撤収に入った。この部屋は次に「勇者シリーズのビデオを見ながらのお茶会」の会場になる。さて、次はどこに行こうか。合宿企画はまだ始まったばかり…
実況先のチャットで「野尻氏もHDの野尻さんではなく、作家先生として認識されているのだなぁ」と感想が。
授賞式は無事終わり、解散。ロビーで配られた「時刊新聞」は早速、星雲賞の内容。裏面には21時からの企画「小さなお茶会」参加者募集のお知らせ。限定6名でゲストを囲む企画。凄いゲストだ。小松左京、野田昌宏、小谷真理、野阿梓、道原かつみ、森岡浩之。興味あるが、とてもミーハーな気持ちで参加できない。ゲストの作品を十分予習してくれば良かった(沈)。
「松の湯」に移ってチェックイン。相部屋になった人達としばしお話した後に、「古代出雲の部屋」という企画に行った。作家であり、島根県立大学教授である豊田有恒先生と埋蔵文化財調査センターの宍道正年先生によるトーク。アカデミックな企画だ。
夕食。この手のイベントだと食事は酷いことが多かったりするのだが、大井さんが事前に力説していただけあって、とてもまともな料理。お昼を食べていないこともあって、お代りしましたよ。大井さんは「松の湯」担当らしく、食事の際にスタッフとして挨拶していた。おなじ時間帯に食事できないのではと心配したが、食事中は仲居さんに委ねてどうにか食べることが出来た様子。
まともに寝ていないことに気がつく。今回の大会は夜を徹して遊ぶ合宿。途中でスイマーに押し倒されてはたまらない。企画開始の21時までの1時間、部屋で圧縮睡眠することに。グゥ。
21時、起床。さて、お楽しみはこれからだ。松の湯では21時から次の企画が行われた。
「第11回トンデモ本大賞(唐沢俊一)」、「今なぜ、サイバーパンク….しかも出雲で!」、「宇宙開発の部屋」、「小澤さとると語る スーパーサブマリンの過去と現在」、「SF創作講座(SFマガジン編集長、SFJapan編集長など)」、「怪獣酒場」、「すごい科学で守ります(長谷川裕一)」、「門倉順一のAVショー@玉造温泉」、「ぬいぐるみ参加者の部屋」、「酒とケーキの部屋」、「ジェンダー研の部屋(小谷真理)」
まずは「ジェンダー研の部屋」…、会場が玉泉に移動していた。蒸し暑い空気の中を急ぎ進んで会場に。ここでは「センス・オブ・ジェンダー賞」の選考が行われていた。この一年で発表されたジェンダー意識を感じさせる日本作品を選考するという趣旨。「星界の戦旗」や、「ΑΩ(アルファ・オメガ)」などがノミネートされていたが、最終的に「スカーレット・ウィザード」に決まった。
ディーラーズルームを覗く。SF系同人誌やアイテムの即売企画。コミックマーケットなどの同人誌即売会の元祖。この企画が単体で実行されたのが、全ての始まり。そういえば、温泉を同行した二人も出店するといっていたなぁ。彼らが扱っていたのは…『宇宙塵』だった(滝汗)。
この日本最古のSF同人誌をどう説明したらいいだろう。日本SFの「トキワ荘」といったところか。ここの会員として活動してプロ作家になった人は数しれず。会員にはこんな人が−>星新一、光瀬龍、平井和正、眉村卓、広瀬正、小松左京、筒井康隆、手塚治虫、紀田順一郎、石ノ森章太郎、永井豪、夢枕漠…。最新刊などを手にとっていると、柴野拓美夫妻が現れた。お二人ともよい顔をしているなぁ。
ロビーで時刊新聞(日刊ではなく、時刊)のバックナンバーを入手。おお!寺島令子さんが寄せ書きしてる。
蒸した夜の温泉地を歩いて、松の湯に到着。「すごい科学で守ります」の部屋に行った。大勢の参加者でムンムンしている。その瘴気にたじろいで退却。「ぬいぐるみ参加者の部屋」に。夕食時に、一年近く旅に出ていた『本体』がようやく4人目の宿ぬしであるちあきさんから私の所に。私は『本体』による『スタンド』だったのだ!
