『 ・ ・ ・
 
 貧しい国の 映像が
 ブラウン管で 流れてる
 時がくれば 終わりの文字
 現実はまだ 闘いつづけてる

 幸せかとたずねられても うなづけない
 教会のチャイム 銃声と 重なり合う

  ・ ・ ・ 』
 
 ライブ会場で不覚にも涙した。
 奥井亜紀の10周年記念ライブ「心音」の一コマ。
 上記の歌詞は10年前、1994年のファーストアルバムに収録された「Lost Melodies」の歌詞の一部。
 
 あれから10年。ブラウン管に映るものは変わらない。
 だから今日も うなづけない‥‥
 
 
 
 帰宅したら読参ゲームの「Vノベル」が到着していた。なるなる。
 
 OMC発注。かんちゃんさんの枠が開いていたので思わず‥‥壊れた発注をしてしまった。
 あのPC登録以来、というかあのキャンペーン参加以来、どんどん壊れていている気がするのわ何故?(るるる〜)
 
 そんな感じでトホホとしながらも、キャンペーンシナリオの続きに参入。しかし、また悩ませるシナリオだ。そしてそれ故に面白い。参加している各PCではなく、各PLの思惑が異なっている。
 シナリオをメタなものと捉えていえるか、単なるネタと捉えているかの差なのだろう。とんちんかんな行動を取ったり、話をしているのはPCがネタについてゆけないのか、PCの設定がこのシナリオにあった行動を取らせるのを妨げるのか、それともPLの限界か。まぁ、1つの誘蛾灯であることは確かだから、その辺も楽しむのがキチなのだろう。

1通のメールが届く。
>登録ありがとうございました。
>第43回日本SF大会本登録を下記にて受付いたしました。

 はて?このタイミングで一体。記憶によれば、まだ前金しか払っていない。これから請求があるのだろう。
今年はどうにか自宅からバスツアーに参加できたけど、次回こそ出張先から駆けつけるという事は避けたいなぁ。
例え、近場にいたとしても‥‥

 WT4C1の個別リプレイ到着。
ネコのナルダをゲット〜!(嬉)。このネコもエターナルな存在だなぁ。まぁ、ニャルの転生だから当たり前か。
しかし‥‥それにしても‥‥『称号:愛の伝道師』って一体‥‥(滝汗)。

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 ニフティがやらかしてくれた。
 「【重要】アクセスポイントが一つになります」というタイトルのメール。
全国一律のアクセスナンバー「@niftyアクセスナンバー」になり、どこからでも同じ料金で使用できるという。
現在のアクセスポイントは来年2月から順次廃止し、4月までに全てが廃止されるという。
そのため、会員は直ちにこのナンバーに設定を変えて欲しいというお知らせ。
 
 ここまではいい。ナンバーを変えるぐらいの手間ならば別に問題は無い。
が、何気なく書かれている文章を読んで驚いた。
「・「@niftyアクセスナンバー」は、NTT東西の電話会社提供の割引サービス(テレホーダイ・エリアプラス)などがご利用いただけません。」
 私は現在もアナログ回線でテレホーダイサービスを利用している。ブロードバンドコンテンツの利用がないので、当座はこれで十分だったのだが。
 今更、アナログ回線のみもないだろうと言われそうだが、この辺りは光収容。ADSLにするには余計な工事費を払うか、工事費を引き受けるキャンペーンをしている特定のプロバイダを選ぶしかない。
いっそ、光に‥‥とすると、更に通信費が跳ね上がることになる。保険料の見直しなど自分にあったサービスを選ぶ行為が推奨される昨今、状況に流されるままに通信固定費を上げるのは愚行でしかないのだが。
 
 yahooに乗り換えるか、それとも10年以上使ってきたメルアドに拘るか‥‥しばらく悩む事になりそうだ。
 WT4C1ディブの共通リプレイがアップされた。
 最初から森の中で活動していると思ったら、村の中で『カリオストロの城』での居酒屋シーンのルパンよろしくナンパに明け暮れていた(苦笑)。
個別リプレイはもうしばらくしてから。どうなっているのか楽しみだ。

覚書

>Subject: 奥華子ライブのお知らせです

>♪12月17日(水)CLUB JUNK BOX TOKYO BAY
>『14.Pure Lip』
>OPEN 18:00/START 18:30
>チケット料金:前売り¥1,500 当日¥1,800(ドリンク代¥500別)

