職場の人の壮行会として久々に宴会が行われた。
年度末らしいイベントだ。
宴会場所の居酒屋までの道程途中にある本蒲田公園でシダレザクラの最後の花見。
休み明けにはもう散り始めているだろうから。
近くのベンチに座ってしばし堪能してから移動。
会場はアヤシイ空間だった。
これは隔離個室というもの?
 
 今回の壮行会の主役は出向なのだが、振り返れば転職や早期退職で職場の人も相当入れ替わっている。
転職理由は高給を求めるためが勿論ほとんどなのだが、数名から挙げられた理由はかなりショックだった。
 双子が産まれ、住環境や大学までの養育費を考えて転職した先輩は
「娘に『お父さんは何を作っているの?』と尋ねられたときに正直に言うのを躊躇うのが嫌だった。」
 退職時に学会員なのを明かしてくれた先輩は
「金もあるけど、宗教上の理由でこれ以上、この業界に携わるのはちょっとね。」
 
 10年前、私は敢えてこの業界に入った。
考えることから逃げるのではなく、考え続けるために。
バシュタールの惨劇を忘れ去り、シズマドライブの恩恵にただ与るだけにならないために。
 
 「だが人々は、汚れた出来事はすぐに忘れてしまう」
 
 
 
朝起きて、浜旗。
テラのサーバーが思く、最悪浜旗できないかと思ったがどうにか回復。
無事に枠取り成功。
 
その勢いで出社。
久々に早く出たらラッシュアワー。
短い時間だから我慢できるが・・・
来期から大変だ。
 
持株会の拠出額変更。
毎月変更できると知ったので。
昔はできないと聞いていた。
毎月、月設定額を拠出し、賞与月は賞与から月設定額の3倍を拠出するシステム。
前からこのシステムは変だと思っていた。
持株会が利点として進める「ドル・コスト平均法」。
毎月一定日に一定金額ずつ投資する方法。
これはいい。
問題は賞与月。
この月だけ他の月の4倍拠出する。
平均という意味ではこれは正しいだろうか?
時間分散によるリスク分散という点でも変。
残念ながら一個人ではこのシステムは変えられない。
しかし設定額を賞与月は変えるという運用で対処できる。
通常は4口に対し、賞与月は1口という比率で設定すれば・・・
え?もっと別の次元でリスク分散しろって?
自社株購入は確かにハイリスクではあるねぇ。
 弟に速達を出した。
転職先が身元保証人を求めたという事で。
定年して無職の両親は資格がないらしい。
身元保証人が一人もいない人は転職できないシステムなのかしらん。
 
 夜半から雨。
雨が降る前に帰りたかったが無理だった。
まともに降り出したら急いで帰る意味はなくなる。
 
 経歴明細書の書き直しを求められた。
固有名詞全てにふりがなを振れと。
 「かぶしきかいしゃ」とか。
 
 久々に縦書きで字を書く。
上手く書けない。
日ペンの美子ちゃんのボールペン字通信教育が何故存在するのか判った。
身上書を綺麗に書くためだ。
 「本日はお日柄も良く・・・」という台詞が相応しい天気。
 洗濯を終え、布団を干してから、紅茶を入れてホッと一息。
 久々にFMを聞こうとFMTOKYOを入れてみたら・・・中島みゆきさんの声が聴こえる。
CMかな?と思ったら、そうじゃない。懐かしのDJモードのトークが炸裂。
リスナーから募集したネタを読んでるし。
一体、どうしたのかと良く聞いてみると、どうやらサッポロ生絞りの特番らしい。
お花見を季語にしたネタ俳句を読みつつ、生絞りを絡めてトークしている。
生絞りを飲みながら聞きたい中島みゆきの曲ベスト10の発表も。
途中から聞いたので下位がどうなのか知らないが、ドラマ「けものみち」の主題歌が7位辺りにあるのはともかく、「狼になりたい」や「ホームにて」が上位に出てくる時点で応募したリスナーの大半が濃いみゆきファンだというのが伺える。
「狼になりたい」は「ビールをください」という台詞から、「ホームにて」は3月らしい・・・というのを理由に挙げてるけれど・・・(ふ。
 
 ラジオを聞きながら、風呂に入る。
風呂上りに北雪の生を少し口にしながらTVを見ると、優勝したらしいWBC日本チームのメダル授与が放送されていた。
 
 15時45分。フジの「第35回広告大賞」を観る。
まさか奥華子さんが「美女対談」の一番手だとは。
そして予想通りの展開だった。おもいっきり天然なボケが連発。しゃべればしゃべるほど。
さんまさんみたいなお笑いの人やTVマンにとってはいぢり甲斐のあるキャラクターだと映っただろう。
実際、そうだし。
初めてのスタジオでのTV収録なのといきなりさんまさんとの対面に思いっきり緊張していてテプコの歌声も上ずり気味だった。
観ている方もハラハラだった。それでもさんまさんは「さんまのまんま」ノリで大喜びしていた。
 
 ネットでチネチッタ川崎のサイトにアクセスして、レイトショーの入場券を購入。
自分で座席そのものを指定できるのがいい。カード払いも☆購入で慣れて抵抗がなくなっている。
 
 19時頃に家を出て、川崎に。
マユールに寄って、シナモントーストセット(450円)を注文。
セット内容
  ミルクティー
  シナモントースト
  大学芋 1つ
  オレンジ 二切
  グレープフルーツ 一切
  苺 2つ
  メロン 一切
  林檎 一切
 量はないけれど様々なフルーツを味わえるのがいい。
 