この部屋ではぬいぐるみ参加者の名簿作りを行っていた。『本体』も証明写真を撮り、記録用紙に記入。フジのポラロイドカメラで記念撮影。
アルコールを求めて、「酒とケーキの部屋」に。辛党も甘党も乱入歓迎の宴会。シュークリームやケーキを食べながら呑む。
「八雲の酒」。小泉八雲が明治中期に松江市で生活していた時、愛飲していたお酒を文献に従い再現したもの。ラベルを見るに、精米歩合が飯米と同じ90%!一体どんな酒なのかと戦々恐々の面持ちで口に含んだ。想像以上に軽やか。美味しい。素直に驚いた。
島根の酒のなかでも前から気に入っている「天界」の純米吟醸を頂く。やっぱり旨いね〜。ようやく島根に来た気になったというのは言い過ぎか。
私の隣に座っている女性がテーブル向いの男性に、「Yはどうしたの?」と尋ねていた。その名字は私の知っているSF研OBのもの。この人は一体…。もしかしたらYさんの個人的な知り合いなのかもしれない。「何故知っているのか」と、尋ねてみた。「…だって、SF研(OG)だもん」 な、なに〜!そういえば、昔、ガタコンオープニングフィルム撮影時の逸話をOBから聞いたときにその当時も女性会員がいたという話を聞いたことがある。ということは、目の前にいる方がその伝説の…(汗)。やはり侮り難し、日本SF大会。
彼らの世代と我々の世代はほそーいパイプでかろうじて通じている程度で、現状、直接の交流はない。幽霊OBの私なら尚更知る由もない。どうやら、OB会掲示板があるらしい。アドレスを教えてもらった。来週末の集まりで他の人に伝えられればいいな。
24時になって、宴会は撤収に入った。この部屋は次に「勇者シリーズのビデオを見ながらのお茶会」の会場になる。さて、次はどこに行こうか。合宿企画はまだ始まったばかり…
いぬもあるけば・・・「パリ祭と夜行宴会そして打たせ露天風呂」
2002年7月12日 いつもより1時間早く退社。目的地は青山。渋谷経由で乃木坂駅に到着。いつものと違う駅だったので、いきなり20分ほど迷う。着いてみたら駅のすぐ側だった(沈)。「シェ・ピエール」の店内に入ると、私以外のメンバーが既に談笑していた。
今日はパリ祭企画の日なので、ユベールが司会で色々イベントをやっている。最後のチャリティゲームに参加したいがそれは叶わぬ願い。
近状の話をしながら食事。前菜も、パンも美味しい。
「シャガール展が期待した以上に良かった。版画とは違うものがあった。」というと3人に、「極上の版画はホント凄いよ」と返された。うーむ。ならば、見てみたいな。図録でしか見ていないから、本物の発色とか感じてない自分。
メインデッシュを食べる前に店を出なければならない時間に。迷った20分が効いた。うぐ…(涙)。
東京駅に着いたのは21時ちょっと前。自分の分のビールなどを買っていたらあっという間に発射時刻。とりあえず、手近な車両に乗り込んだ。21時10分。特急出雲、発車。
そのまま、自分のベッドのある寝台車に移動すれば良いのに、よりによって真っ直ぐ食堂車に行って見た。そこは…すでに「彼ら」の宴会場となっていた。「彼ら」、日本SF大会『ゆーこん』参加者御一同。宴会企画のチラシが届いていたので宴会があることは知っていたが、まさか既に始めて、かつアクセル全開状態とは…
入ってすぐ手前の人に、自分も参加者であることを伝えたら…そのまま一緒になだれ込むことに。手近な席に座って、さっそく宴会。同行者だということで、すぐに打ち解けられるのはいいねぇ。
各地から集まっていることもあり、それぞれが妖しい飲み物や食べ物を持ち込んで品評会モードに。香港や台湾の土産ジュース。カメジュースって一体…。「うぎゃ〜」とあちこちで悲鳴が。そして、その恐ろしいものを形容する言葉「ゲゲボ」。社会人になって以来、これほどゲゲボという言葉を聞いたことはない。妙に感慨に浸ってしまった。
飲み物も奇妙なものが多かったが、ツマミに極めつけのものがあった…『干し納豆』。甘納豆ではない。本当の納豆を干した感じ。凄いのだ。その匂いが。噛むと、炒った大豆の味と納豆の風味が口の中に広がる。これはヤバイだろう。参加者の一人が製造所を見て、「あ、あそこか…家のすぐ近くだ…」と呟いていた。
すでにこれが2次会になっている私。周りもスタートダッシュが激しかったせいか、早々寝台車に戻る人も出てくる。てっきり朝まで飲み明かすのかと思っていた私は「勘違いくん」?