>♪12月29日(月)クラブチッタ川崎
>『Blreach!〜Round 8〜Festa 百若花繚乱舞 師走な宵夜の絢爛舞踏会』
>OPEN 15:30/START 16:00
>出演:
><HALL STAGE>
>石井里佳,青木裕子,菊池亜衣,can/goo,K-SAMA・ロマンフィルム,徳永愛,藤岡麻美,三重野瞳/水野愛日,拝郷メイコ,YO
><BAR STAGE>
>奥華子,[ma],勝野慎子,妃野アキラ,高岡奈央,Boogaloob,中島清心,WAN、他

>日時:12月11日(木)、12月25日(木)16:30〜17:00
>場所:亀戸サンストリート・マーケット広場
>※野外ステージで行います。整理券等はなくても観ていただけます。
> 総武線亀戸駅が最寄りの駅となります。
 マリみてPBeMのネタに使えないかと購入した『ヴァギナ・モノローグ』という一人芝居の本。
 
 訳者あとがきから
「劇作家で詩人のイヴ・エンスラーが、年齢も人種も職業もさまざまな女性二百人以上にヴァギナについてたずねたインタヴューをもとに書いた、一人語り形式の芝居。
1996年にソーホーの劇場でエンスラー自身によって初めて演じられ、97年にはその年の最もすぐれたオフ・ブロードウェイの演劇に贈られるオビ−賞を受賞した。芝居は女優を替えながら現在もロングランを続けており、アメリカ各地、さらには世界三十カ国以上でも上演されてきた。本書はその舞台を元にしたもので、モノローグに、作者自身のコメント、さまざまな問いかけとそれに対する女性たちの答え、新聞記事の断片などを集めた構成になっている。」
 
 この本の内容を一人語りから群像劇に展開して上演できたらどうだろうと考えた。マリみての舞台、カトリック系女子高校の演劇部で。なぜなら
 恒例の秋のたまハイク。恒例でまた暗闇の中でやぶこぎをするのかもしれないと、雨具だけでなく懐中電灯もデイバッグに仕込むのはあのときのトラウマが未だ・・・(苦笑)。
 目的地は相模嵐山。そしてその近くにある弁天島温泉。
 7時半過ぎに南武線の下りに乗り、立川で中央線快速に乗り換え、JR高尾駅に。ここのホームが集合場所。集まってから再度中央線に乗って、JR相模湖駅に。今回の面々は春のたまハイク並に初心者や高齢者が多いため、ゆるゆるのハイキングになりそう。
 バスを降りて、民家の裏道のような登山口から登り始め‥‥なんか高い音、モーター音が聞こえる。ピクニックランドでラジコンレースをしている音だった。結構、音が響くなぁ。自分達がどこを歩いているのか判らなくなったり。それでも山に入るとモータ音も聞こえなくなった。
 今回、軽登山靴ではなく普通のスニーカーを履いていたため、濡れている地面ではちょっと難儀したTが、それでもいつものハイキングに比べればとても楽な行程。周囲の紅葉を目で楽しみながら、キツイ思いをせずに目的地に。
 昼食。早速、コーヒーを沸かす。コンビニお握りやスーパーの惣菜でも美味しい。流石に朝に色々作る余裕はなかった。が、作った人からおすそ分けを頂いたり、新潟出身のおじさんから清泉を飲ませてもらったり。コーヒーは食後のよいタイミングで沸いた。
 下りの方がキツイ。平地は歩きなれているけれど、下りづめの歩きは余りしていないからちょっと長く歩くだけですぐに膝に来る。別の登山口に出て、弁天橋を渡り、弁天島温泉に。早速温泉に入って、汗を流し、適度に疲れを癒す。2階の座敷に上がると鮎の塩焼きが出来ていた。皆で乾杯。持ち込んだ酒を味わう。私は先日新潟で買った鶴の友の上白四合瓶を提供。この場で鶴の友に関して残念な話を聞いた。これから更に手に入れづらくなるなぁ。
 16時にマイクロバスでJR相模湖駅まで送ってもらう。こんなにゆったりでいいのかしら。
 列車が来るまで暫くあるので、駅前でコーヒーを沸かす。と、沸かし終わった頃に列車到着時刻。ゆっくり飲んでいられない。しかたなく、混み混みの車中で。