 後の席の一団が妙に怪しい話題で盛り上がってる。
漫画の話。どれだけの漫画をチェックしているかを暗に自慢しあっているような。
う〜む。
 
 店長さんとの会話で店長さんが熊崎さんを知っていることを今日知った。
熊崎さんが紅茶輸入商社に居たころを知っている様子。
店長さんがタカノに居たときの話の様だ。
 紅茶専門の喫茶店を長期に渡って経営しつづけるのは難しい。
コーヒー専門の喫茶店の比ではない。
 店長さんはタカノで得たノウハウを武器にして営業している。
独自のものを出さないと生き残れないことを肌身に感じている。
 良い店が長く続くとは限らない。
実際、良い店が消えて行くのをずっと観てきた。
パイの大きいコーヒー中心の喫茶店ですら大変なのに、況や紅茶専門店をや。
 
 映画「機動戦士Zガンダム 3」を観た。
ガラガラ、そうでなくても野郎しか観客はいないと思っていたのだけれど、そこそこ観客は入っているし、カップルやグループだけれど女性もいた。
話は・・・私は歴史改変物として観ていた。
受け取ったメッセージは「頭で考えるな。抱締めて感じろ。」かしらん。
 卓上コンロのガスボンベを買うついでに折り畳み式の小型ローテーブルを購入。
元々、ローテーブルが欲しかったのだが、どんなものがいいか迷っていて結局1年経ってしまった。
今回買ったのはそのローテーブルの販売元がパール金属だったから。
 

 
 録画しておいたエウレカセブンを観た。
 
 スカブコーラル。
 
 相手を呑み込むことしかコミュニケーションの術がないもの。
 相手を呑み込むとは相手を認めないということ。
 全てを自分にしてしまう。
 自己肥大。
 
 相手を呑み込むことしか相手を理解する術がないもの。
 相手を理解したときには相手は既に存在しない。
 自分が全てになってしまう。
 独我論。
 
 呑み込み続け、とうとう全てを呑み込んでしまった。
 世界には自分しかいない。
 湧き上がってきた気持ちは「寂しさ」だった。
 
 「寂しさ」を越えさせてくれるのは『他者』の存在。
 呑み込むことができない。自分の思い通りにならない。
 自分を破滅させるかも知れない『他者』。
 
 今、スカブコーラルは「他者を求める」。
 
 
 
 風の強い一日だった。

 久々に南武線に乗った。
川崎駅近くの東芝工場がほぼ更地になっている。
こんなに見晴らしがいいとわ。

登戸を越え辺りで東の空を見やるとくすんでいる。
どうやら強風で土埃が舞っている様子だ。
武蔵野線が風で遅れ気味という放送が流れた。

12時50分頃に立川駅に着き、高島屋に。
13時からの奥華子さんのイベントライブに間に合った。
セットリスト
1.春風
2.恋つぼみ
3.そんな風にしか言えないけど
4.魔法の人
5.やさしい花

 後の予定があるので1ステージ目しか観られない。
すぐにサイン会に並ぶ。もうすぐお誕生日ですね〜というと困った顔をされた。
う〜ん。とはいえ、ここで「年を取るのは素敵な事です。そうじゃないです〜か〜♪」と歌い出す訳にもいかず。
中央線に乗って、有楽町駅を目指す。
 
 銀座も風が強かった。
 まず山野楽器に行って、鈴木祥子さんのインストアライブの整理券を入手。開場まで1時間以上あるので、みるく村@銀座に。
今日はさくらリキュールとラム・マロンで頂いた。
先週木曜日の大雨の話を店長さんと。店長さんと店長さんのお父さんは雨女/雨男なのだという。
あの大雨の日にお父さんが様子を見に来ていたと。なるほど。
 
 16時にみるく村を出て山野楽器に。
入場のための列は階段に。自分が並ぶべき場所を探し、ふと上を見上げると知人に似た人が・・・って本人じゃん!
 びっくりした。まさか自分以外に奥華子ファンの人が鈴木祥子さんのイベントを観に来るとは。
立川に皆行っていると思っていたから。
 お互い驚きながらも祥子さんの歌のことで盛り上がる。
 
 会場に入ると丁度座席がなくなったところ。立ち見に。
30分ほど待って、開演じかん。
祥子さんは黒いワンピース姿で登場。
挨拶をしながらグランドピアノに。

*ピアノ
1.愛の名前
2・ブラックバード(ビートルズのカバー)
3.水の冠
4.(ジョニー・ミッチェルのカバー)
5.3月のせい
6.忘却
*ギター
7.あたしの場所で
8.光の駅
*ピアノ
9.東京で生まれた女
10.風に折れない花
 
 まさか、「水の冠」、「光の駅」そして「風に折れない花」が聴けるとは!
インストアライブらしからぬ自由奔放なセットリスト。
そして充実感。1粒でお腹が一杯になる魔法の食べ物のような。
 「あ、まちがえちゃった」と歌いだしでこけたり、「あれ?わすれてる?」と2番目の歌詞を忘れて中断したりも相変わらず。
祥子さんのライブをよく観ている人にはそれも1つのイベントのような(^-^;;
 歌っている姿を観ながら思った。
「祥子さんにとって「愛と自由」は遙か彼方にあって、いつも追い求めるものなのだろう」と。
 
 ライブ終了後に感動を確認しあえる人がいるのはいいものだ。
 
 有楽町駅から西荻窪に。今日は都区内フリーパスがフル稼働。
西荻窪駅の駅そばで腹ごしらえしてから「音や金時」に。
オオフジツボ「太田光宏(ギター)+藤野由佳(アコーディオン)+壷井彰久(ヴァイオリン))のライブ。
店内に入ると、昨日会ったKさんが既に和んでいた。