気がつくと机に突っ伏して、意識を失っていた。そんな私を起こす人がいる。誰だろう?はっ!先輩のSさんだ。うぎゃ〜!不覚。周囲に残っているのは数名。
気を取り直して、先輩と呑み直し。PBMやTRPGの濃いところを話のネタにして…。へ?ZEROにPCがいるんでしたっけ…バスケットボール部ですか…・(かたかたかたかた)。わ、悪いことできない…(汗)。
2時近くまで、話をした後、一旦解散した。私は何か勿体無い気がして、そのまま食堂車の主に。結局、4時近くまで。
外が明るくなってきてから、寝台車に移る。そして気がついた。折角、B寝台を取ったのに全然利用していないやん!(汗)。周りを気遣いながら、ベッドに入り、圧縮睡眠の世界に…
7時前に起きた。宴会で仕入れた情報によるとこの時間当たりに駅弁の車内販売があるという。話のネタに取りあえずゲット! …してみたものの、それほど食欲があるわけもなく。ゲットしたことに満足して、また1時間ほど圧縮睡眠。それから、食堂車に移動して、もそもそ食事。夜に車中でチャットをやっていたので、結構電池が消耗している。洗面所のコンセントで充電。ボーッとしていたら、S先輩とすれ違う。「何やってるんだ?」 …ふ(遠い目)。
自席に戻って、再仮眠。対面や上のベッドの人達と松江駅に着く間際になって自己紹介。ゲームアーツで働いている人など。やはり社会人が多い。昨日の宴会でも感じたことだが。
10時17分。松江着。ホームに降りる。…ムシムシムシムシ…うぎゃ、蒸し暑い。
気掛かりが1つ。S先輩は何処?同じ車両に乗っていた。昨夜の話だと私と同じにダイレクトに会場に向かうはず。ならば同じホームにいるはずなのに…見当たらない。まさか…終点までドナドナされてしまったのでは…(汗)。結局、目的の電車(2両編成)が来ても見受けられない。…あれは…幻だったのだろうか?いや、会場で会えるはずだ。そう、会場で。私はまだ、奇妙な運命の悪戯に気付いてはいなかった…(ォ
長閑な車両に揺られ、宍道湖湖畔の風景を眺めながら、玉造温泉駅に到着。駅には迎えのバスが待っていた。駅を出たほとんどの人がバスに乗り込む。みんな、大会参加者だ。
着いたのは「ホテル玉泉」。参加手続きを済ませる。私の宿泊先はもう1つの会場である「松の湯」なのだが、正式なチェックインまで時間が有るのと開会式会場がここであるためにしばらくこちらにいることにした。開会式前に昼食を摂るついでに周囲を観光するつもりだった。昨日の宴会で仲良くなった人達とおしゃべりしていると…閃光が。デジカメのフラッシュだと思ったら違う。稲光だった。そして滝のような大雨。外に出るのは厳しい。時間だけが空しく過ぎる。こうなったら温泉だ。駄目元で従業員に入れるか聞いてみる。12時過ぎから入れる。つまり丁度入れるらしい。では、入ろう。
大浴場以外に、露天風呂も併設されている。折角だから、露天風呂に移ってゆっくり浸かる。ときおり、雨が降ってくる。シャワー付き温泉?といった感じか。「酸性雨だからリンスになるかなぁ」などと冗談を言ってみたり。
風呂を出ても、不安定な天候は変わらない。止んでは降り、降っては止むという塩梅。抹茶ソフトを食べながら、おしゃべり。一緒に動いているカップルはどうやらSF大会常連の人らしい。(このときはまだ二人がどういう人だか知らなかった。)知り合いが沢山いる。その一人の方が持ってきたSF手ぬぐいを購入。夜にか開かれるディーラーズルームで販売するものの先行販売。なかなかデザインが凝っていた。
時折降る豪雨に動きが取れない。ゆーゆという公共温泉とコンベンションホールが一緒になった施設でプレ企画として、講演会があるのだが傘無しでそこまで歩く気になれない。講演は「深海への旅〜海洋科学技術センター」と「製鉄のふるさと出雲−伝統のたたら製鉄」の2つ。「しんかい2000」とかの話を聞きたかった。