 昨日の夜更かしが効いた(汗)。
 ともかく、芸大美術館に入ったのは閉館2時間前。予想していたが‥‥本当に見きれなかった。
 音声ガイドを借りたが、事前学習もあってそれほど必要なかった。まぁ、係員のお姉さんの対応が良かったので気分良く観られたのでいいとしよう(ぉ。
 展示品は芸大の所蔵品が中心だけれど、それ以外のところから借りてきているものもある。今のところまだ重要文化財になっていない故にどうにか楽に借りる事ができたものもあるようだ。
 自在龍置物は見栄えがする。十二の鷹もぐるりと周囲を回って観た。スライドよりも凄いのは当たり前か。加納夏雄の百鶴図花瓶に惹かれた。東京美術学校の授業教材は歴史資料としてみても面白い。
 地下2階の展示品を見終わって地上3階に移動しようとしたとき、残り40分ぐらいだった。エレベータを降りて3階の展示室に入って「しまった!」と呟く。想像以上に展示品があった。それも、流し観るには勿体無い作品が多い。うが・・・
 松田権六の蓬莱の棚は話通り見事。それ以外にも漆関係の作品に惹かれる物が多い。寺井直次の二曲屏風 極光とか「古臭い」という漆に対するイメージとは違ったものだった。
 係員の「閉館です」の声に追われるように退出。
 
 もとじに行って仮仕立ての確認。タイミングが良かったのか、お客が居なくて直ぐに着付けることができた。ホームページの画像だとかなり広くみえるけれど、実際は決して広くない。数名先客がいるとちょっと居場所に困るぐらい。
 とまれ、確認作業は無事に済んだ。3Wほどで出来上がるらしい。ということは冬コミに間に合うんだ‥‥(ぉ


 JR川崎駅に約束の時刻に到着。元「品プラ酒豪会」の呑み。私を入れて4名が集まった。後から3名が加わる。駅に近い居酒屋に入って、まずは乾杯。Nさんには昨日のそれからについて説明。
 MT14の感想の話をしたり、スキー旅行の話をしたり。寒イベの事も話題に上がった。今回の会場は北海道ではなく、群馬の水上温泉。日程は成人の日の3連休。私は基本的に参加だが、他の人は微妙なところ。
 別ゲームの品プラが終わってから、AS○(仮名)さん達が駆け付けてくれた。他の面子もそうだけど、久々という気分は全然ないなァ。
 
 
 MSN映画情報にあった試写会招待のプレゼント抽選に惹かれて‥‥ある会員の登録をしてしまった‥‥(汗)。こういうPC登録はある意味で慣れていて、ある意味で慣れていない。


 展示会に出るために東京にやってきた、たけみつさんと呑む事に。
 海浜幕張近くのホテルに泊まるという事なので、八重洲地下街にある叶屋に予約を入れた。20時入りという事にしたのだが、20時ちょっと前に「今、チェックインを済ませたところ」という遅刻の連絡。40分ぐらい遅れると言うので、店に連絡して八重洲地下中央口で待つ事に。ちなみに店は21時半でラストオーダー。
 20時30分。たけみつさん‥‥ではなく、明日会う予定のNさんに出会ってしまった。何でも、明日の準備の為の買出しとか。目当てのものがないという事で戻ってきたNさんとしばし話をする。
 20時50分。「めろす」は来ない。Nさんもたけみつさんが来るまでの間の立ち話のつもりが全然来ないので去って行った。
 21時。八重洲地下中央口の営業が終わり、閉鎖。仕方なく上に上がる。
 21時20分。漸く京葉線で着いたらしい。が、京葉線ホームから八重洲中央口までの距離は‥‥(とおいめ)。
 21時28分。店に到着。
 
 20時の連絡以降、連絡が無かった事にかなり腹を立てていたのだが、多数の名古屋土産のお菓子(「えびふりゃ」とか)に買収された(ぉ。
 「久保田全種呑み比べ」を勧め、自分は鶴齢の純米吟醸を。
 コース料理が次々テーブルに。ゆっくりおしゃべりしている暇はない。30分以内に食べきれるのか?と焦っていたが、どうやら閉店時間は22時半らしい。良かった‥‥と思ったのもつかの間、やっぱりひたすら食べつづけないとテーブルの皿が片付かない。片付かないと次の料理の皿が置けない‥‥(汗。
 久々に利用したが、やはり美味しい。また利用したいなぁ。同じコースでゆっくり食べたい。1時間は短すぎる(苦笑)。
 色々話をした。MT14やWT3やWT4の事など。ゲーム以外には名古屋の「まうんてん」とか、ナナちゃんが名古屋市民に与える心理的影響とか‥‥
 