うろ覚えセットリスト

一部
 リール
 リバーダンス
 ?
 アークティックパラダイス
 ノルウェーの歌
 
二部
 ジグ
 ?
 ノルウェーのダンス
 太陽がいっぱい
 ?
 アクル島の虹〜はるならい

アンコール
 春一番
 
 壺井さんが「リバーダンス」を川踊りと言うのはお約束。
壺井さんリクエストによる「太陽がいっぱい」は素晴らしかった。
聴いていてふと「人知れぬ涙」を思い出してしまった。
 ギターの大田さん[>http://homepage3.nifty.com/m_ohta/]の演奏を聴くのは初めてだった。
確かな実力を感じさせる演奏だった。
どうやらスタジオミュージシャンの様子。
FF12のアンジェラ・アキさんの歌のバンドにギターで参加したとMCで。
聴く機会があったら、耳を澄ませてみよう。
 
 充実した12時間の外出だった。
 奥華子メルマガで、奥華子さんが3月21日の15時45分〜16時55分にフジテレビと関西テレビで放送される「第35回広告大賞」に出演という報せがあった。
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/koukoku/index.html

 う〜ん、さんまさんの前で・・・おそらくいつものようにトンデモ天然なMCを披露してしまったのでは・・・とファン心理というよりもカモノハシ的親心が湧き上がってしまった。
 
 TBSの「R30」という番組に夜回り先生で知られる水谷修さんが出演していた。
談話の中でシンナー中毒の少年を殺してしまったと述懐していた。
それは勿論直接的にではないが、救えた命を自らの無知によって救えなかった・・・という話だった。
その話の中で嗜癖専門の先生にその無知を厳しく叱咤されたという話があった。
シンナー中毒の本当を知らなかったことを。
 
 少年を見殺しにした事は不幸だけれど、それを介して叱咤してくれた先生に会えたのは幸運だったと思う。
変に慰めの言葉を掛けるのではなく。それが次へと繋がってゆく。
背負ったものが大きくても、いや背負ったものが大きいからこそ、踏みしめて前に進む。
 
 
 ボランティア研修の会議をぶっちしてしまった・・・(がく。
 
 出かける前に郵便箱を覗いたら、エアメールが届いていた。
にしんさんからだ。ニホンゴ、忘れてないね。
って、引越しか・・・慣れたと思ったら動かなければならないんだから大変だ。
予定していたことだとしても。

 夕方に家を出て、葛飾区郷土と天文の博物館に向かう。
上野駅で京成線に乗ってお花茶屋駅を出る。
改札口近くの地図で道を確認していたら人の視線を感じた。
先輩のKさんだ。まぁ、そりゃ観に来ているだろうとは思ったけれど、まさか同じ電車に乗っていたとは。
会場のプラネタリウムの中で、「ザバダックwithリヴェンデルプラネタリウム・ライブ」が催される。
夕方の部と夜の部があるのだが、当たったのは夜の部。
プラネタリウムは5階。階段を登っていると藤野さんとすれ違った。
すかさず、首に巻いた緑のバンダナを示したところ、「ああ、セントパトリックディですね」と判ってくれた。
開場。なるべくメンバーが見たかったので前よりの席に座った。
吉良さん、小峰さん、藤野さんそして木村さんの4名がステージに。
投影中は全く手元が見えない状態か、譜面だけライトを当ている状態での演奏。
余り明るいと投影を邪魔するので光量は押さえ気味。
かなり大変だったようだ。
 
 プラネタリウムの投影機はプロジェクターみたいなものなので星以外の映像も投影できる。
最初は振り続ける雪を見ながら、光降る朝を聴いた。
記憶があやしいセットリスト

1.光降る朝
2.星の約束
3.光の庭
4.マン島のワルツ
5.Carolan’s Ramble to Cashel
6.生まれては別れにむかうわたしたちのために(だった気が)
7.Wonderful Life(だった気が)
8.遠い音楽
9.春のjig(だった気が)
10.Tin Waltz

 今回、吉良さんのギターで「Carolan’s Ramble to Cashel」が聴けたのでもうそれだけでこれを観に来た甲斐があった。
 
 プラネタリウムだが・・・ナレーターさんの声に惹かれた・・・(よわ
 
 上野に出てから、Kさんと一緒に軽く呑もうと思ったのだけど、お腹が空きすぎて結局てんやでお腹の虫を宥めた。
 mixiニュースで取り上げられていたが・・・

[http://www.sankei.co.jp/news/morning/17na1002.htm]

>駅員、自動体外式除細動器で迅速手当て 「心肺停止」男性救う
>大江戸線駅内「訓練の成果出た」

> 駅で尊い命が救われた。東京都新宿区の都営大江戸線の都庁前駅内で十六日、自動体外式除細動器(AED)を使った駅員の迅速な手当てで、心肺停止だった都内の男性(65)が一命を取り留めた。AEDは心臓に電気ショックを与え、心機能を回復させる機器だが、対応が遅れると救命率が下がる。一般人のAEDによる救命は都内では初めてといい、時間との勝負に、駅員たちは「訓練の成果が出た」と話している。

> 男性が駅のエレベーター付近で倒れたのは十六日午後一時二十五分ごろ。都交通局都庁前駅務管理所の堀口定和副所長(57)ら駅員四人は男性に心臓マッサージを繰り返しながら、一月に駅に設置したばかりのAEDを使うことを決断した。

> 心停止後の救命率は一分ごとに7−10%ずつ下がる。既に二、三分が経過していた。堀口副所長らは、使用法の講習を思い出しつつ、電気パットを男性の胸に当て電気ショックを与えた。再び心臓マッサージを続けると、男性は「ブォー」と大きく息を吹き返した。男性は病院に運ばれ、現在のところ命に別条はないという。心配そうに見守っていた男性の妻は、「(倒れたのが)駅でよかった」と話した。