このままでは余りに無意味に時間を消費していると、「ゆーゆ」に強行することに3名の意見が決まった。講演ではなく、温泉が目的。途中、松の湯で傘を借りて、進攻。ここまで温泉に拘るのは恐らく夜になったら、温泉に浸っている余裕はないから。定山渓温泉で開催されたイベントに折角行ったのに一度も温泉に浸からなかった辛い過去が入れるときに入れと命令する。
開会式の時間を考えると、着替えも含めて40分。真っ直ぐ露天風呂に向かう。打たせ湯もあるが、深い湯船に入っていた。すると、豪雨が…。シャワーどころじゃない。湯船の水面に雨粒が跳ねる。頭部にマッサージを受けている気分。同じ湯船にいた学生さんと会話。警察官の試験を受けにクーラーの壊れた車で来たと言う。窓ガラスが曇って危険だったと。うわ…この蒸し暑く、激しいにわか雨の降る天気でよく…。宮崎の大学に行っていたので焼酎をよく飲むようになったという。オススメの銘柄を教えてもらった。「黒馬」。
温泉を出て、サンダーバードな牛乳自動販売機で買ったコーヒー牛乳を3人で「正しい姿勢」で飲む。やはり、片手を腰に当てないとネ!
施設を出ると、目の前を走り去る軽トラックにハッピを羽織った大井さんを発見。副実行委員長は大変だねぇ。
傘を差し、蒸した空気の固まりの中を泳ぐようにして、ホテル玉泉に戻った。
今日はパリ祭企画の日なので、ユベールが司会で色々イベントをやっている。最後のチャリティゲームに参加したいがそれは叶わぬ願い。
近状の話をしながら食事。前菜も、パンも美味しい。
「シャガール展が期待した以上に良かった。版画とは違うものがあった。」というと3人に、「極上の版画はホント凄いよ」と返された。うーむ。ならば、見てみたいな。図録でしか見ていないから、本物の発色とか感じてない自分。
メインデッシュを食べる前に店を出なければならない時間に。迷った20分が効いた。うぐ…(涙)。
東京駅に着いたのは21時ちょっと前。自分の分のビールなどを買っていたらあっという間に発射時刻。とりあえず、手近な車両に乗り込んだ。21時10分。特急出雲、発車。
そのまま、自分のベッドのある寝台車に移動すれば良いのに、よりによって真っ直ぐ食堂車に行って見た。そこは…すでに「彼ら」の宴会場となっていた。「彼ら」、日本SF大会『ゆーこん』参加者御一同。宴会企画のチラシが届いていたので宴会があることは知っていたが、まさか既に始めて、かつアクセル全開状態とは…
入ってすぐ手前の人に、自分も参加者であることを伝えたら…そのまま一緒になだれ込むことに。手近な席に座って、さっそく宴会。同行者だということで、すぐに打ち解けられるのはいいねぇ。
各地から集まっていることもあり、それぞれが妖しい飲み物や食べ物を持ち込んで品評会モードに。香港や台湾の土産ジュース。カメジュースって一体…。「うぎゃ〜」とあちこちで悲鳴が。そして、その恐ろしいものを形容する言葉「ゲゲボ」。社会人になって以来、これほどゲゲボという言葉を聞いたことはない。妙に感慨に浸ってしまった。
飲み物も奇妙なものが多かったが、ツマミに極めつけのものがあった…『干し納豆』。甘納豆ではない。本当の納豆を干した感じ。凄いのだ。その匂いが。噛むと、炒った大豆の味と納豆の風味が口の中に広がる。これはヤバイだろう。参加者の一人が製造所を見て、「あ、あそこか…家のすぐ近くだ…」と呟いていた。
すでにこれが2次会になっている私。周りもスタートダッシュが激しかったせいか、早々寝台車に戻る人も出てくる。てっきり朝まで飲み明かすのかと思っていた私は「勘違いくん」?