 
 久々にOMC発注。といってもPC掲示板で使うアイコンだけれど。鳴沢滉延さんが依頼枠を開けていたからフラフラと。「寂しそうな微笑を浮かべている」
 WT14のF1で対策会議とその調査で頑張っていただいたNさんから、旧「品プラ酒豪会」の面々の呑み会のお誘い。同報に載っていた名前に随分久々な人の名前が‥‥(Jさんとか)。明後日の夜は予定がないから参加できるだろう。川崎駅集合ならば自宅からも近いし。
 旅行後初めてのカルチャースクール(以降CS)。着物を貸していただいた方にまず袴を返した。長着はまだ丸洗いから戻って来ていないので。
 今日は「日本の工芸史 −明治の置物から現代のアートまで−」という事で、11月30日まで芸大美術館で開催されている「工芸の世紀」展を元にした話だった。丁度、先日たまははきで話題にしていた事と、まだ観に行っていないこともあって興味深く拝聴した。
 
 第一部 近代工芸前史 <キーワード>江戸時代の工芸 手の技−細工物 実用品と工芸の間
 明治からだと思ったら、キチンと江戸の話も入っていた。この間の論議って‥‥(汗)。
 まず誤解を解くことから始まった。江戸の職人は今の職人よりも遥かに大事にされていて、腕さえあれば食べていく事ができた。大事にされるというのは例えば名人の場合、大名にかわいがられたとか(パターナリズム的だととして政治的には批判されるかもしれしれないが)。「食べていく事ができた」というのも、他の庶民の生活レベルも一様に低かったから同じように生活できたというのもあるが、少なくとも収入が全くないために廃業ということはなかった。
 焼き物などはそれなりに広い場所を必要とするが、彫金や漆は狭い場所でも十分作業が出来る。そういう意味で都市型工芸といえる。 西山松之さんの資料。「古賀フミ 佐賀錦 廊下の片隅 NHK取材 絵にならないので断念 それぐらい僅かな場所で作業が出来る」
 また、当時は職人が腕を振るう場所があった。
 『刀』 刀は職人の手による総合芸術品と考えられる。刀剣そのものも金属加工の粋であるが、小柄、縁頭、目貫などの細工物や鞘も多くの職人の仕事によって作られている。個性を出そうと、細工物も凝ったものが要求されていた。鞘などは毎日帯に差すわけで耐久が試される実用品で腕の見せ所の1つだった。松屋会記の松屋は漆屋であったが、中世の漆は寺が得意先であったが、近世では武士が得意先だった。
 
 第二部 開国・新政府による殖産興業・博覧会の時代 <キーワード>明治時代の工芸 富国強兵策の一環 「日本の主張」 外貨獲得
 明治6年、明治政府として初めてウィーンで開かれた万国博覧会に参加した。当時の博覧会は、展示作品は売り物だった。外国人のアドバイスを受けて出展したところ、これが大当たり。貴重な外貨を得た。これに味を占めて、明治政府は工芸品を輸出することで外貨を獲得しようと翌年半官半民の外国人向けお土産販売を事業とする「起立(きりゅう)工商会社」設立となった。
 その翌年の明治9年、「廃刀令」公布。これを是としない武士によって翌年西南戦争が勃発する訳だが、これは武士だけの問題ではなかった。刀という職人にとって腕の見せ所と重要な需要が失われた。これは例えれば芸術家にとって美術館や画廊がなくなってしまう事。「今、ガソリンやインターネットは戦略資源なので一部の物しか使用を認めないという「廃自動車令」とか「廃インターネット令」が出された時の影響」を想像してみればいい。運転手やネットユーザーだけの問題ではない事ぐらいは推察できるだろう。
 ところで、西南戦争のあった明治10年には万国博覧会を参考に内国勧業博覧会が開かれる。良い「商品」を生み出すための仕掛け。東京美術学校が開校されるのはそれから10年以上後の明治22年。明治26年にシカゴ万博、明治33年にパリ万博。明治40年に第一回文部省美術展(文展)が開催。文展の流れが日展とか。
 シカゴ万博に出展された「十二の鷹」のスライドを見せてもらった。なるほど凄い。林忠正と鈴木長吉そして鷹匠が一緒に写っている写真が印象的。
 