> AEDは一般使用が認められた後、教育機関や駅など全国の公共施設に設置されつつある。昨年六月には愛知万博で、医学生四人が心肺停止の男性を救命した例がある。

>                  ◇

>【用語解説】自動体外式除細動器(AED)

> 心臓の心室が不規則にけいれんし、血液を送り出せなくなる「心室細動」が起きた場合、電気ショックを与え、心臓のリズムを正常に戻す機器。使用は医療従事者に限定されていたが、救急車の到着まで時間がかかるため、平成16年夏から一般使用が解禁された。

 「一般人のAEDによる救命は都内では初めて」だったとは。
でも本当に倒れたのが駅でよかった。
「AEDが設置されているかどうか」という点と「構内で倒れている人を見逃せない立場の人(駅員)がいた」という点で。
同じような状況で道端に人が倒れていて、どれだけの人が声を掛けるだろうか?
倒れている人の知人が傍にいなければ、浮浪者やヨッパライが寝ているのだと思い込んでスルーしていないだろうか?
 
 
 情報というのは組織においては血液のようなもの・・・だと思う。
>三菱東京UFJ銀行に見る「情報マネジメント」の実践例
[http://www.atmarkit.co.jp/im/cits/serial/overflow/02/01.html]
 パネルクイズ アタック25というクイズ番組がある。
USENの今回のLD提携劇はまるでこの番組のような展開に見えた。
 
 大雨。
会社から蒲田駅までは大した振りではなかったのだけれど、池上駅から自宅までの間に振りが激しくなり・・・
それでも自宅に着いてからの大荒れよりはマシだった。
危うくベランダに出しておいた洗剤が全滅するところだった。
 真の喉の渇きの始まりは僅かに水を飲んでしまったときなのかもしれない。
気がつくと中島みゆきの「波の上」を呟いていた。
 
 
  『壊れる男たち − セクハラはなぜ繰り返されるのか』を読み終えた。

>セクシャルハラスメントという性差別による重大な人権侵害が、依然として戸惑いや揶揄をもって受け止められている現実は深刻である。
>個人の尊厳を相互に尊重し合うという基本的なルールを確立できない社会は不幸な社会でもある。

第1章  「女性相談窓口」に現れる男たち
 1 男たちが「女性相談窓口」に

>これまで“女性問題”と言われてきた多くの問題は、実は原因から考えれば、その大半は男性が関わる“男性問題”にほかならない。
>だから見方を変えて言えば、これまでは、被害を受けて困るのが女性だから“女性問題”として取り上げてきたに過ぎないとも言える。

 2 労働相談にも“男性問題”

>今、一挙に職場の“男性問題”が浮き彫りにされているのだ。相談現場で、そうした問題に直面している男性たちに接していると、
>男の「我慢強さ」なるものは、単にこれまで優位な立場にあったがために保たれてきただけのもので、
>実はちょっとしたことで一気に崩壊に至るような脆弱なものなのだと思わざるをえない。

 3 「こころの相談」にみる男たちの崩壊
 4 セクハラで男たちが問われる
 5 ”男性問題”とは何か

>急激な環境変化の中で、多くの男性たちは従来の価値観を引きずったまま、戸惑いながら相談窓口に現れる。
>男性優位の職場環境を無意識に利用したセクハラ加害者は、自分がいまだに女性を見下していることに無自覚なまま、逆に怒りを引きずってやってくる。

第2章 男たちのエクスキューズ − 「魔が差した」というウソ

>男性たちにとってセクハラの類のことは、日常的に男と女の間で繰り返される、よくありがちなある種のゲームであると思われている節がある。
>圧倒的に優位な立場から仕掛ける男性たちにとっては、ほとんど駆け引きに似た感覚でなされていることが多い。
>多くの場合は、綿密な計算とシミュレーションのうえで行動が起こされている。
>ほとんどのケースはきわめて安直に、訴えられることのないはずのストーリーとして組み立てられている点が共通しており、罪悪感というブレーキも利いていない。

 1 訴えられるはずがない
 2 「大人の女」にかける願望
 3 都合のいい女たち
 4 離婚した女性に向けられる視線
 
第3章 引き裂かれた性
 1 妻には知られたくない
 2 夫の見せた別の顔
 3 妻にはない性を求めて
 
第4章 男が壊れる
 1 セクハラを”する男”と”しない男”

>セクハラ男たちが示す共通の反応は、これまでは許されてきたことが許されなくなってしまう、既得権喪失への条件反射に似た怒りである。
>そして非難されればされるほど、自らの描いたストーリーが思い通りに運ばなかったり、訴えられたりしたことへの苛立ちとなって、
>男たちの内部にくすぶり続けることになる。
 
>セクハラ事件の主役たちは、自ら想い描いた妄想の延長線上で自分勝手なストーリーを組み立てている。
>つまり、男性自身が自らに仕掛けてしまった暗示、“女らしさ”(=誘うオンナ)への期待と思い込みのなかで、自縄自縛状態になってしまった結果、セクハラ事件が起こされている。
 
>性的なトラブルなどに現れる男たちが著しく他者への共感能力を欠いているという問題である。
>相手の苦しみや痛みを、相手の願望や快感に読み替えてしまう身勝手な解釈である。
>そこには、自らの閉塞感を他者に転嫁して痛みを感じない差別的な姿勢が見える。