気がつくと机に突っ伏して、意識を失っていた。そんな私を起こす人がいる。誰だろう?はっ!先輩のSさんだ。うぎゃ〜!不覚。周囲に残っているのは数名。
気を取り直して、先輩と呑み直し。PBMやTRPGの濃いところを話のネタにして…。へ?ZEROにPCがいるんでしたっけ…バスケットボール部ですか…・(かたかたかたかた)。わ、悪いことできない…(汗)。
2時近くまで、話をした後、一旦解散した。私は何か勿体無い気がして、そのまま食堂車の主に。結局、4時近くまで。
外が明るくなってきてから、寝台車に移る。そして気がついた。折角、B寝台を取ったのに全然利用していないやん!(汗)。周りを気遣いながら、ベッドに入り、圧縮睡眠の世界に…
7時前に起きた。宴会で仕入れた情報によるとこの時間当たりに駅弁の車内販売があるという。話のネタに取りあえずゲット! …してみたものの、それほど食欲があるわけもなく。ゲットしたことに満足して、また1時間ほど圧縮睡眠。それから、食堂車に移動して、もそもそ食事。夜に車中でチャットをやっていたので、結構電池が消耗している。洗面所のコンセントで充電。ボーッとしていたら、S先輩とすれ違う。「何やってるんだ?」 …ふ(遠い目)。
自席に戻って、再仮眠。対面や上のベッドの人達と松江駅に着く間際になって自己紹介。ゲームアーツで働いている人など。やはり社会人が多い。昨日の宴会でも感じたことだが。
10時17分。松江着。ホームに降りる。…ムシムシムシムシ…うぎゃ、蒸し暑い。
気掛かりが1つ。S先輩は何処?同じ車両に乗っていた。昨夜の話だと私と同じにダイレクトに会場に向かうはず。ならば同じホームにいるはずなのに…見当たらない。まさか…終点までドナドナされてしまったのでは…(汗)。結局、目的の電車(2両編成)が来ても見受けられない。…あれは…幻だったのだろうか?いや、会場で会えるはずだ。そう、会場で。私はまだ、奇妙な運命の悪戯に気付いてはいなかった…(ォ
長閑な車両に揺られ、宍道湖湖畔の風景を眺めながら、玉造温泉駅に到着。駅には迎えのバスが待っていた。駅を出たほとんどの人がバスに乗り込む。みんな、大会参加者だ。
着いたのは「ホテル玉泉」。参加手続きを済ませる。私の宿泊先はもう1つの会場である「松の湯」なのだが、正式なチェックインまで時間が有るのと開会式会場がここであるためにしばらくこちらにいることにした。開会式前に昼食を摂るついでに周囲を観光するつもりだった。昨日の宴会で仲良くなった人達とおしゃべりしていると…閃光が。デジカメのフラッシュだと思ったら違う。稲光だった。そして滝のような大雨。外に出るのは厳しい。時間だけが空しく過ぎる。こうなったら温泉だ。駄目元で従業員に入れるか聞いてみる。12時過ぎから入れる。つまり丁度入れるらしい。では、入ろう。
大浴場以外に、露天風呂も併設されている。折角だから、露天風呂に移ってゆっくり浸かる。ときおり、雨が降ってくる。シャワー付き温泉?といった感じか。「酸性雨だからリンスになるかなぁ」などと冗談を言ってみたり。
風呂を出ても、不安定な天候は変わらない。止んでは降り、降っては止むという塩梅。抹茶ソフトを食べながら、おしゃべり。一緒に動いているカップルはどうやらSF大会常連の人らしい。(このときはまだ二人がどういう人だか知らなかった。)知り合いが沢山いる。その一人の方が持ってきたSF手ぬぐいを購入。夜にか開かれるディーラーズルームで販売するものの先行販売。なかなかデザインが凝っていた。
時折降る豪雨に動きが取れない。ゆーゆという公共温泉とコンベンションホールが一緒になった施設でプレ企画として、講演会があるのだが傘無しでそこまで歩く気になれない。講演は「深海への旅〜海洋科学技術センター」と「製鉄のふるさと出雲−伝統のたたら製鉄」の2つ。「しんかい2000」とかの話を聞きたかった。