 第三部 東京美術学校における工芸 <キーワード>職人と芸術家の間 何を作るか 技術と創造
 明治22年に東京美術学校が開校。工芸科の発展 図案科(金工・漆工)が翌年に美術工芸科(金工・漆工)となった。工芸としてこの2つが取り上げられたのは江戸の職人に金工と漆工が多かったため。岡倉天心が今は東博に収蔵されている明珍宗察の「自在龍置物」を見て、感銘を受けたという話がある。これは鎧の技術を使った龍の置物で、その名の通り自由自在に形を変えられる。「可動戦士ガンダム[http://www.h4.dion.ne.jp/~kasatosi/kadou%20gundam.html]」よりも凄い?(ぉ。 展示会ではこれだけでなく、自在の手長海老の置物も展示されるらしいのだが、その長い触角が凄い。一見、細い20cmほどの線なのだが、実は線ではない。パイプなのだ。実際の触角も中に神経が入っているので筒状であるのだが、それを模しただけではない。強度を持たせるため。もちろん、尻尾の部分も完全可動とか。触って動かしてみたい〜。
 閑話休題。明治23年に帝室技芸員制度が出来た。今の重要無形文化財(人間国宝)指定制度と似ているようだが決定的に違う。これに選ばれた人の作品は「天皇の命で、作るものは全て買い上げ」される。逆に言えば民間の物は作らせない。素晴らしい物を作り、生活は完全に保証される。人間国宝は年間200万円ぐらいしか支給されない。それだけでは生活は出来ない。生活のためのでなく、他の者に技術を伝えるための「材料費」という位置付けらしい。だから、人間国宝といえど、思うがままの作品を作っていられるわけでない。
 しかし、東京美術学校の美術工芸科は順風という訳ではなかったようだ。卒業生と小さい頃から修行している者とでは技術に埋められない差がある。現場では使えないと言われてしまう。そこで、技術そのものではなく、図案などのデザインを生み出す能力を高める方に力を置くようになったようだ。
 しかし、陶芸講座設置が昭和38年、染織講座設置が昭和42年とは随分時の隔たりがあるものだ。陶芸家の存在は明治以降の工芸の世界ではある事の先駆けだったらしい。それはそれだけで食べていける作家が出てきたこと。何でも10年ほど修行すると今でも食べていけるそうだ。ある陶芸の産地ではベンツをもつ家がゴロゴロしているらしい。民間の人が買うということで商売になるのだろう。

 第四部 大正・昭和の工芸 <キーワード>職人から芸術家へ 実用と芸術 「用」を目的としない「工芸」 「工芸」とは何かの論議
 工芸が芸術として認められたのは随分後になってのことだった。高村豊周(とよちか)や柳宗悦が運動し、昭和2年の第8回帝展に「第四部 美術工芸」が設置された頃にようやっとという事らしい。
 太平洋戦争後、帝国政府がなくなったことで、帝室技芸員制度は自動的に廃止。昭和21年に第一回日展。実用を伴なわない作品。こちらの流れが芸術院。
 昭和27年に無形文化財制度が発足し、昭和29年に第一回日本伝統工芸展。こちらは伝統、つまり実用品が中心。
 つまり、今の工芸の世界は2つの流れがある。
 先日のコミティアで漁った獲物を堪能。
 海底温泉[http://www.geocities.co.jp/AnimeComic/4846/main.html]の「九月病2」、「九月病3」。登場人物達は更にドロドロになっていくのだろう。まだ、窮まっていない故。
 
 「ヒトクイ」という本を読んだ。プロパガンダユニオン[http://www1.kcn.ne.jp/~ppgd/index0.html]が企画発行した短編集。サークルの人に趣旨を聞いて、「ああ、シェアワールドなんですね」と頷いたがどうやら判ってもらえなかったようだ。クトゥルフ神話体系などは知らないようだ。
 ともかく、その「ヒトクイ」という設定は魅力的だ。というか、最初の設定を多数の作者が自らの作品の中で熟成させたり、膨らませたりしている。
 「ヒトクイ」とは人喰い‥‥生死に関わらず人の肉を喰らった罪人。彼らの肉には万病に効く力があり、自らの肉を与えつつ彷徨う。「ヒトクイ」であることを昭かにせねばならず、そのため牛の頭の被り物を被っている。
 奪い、そして与える物語。
 
 
 というトークライブを見に行った。
 無料ということで、大勢が駆け付けるのだろうと開場の30分前にいったら誰もいなかった。ライブ会場の中はビデオやビデオライトが設置されている。なんでも、とあるCD−Rの公開収録ということらしく、セッティングに追われていた。
 私は風に吹かれながら、外で『別所実の演劇教室 舞台を遊ぶ』を読みながら時間待ち。上州人らしく防風対策としてのパーカーを羽織っていたので風は問題ない。
 19時になって開場。しかし、お客は10名以下。う〜ん。宣伝しなかったのか、それともここの常連さんはこういう企画に興味がないのか。
 不思議なことに、一番先のものから手前、つまり扉側に座らされた。後から人がやってくることを考えると理解しがたいのだが、撮影の都合でもあったのだろうか?そんなわけで扉の手前の席。扉が開くと風が入る。寒い。1ドリンクフリーということだったので‥‥焼酎のお湯割り(梅干入り)頼んだ(汗。
 トークライブの司会は、「アニメ会」という漫才ユニット。両方とも一般参加しているが、三平さんはサークル参加もしているらしい。今日の司会としては適役か。
 収録ということで、我々はサクラ役をロールプレイすることに。クラッカーを持ったり、鳴り物を持ったり、拍手をしたり。私は太鼓担当‥‥っていうか、他のお客さんが遠慮した結果、こちらに回ってきたという。
 本番3分前にいきなり手渡されても‥‥いきなり出だしを間違えるし‥‥(沈)。
 