>離婚経験をもつ女性や独身を続ける女性に、ついつい向けてしまう哀れみや同情の視線は、彼らが深く内面化している男性優位の発想から生まれている。

>自己主張の弱い女性や控えめな女性、そして立場の弱い女性への同情はや過保護な思い入れは、簡単に性的関心に変わる。

>自分は善意の眼差しを向けていたのに、なぜ加害者として非難の対象に暗転したのか、その仕組みが理解できずに立ち尽くしている。
>彼らは、この男性優位の発想からくる同情や哀れみの視線が下心に変わっていることにまったく無自覚であるうえに、それを否定されると逆ギレする。

 2 暴走のスプリングボード

>職場で加害者をパワハラやセクハラに駆り立てるものの正体は、男たちが抱えた危機感と閉塞感である。
>言い方を変えれば、男たちが置かれた立場の不安定さや、そこから生まれる将来に向けての不安や苛立ちの裏返しである。

あとがき

>男性から男性に対するセクハラが急速に問題化していることである。
>男性同士での画一的な性的価値観の強要や、そこから外れる者への「からかい」や「いじめ」などである。

 読みながら、吐き気を覚えたのは久々だ。
それは“加害者”への嫌悪感。強い者から弱い者へのいじめに対する憎しみ。
そして、その要素が自分の中にも巣食っているであろうことを自覚することで湧き上がる不快感。
男として育てられれ、男の共同体に所属している自分はそれらが自然に染み込んでいる事を否定できない。
 
 結局、全ては「己の弱さを認めたくない」という恐怖からきている。
それが物や行為に向かえば嗜癖(依存症)だし、他者に向かえばハラスメントになる。
DVが最悪なのは、両者を兼ね備えている点にある。
 

 
 ということで、私はマイクロソフト株式会社 新宿オフィス 5階のセミナールームにいる。
何故にこんなところにいるかというと、先週講習代を振り込んだセミナーの会場だから。
このセミナーはMPUF(Microsoft Project Users’ Forum)主催ということで、普通のセミナーとは意味合いが違うもののようだった。
それはこのセミナーがPMP資格者に要求される「PMP取得後の資格維持のためのPDU(Professional Development Unit)獲得」の機会という位置付けにあるという事。
その受講単位を得るために参加する人もいたようだ。
 
 ネタの匂いを嗅ぎつけてというSFおたく的な切っ掛けだったが、アイディア発想法の1つであるTRIZとこれから発展したUSITについて知る事になった。
 セミナーに参加するにあたって、日経ものづくりの連載記事「なるほどtheメソッド」でTRIZが取り上げられていたバックナンバーをチェックしたり、ネットで調べたりしていた。
しかし、TRIZについては問題解析ツールの具体的なものが見えないし、USITについても今一つ具体的に解りにくい感じだった。
どうせならしっかり解りたい。じゃなければ、日記ネタのために3K円出した意味がない。ということで前の席に座った。
 
 講師は大阪学院大学教授 中川徹先生。
 
 『TRIZは「問題をシステムとして理解し、理想解を最初にイメージし、矛盾を解決する」という弁証法的な思考を提供する。
 しかし、習得し実務に使えるレベルになるまで大変という問題があった。
 これをやさしく再構築したのがUSITで、企業の実地問題でコンセプト生成に迅速に適用できる。』
 
 TRIZにはある思想がある。それは「進化の継続と発展」そして「明るい未来への信頼」だ。
TRIZを開発したG.S.アルトシュラーはTRIZに対し無償で教育を行ったという。
当時の政府から迫害されていた彼が生計や教育のための資金をどうやって得ていたかというと・・・SFの版権だという。
彼はSF作家だったのだ。ならば彼が技術とその進化に対して信頼していた事も解る。
(アジモフとアルトシュラーの比較論があれば読んでみたい。)
また「問題はいつか乗り越える事ができる」という信念がない限り、問題に立ち向かい続けることは難しい。
「必要は発明の母」と言われるのは「必要だから問題に立ち向かい続けられる」というのを示していると思う。
 
 TRIZがなぜ技術開発で有効なのかというと、技術者に「矛盾を止揚する」弁証法的思考を示している点にあると思う。
これは日本の技術者が如何に教養として弁証法的思考を学ぶ機会が少ないかという事実を照らし出しているが、
逆に言えば技術者は知識や頭の中だけのものとしてではなく実務として弁証法的思考を活用する機会があるとも言える。

 しかし、TRIZにも問題がある。
TRIZは強力な武器を多数持っているのだが、それを学び、意のままに操るようになるまで習得時間が掛かる。
まるでプロの料理人のような。
 自ら習得せず、TRIZエキスパートをお呼びして一緒にアイディアを出すことは効果があるだろう。
が、それは特別な状況だし、呼んだからには成果がでなければならないという心理的な障壁もある。
日常的な業務では手に余る。
 一般家庭で日々の料理に料理人を呼び寄せるようなもの。もしくは本格的な料理教室に通うようなもの。
そうではなく、家族の手で、家庭にある材料や道具で手間をかけずに美味しい料理が作りたい。
そのためのコツが知りたい。
 料理の最も基本的なコツは段取りだったりする。
「どのような料理(仕様)を食べたいのかを決め、それに必要な材料(リソース)と道具(ツール)を揃え、どんな手順(プロセス)で行うか」
 
・・・話が飛びすぎた(汗。
とまれ、このTRIZにある『重さ』を取り払って容易に導入できる形に再構築したのがUSIT。
問題解決のプロセスが明確なので実施しやすい。
漠然とした問題をシステムとして把握して要素と要因を再定義し、
再定義された問題を分析して一般化し、
問題が解決された理想状態に向けて5つの解決策生成法をフィードバックループさせる中で最適な解決策のコンセプトを絞り込む。
得られたコンセプトを元に、具体的な解決策を検討する。