このままでは余りに無意味に時間を消費していると、「ゆーゆ」に強行することに3名の意見が決まった。講演ではなく、温泉が目的。途中、松の湯で傘を借りて、進攻。ここまで温泉に拘るのは恐らく夜になったら、温泉に浸っている余裕はないから。定山渓温泉で開催されたイベントに折角行ったのに一度も温泉に浸からなかった辛い過去が入れるときに入れと命令する。
開会式の時間を考えると、着替えも含めて40分。真っ直ぐ露天風呂に向かう。打たせ湯もあるが、深い湯船に入っていた。すると、豪雨が…。シャワーどころじゃない。湯船の水面に雨粒が跳ねる。頭部にマッサージを受けている気分。同じ湯船にいた学生さんと会話。警察官の試験を受けにクーラーの壊れた車で来たと言う。窓ガラスが曇って危険だったと。うわ…この蒸し暑く、激しいにわか雨の降る天気でよく…。宮崎の大学に行っていたので焼酎をよく飲むようになったという。オススメの銘柄を教えてもらった。「黒馬」。
温泉を出て、サンダーバードな牛乳自動販売機で買ったコーヒー牛乳を3人で「正しい姿勢」で飲む。やはり、片手を腰に当てないとネ!
施設を出ると、目の前を走り去る軽トラックにハッピを羽織った大井さんを発見。副実行委員長は大変だねぇ。
傘を差し、蒸した空気の固まりの中を泳ぐようにして、ホテル玉泉に戻った。
いぬもあるけば・・・「休講」
2002年7月11日 台風一過。気温も湿度も昨日とは打って変わって低い。
朝7時半から実験再開。順調。冷却液の液温も安定している。昨日のトラブルが嘘の様。
結局、午前中に実験作業は終わった。結果はともかく・・・(汗)。
片付けを含めて、定時前に余裕で帰れると思ったのが甘かった。インタラプトが掛かったと思ったら・・・定時過ぎまで束縛されることに。早く帰れればゼミに最初から参加できると思ったが、それどころじゃない。黒磯駅で時刻表を確認したところ、着いたときがほぼ終了時間になることが判明。あぅ。
・・・諦めた。思わず、駅そばを食べたり、黒磯駅前の明治屋というお菓子やでお饅頭やら購入したり。何故、明治屋というと元年に創業したからのようだ。
待合室で電車を待っているときに、主催の方に欠席を連絡してみた。
「あれ?留守電、聞いてないの?今日は、○○先生、お忙しいということで休講なのよ・・・」
・・・運がいいのか、悪いのか・・・
那須塩原駅で新幹線に乗り換え。リミッターが切れて、酒を購入。呑みながらの帰宅となった。
朝7時半から実験再開。順調。冷却液の液温も安定している。昨日のトラブルが嘘の様。
結局、午前中に実験作業は終わった。結果はともかく・・・(汗)。
片付けを含めて、定時前に余裕で帰れると思ったのが甘かった。インタラプトが掛かったと思ったら・・・定時過ぎまで束縛されることに。早く帰れればゼミに最初から参加できると思ったが、それどころじゃない。黒磯駅で時刻表を確認したところ、着いたときがほぼ終了時間になることが判明。あぅ。
・・・諦めた。思わず、駅そばを食べたり、黒磯駅前の明治屋というお菓子やでお饅頭やら購入したり。何故、明治屋というと元年に創業したからのようだ。
待合室で電車を待っているときに、主催の方に欠席を連絡してみた。
「あれ?留守電、聞いてないの?今日は、○○先生、お忙しいということで休講なのよ・・・」
・・・運がいいのか、悪いのか・・・
那須塩原駅で新幹線に乗り換え。リミッターが切れて、酒を購入。呑みながらの帰宅となった。
いぬもあるけば・・・「台風のおかげ」
2002年7月10日 台風のお陰で実験が滞った。まさか、そんなことが起こるとは・・・。
実験は屋内で行っているので、基本的に風雨は関係ない。だからスケジュール通りに実験が進み・・・今日のうちに帰れるはずだったのに・・・(遠い目)。