 収録は19時半から。アニメ会が自己紹介、夏コミの思い出、ビックサイトに吉野家進出の噂などを交えたコミカルトーク。夏コミの思い出といったら、『雨』。一部ではあの雨は浄化の雨だという噂が。ザバファンの私は豊穣の雨に一票入れてみたり。煩悩の汗は却下。
 続いて、米沢さんを交え、夏コミを振り返って貰う。
 やっぱり、『雨』。暑さ対策として冷ノンを3K個購入していたという話は涙を誘う(?)。
 寒いということで、エアコンを止め、雨が入り込むからと搬入用シャッターを締め切ったら、非記録的なCO2濃度を記録したという話。いや、決して『測定不能』な値だったから記録できなかったなんて事は‥‥。いつもは10時頃にCO2濃度によって自動的に開く排煙窓が9時半には開いたなんて事だって‥‥。
 『雨』と言えば、雨漏りしてましたね〜。カウンターの上の液晶ディスプレイには当時の記録映像が。
 きちんと手入れをしてほしいであります。株式会社東京ビックサイトさんには‥‥って、いつの間に株式会社にっ!!民営化に伴って、色々変わってゆくという話。
 今、米沢さんが不安に思っているのは「『ビックサイト − 駅』の間に屋根を作る工事が12月から始まるという話」。最悪、開催時にも工事中かもしれない。と、なったら一般参加の行列などにも影響が出るということかしらん。
 コミケット参加者として活動する弁護士、山口さんの到着が遅れ、30分ほど待ち。その間、CD−Rに収録予定という映像を皆で拝見。‥‥個性的な人が多い‥‥。
 ようやく山口弁護士の登場。
 昨年の冬コミまで実施した児童ポルノ法の対象項目に「絵」を入れないよう要望する署名活動の話。2万数千名の署名が集まったという。これは決して過小評価すべき数ではなく、有効に機能したらしい。
 署名者の男女別は圧倒的に男性だったという。危機意識の自覚の度合いがはっきり現れた様子。しかし、聞くところによると小中学生を対象とした少女漫画雑誌に掲載されているのはかなりヤバイものがあるらしい。その雑誌関係者と読者は自分達が井戸の底で練炭を焚いている事を知らないのかも知れない。
 例えば、それは都の青少年健全育成条例がこの数ヶ月の内に改正される可能性が高い事を知らないとか。[http://picnic.to/~ami/column/column_4.htm]。
 「少女なんとか」という雑誌が成年誌の棚に並べられるという話も冗談ではないだろう。もちろん、少年誌と自称している雑誌も同様。
 そして東京ビックサイトで開催されるコミックマーケットは都の青少年健全育成条例に従う。つまり、参加サークルの見本誌チェックもこれに従う。包括指定が組み込まれたら、中身ではなく総紙面に対するエロ・暴力描写の量だけでチェックされる(演出とか世界観の描写とか関係なし)ことになるし、緊急指定が組み込まれたら‥‥
 「そんな馬鹿な事は起きないよ!」と笑う人は羨ましい事に9.11前の世界に住んでいるのだろう。我々は、もう「絶対、・・・は起こらない」とは言えない世界に投げ出されている。
 金沢の人から呼び出しを受けて(^-^;;、コミティア会場に。
 しばらく会えないと思っていたので、メールを受け取ったときにはちょっと驚いた。
コミティアだけでなく、デザインフェスタもあったのでそれでやってきたみたい。
別の用があるとは知らなかったので会場入り口でちょこちょこ話をして別れてしまった。
次は‥‥いつですかねぇ(^-^;;