大きな流れとしては1)問題の抽象化 > 2)解決策生成法による解決策生成 > 3)解決策の具体化 というもの。
話を聞いて、連想したのがラプラス変換法だった。
「ラプラス変換法とは
1)時間(t)領域での問題をラプラス変換により複素数(s)領域に置き換えることで、線形定係数微分方程式をその入力関数、初期条件とともに線形代数方程式に変換し、
2)このsの領域での解を代数的に求め、
3)ふたたびその解をラプラス逆変換により時間(t)の領域に戻すという手法である。」
(引用元:基礎制御理論(1) 長谷川健介著 番号振りは追加)
 
 何にしても、物事の本質を見極める事が大事。問題の定義が適切でなければ始まらない。
その意味でもヒントを思いつく事そのものが問題解決過程の中核ではない。それは結果。
『方向付けを持った思考の努力』が「創造的問題解決」の解決策生成を導いている。
 
中川先生の本質が大事という話を聞いて、恩師の藤本先生を思い出した。
セミナーの講師紹介の写真からの印象はちょっとエキセントリックな人なのかしらんというものだった。
実際拝見したところ藤本先生に通じるものを感じた。
 
 今回のセミナーは座学のみなので2時間で終了。
参加者40代の人が多かった。管理職の人が多いのだろう。
その後、質疑応答/交流会。
三菱エアロスペースや横河電機の方が先生に質問していた。
近くの人と名刺交換したのだが、コンサルティング系の人、システム構築系の人、品質管理系の人がほとんどだった。
参加者の中にソニーのシックスシグマ関係の人がいた。
先日、ちょうど日経ものづくりの「なるほどtheメソッド」のバックナンバーでソニーシックスシグマに関する記事を読んでいたので反応してしまったのだが、
「ソニーシックスシグマだけでなく様々な手法を知り、有効なら取り入れることが必要だ」という認識で今日のセミナーに参加したとのこと。
 
 さて、PMでもなんでもない一技術者がUSITを用いて何ができるか・・・
 今宵はここまでにしとうございます・・・(何
 4/13に渋谷Duoで催される奥華子さんのワンマンライブのチケット一般発売日。
 
 チケットぴあ経由で入手しようとしたが失敗した。受け付け開始から数秒で売り切れた。
先行発売やローソンチケットなど別窓口もあるが余りに早い。今回はダメかと諦めてかけていた。
11時過ぎにケータイサイトのBBSを覗いたら、11時からのDuoの電話受付で入手したという書き込みがあった。
ダメ元で電話してみたところ・・・予約することができた。予約というのは当日会場で引き換えるため。
他の人の書き込みからしてDuo電話予約はかなりの間、大丈夫だったようだ。
しかし、チケットぴあ、ローソンチケット、Duoで枚数にそれほど差はないはず。
開始時間が1時間違うとはいえ、随分取りやすさに差があった。
 
 もしかしたら開始時間の差ではなく別の要因があるのかもしれない。
チケットぴあやローソンチケットではチケット現物が手に入る。購入者本人でなくともチケットを持っている者が入場できる。
Duoのシステムは予約なので、チケット現物は当日まで存在せず、また権利行使も本人でなければならない・・・可能性がある。
簡単に言えば、前者はオークションでの売買やグループ購入をしやすい。
グループ個々人がメンバー数分購入しようとする。購入できるものもいれば購入できないものもいる。それでも一人でも購入できれば全員が入場できる。
もし二人以上購入できたら・・・余ったチケットはオークションに流すなり、チケットが購入できなかった可哀想なファンに適価で譲ればいい。
こういう意図ならばまだいいが、中には最初から転売目的で仕掛ける人もいる。しかし、転売目的の人は後者のシステムは仕掛けにくいだろう。
 
 JR蒲田駅に向かう道すがら、本蒲田公園で足を止めた。
なんと、シダレザクラが五分咲き。
先週の陽気につい蕾が開いてしまったのだろう。
 下からのライティングでいい具合に夜桜モード。
ベンチに座って見上げると枝越しにおぼろ月。
これはいいと思って、しばらくお花見。
 
 
 ・・・と、ケータイが鳴る。
保険屋のおばちゃんからだった。
 
 昼過ぎに家を出て、秋葉原に。
歩行者天国になっている中央通りをずずっと歩いてヤマギワソフトのソフト館に。
ホコ天はアヤシイ空間になっていた。
ここはドコですか・・・カメラ小僧の節操のなさ・・・
ホコ天全体がびみょうにコスプレ会場のノリに・・・
 
ソフト館の前には既に多くの人が集まっていた。
店頭特設ステージで奥華子さんのインストアライブ。
13時半からのは見逃して、15時半からのステージのみ。
天気予報では雨になりそうだったので心配していた。
秋のインストアライブでは2ndステージ時に豪雨となって大変だったからだ。
雨は降らず、ジンクスにならずに済んだ。

 セットリスト
 1.恋つぼみ
 2.リップクリーム
 (テプコ 前バージョン)
 3.帰っておいで
 4.魔法の人
 5.笑って笑って

 「笑って笑って」を歌ったのにはビックリ。
てっきり「やさしい」花を歌うのだと思っていた。
 今日はサインを貰わずに撤収。
 
 会社に寄って、上司の机に書類を提出。
マルエツでミルキークイーン5kgを購入。
家に着いたら、妙にだるい・・・アキバのホコ天に中てられた(違
 朝、宅急便を漸く受け取れた。平日では中々受け取れないの土曜の朝にまで延びてしまった。
佐渡に住んでいるNさんから。
はて?この間、送ってもらったザバダックのれんわけライブLDなど以外にまだ預かって貰っていたものがあったかしらん?と思いながら。
梱包を見ると、お酒・・・えっ!
開くと、そこには佐渡の醸造所の生酒セットが〜っ!
北雪、天領盃、真野鶴、金鶴、真稜、菊波・・・
 昨日、受け取っていたら、あんなにどのお酒を買うか悩まずに済んだのに・・・(徒労。
それはともかく6種類もあるとどれから呑めばいいか迷ってしまう・・・
(結局、呑まないで一日が終わった。)
 