試験器が稼働中に何度も緊急停止するのだ。緊急停止の直接の原因は「冷却水が規定温度を越えてしまう」ためだった。冷却機能が落ちるということで、危険回避として自動に止まる様になっている。それゆえの停止だった。今迄、そのような問題が生じることもなく運用していたのに、今日に限って・・・。
数度、緊急停止するに至って、漸く気がついた。冷却水は屋外の冷却器に送られ、そこで冷やされる。冷却器は外気に水を曝して放熱し、また蒸発させることで気化熱により冷却する。
台風の影響で外は異様に暑く、そしてその降雨と相俟って蒸していた。冷却器で28°の水を22℃ぐらいまで冷やすことすら難しいほど。
余り何度も試験を停止させると行いたい試験とは違う試験になってしまい、試験そのものの意味が失われてしまう可能性がある。これ以上、無理に続けるのはリスクが高い。
そういうことで、今日の内に帰ることが叶わなかった。ここはairH"が圏外になってしまう地。あーうー(涙)。
実験は屋内で行っているので、基本的に風雨は関係ない。だからスケジュール通りに実験が進み・・・今日のうちに帰れるはずだったのに・・・(遠い目)。
試験器が稼働中に何度も緊急停止するのだ。緊急停止の直接の原因は「冷却水が規定温度を越えてしまう」ためだった。冷却機能が落ちるということで、危険回避として自動に止まる様になっている。それゆえの停止だった。今迄、そのような問題が生じることもなく運用していたのに、今日に限って・・・。
数度、緊急停止するに至って、漸く気がついた。冷却水は屋外の冷却器に送られ、そこで冷やされる。冷却器は外気に水を曝して放熱し、また蒸発させることで気化熱により冷却する。
台風の影響で外は異様に暑く、そしてその降雨と相俟って蒸していた。冷却器で28°の水を22℃ぐらいまで冷やすことすら難しいほど。
余り何度も試験を停止させると行いたい試験とは違う試験になってしまい、試験そのものの意味が失われてしまう可能性がある。これ以上、無理に続けるのはリスクが高い。
そういうことで、今日の内に帰ることが叶わなかった。ここはairH"が圏外になってしまう地。あーうー(涙)。
いぬもあるけば・・・「萌え」
2002年7月9日 (今日のタイトル。少し前に自分で付けたのだが、その由来の出来事が全く思い出せない・・・)
実験のために那須に出張。半日掛けてセッティングし、最初の項目を実施。測定作業ならば一人でできるが、流石に私以外の人がいないとできないので、定時であがった。
昼食は工場の前の喫茶店で摂る。工場の出入り口を出るといきなり夏の田園風景が目に飛び込んでくる。稲葉の緑が眩しい。
夕食は黒磯市に出、定番コースの1つ「楼蘭」というい中華料理店。体力不足を感じたのでチンジャオロース定食。出張者じゃなくて、出向者、転勤者だったらなぁ・・・と思うことがあり。チャイナドレスはいいね〜(爆)。
雨が降ってきた。台風の影響か?
帰りがけに寄った大型スーパーで酒と肴を購入。ついつい肴を含めた食材を買い過ぎてしまった。一泊なのに・・・。
さて、何が「萌え」だったのだろう・・・?
実験のために那須に出張。半日掛けてセッティングし、最初の項目を実施。測定作業ならば一人でできるが、流石に私以外の人がいないとできないので、定時であがった。
昼食は工場の前の喫茶店で摂る。工場の出入り口を出るといきなり夏の田園風景が目に飛び込んでくる。稲葉の緑が眩しい。
夕食は黒磯市に出、定番コースの1つ「楼蘭」というい中華料理店。体力不足を感じたのでチンジャオロース定食。出張者じゃなくて、出向者、転勤者だったらなぁ・・・と思うことがあり。チャイナドレスはいいね〜(爆)。
雨が降ってきた。台風の影響か?