 どこかで見た絵柄だと思って足をとめたら、OMC絵師の桜木晶さんがサークル参加しているのを発見。CG集をGET〜♪
 メールチェックをしたら、ちあきさんがこの会場に居るらしいことが判明。メールを飛ばしたところ反応あり。合流。しかし、なんでまた‥‥と聞いたら、昨夜KBBのライブがあったという。しまった!すっかり失念。頭痛を怨む。
 15時近く、会場では妖怪一気描きのイベントをやっていたので見学。毛筆で一気に描いていく。見事なもの。
 ちあきさんとも別れ、ひよこ家に移動した。金沢の人が今日、帰るのでなければ誘ったのだが〜。
 カウンターで本を読みつつ、食事がてらに飲んだ。
 失敗した。ここのツマミは量が多いことを忘れていた。初めて来るまでは、高いという噂を聞いていたが普通の居酒屋並だと思う。メニューによっては信じられないぐらい量がある。にんにくの芽と牛肉炒めはまさにそれだった。まさか、居酒屋で食べきれずに注文した品を残すとは‥‥不覚。
 店長さんから、明日この店で行われるイベントのチラシを貰った。なかなか面白そう。でも、無料だから結構混むのではないだろうか?来るならば、早めに来た方がいい。20名はともかく、とてもまともに40名が入る広さではないのだから。


 偏頭痛のため、出掛ける気に成れなかった。薬に頼るのが嫌で、寝て直す性質なのだが、寝て過ごした時間を考えると薬で一時抑えて動いていた方が回復も早く、有効に過ごせた気がする。常備薬の重要性を認識(ぱたり)。
 
 マリみてPBeMアクション作成。
 悩んだ。オフィシャルで提供している野球部ネタにはまともには演劇部員は絡めない。下手に動けば、キャラクターを歪ませる事になる。
 結局、他の演劇部員のアクションを参考にし、大井さん達が企画したネタに少し乗った形のアクションを仕立てた。
 が、如何せん文字数が少なすぎる。400字も使えるのに勿体無い。
 そこで、あるシーンを叙述した。それは、寸劇の1シーンかもしれない。そうではなく、彼女にとって本当に起こった出来事なのかもしれない。
 
ーーーーーーーーーーーー
 
 
 新学期。私は図書館と部室と体育館を行き来してる。新歓のための寸劇の準備。寸劇は短い時間で纏めなければいけないので結構大変。脚本や配役などは昨年度のうちに決まっているけれど、演出はまだ練り込みの段階。詩緒さん達と如何に新入生に印象を与えるかを相談しつつ、試行錯誤の演出担当。新歓の寸劇は2年生に全て任されている。自立を促す伝統という事らしい。
 
 
 部室から図書館に向かう途中、遠回りして、あの桜の前を通る。
 お昼は別の桜並木の下で皆でお昼を食べる。
 あの桜は独りのときだけ。
「そういえば、この間は合唱部の人達だったかしら‥‥のご相伴に預かっちゃったな(微笑)。あのおはぎ、美味しかったなぁ。」
 そんな事を考えながら、あの桜の前を通っていたら、『風』に吹かれた。
 舞い散る花びらの向こうに‥‥『桜の精』がいた。
 
 
 

 久々にたまははき。月に一度しか寄れないなァ。
 カウンターの端に座って、まずは純米。
 季節物のメニューを探して、壁に視線を走らせる。
「牡蠣オイル」、「秋刀魚の開き」そして「衣かつぎ」を発見。さっそく頼む。
 が、「衣かつぎ」は終了。代りに「里芋白煮」を注文。
 や‥‥、これは旨い。「牡蠣オイル」はレシピを聞くととても簡単なのだが、これほど旨いとは。
 酒の肴には最高だ。
 そして他の2点だけで、肴はもう十分。1品で1合、つまり3合楽しめた。
 
 隣の席の馴染み客と話をする。3週間前に飲み仲間有志で行われた「秋刀魚祭り」のこと。。聞かなければ良かった(涙)。
ううううう‥‥うらやましい‥‥。風邪で寝込んでいなければ参加したものを‥‥
 
 現在、芸大美術館で開催されている「工芸の世紀」という展覧会についての話になった。二人とも観に行っていないので、チケットのサブタイトル「明治の置物から現代のアートまで」という言葉に彼女は反応していた。「何故、明治で区切ってしまうのか?」と。職人は明治の前、幕末にもいて作品を残しているのに政治的な区切りの明治で区切ってしまうのは乱暴ではないか?と。
 幕末から明治維新を越えて、職人は仕事をし続けていることは確かだが、職人の生活に与えた影響は大きく、その意味で分けられるのではと私は考えていた。これについて、きちんと納得させる論理で説明できなかったのは酔っていたからか。逆に何故「幕末」に拘るのか?という逆質問などで話をまぜっかえしてしまった形だ。結局、中途半端な知識しかないから、こういう持っていき方になってしまったのだろう。