 午後に出かけるつもりだったが、体調が思わしくなく断念。
風邪とも違う気がするのだが・・・マユールに足を伸ばしたかったのだけれど、自室で発掘したアメージングティーのテーバッグによる紅茶を飲み、読書して過ごす。
 
 『それでも話し始めよう − アサーティブネスに学ぶ対等なコミュニケーション』を読み終た。
「あなたにはクンフー・・・じゃなくてアサーティブネスが足りないわ!」と言われた感じ。
 
 一般的な日本人はほとんどアサーティブネスが示す意味の自己主張は出来ていないだろう。
言葉に対する信頼がないのではなく、言葉を口にする自分が信頼できない。
言葉に絶望して自分の考えや感情を口にしないのではなく、自分に絶望して自分の考えや感情を口にしない。
そして語れない自分を無力だと思い、以後は無力だからと語ることを避けるスパイラル。
 
 語ることを避けつづけると、語ることを恐れるようになる。
勢い、全てを言語外表現に頼ってしまったり、阿吽の呼吸の関係を期待したりする。
もしくは、実現可能な要望や自分の気持ちを伝えるのを断念したり。
 それはいけない。それは無責任で、不誠実だ。
自分の気持ちに誠実に、自分の言葉に責任を持って話し合う。
それを通してしか、他者との理解と結びつきは得られない。
 
 なんと難しいことか。
 感情を抑圧せずに、感情に押し流されることなく語る事については圧倒的に男性は不得手だと思う。
そういう訓練をしてこなかった。
男同士の会話で「とりとめのない話」というのはまず続かない。
「おしゃべり」は苦手。
そういうのは「男らしくない」から。
  
 mixiで沢山コミュニティに入っているけれど、あいさつ文が纏まらず、自己紹介をほとんどしていない。
今日、ようやく1つのコミュに自己崩壊文を載せた。
 
 どうにか自分で戸籍謄本を取りに行かずに済んだ。
しかし何度経歴明細書を書き直したろうか(溜息。
以前とルールが違っているのだものなぁ。
前回から渡航記録は2回しかないから良いけれど、頻繁に海外に遊びに行っていたら書くのが大変だったな。
 
 金欠気味なので、紙パックの酒を買う事に。
加古川市の醸造所の純米酒を買ったのは「コトリ木」さんからの連想で。
 
 身分証明書更新の為の提出書類に経歴明細書があるのだが、友人欄は前回お願いした友人に今回もお願いした。
ようやく終わったと終わったら、戸籍謄本が必要な事が判明・・・っていうか忘れてました。
慌てて実家に電話して親に取ってもらうことに。ダメだったら自分で取りに帰らなければいけなかったところだった。
 
 どか〜ん!
mixiのマイミクの犬さんのところで「バトン地雷」を踏んでしまた。
質問の一部はmixi内で有効だけれど、ここでは通じないものがある。
HUGについて。
決して花本はぐみの事ではなくて(汗。
抱擁とは受容だと思う。
「私は貴方の存在を認識し、受けとめますよ」という意志の言語外表現。
誤解を恐れずに言うならば、母性的なものだと思う。
抱締めは欲望だと思う。
「私は欲しい」「私は失いたくない」という感情の言語外表現。
誤解を恐れずに言うならば、幼児的なものだと思う。
私は抱擁としてのHAGのしあいが望ましい。

KISSについて。
決して鱚 の事ではなくて(汗。
キスとは愛情表現だと思う。
「私はここにいますよ」という友愛の言語外表現。
「私は貴方を愛しています」という想いの言語外表現。
キス魔でいたいね。
 久々にプレイングに嵌った。
 昼に三菱東京UFJ銀行にTRIZセミナー参加費の振込みに行った。
JR蒲田駅東口には三菱東京UFJ銀行が2つある。三井住友銀行も2つ。
今回は元東京三菱銀行の方に。
 
 申し込んだセミナーだが、切っ掛けはネットの記事[>http://japan.cnet.com/special/story/0,2000050158,20096245,00.htm]を読んで。
Diana Engさんについて「昨年の2月、彼女は英国のBath大学に行き、同大学の機械工学部で「TRIZ」(ロシアで生まれた斬新な問題解決の理論)を学んだ。」という説明があり、「ロシア 斬新 問題解決 理論」から「ハリ・セルダンの心理歴史学みたいな?」という妄想が膨らんだため(ダメ。
 もちろんそういうトンデモなものではない。残念ながら。
 
 19時半に久が原に。
「焼き物の見方・考え方講座」の配布資料の説明は終盤になっていた。最近、先生は早めに来るらしく、19時にはしっかり始まっている様子。
いつもはスライドの投影だったが、先月からMACノートパソコンでPower Pointを使い、EPSONのプロジェクターを使用していた。
一気にIT化してびっくりだ。今後は各地での講演でこれ一式を持っていってやるとのこと。
 授業内容は名物道具と数寄道具についてのまとめ的なもの。