帰りがけに寄った大型スーパーで酒と肴を購入。ついつい肴を含めた食材を買い過ぎてしまった。一泊なのに・・・。
さて、何が「萌え」だったのだろう・・・?
いぬもあるけば・・・「逃げ込み」
2002年7月8日 帰宅中、暑さに負けて、JR蒲田駅の駅ビル内のマクドに駆け込んで読書。
「家族療法 初心者のために」 V.D.フォーリー 創元社
良書だ。元々、大学院生向けのテキストなのだが、1分野の知識だけでなく、比較検討の仕方をも教えてくれる。
20年ほど前のものだから内容は最新のものとはいえないだろう。しかし、テキストで示されている家族療法家の考えが日本で一般的に知られているとは言えない。だから、読み進めると驚きを感じる。
その「驚き」は知らなかったことを知ることの驚きではない、違う見方で同じものが違うものに見えることの驚き。
「異常な価値観を持っていたり、異常な行動を取ってしまったりする人」「鬱や人格障害に悩まされている人」
これらの人々を大抵の人は大雑把に「ココロの病に苦しむ人」と捉える。
風邪はその人が風邪を引くような行動を取ったため。癌はその人個人の遺伝子や生活習慣などが引き金となったため。これらの理由付けはそれなりに信憑性があるように感じられる。そう感じる前提が<病気>感。「病気は本人のものである」
この<病気>感によって、「ココロの病」も全て本人に帰するものと考えられてしまう。
家族療法家はこれに異を唱える。「病状がたまたま家族内の1個人に表出しただけであり、病そのものは<家族>にある。」「病人本人に病気になった原因があるのではなく、<家族>に原因がある。<家族>に注目することで、表出される病状に変化を与える(治療する)ことができる。」
<家族>という関係、<家族>というシステム、<家族>という構造に注目する。<家族>のもつホメオスタシスに働きかけることで、そのあり方を変えて行こうとする。
本書では視点の向きは同じだが、<家族>感や<治療>感などが異なっている(当時の)代表的家族療法家5名の差異を明らかにすることで、家族療法とはどのようなものなのかを上手く説明している。
それにしても、マックマンゴーシェーク・・・微妙な味だ。
夜。久々の友人から電話。とりあえず元気そうで良かった。会えないのは残念だが、仕方ない。貴方の幸せを望む。
「家族療法 初心者のために」 V.D.フォーリー 創元社
良書だ。元々、大学院生向けのテキストなのだが、1分野の知識だけでなく、比較検討の仕方をも教えてくれる。
20年ほど前のものだから内容は最新のものとはいえないだろう。しかし、テキストで示されている家族療法家の考えが日本で一般的に知られているとは言えない。だから、読み進めると驚きを感じる。
その「驚き」は知らなかったことを知ることの驚きではない、違う見方で同じものが違うものに見えることの驚き。
「異常な価値観を持っていたり、異常な行動を取ってしまったりする人」「鬱や人格障害に悩まされている人」
これらの人々を大抵の人は大雑把に「ココロの病に苦しむ人」と捉える。
風邪はその人が風邪を引くような行動を取ったため。癌はその人個人の遺伝子や生活習慣などが引き金となったため。これらの理由付けはそれなりに信憑性があるように感じられる。そう感じる前提が<病気>感。「病気は本人のものである」
この<病気>感によって、「ココロの病」も全て本人に帰するものと考えられてしまう。
家族療法家はこれに異を唱える。「病状がたまたま家族内の1個人に表出しただけであり、病そのものは<家族>にある。」「病人本人に病気になった原因があるのではなく、<家族>に原因がある。<家族>に注目することで、表出される病状に変化を与える(治療する)ことができる。」
<家族>という関係、<家族>というシステム、<家族>という構造に注目する。<家族>のもつホメオスタシスに働きかけることで、そのあり方を変えて行こうとする。
本書では視点の向きは同じだが、<家族>感や<治療>感などが異なっている(当時の)代表的家族療法家5名の差異を明らかにすることで、家族療法とはどのようなものなのかを上手く説明している。
それにしても、マックマンゴーシェーク・・・微妙な味だ。
夜。久々の友人から電話。とりあえず元気そうで良かった。会えないのは残念だが、仕方ない。貴方の幸せを望む。