 『網状言論F改』を読んでいる。なるほどと思ったり、歯がゆさを感じたり。
 この本のキーワードとしては「オタク」とそれの文化装置の1つの「萌え」辺りだろうか。
 
 「萌え」も「愛」も何もかも、「虚無」を忘れるための必死の足掻きなのかもしれない。
 「萌え」ている人は「萌えている」というロールプレイを演じているのかもしれない。必死に。
 私達は自分の欲望すら演じることが出来る。塩水を真水と思って喉の渇きを癒せるぐらい。
 
 テーマは「ポスト」だと把握した。
 何もかもが相対化され、その結果、消費されてゆく。そんな時代精神。
 
 尤も、そんな言説は既に語り尽くされて、それ自体もう何の意味も力もない。
 
 何もないのだ。

 WT4の第一回プレイング。
 どさいべで見せつけられたカードが引き金となって作った壊れキャラ。
 最初はそれでもまともに動かすつもりだったのだが‥‥気が付くと思いっきりイッてしまった行動を。
 余りに突っ走りすぎて、PLの私はもはや遠くから見守るだけ。
 愛称は同じなのにコウも違うとわ‥‥
 
 それにしても締切日にならないとエンジンが掛からないのはなんとも。

 WT3のゲーム上のアイテム「真・魔皇殻」を受領した。
 実際にはアイテムパスワードのメールを受信したわけだが。私のPCにとってはなかなか微妙なアイテムだった。それなりに強力だが、特殊能力を使うことはできないという。さらに微妙だったのは、お宝探索シナリオで絡んでいたアイテムが同じものだったこと。尤も、それは別PCに譲る形になったが。状況確定とリプレイ作成のタイミングが微妙でにやり。

 WT3リアイベに関するインタビュー依頼あり。
 たまははきからDM。たまハイクのお知らせ。今回は11/24。相模嵐山&弁天島温泉とのこと。秋のハイキングは辛い思い出があるのだが、今回はかなり温い行程らしい。天気さえ悪くなければ懐中電灯を使わずに済みそうだ。とりあえず、参加の方向で。
 
 
 『発声と身体のレッスン 魅力的な「こえ」と「からだ」を作るために』読了。
 学校で見たり聞いたりしていた演劇部の人達の発声練習のイメージしかなかったのだが、それとかなり違っていた。
 役者に必要な声の訓練は大きな響く声を得る事が目的ではない。役と状況に最も相応しい声を演出できる能力を得る事‥‥考えてみれば当たり前。だけれども、一般的にイメージしている役者の声はもっと偏ったものだと思う。
 記載されているトレーニングは、体を動かすというよりも、体を感じる事に重きを置いていて興味深かった。
 さて、これを演劇部員として設定したPCの行動にどう生かすか‥‥そのまま使うのはあんまりだし、かといって「アエイウエオアオ」な練習風景はちょっとなぁ。

 休日に平日の時間に起きるのは中々辛い。しかも、前日に夜更かししてたりすると。
 どうにか10時にもとじに到着。帯締教室で、帯の締め方を改めて教えてもらう。イラストを参考に四苦八苦して結んでいたのに、実際に手ほどきを受けるとこんなにも手軽なのか?と驚く。
 尤も、日頃から締めていないとすぐに忘れそうだけれど。
 
 アキバに移動し、書泉ブックタワーで『網状言論F改』を購入。書名は知っていたが、読んでいなかった。アキバで買うに相応しいかしらん。
 台東区の「喫茶店」で、有線のアニソンを聴きながら、日替わりランチを食べ、ケーキセットを楽しみながら、読書。しかし、先程買った本ではない。先日のコミティアで偶々手にした小説本を読んでいる。
 「歴史のくずかご」という本は中里一(西在家香織派[http://kaoriha.org/menu.html])さんの作品。「北陸のとある県庁所在地からバスで三十分のところにある、寮付きの女子高。もちろん私立、中高一貫、名門校というわりにあんまり有名じゃない」という学校が舞台の5つの短編が納められている。買ってから随分経っている。今になって読み出したのは、マリみてPBMの資料になるのではと思ったから。
 マリみてPBMはPCなりきり掲示板を主とする方針らしいのだが、まだ一度も書き込めていない。PCがまだ固まっていないのか、発言できないのだ。何かロールの資料になるものはないかと考えていた。
 
 「喫茶店」で5番目の物語である「歴史のくずかご」を読む。入り込むと有線から流れる歌も消える。
 ‥‥が、ふと気が付くと聞いた事のある声が‥‥「笑顔に会いたい」、ダリエさんの声だ。
 本に目を走らせるのを止め、聞き入ってしまった。
 ふう‥‥やっぱり、この歌声‥‥好きだなぁ。
 
 小説も読み終わり、「喫茶店」を後にした。
 選挙。さて、我々のアクションの結果はどんなリアクションとなるのだろう。

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