名物の条件とは
 持ち主や物語ではなく、物理的な形状や大きさ、様子で選別された。

絵巻から解ること
 安土桃山時代にも屋台の喫茶店があった。>茶は庶民にも広まっていた。

茶会記から解ること
 墨蹟を文字ではなく絵として見ていた。>ゲシュタルトとしての文字配列を重視。
 書店で日経ウーマン誌の3月号を購入。
「特集:女の住まい大図鑑」が目当て。
P.18に町田さんの住まいが紹介されている。
 
他の人のもそうだが、紹介記事はかなりバイアスが掛かっている。
幻想がちりばめられた虚像。演出された『憧れ』。
憧れを実現するには‥‥「もっと働け、もっと稼げ」。
確かに日経らしい記事だ。
 
 私は町田さんの部屋の写真の中にあるタチコマを見逃さなかった。
演出された空間の中でひっそりと在るタチコマ、自らに光学迷彩を施す思考人形、はその空間を容易に抜け出す事ができる。
どれほどの意図があったか解らないが、社会との関わりという点でタチコマは町田さんの本質の一部を示している気がする。
 
 録画しておいたエウレカセブンを観た。
目頭が熱くなる。
 久々に長い会議だった。
しかし、その甲斐があるかどうか・・・
 
 
 保険屋のおばちゃんから例のお話の件で手紙が来た。
中にはお相手のスナップ写真が2枚。
う〜ん、明らかに堅気(not おたく)な人だ。
趣味が合うものはあまり無いだろう。
とはいえ、現時点では断る理由がない。
 
 正直、随分前から親から結婚圧力を受けている。たまの帰省を躊躇うほどに。
あちらではこの年で結婚していないのは、この年で普通運転免許証を持っていないと同じぐらい異常な事なのだ。
しかし、「仕事よりも結婚の方が大事だ」「仕事を捨てて遠距離に婿に入ったとて構わない」などという言葉を聞くとは。
 
 
 如何に私達親子が対話して来なかったか・・・
『それでも話し始めよう − アサーティブネスに学ぶ対等なコミュニケーション』を読みながら、そう思う。
 
 さて、どうしよう。
現時点でははっきり断る状況にない。
私を知れば相手から断られるだろうから、実際のところ悩む必要はないのだろうが‥‥
私は自分がキェルケゴール曰く「閉鎖性」にある事を知っている。
 9時に家を出るつもりが、11時近くになってしまった。
これでは東京国立近代美術館を回るのは難しいな。
早々に諦めて、お昼を食べに「きっさてん」に。
「きっさてん」も久々だ。
肉じゃが定食を頼んだのが、定食に出すほど残っていないということで日替わり定食を。
みやびさんがすいませんと残り物の肉じゃがを出してくれた。恐縮です。
久々なのでゆっくりしたかったが、予定があるので長居せずに店を出た。
 
 東京都現代美術館に来たのは2回目。今回もMOTアニュアル2006展に。
何故に2回?と思われるが、今日はアーティスト・トーク「町田久美×三瀬夏之介」を拝聴するのが目的。
3階へのエレベータを上がったところが観覧者の待ち合わせ場所だった。
よろっと日記を更新などして時間を潰す。
気が付くと大勢の列が出来ていた。
 アーティスト・トークは三瀬夏之介さんの作品の前で。
三瀬さんはアーティストであると同時に教師のアイデンティティを持つ人だった。
問題意識に現われている。
作品の解説を聞いて、自己相対化を考えて作品を構築している事が解った。
枠を持たない作品は終わりがない。次々和紙を貼り足して世界が広がってしまう。
究極を唱えても、それより大きな和紙(世界)を足せば究極でもなんでもない。
 町田さんは語る事に慣れていない様子で三瀬さんが進行役みたいに話を振っていた。
故郷に関する話は興味深かった。
二人とも子供の頃は新興住宅地に住んでいて、これを1つの鍵として話を進めていた。
三瀬さんは奈良の人で今は東大寺の近くに住んでいるらしいが、子供の頃は奈良県の新興住宅地に住んでいたらしい。
新興住宅地とはどういう場所か。
元々の地元の人たちが馴染み深い古の森林や田畑を切り開いて出来た場所。
そのような開発を子供心に憤っていたところ、自分もそういう経歴の場所に引っ越して暮さざるを得ないことにショックを受けたらしい。
町田さんは新興住宅地である故郷に思い入れがないという。
もしかしたら、今の画材や日本画というものにもそれほど思い入れはないのかもしれない。
枠を乗り越えるのではなく、枠を意識しないボヘミアン的なもの。
 
 三瀬さんがもし絵本を描いたら見てみたい。
彼の教育的な関心を考えると、絵本という媒体は合っている気がする。
 
 町田さんはギャラリー猫町などでハリボテの招き猫を出展していて、それのファンもいる。
今回、質問時間に「もう作らないのですか?」という問い合わせがあったが、今の路線の作品に注力したいのと、それ以外回す余力と時間がないとのことだった。
この場合の時間とは人生というスパンから見てのもの。
「何かを大成するには人生は短い」という意味で。
上潮にある今に出来る限りの事をしたい。砂時計の砂が落ちきる前に。
 
 MOTを出たのは16時半近く。
錦糸町駅を経由して亀戸に。
亀戸駅から直近くの商業施設サンストリートで行われた奥華子さんのイベントライブに間に合った。

セットリスト
 1.春風
 2.恋つぼみ
 3.やさしい花
 4.そんな風にしか言えないけど
 5.帰っておいで
 6.魔法の人
 7.自由のカメ
 
 最後に自由のカメを歌うのは亀戸ならでは。
 
 サイン会に並びたかったが、明日の会議を思い出して撤収。
振り返れば、繋がりのいい一日だった。

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